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その9
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「そうかそうか……それでいいんだ……」
何がそれでいいのか、私は王子様の質問に答え続けました。
「さて、では最後に尋ねよう。君はいつも姉のことを慕っていた妹のサリーを辱めるような行いをしたんだね?」
王子様に質問されて、私は、
「はい」
と答えました。
「具体的にはどのようないじめを行ったんだ?」
王子様の質問に対し、私はこのように答えました。
「枚挙に暇がございません。例えば、ちょっとした学校のパーティーで、私はサリーのことをいじめようと計画しました。あるいは、サリーが学校で何か問題を起こしたかのように見せかけて、先生に見つかって怒られるのを楽しんだりしていました。もっとも、実際にサリーが怒られるところなんて、ほとんど見たことがありませんけれども」
「なるほど、そうだったのか」
王子様は言いました。
「それ以外にも、サリーに関する誤った噂を社交界で流したりしました。でも実際のところ、誰も信じてくれませんでした。サリーがそんなことをするわけはないと、みんな最初からわかっていたのです。そして、私が嘘をついているとわかると、みんな、私のことをだんだん信用しなくなっていきました。ですから、私の立場はますます悪くなったのです。そんなことになると、私はなおさら、サリーのことをいじめようと思いました」
「お姉様、そんなことをお考えになっていたのですか?」
サリーはものすごく呆れていました。でもこれはすべて、サリーが私に対して行っていたことなのです。サリーは気がついていないのでしょうか。いまさらそんなことを言っても遅いとは思いますが。
「マリア。このような形で君と婚約してしまった事は、すまないと思っている。婚約する前に、君のことをもう少し詳しく調べるべきだった。そして、サリーにも申し訳ないと思っている。なあ、マリア。サリーは君のことを罰するつもりはないみたいだ。先程の件は、とっさの行動で、特に意味はなかったんだ……」
とっさの行動で人を殺そうとするのか、私には疑問でした。でもいちいち、私は質問しませんでした。
「それでいいかな?サリー?」
王子様が尋ねますと、サリーは、
「全て王子様にお任せいたします」
と答えました。
「わかった」
王子様はあっけなく答えました。今までの言い争いは一体何だったのか、そう言うことを考えても意味がありませんでした。
そして……婚約破棄が正確に決定しました。
何がそれでいいのか、私は王子様の質問に答え続けました。
「さて、では最後に尋ねよう。君はいつも姉のことを慕っていた妹のサリーを辱めるような行いをしたんだね?」
王子様に質問されて、私は、
「はい」
と答えました。
「具体的にはどのようないじめを行ったんだ?」
王子様の質問に対し、私はこのように答えました。
「枚挙に暇がございません。例えば、ちょっとした学校のパーティーで、私はサリーのことをいじめようと計画しました。あるいは、サリーが学校で何か問題を起こしたかのように見せかけて、先生に見つかって怒られるのを楽しんだりしていました。もっとも、実際にサリーが怒られるところなんて、ほとんど見たことがありませんけれども」
「なるほど、そうだったのか」
王子様は言いました。
「それ以外にも、サリーに関する誤った噂を社交界で流したりしました。でも実際のところ、誰も信じてくれませんでした。サリーがそんなことをするわけはないと、みんな最初からわかっていたのです。そして、私が嘘をついているとわかると、みんな、私のことをだんだん信用しなくなっていきました。ですから、私の立場はますます悪くなったのです。そんなことになると、私はなおさら、サリーのことをいじめようと思いました」
「お姉様、そんなことをお考えになっていたのですか?」
サリーはものすごく呆れていました。でもこれはすべて、サリーが私に対して行っていたことなのです。サリーは気がついていないのでしょうか。いまさらそんなことを言っても遅いとは思いますが。
「マリア。このような形で君と婚約してしまった事は、すまないと思っている。婚約する前に、君のことをもう少し詳しく調べるべきだった。そして、サリーにも申し訳ないと思っている。なあ、マリア。サリーは君のことを罰するつもりはないみたいだ。先程の件は、とっさの行動で、特に意味はなかったんだ……」
とっさの行動で人を殺そうとするのか、私には疑問でした。でもいちいち、私は質問しませんでした。
「それでいいかな?サリー?」
王子様が尋ねますと、サリーは、
「全て王子様にお任せいたします」
と答えました。
「わかった」
王子様はあっけなく答えました。今までの言い争いは一体何だったのか、そう言うことを考えても意味がありませんでした。
そして……婚約破棄が正確に決定しました。
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