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その4
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旅……帰宅のための散歩を旅と言うか分からない。しかしながら、気が楽になって空を見上げてみると、なるほど、確かに青く晴れ渡っている。そして、森の緑は美しく目を休ませてくれる。獣の血ばかり見てきたので、ちょうどいいのだ。
今頃彼らはどの辺りを旅しているのか……なんて、時折考えてしまう。無性に。今更必要ないことだと言うのに。どうしてだか、彼らの顔が浮かんできてしまう。
「やはり、引き返したほうがいいのだろうか?」
旅の未練、自分こそが最強の勇者であるという誇り、その全てが、このあまり意味のない散歩を阻害しようとした。
そんな時、旅の供がふとやって来ることになった。
「やあやあ、どうも、こんにちは!!」
すごく小さな虫けら……嫌々、そういう言い方は失礼だろうか?掌サイズの得体の知れない生き物と言っておこう。
「ああ、こんにちは。随分と小さいね、君は」
「ええ、こういう種族なんです。ところで……あなた様は勇者様ですか?」
勇者様、と言われて、私は一度身構えた。どうしてわかるのだろうか?ひょっとして……こいつは魔物?
色々な考えが頭をよぎった。魔物だとすれば……倒すしかない。本当は倒したくないのだが。
「やっぱり、あなた様は勇者様なのですね?それでは、一つお願いしたいことが……」
「無理だ!」
私は即答した。
「まだ何も言ってませんけど!!!」
「言われなくてもわかる。君は……残念ながら魔物の子供なのだろう?私は確かに勇者だった。だがしかし、元勇者だ。今はパーティーを追い出されて放浪しているんだ。勇者であれば、何も迷わずに君を切り殺す。しかし……今の私には難しいな……」
「あの、それはどうしてですか?」
「それは……私は子供を殺すことに反対だからだ……」
「そうなんですか?」
「ああ……でも、人間の害悪となるおぞましき魔物である以上、迷っている場合じゃないか……」
私は懐のポケットからスモールナイフを取り出した。
「ひょっとして……僕のこと、殺そうとしています?」
「それが私の生きる定めと言うことだ……許してくれ」
「お待ちなさって!!!僕は確かに魔物の子供ですけれど、そんな、勇者様に殺されるような悪いことはしていないんですって!!!」
「ああ、知っているさ。その年で悪さをするとなりゃ、私の前に誰かが殺しているだろう。でも、君がもっともっと成長して大きくなったら……そのときは人を傷つける魔物へと成長するわけだ……」
私はナイフの切先を宛がった。
「わああっ……勇者様!!!お待ちになって!!!どうか、僕の話を聞いてください!!!」
今頃彼らはどの辺りを旅しているのか……なんて、時折考えてしまう。無性に。今更必要ないことだと言うのに。どうしてだか、彼らの顔が浮かんできてしまう。
「やはり、引き返したほうがいいのだろうか?」
旅の未練、自分こそが最強の勇者であるという誇り、その全てが、このあまり意味のない散歩を阻害しようとした。
そんな時、旅の供がふとやって来ることになった。
「やあやあ、どうも、こんにちは!!」
すごく小さな虫けら……嫌々、そういう言い方は失礼だろうか?掌サイズの得体の知れない生き物と言っておこう。
「ああ、こんにちは。随分と小さいね、君は」
「ええ、こういう種族なんです。ところで……あなた様は勇者様ですか?」
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色々な考えが頭をよぎった。魔物だとすれば……倒すしかない。本当は倒したくないのだが。
「やっぱり、あなた様は勇者様なのですね?それでは、一つお願いしたいことが……」
「無理だ!」
私は即答した。
「まだ何も言ってませんけど!!!」
「言われなくてもわかる。君は……残念ながら魔物の子供なのだろう?私は確かに勇者だった。だがしかし、元勇者だ。今はパーティーを追い出されて放浪しているんだ。勇者であれば、何も迷わずに君を切り殺す。しかし……今の私には難しいな……」
「あの、それはどうしてですか?」
「それは……私は子供を殺すことに反対だからだ……」
「そうなんですか?」
「ああ……でも、人間の害悪となるおぞましき魔物である以上、迷っている場合じゃないか……」
私は懐のポケットからスモールナイフを取り出した。
「ひょっとして……僕のこと、殺そうとしています?」
「それが私の生きる定めと言うことだ……許してくれ」
「お待ちなさって!!!僕は確かに魔物の子供ですけれど、そんな、勇者様に殺されるような悪いことはしていないんですって!!!」
「ああ、知っているさ。その年で悪さをするとなりゃ、私の前に誰かが殺しているだろう。でも、君がもっともっと成長して大きくなったら……そのときは人を傷つける魔物へと成長するわけだ……」
私はナイフの切先を宛がった。
「わああっ……勇者様!!!お待ちになって!!!どうか、僕の話を聞いてください!!!」
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