最強の勇者、婚約破棄させられる~虫のように湧いてきた聖女とやらにはめられて辺境スローライフを始めます~

tartan321

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その5

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特段とスキルが求められているわけではない。そして、私はこの辺鄙な魔物をいつでも処分することができる(と思った)。だから、とりあえず、話を聞いてみることにした。


「君は何者なんだ?」


「実は……ただいま魔物から追われておりまして……その、情けない話なのですが……助けて頂きたいのです!」


「…………………………???」


魔物が魔物を倒す……聞いたことのない話だった。そんなことがあるのだろうか?だとすれば、人間世界と同じじゃないか。弱き者は強き者に追われるという習性。まあ、どこでも共通なのか?


「古なる魔法書から召喚されし魔物たちを、どうか、ことごとく葬り去ってくださいませ!!!」


「魔法書だって?それは一体なんなんだ?」


皆目、見当がつかなかった。そもそも、魔法書なるものがこの世に存在するのだろうか?だとすると、ものすごい驚異だ。


「はい、とある方が魔法書を持ち出して、魔物たちの数を増やしてしまったのでございます……。そして、暴れ狂う魔物たちは、僕たちのような小さな魔物、あるいは、元々この世界に住み着いていた魔物たちを襲うようになったのでございます!!!」


「それは本当か?」


「はい!本当でございます!!!奴らは凶暴な魔物で、数多の人間を殺してまいりました!僕もその一部始終を見ていました!あんな奴らに襲われたら……ひとたまりもありませんよ!!!」


「そりゃ、そうだろうな……」


「なに呑気にしてるんですか?魔物はもうすぐ近くに迫っていますよ!!!」


魔物の子供は終始脅えていた。私も、自らのスキルを活かして、自分の周囲に他の魔物がいないかどうか、見極めることにした。






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