婚約破棄するんだったら、その代わりに復讐してもいいですか?

tartan321

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その4

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私は男の言った通りにしてみた。つまり……。

「どうしてあんたを連れて行かなくちゃいけないんだ?」

「だって、私の力がなければ、あなたたちはこの戦いに勝利できないわ。だから、私は絶対必要なのよ。それに……あなたたちがそこまで惚れる姫様って言うのを、私も見てみたいから!」

男たちは最初、私のことを少し警戒していたようだが、考えてもみれば、私の言っている事は至極真っ当だった。だから、最終的には私の提案を受け入れた。

ところで……。

「 ねえ、あなたたちの国へ行く道はこんなにきついの?」

「文句言うな!置いてくぞ!」

男たちの剣幕に負けたので、私は仕方なく歩いた。普段は馬車で移動するから、これほどきつい山道は初めてだった。

「もう少し早く歩けないのか?これだから女は困るんだ……」

しんがりを務める男が、私の歩きが遅いので苛立っていた。

「うるさいわね!これだって努力してるんだから!」

こんな感じで喧嘩を続けていたら、隣国に着いた。

「いいか!国境をまたいだ者は、原則敵とみなされる!変な真似はくれぐれもするなよ!」

「……そんなことより、早く姫様とやらに会わしてよ」

「お前、人の話を聞け!」

「まあまあ、落ち着いて!」

「落ち着いていられるか!」

とりあえず、喧嘩はもう少し続きそうだった。
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