婚約破棄???ならば溺愛する方法を考えましょう!!!

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その1

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「婚約破棄ですって???」

「そうだ、両親がうるさいんだから……仕方がないだろう……」

「呆れた!!!あなた様はご両親の言いなりですの???それでも、伯爵様なのですの???」

「ああ、そうだよ。両親の許可がないと、私は婚約なんてできないんだ……」

「一目惚れだったって……そう言ってくれたではありませんか!!!」

「ああ、言ったさ。でもな……君は平民じゃないか。だから、貴族と平民が婚約することはできないって……両親が言うんだ!!!」

「だから……婚約破棄なのですか???」

「許してくれ!!!」

「そうですねえ……でも、あなた様のことをこのまま許してしまったら……私の虫のいどこが悪くなると申しますか……」

「ならば、どうすればいいんだ!!!」

「ですから……駆け落ちしましょうか???」

「何だって!!!」

伯爵様はものすごく驚いておられました。そんな伯爵様を、私は全力で拘束しました。

「おいっ!!!これはいったい、どういうつもりなのだ!!!」

「決まっているじゃないですか!!!私とあなた様は、これでもう離れることがないってことですよ!!!同じ糸で縛り付けましたので!!!子の姿で、あなた様のご両親にお会いあしましょう!!!そして……私たちの愛を見せつけて差し上げようじゃありませんか!!!」

私がこんなことを言いますと、伯爵様は、

「好きにしろ!!!」

と言いました。ですから、私は好きにしただけのことだったのです。でも……後で伯爵様が文句を言ってきました。

「おいっ、いくら何でもこのままじゃまずいだろっ!!!」

「いいえ、そんなことはありませんわ!!!私たちは互いに愛し合っているのでございますから!!!」

というわけで、結局、私の強引な戦術により、婚約破棄は解消されたのでした!!!
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