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婚約破棄
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「私はこれからあなたとの婚約を破棄しようと思っております。それでよろしいですか?」
「お待ちください。急にそんなことを言われても、私は困ってしまいますわ。まずは、どうして婚約破棄するのか、その理由を教えていただきたく思います」
「それは……端的に申し上げてあなたのことが嫌いなのです!」
「ふふふ……そんな適当な理由が通用するとでも思っているのですか。私の親を誰だと思っているのですか。恐れ多くも皇帝陛下でございますよ。皇帝陛下が許可なさった婚約をこの場で覆すとおっしゃるのですか?そんなこと、できるわけないじゃないですか。でも、どうしてもそうしたいとおっしゃるのでしたら、私のほうも考えがございます。この場で私の不名誉を謝罪して頂き、そして私はあなたのことを殺します。それでもよろしいとおっしゃるのでしたら、どうぞこのまま婚約破棄を続けてください。それが嫌だとおっしゃるのでしたら、婚約破棄の話はなかったことにしましょう……」
結局、このような成り行きで、婚約破棄の実行することが出来ませんでした。そして、私はこの政略結婚に一生涯を捧げなければならないと思いました。
全くめでたくもない人生、最初はそう思っておりましたが、運命と言うのはなかなか不思議なものでございます。日ごろの行いが良いからでございましょうか、それとも、神様が私を助けてくださったのでございましょうか。
1年くらい経ってから、私の婚約者は静かに息を引き取りました。
そして、私は婚約者が死んだことを影で喜んでおりました。
もう一度新しい人生を始めることができる。そう思うと、とてもうれしかったのでございます。
今は、ですからとても幸せなのでございます。新しい恋を見事にゴールさせることができたのでございますから。
「お待ちください。急にそんなことを言われても、私は困ってしまいますわ。まずは、どうして婚約破棄するのか、その理由を教えていただきたく思います」
「それは……端的に申し上げてあなたのことが嫌いなのです!」
「ふふふ……そんな適当な理由が通用するとでも思っているのですか。私の親を誰だと思っているのですか。恐れ多くも皇帝陛下でございますよ。皇帝陛下が許可なさった婚約をこの場で覆すとおっしゃるのですか?そんなこと、できるわけないじゃないですか。でも、どうしてもそうしたいとおっしゃるのでしたら、私のほうも考えがございます。この場で私の不名誉を謝罪して頂き、そして私はあなたのことを殺します。それでもよろしいとおっしゃるのでしたら、どうぞこのまま婚約破棄を続けてください。それが嫌だとおっしゃるのでしたら、婚約破棄の話はなかったことにしましょう……」
結局、このような成り行きで、婚約破棄の実行することが出来ませんでした。そして、私はこの政略結婚に一生涯を捧げなければならないと思いました。
全くめでたくもない人生、最初はそう思っておりましたが、運命と言うのはなかなか不思議なものでございます。日ごろの行いが良いからでございましょうか、それとも、神様が私を助けてくださったのでございましょうか。
1年くらい経ってから、私の婚約者は静かに息を引き取りました。
そして、私は婚約者が死んだことを影で喜んでおりました。
もう一度新しい人生を始めることができる。そう思うと、とてもうれしかったのでございます。
今は、ですからとても幸せなのでございます。新しい恋を見事にゴールさせることができたのでございますから。
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