40 / 46
その39
しおりを挟む
最終的に、伯爵はエラン様を屋敷に招き入れることを賛成しました。
手始めに、伯爵はエラン様に宛てて手紙を書き始めました。
私は、伯爵の部屋には入らず、自分の部屋で1日が過ぎていくのをただ待っていました。あんなことを言ってしまった自分が、少し情けなくなりました。
ただ、どうして、あそこまで感情的になってしまったのでしょうか?伯爵に何か思い入れがあると言うのでしょうか?政略結婚の廉価版であるのに……そんなことがあるのでしょうか?
普通、ありませんよね?
でも、どうしてだか……このヤキモキする気持ち……。
これは一体?
そんなことを考えている内に、伯爵が部屋にやってきました。
「マリア様。手紙が完成いたしました。今からこれを……エランの元に届けさせます……」
「ありがとう。よろしくお願いします」
伯爵は一礼して、部屋を出ていきました。
私たちのやり取りを見守っていたマイマイは、
「本当にこれでいいんですか?」
と、私に質問しました。
「いいもなにも、逆に言うとこれしかないのよ。そうでしょう?他に何かありますか?」
「そう言われてしまうと……確かに厳しいですね……」
マイマイは何かを言いたそうでしたが、ここでもやはり、私のちょっとした剣幕が原因になってしまいました。マイマイに八つ当たりをしても、何も意味ないことを知っておりました。
でも、やっぱり無性に腹立たしくて、そして、自分が情けなかったのです。
こんなとき、サリーだったら、どんな態度をとるのでしょうか?人一倍プライドの高い女でありますから、やはり、逆切れするのでしょうか?
きっとそうでしょうね……政略とは言え、婚約は婚約なのですから。
女の意地とでも言えばいいのでしょうか?
手始めに、伯爵はエラン様に宛てて手紙を書き始めました。
私は、伯爵の部屋には入らず、自分の部屋で1日が過ぎていくのをただ待っていました。あんなことを言ってしまった自分が、少し情けなくなりました。
ただ、どうして、あそこまで感情的になってしまったのでしょうか?伯爵に何か思い入れがあると言うのでしょうか?政略結婚の廉価版であるのに……そんなことがあるのでしょうか?
普通、ありませんよね?
でも、どうしてだか……このヤキモキする気持ち……。
これは一体?
そんなことを考えている内に、伯爵が部屋にやってきました。
「マリア様。手紙が完成いたしました。今からこれを……エランの元に届けさせます……」
「ありがとう。よろしくお願いします」
伯爵は一礼して、部屋を出ていきました。
私たちのやり取りを見守っていたマイマイは、
「本当にこれでいいんですか?」
と、私に質問しました。
「いいもなにも、逆に言うとこれしかないのよ。そうでしょう?他に何かありますか?」
「そう言われてしまうと……確かに厳しいですね……」
マイマイは何かを言いたそうでしたが、ここでもやはり、私のちょっとした剣幕が原因になってしまいました。マイマイに八つ当たりをしても、何も意味ないことを知っておりました。
でも、やっぱり無性に腹立たしくて、そして、自分が情けなかったのです。
こんなとき、サリーだったら、どんな態度をとるのでしょうか?人一倍プライドの高い女でありますから、やはり、逆切れするのでしょうか?
きっとそうでしょうね……政略とは言え、婚約は婚約なのですから。
女の意地とでも言えばいいのでしょうか?
0
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
婚約破棄寸前だった令嬢が殺されかけて眠り姫となり意識を取り戻したら世界が変わっていた話
ひよこ麺
恋愛
シルビア・ベアトリス侯爵令嬢は何もかも完璧なご令嬢だった。婚約者であるリベリオンとの関係を除いては。
リベリオンは公爵家の嫡男で完璧だけれどとても冷たい人だった。それでも彼の幼馴染みで病弱な男爵令嬢のリリアにはとても優しくしていた。
婚約者のシルビアには笑顔ひとつ向けてくれないのに。
どんなに尽くしても努力しても完璧な立ち振る舞いをしても振り返らないリベリオンに疲れてしまったシルビア。その日も舞踏会でエスコートだけしてリリアと居なくなってしまったリベリオンを見ているのが悲しくなりテラスでひとり夜風に当たっていたところ、いきなり何者かに後ろから押されて転落してしまう。
死は免れたが、テラスから転落した際に頭を強く打ったシルビアはそのまま意識を失い、昏睡状態となってしまう。それから3年の月日が流れ、目覚めたシルビアを取り巻く世界は変っていて……
※正常な人があまりいない話です。
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
婚約破棄されたので、とりあえず王太子のことは忘れます!
パリパリかぷちーの
恋愛
クライネルト公爵令嬢のリーチュは、王太子ジークフリートから卒業パーティーで大勢の前で婚約破棄を告げられる。しかし、王太子妃教育から解放されることを喜ぶリーチュは全く意に介さず、むしろ祝杯をあげる始末。彼女は領地の離宮に引きこもり、趣味である薬草園作りに没頭する自由な日々を謳歌し始める。
断罪の準備は完璧です!国外追放が楽しみすぎてボロが出る
黒猫かの
恋愛
「ミモリ・フォン・ラングレイ! 貴様との婚約を破棄し、国外追放に処す!」
パルマ王国の卒業パーティー。第一王子アリオスから突きつけられた非情な断罪に、公爵令嬢ミモリは……内心でガッツポーズを決めていた。
(ついにきたわ! これで堅苦しい王妃教育も、無能な婚約者の世話も、全部おさらばですわ!)
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
拝啓、愛しの侯爵様~行き遅れ令嬢ですが、運命の人は案外近くにいたようです~
藤原ライラ
恋愛
心を奪われた手紙の先には、運命の人が待っていた――
子爵令嬢のキャロラインは、両親を早くに亡くし、年の離れた弟の面倒を見ているうちにすっかり婚期を逃しつつあった。夜会でも誰からも相手にされない彼女は、新しい出会いを求めて文通を始めることに。届いた美しい字で洗練された内容の手紙に、相手はきっとうんと年上の素敵なおじ様のはずだとキャロラインは予想する。
彼とのやり取りにときめく毎日だがそれに難癖をつける者がいた。幼馴染で侯爵家の嫡男、クリストファーである。
「理想の相手なんかに巡り合えるわけないだろう。現実を見た方がいい」
四つ年下の彼はいつも辛辣で彼女には冷たい。
そんな時キャロラインは、夜会で想像した文通相手とそっくりな人物に出会ってしまう……。
文通相手の正体は一体誰なのか。そしてキャロラインの恋の行方は!?
じれじれ両片思いです。
※他サイトでも掲載しています。
イラスト:ひろ様(https://xfolio.jp/portfolio/hiro_foxtail)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる