ご乱心なお姉さん

tartan321

文字の大きさ
1 / 3

その1

しおりを挟む
私の姉は乱心している。

どういうことかと言うと、家の中では常に裸で、弟の私を誘惑してくる。別に、私は姉のことを特段と好いているわけではないが、どういうわけだか、姉は私の気を引こうと懸命に努力しているようだ。

「弟君は、お姉ちゃんの裸、見たくないの?」

と、姉は私によく質問してくる。自慢ではないが、姉のスタイルは悪くない。だから、思春期真っ盛りな男に言わせると、見たくないと断言することはできない。でも、弟には威厳と言うものがある。

「興味ない」

私はあっさりと答える。

「ガーン。お姉ちゃん、ショックだよ」

勝手にどうぞ。私には関係ない。

「私は弟君に見てもらおうと思って、弟君の好身に合わせた体型を考えるのにな?」

まるで、私が所蔵している成人誌のトップを飾る女優のように見えるのは、そのためなのか?またまた、疑問が深まっていく。

「えいっ!」

私を電柱に見立てて、姉は蝉のようにくっついてくる。

「まさか……おしっことかしないよね?」

「あらっ?その方がいいの?」

「そんなことはないわ!!!バカにするな!」

ぽかぽか。

私は姉の頭をたたいた。

「いやあぁん!弟君、随分たくましくなったのね?」

「…………………………」

まだまだ、姉に勝てる気がしない。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

百合短編集

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

処理中です...