悪役令嬢は財産目当てで王子様と婚約したが、ある日王子様は長い眠りについた

tartan321

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冒険を嫌う

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王子様のハートをしっかりゲットして、婚約までたどり着きました。

「やあ、マーガレット!今日も戦争だ!一緒についてきてくれないか?」

私の名前はマーガレットと申します。辺鄙な田舎の令嬢だったのですが、ひょんなことから、王子様の目に留まり、婚約できたという、なんとも棚からぼた餅な人生を満喫しているのでございます。

ところで、この能天気な口調が特徴の王子様は、戦争が好きでした。暇になると、すぐさま戦争を始めました。彼は前線に出て、自分の部下たちを鼓舞し、勝利するのを眺めるのが好きでした。

ですから、私のことをしょっちゅう誘いました。しかしながら、令嬢が戦地に赴いてできることといえば、ついこの前に童貞を卒業した王子様のイカ臭い精子を搾り取ることくらいしかありませんから、正直つまらないと思いました。それ以上に、弾丸の飛び交う戦場なんて嫌でした。

というより、私が王子様と婚約した理由は、王子様が好きだからではなく、財産狙いでした。ですから、あわよくば戦場で死んでいただくと、それは私の希望が叶うのでございます。

「えっ?来てくれないの?しかたがないな……僕一人で行ってくるよ」

「銃後の守りは任せてくださいまし!」

調子良く送り出しました。いつもみたいに。


王子様が傷を負って帰ってこられることは結構ありました。しかしながら、本当に一言も聞かずに帰ってくることはありませんでした。戦争に負けても、

「マーガレット!負けちゃった!」

なんて言って、私の膝下にやってきました。

「王子様はよく頑張りましたよー」

なんて具合に慰めたこともありました。

そんな王子様が、何も言葉を発しなくなりました。

「どうしましょう?えらいことになりましたわ!」
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