都合のいい妹に婚約者を寝取られて婚約破棄されました~辺境に逃れたら再び恋の嵐?~

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その7

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「どうかされたのですか、お姉様?」

サリーは開き直っていました。自分が悪いとなんか、全く思っていなかったようです。

「私のことをどう考えようと勝手です。ですが、これ以上王子様に迷惑をかける事は慎みなさい!あなたはこれから王妃になるわけです。そのような態度で、務まるとは全く思えません。きちんとした礼儀作法を身につけて、それに恥じないように行動しなさい!」

姉として、最後の注意をしたつもりでした。これが私に残された最後の仕事だと思っていました。

「お姉様……一体、誰に向かってそんな口を聞いていると思っていますの?」

サリーには、これ以上何を言っても聞く耳を持ってくれないと思いました。完全に自分の方が優位だと思っていて、私の話なんか聞いていませんでした。

「あんまり調子に乗りますと、不敬罪として地下の牢屋にぶちこみますわよ?」

私はなんだか、この世界の未来が気がかりになってきました。王子様が、サリーの好き勝手を許すことになれば、この世界はいずれ滅びることになるだろうと思いました。

職権を乱用して、自分勝手な行動をする。貴族のおごりの象徴でした。

「王子様に対する不敬を謝ってください!」

私は別に王子様に向かって言ったわけではありません。もちろん、サリーに向けて言ったわけでございました。

「謝る必要なんてないでしょう……」

私がこう言いますと、

「お姉様、不敬です!」

と、サリーは言い続けました。

ああ、下手したらこの場で全てが終わってもいいと思いました。

「そこまで、私のことを憎んでいるんだったら、この場で殺せばいいじゃない!」

私はサリーに言いました。これにはさすがに、サリーも驚いたようでした。

「私のことがそんなに気にいらないんだったら、殺してよ!これ以上生きていたって、仕方がないんだから、早く殺してちょうだい!」

「そんなに死にたいんですか?」

サリーは内心喜んでいるかのように思えました。本来ならば、家族の殺害は極刑に値します。私に恨みを抱いたとしても、それを実行する事はなかなかできないのです。

しかしながら、王子様に対する不敬罪が成立すれば、話は変わってきます。これを適用して死刑を執行すると言うことならば、妹が姉を殺したとしても、何も問題は無いのです。

「かっこつけたことばかり言って、結局は何もできないじゃないですか……」



一種の呆れを感じたサリーは、迷わずに王子様の懐から刀を抜きました。

「さあ、早く殺しなさい……」

私はわざとサリーを挑発しました。





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