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その2
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結論から言うと、私たちは魔王の討伐に成功した。しかも、誰一人も犠牲者を出さなかった。私たちの能力は、魔王を前にしたら酷いものだったが、何よりも、天から授かった剣の威力がすさまじかった。
「神様のご加護により討伐します!」
こんな感じで適当に叫んだら、黒ずんでいた空が一瞬光を取り戻し、切先に全ての光を吸収した。少しの力で振りかざすと、吸収したエネルギーで魔王を真っ二つに切り裂いた。魔王は見苦しいうめき声を発しながら、空高くに消えていった。そして、再びよく晴れた青空が、この世界に戻ってきた。
討伐を終えた私たちは、その望みが叶うこととなった。戦いを見届けた世界の民が、私たちのことを称賛した。そして、今は世界の中心であるトロイツ宮殿のバルコニーに立っている。戦いを讃える臨時大会に、数十万の民が集結した。式典が始まって間もなく一時間だというのに、聴衆の拍手喝采が止まらなかった。
「それでは、この平和世界トロイツを代表して、トロイツ国王より、五人の勇敢なる戦士に、最高位自由勲章と勇者の称号を贈呈致します!」
司会者がこう発言すると、聴衆はより一層盛り上がった。トロイツ国王が私たちの元に歩み寄り、本来ではありえないことであるが、深々と頭を下げ、祝いの言葉を語り始めた。
「これほどまでに勇敢な若者を、私は未だかつて見たことがありません。この平和世界トロイツを代表して、最高位自由勲章と勇者の称号を贈呈したいと思います!」
最高位の勲章と勇者の称号を同時に授与されたことにより、私たち五人は聖者になった。聖者は、平和世界を統治する神様の元に成り立つ公会のメンバーであり、国王と同等の地位であることを示した。また、自らの望みを全て叶えることができた。すると、メコンはいきなり国王に、
「私は恋と言う物をしてみたいのです!」
と言い出した。
「メコン……」
いくらなんでも話が急すぎると、私は思った。しかしながら、国王は、
「承知しました」
と言って、侍従に今夜国王主催のパーティーを開くことを伝えた。また、全ての貴族の令嬢を集めるように命令した。
「今夜、あなた様の恋人が見つかることを、老婆心ながら祈っておりますぞ」
国王はそう言って、宮殿の中へ帰っていった。
「おい、メコン……」
「いいじゃないか。望みは何でも叶えてくれるんだろう?私たちの功績を考えれば、こんなの安い話じゃないか?なっ、ザイザルもどうだ?」
「私は……まだそういうのが分からないから、保留しておくよ」
「そうか?まあ、いいや!今夜は愉しもうな!」
あの頃のやんちゃなメコンが戻ってきた、私はそう感じた。別に私たちがすごかったわけではない。ひとえに神様のご加護によるものだった。しかしながら、確かに少しくらいは羽を伸ばしてもいいのかな、と思った。
恋人……それは本当に分からない。私は……アルビノーニのような勇者になることが目標だった。それが、思わぬ形で叶ってしまった。だから、これ以上望むことなんてなかった。
「とりあえず、食事でも頂くとしようじゃないか!ああっ、そこの侍従の方、五人分用意してくださいますか?」
「はいっ、畏まりました!」
侍従たちは、すぐさま私たちを宮殿の広場に案内した。そこで、今まで口にしたことのない豪勢な昼食を御馳走になった。
「神様のご加護により討伐します!」
こんな感じで適当に叫んだら、黒ずんでいた空が一瞬光を取り戻し、切先に全ての光を吸収した。少しの力で振りかざすと、吸収したエネルギーで魔王を真っ二つに切り裂いた。魔王は見苦しいうめき声を発しながら、空高くに消えていった。そして、再びよく晴れた青空が、この世界に戻ってきた。
討伐を終えた私たちは、その望みが叶うこととなった。戦いを見届けた世界の民が、私たちのことを称賛した。そして、今は世界の中心であるトロイツ宮殿のバルコニーに立っている。戦いを讃える臨時大会に、数十万の民が集結した。式典が始まって間もなく一時間だというのに、聴衆の拍手喝采が止まらなかった。
「それでは、この平和世界トロイツを代表して、トロイツ国王より、五人の勇敢なる戦士に、最高位自由勲章と勇者の称号を贈呈致します!」
司会者がこう発言すると、聴衆はより一層盛り上がった。トロイツ国王が私たちの元に歩み寄り、本来ではありえないことであるが、深々と頭を下げ、祝いの言葉を語り始めた。
「これほどまでに勇敢な若者を、私は未だかつて見たことがありません。この平和世界トロイツを代表して、最高位自由勲章と勇者の称号を贈呈したいと思います!」
最高位の勲章と勇者の称号を同時に授与されたことにより、私たち五人は聖者になった。聖者は、平和世界を統治する神様の元に成り立つ公会のメンバーであり、国王と同等の地位であることを示した。また、自らの望みを全て叶えることができた。すると、メコンはいきなり国王に、
「私は恋と言う物をしてみたいのです!」
と言い出した。
「メコン……」
いくらなんでも話が急すぎると、私は思った。しかしながら、国王は、
「承知しました」
と言って、侍従に今夜国王主催のパーティーを開くことを伝えた。また、全ての貴族の令嬢を集めるように命令した。
「今夜、あなた様の恋人が見つかることを、老婆心ながら祈っておりますぞ」
国王はそう言って、宮殿の中へ帰っていった。
「おい、メコン……」
「いいじゃないか。望みは何でも叶えてくれるんだろう?私たちの功績を考えれば、こんなの安い話じゃないか?なっ、ザイザルもどうだ?」
「私は……まだそういうのが分からないから、保留しておくよ」
「そうか?まあ、いいや!今夜は愉しもうな!」
あの頃のやんちゃなメコンが戻ってきた、私はそう感じた。別に私たちがすごかったわけではない。ひとえに神様のご加護によるものだった。しかしながら、確かに少しくらいは羽を伸ばしてもいいのかな、と思った。
恋人……それは本当に分からない。私は……アルビノーニのような勇者になることが目標だった。それが、思わぬ形で叶ってしまった。だから、これ以上望むことなんてなかった。
「とりあえず、食事でも頂くとしようじゃないか!ああっ、そこの侍従の方、五人分用意してくださいますか?」
「はいっ、畏まりました!」
侍従たちは、すぐさま私たちを宮殿の広場に案内した。そこで、今まで口にしたことのない豪勢な昼食を御馳走になった。
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