婚約破棄は妹の策略でした？～寝取られたぐらいでは死にません！～生き恥を曝す前にしっかり復讐します！

その5

「あの……ひょっとして、パーキンス様ではありませんか？？？？？？？？？？？？？？」

知らないふりをして近づく少女……紛れもなくスーザンだった。

私はタイミングよく、現場を見てしまったのだった。ああ、見なければよかったと、何度も後悔した。だが、結局のところ、後悔してもあまり意味はなかった。だって、それ以上にスーザンは強力だったから……。


「そうだけど……あれ、君のことを、私はどこかで見かけたような気がするなあ…………」


「はい、いつもお姉様がお世話になっております！！！！！！！！！！！」

「お姉様？？？？？？？？？？？？？？？ああ、なるほど、思い出したぞ！！！！！！！！！！君は私の婚約者……つまり、マリリンの妹さんだね？？？？？？？？？？」

パーキンス様は気が付いたようだった。ご名答、私の妹である。

「その通りでございます！！！！！！！！さすがはパーキンス様！！！！！！」

「いやいや、そんなことはないよ。それにしても、やっぱり姉妹だから、その顔立ちはどことなく似ているねえ」

パーキンス様はそんなことを言った。似ている……確かに似ているかもしれない。だが……やはり、決定的に違ったのだった。

「それで……私に何か用かな？？？？？？？？？？？？？？」

「ええ、用って程ではないのですが…………実は一つ、相談がありまして…………」

そう言って、スーザンはいつものように、その身体をパーキンス様に密着させた。


「止めて！！！！！！！！！！！！！！！」

私は心の中で叫んだ。というよりも、私はそんなことを期待していなかった。つまり、パーキンス様は非常に理性的な人だと信じていた。だから……私が忠告する必要なんて、そもそもないのだと信じていたのだ……。

だがしかし。



現実と言うのは非常に脆くて儚いものだった……それをよく思い知ることになったのだった……。