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その6
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「あの……恐れながら申し上げますが……シャルコー様????」
「なんでしょうか????」
「あなたがそうやって高望みするのは結構でございますが……こう見えても、私は優秀なのでございます。まあ、確かに、どうしても敵わない相手がいることは確かでございますが……ランクも超一級でございますし、並大抵のことは全て自分一人の力でできるわけでございます。そこらへん、分かっていらっしゃるのでしょうか???それとも、ここまで言ってもなお、私のことが気に食わないとおっしゃるのでしたら、仕方ありません。この度の婚約はなかったことにしませんか???」
私がこう言いますと、ほんの一瞬、皇帝陛下、お父様、そして、シャルコー様の呼吸が止まったように思いました。もしかして……そんなに重大な発表なのでしょうか……いや、分かってはおりますが……それほどのレベルでしょうか???
「おい、どういうことだ!!!」
段々と、シャルコー様の顔色が悪くなってきました。それは、お父様も同じでした。
「アマネ!!!そうやって、口から出まかせを言うんじゃない!!!」
「あら、出まかせではございませんよ。これが、私の本心でございます。私が思い描いている人とはだいぶ違ったようでございまして……シャルコー様も私のことをなんとも思っていらっしゃらないようですし……この期に及んで、強引に婚約したところで、すぐさま離婚じゃないですか???そんな未来が待っていると言うのならば、私はこの場で婚約を破棄…………」
ああ、自分の方から言ってしまいました。本来ならば、シャルコー様の口から聞きたかったセリフなんですがね。
「婚約破棄ですって……????はああっ……上等じゃないですか。あなたのような公爵令嬢の身分で、第一王子であるこの私に対して、婚約破棄ですか……ああ、面白い……実に面白い話だ!!!!」
シャルコー様も、大部スイッチが入ったようでございました。
「シャルコー!!!落ち着くんだ!!!」
皇帝陛下は、シャルコー様を宥めようとしました。そして、お父様は、
「お前はなんてことを言い出すんだ!!!!」
と、再び私のことを叱り出しました。
「仕方ないでしょう????まあ、こんなことになると、最初から薄々気が付いておりましたが……???」
私がこう言いますと、シャルコー様も私の喧嘩腰に上手くついてきました。
「なるほど、いいですよ。でもね、あなたの方から婚約破棄されたのでは、王子の名が廃るというものです。良いでしょう。それだったら、私が第一王子として命じることにしましょう。この場において、あなたとの婚約を破棄しましょう…………」
来ました。この言葉を待っておりました。王子様の口から、婚約破棄という言葉を聞けると気が、やっと来たわけでございます。これにて一件落着……すればよかったのですが、それほど簡単ではありませんでした………。
「なんでしょうか????」
「あなたがそうやって高望みするのは結構でございますが……こう見えても、私は優秀なのでございます。まあ、確かに、どうしても敵わない相手がいることは確かでございますが……ランクも超一級でございますし、並大抵のことは全て自分一人の力でできるわけでございます。そこらへん、分かっていらっしゃるのでしょうか???それとも、ここまで言ってもなお、私のことが気に食わないとおっしゃるのでしたら、仕方ありません。この度の婚約はなかったことにしませんか???」
私がこう言いますと、ほんの一瞬、皇帝陛下、お父様、そして、シャルコー様の呼吸が止まったように思いました。もしかして……そんなに重大な発表なのでしょうか……いや、分かってはおりますが……それほどのレベルでしょうか???
「おい、どういうことだ!!!」
段々と、シャルコー様の顔色が悪くなってきました。それは、お父様も同じでした。
「アマネ!!!そうやって、口から出まかせを言うんじゃない!!!」
「あら、出まかせではございませんよ。これが、私の本心でございます。私が思い描いている人とはだいぶ違ったようでございまして……シャルコー様も私のことをなんとも思っていらっしゃらないようですし……この期に及んで、強引に婚約したところで、すぐさま離婚じゃないですか???そんな未来が待っていると言うのならば、私はこの場で婚約を破棄…………」
ああ、自分の方から言ってしまいました。本来ならば、シャルコー様の口から聞きたかったセリフなんですがね。
「婚約破棄ですって……????はああっ……上等じゃないですか。あなたのような公爵令嬢の身分で、第一王子であるこの私に対して、婚約破棄ですか……ああ、面白い……実に面白い話だ!!!!」
シャルコー様も、大部スイッチが入ったようでございました。
「シャルコー!!!落ち着くんだ!!!」
皇帝陛下は、シャルコー様を宥めようとしました。そして、お父様は、
「お前はなんてことを言い出すんだ!!!!」
と、再び私のことを叱り出しました。
「仕方ないでしょう????まあ、こんなことになると、最初から薄々気が付いておりましたが……???」
私がこう言いますと、シャルコー様も私の喧嘩腰に上手くついてきました。
「なるほど、いいですよ。でもね、あなたの方から婚約破棄されたのでは、王子の名が廃るというものです。良いでしょう。それだったら、私が第一王子として命じることにしましょう。この場において、あなたとの婚約を破棄しましょう…………」
来ました。この言葉を待っておりました。王子様の口から、婚約破棄という言葉を聞けると気が、やっと来たわけでございます。これにて一件落着……すればよかったのですが、それほど簡単ではありませんでした………。
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