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文夫視点
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僕の名前は文夫。高校3年生で来年には受験を控えている。一応、県内随一の進学校で、1番という成績を取り続け、模試とかでもいい成績を出しているから、希望通り医学部へ進学することができそうだ。
「ふみおくーん!」
そんな甘い声で僕を呼ぶのは……また芽衣ちゃんか。
「今度の模試も1位だったんだって?すごいね!」
「ありがとう……」
芽衣ちゃんは僕の幼馴染だ。そして、僕の初恋の相手でもある。忘れもしないのが幼稚園のバレンタインデーだ。きっと友チョコだったのだろう。芽衣ちゃんは僕にチョコレートをくれた。その時は、バレンタインデーの意味が分からなかった。ただ、雪のように白い芽衣ちゃんの笑顔だけが胸に残っていた。
あれからもう10年経っている。僕は他人に見せるのが恥ずかしいくらい、変な顔つきをしている。いじめられたことはなかったが、よく揶揄われた。でも僕は鈍感だったから、何も気にしなかった。みんなの嘲笑をバネにして、勉強に打ち込んだ。受験戦争の頂点に立てば、人生を変えることができる。努力の戦いは平等だ。
中学とか高校のヒエラルキーは大きく二つに分けられる。一つは、容姿の整った美男美女を頂点としたもので、もう一つは、成績優秀者を頂点にしたものである。僕は一応後者になる。別に、好きでやっているわけじゃないけど。でも、美男美女だって一応受験という問題を抱えることになるから、実質僕が頂点……はい、僕はそんなつまらないことを考えない。
でも、頂点に立ったおかげで、僕は尊敬されるし、一人静かに木の下で勉強する権利をゲットした。虐げられた人生を180度変えて、エリート街道を歩みだすまでもう一歩のところまでたどり着いた。しかしながら、そんな僕に障害物が現れた。
「ふみおくーん。私の話聞いてる?」
「一応は……」
「今度さ、一緒にデートしない?」
「勉強するから無理かな……」
「ええっ?いいじゃん、一日くらい……」
芽衣ちゃんは都合のいい女だ。学園カーストのトップを走り続けた君が僕を選ぶ理由……一々説明する必要はない。正直に言おう。僕は今でも芽衣ちゃん以外の女性に恋をしたことがない。今だって、本当は恋してる。芽衣ちゃんとこんな近い距離で話ができるんだから、僕は幸せだ。これも、努力の賜物だろう。
「お医者さんになったらさあっ、私の病気治してくれる?」
「病気?君は何か病気を抱えているのかい?」
「そう、すごく大きな病気なの」
「考えておくよ」
「……今でも、いいよ?」
「えっ?」
芽衣ちゃんは僕の腕を掴んで、自分の胸に宛がった。
「ドキドキしてるでしょ?」
「……うん」
「早く治してよ……」
これでよかったのか?結果オーライ?この手の難問はやっぱり苦手だ。
「ふみおくーん!」
そんな甘い声で僕を呼ぶのは……また芽衣ちゃんか。
「今度の模試も1位だったんだって?すごいね!」
「ありがとう……」
芽衣ちゃんは僕の幼馴染だ。そして、僕の初恋の相手でもある。忘れもしないのが幼稚園のバレンタインデーだ。きっと友チョコだったのだろう。芽衣ちゃんは僕にチョコレートをくれた。その時は、バレンタインデーの意味が分からなかった。ただ、雪のように白い芽衣ちゃんの笑顔だけが胸に残っていた。
あれからもう10年経っている。僕は他人に見せるのが恥ずかしいくらい、変な顔つきをしている。いじめられたことはなかったが、よく揶揄われた。でも僕は鈍感だったから、何も気にしなかった。みんなの嘲笑をバネにして、勉強に打ち込んだ。受験戦争の頂点に立てば、人生を変えることができる。努力の戦いは平等だ。
中学とか高校のヒエラルキーは大きく二つに分けられる。一つは、容姿の整った美男美女を頂点としたもので、もう一つは、成績優秀者を頂点にしたものである。僕は一応後者になる。別に、好きでやっているわけじゃないけど。でも、美男美女だって一応受験という問題を抱えることになるから、実質僕が頂点……はい、僕はそんなつまらないことを考えない。
でも、頂点に立ったおかげで、僕は尊敬されるし、一人静かに木の下で勉強する権利をゲットした。虐げられた人生を180度変えて、エリート街道を歩みだすまでもう一歩のところまでたどり着いた。しかしながら、そんな僕に障害物が現れた。
「ふみおくーん。私の話聞いてる?」
「一応は……」
「今度さ、一緒にデートしない?」
「勉強するから無理かな……」
「ええっ?いいじゃん、一日くらい……」
芽衣ちゃんは都合のいい女だ。学園カーストのトップを走り続けた君が僕を選ぶ理由……一々説明する必要はない。正直に言おう。僕は今でも芽衣ちゃん以外の女性に恋をしたことがない。今だって、本当は恋してる。芽衣ちゃんとこんな近い距離で話ができるんだから、僕は幸せだ。これも、努力の賜物だろう。
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「病気?君は何か病気を抱えているのかい?」
「そう、すごく大きな病気なの」
「考えておくよ」
「……今でも、いいよ?」
「えっ?」
芽衣ちゃんは僕の腕を掴んで、自分の胸に宛がった。
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