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第一章
赤き空 その3
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父さん……。分かりました。私はあなたのように立派な愛国者になることはできません。でも、せめて、この美しい夢だけは守ります。片取村と碁石浜……父さんとの思い出……。私は戦います!
「た………か………し…………!」
我に返ると、怪物は既に父をも飲み込んでいた。最期の言葉を深く胸に刻み込んだ。
「この野郎ども……!私が相手だ!」
私は父に代わり、高らかに叫んだ。すぐさま、裏山に駆け上り、自警団の倉庫に収められた鉄砲や竹やりを担ぎ出した。鉄砲はおろか、竹やりすらまともに訓練したことがない。それなのに、弾を籠めて引き金を引くという、一連の所作が滞りなく進む。何か不思議な力を持っている……。確かに西洋人の言う通りだった。
片取村は間もなく消滅しようとしていた。アメリカ人たちはこのまま東京へ行くのだろうか?その前に戦わないと。どこか……敵の姿は……?
私は空を睨み付けた。パラシュートの花が幾つか見えた。数にして十くらいだった。陸路で攻めるとすると、東京までは大部距離がある。これ以上、片取村に攻撃を仕掛けたところで、それはナンセンスだ……。
フィッシャーが呼んだのか?ふと、そんな考えが頭に浮かんだ。つまり、フィッシャーが救難信号か何かを空軍に送って救出を要請した。考えてみれば、このレベルの村を攻撃したところで得られる成果など、たかが知れている。
元凶は……あの西洋人なのか?
すると……あの犬どもは碁石浜に降り立って駆けずり回るってわけか!ふざけるな。そんなことはさせない。私が止める。武器を持て!一人残らず殺してやる!
「父さん……。行ってきます……」
家のあった方に向けて軽く会釈した。パラシュート隊が降り立つより先に、碁石浜に着かなければならない。私はひた走った。最初で最後の戦いが間もなく始まろうとしていた。
「アメリカ空軍のフィッシャー中佐だ……」
隆司が碁石浜に到着するより先に、数名のパラシュート隊員が降り立っていた。
「敬礼!」
若い兵士たちは一様に整列した。
「ニコラス司令官作戦立案の元、フィッシャー中佐救出作戦を遂行致します!」
「……ありがとう……」
フィッシャーは隊員らの顔を一目見ると、すぐに雑木林の方を見遣った。
「君たちには大いに感謝するよ……」
フィッシャーはふと、苦笑いを浮かべた。
軍人の勘ゆえか、この作戦が成功する確率は極めて低いことを悟った。
「た………か………し…………!」
我に返ると、怪物は既に父をも飲み込んでいた。最期の言葉を深く胸に刻み込んだ。
「この野郎ども……!私が相手だ!」
私は父に代わり、高らかに叫んだ。すぐさま、裏山に駆け上り、自警団の倉庫に収められた鉄砲や竹やりを担ぎ出した。鉄砲はおろか、竹やりすらまともに訓練したことがない。それなのに、弾を籠めて引き金を引くという、一連の所作が滞りなく進む。何か不思議な力を持っている……。確かに西洋人の言う通りだった。
片取村は間もなく消滅しようとしていた。アメリカ人たちはこのまま東京へ行くのだろうか?その前に戦わないと。どこか……敵の姿は……?
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フィッシャーが呼んだのか?ふと、そんな考えが頭に浮かんだ。つまり、フィッシャーが救難信号か何かを空軍に送って救出を要請した。考えてみれば、このレベルの村を攻撃したところで得られる成果など、たかが知れている。
元凶は……あの西洋人なのか?
すると……あの犬どもは碁石浜に降り立って駆けずり回るってわけか!ふざけるな。そんなことはさせない。私が止める。武器を持て!一人残らず殺してやる!
「父さん……。行ってきます……」
家のあった方に向けて軽く会釈した。パラシュート隊が降り立つより先に、碁石浜に着かなければならない。私はひた走った。最初で最後の戦いが間もなく始まろうとしていた。
「アメリカ空軍のフィッシャー中佐だ……」
隆司が碁石浜に到着するより先に、数名のパラシュート隊員が降り立っていた。
「敬礼!」
若い兵士たちは一様に整列した。
「ニコラス司令官作戦立案の元、フィッシャー中佐救出作戦を遂行致します!」
「……ありがとう……」
フィッシャーは隊員らの顔を一目見ると、すぐに雑木林の方を見遣った。
「君たちには大いに感謝するよ……」
フィッシャーはふと、苦笑いを浮かべた。
軍人の勘ゆえか、この作戦が成功する確率は極めて低いことを悟った。
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