悪役令嬢の終わらせ方~1年の恋物語~

tartan321

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その8

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私は内心、ずるいと思った。女が男に対して、女経験について問うのは、その答えによって相手の尊厳を傷つける可能性があることを考慮すべきだ。実際、チャールズは女経験がないようだった。だから、いまいち会話が弾まないと分かった。

私は?私だって別に男経験が豊富であるということはない。だからといって、別に異性だとか、そういうことを意識するわけではない。いつでも普通にしていればいい。あれ?でもそうするとこれは恋ではないと言うことかしら?本当に恋しいと思うならば、心臓がバクバクしたり、やっぱり話す時は緊張するものだろうから。

そうだ、この婚約に私の意思は一切含まれていないのだ。だから、私が何を言おうと、これは恋ではないのだ!

そう考えると、だいぶしけてくる。でも私がずっとわがままを言ったら、今回の婚約だってそもそも成立しなかっただろうから、とりあえず我慢するしかないのか……。

それにしても、チャールズは随分と面白い反応をする。まぁ別にいいんだけど。

「あなたは私のことを愛している?」

調子に乗って、こんなことを質問してみた。チャールズの反応を試したかった。
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