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その4
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アナトールはジュリアと目の先のところまで進み出た。
「なっ……なによ!」
ジュリアは叫んだ。
「いいえ、私がこの場であなたが今までしてきたことを全て暴いてやろうと思ってね……」
「そんなの、全部はったりよ!」
アナトールはジュリアに雇われた刺客を会場に用意した。
「この者たちに見覚えは?」
「……誰よ?あるわけないじゃない!」
「そんな……ジュリア様……酷いですよぉっ……」
「酷いって……お前たち!」
「おやっ?やはり知り合いでしたか?あなたほど高貴な方が見ず知らずの人間に、お前たちなどと侮蔑をこめた言い方なんてしませんよね?」
「はったりよ!そんなの、全部知らないったら!」
「まだ白を切るつもりですか!」
後はこの男たちがジュリアの悪行を話せば……全て終わる。今回の騒動は一件落着。私と王子様との婚約は元通り……私が望んでいる結論だった。
「ええいっ、この卑怯者めっ!」
とうとうジュリアが逆行した。ジェファーソンの懐から剣を取り出した。
「ジュリア様!宮殿の間でございますぞ!」
司会者が叫んだ。王族のいる空間で剣を抜くことはご法度とされている。最悪の場合、死刑になる。ジュリアはそんなことなどとっくに忘れているようだった。
「また罪を重ねられましたね!」
「うるさい!お前をこの手で殺す!」
ジュリアが駆け出した瞬間、
「待つんだ」
とジェファーソンが止めた。
「なっ……なによ!」
ジュリアは叫んだ。
「いいえ、私がこの場であなたが今までしてきたことを全て暴いてやろうと思ってね……」
「そんなの、全部はったりよ!」
アナトールはジュリアに雇われた刺客を会場に用意した。
「この者たちに見覚えは?」
「……誰よ?あるわけないじゃない!」
「そんな……ジュリア様……酷いですよぉっ……」
「酷いって……お前たち!」
「おやっ?やはり知り合いでしたか?あなたほど高貴な方が見ず知らずの人間に、お前たちなどと侮蔑をこめた言い方なんてしませんよね?」
「はったりよ!そんなの、全部知らないったら!」
「まだ白を切るつもりですか!」
後はこの男たちがジュリアの悪行を話せば……全て終わる。今回の騒動は一件落着。私と王子様との婚約は元通り……私が望んでいる結論だった。
「ええいっ、この卑怯者めっ!」
とうとうジュリアが逆行した。ジェファーソンの懐から剣を取り出した。
「ジュリア様!宮殿の間でございますぞ!」
司会者が叫んだ。王族のいる空間で剣を抜くことはご法度とされている。最悪の場合、死刑になる。ジュリアはそんなことなどとっくに忘れているようだった。
「また罪を重ねられましたね!」
「うるさい!お前をこの手で殺す!」
ジュリアが駆け出した瞬間、
「待つんだ」
とジェファーソンが止めた。
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