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その19
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そこへ、例のジジイがやって来た。
「マリアとやら、王子の征伐はしないのかい?」
「はい、いま考えているところでございます」
「そうか、早くした方がいいのではないか?」
「考え中でございます……」
「そうか、仔細任せたぞ……」
そう言い残して、ジジイは消えていった。
「神様は今いらっしゃった方なのです」
「ということは……お前は本当にマリアなのか?」
「さっきからそう申しておりましょうに……」
王子は、マリアがマリアであることをようやく認めた。そして、再び平伏した。
「君に宿りし力は、推察するに聖なる力と見た。これは、国を滅ぼし、新たな国を作る時、神様が地上に遣わすとされる聖なる力宿いし者、つまり、あなたは聖女になったというわけだ!」
王子は独りでに納得した。
「マリアとやら、王子の征伐はしないのかい?」
「はい、いま考えているところでございます」
「そうか、早くした方がいいのではないか?」
「考え中でございます……」
「そうか、仔細任せたぞ……」
そう言い残して、ジジイは消えていった。
「神様は今いらっしゃった方なのです」
「ということは……お前は本当にマリアなのか?」
「さっきからそう申しておりましょうに……」
王子は、マリアがマリアであることをようやく認めた。そして、再び平伏した。
「君に宿りし力は、推察するに聖なる力と見た。これは、国を滅ぼし、新たな国を作る時、神様が地上に遣わすとされる聖なる力宿いし者、つまり、あなたは聖女になったというわけだ!」
王子は独りでに納得した。
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