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その1
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その日、私のお父様を始め、家族はみんな、落胆しておりました。
「第一王子との婚約について……解消するですって?????」
私は第一王子様から送られてきた手紙を隅から隅まで読みました。既に読み終えていたお父様、クラーギン公爵は、この件について、非常に腹が立っているようでございました。手紙の中には、婚約破棄に関する慰謝料について、別の書類が添えられていました。
「ふざけるな!!!!!!!!!金の問題ではない!!!!!!!!!我が誇り高きクラーギン家をバカにしておるのか!!!!!!!!」
お父様の怒りは中々収まらないようでございました。それにしても……もちろん、婚約破棄の原因について、手紙から読み取ることはできませんでした。しかしながら、私には大方予想がついておりました。第一王子様は恐らく、私の他に好きな方でもできたのだと思います。特別モテるというわけでは無かったと思いますが、やはり、第一王子様という身分でございますから、私以外にも婚約候補として名乗りを上げる家は多かったと承知しております。その中でも、我が由緒正しきクラーギン家は、一目置かれる存在でありまして、第一王子様の父に当たる皇帝陛下も、私と第一王子様との婚約が成立することを望んでおられるようでございました……。
しかしながら、当の第一王子様と言えば、やはり、心の底から私を愛しているというわけでは無いようでございました。もちろん、皇帝陛下の御進言がありましたので、第一王子様も従うしかなかった、というのが本音でございましょう。ですが、私よりも格段に美しい女性が目の前に現れたとしたら……第一王子様は間違いなく、その女性に興味を示したと思います。だからこそ、このように不名誉な婚約破棄になってしまったわけでございます。
「私の大切な娘を…………このこと、皇帝陛下にお伝え申し上げて、貴族裁判でも開かせるか????????」
お父様は怒りが治まらないらしく、この事態の幕引きを望んでいないようでございました。
「お父様。それは非常にいい考えだと私も思います!!!!!!!!こんなに可愛いソーニャを…………傷物にしやがって!!!!!!!!!!!」
お兄様も、お父様に従って、第一王子様に対して非常に強い怒りをお持ちのようでした。
「あの……お父様もお兄様も、もう少し冷静になってくださいな?????????私はこの件につきましては、もう諦めているのでございますから…………」
私がこう言いますと、まずはお兄様が飛びついてきました。
「いいや、マリア!!!!!!!!!!こんなことで折れてはいけないぞ。あの悪党に制裁を加えるんだ!!!!!!そうでないと…………私の大切な妹を弄んだ代償は大きいぞ!!!!!!!!!」
すると、お父様もそれに乗っかりました。
「そうだぞ!!!!!!!!!お前は、この由緒正しきクラーギン家の令嬢なのだ!!!!!!もっと誇りを持つんだ!!!!!!例え、相手が王子だとしても……このような不埒を放っておくわけにはいかないのだ!!!!!!!!!」
そう言って、二人は躍起になっておりました。一方、私と同じなのか、女心をよく分かってらっしゃるお母様は、
「そんなことをしても今更仕方がないでしょうに……」
と言って、呆れておりました…………。
「第一王子との婚約について……解消するですって?????」
私は第一王子様から送られてきた手紙を隅から隅まで読みました。既に読み終えていたお父様、クラーギン公爵は、この件について、非常に腹が立っているようでございました。手紙の中には、婚約破棄に関する慰謝料について、別の書類が添えられていました。
「ふざけるな!!!!!!!!!金の問題ではない!!!!!!!!!我が誇り高きクラーギン家をバカにしておるのか!!!!!!!!」
お父様の怒りは中々収まらないようでございました。それにしても……もちろん、婚約破棄の原因について、手紙から読み取ることはできませんでした。しかしながら、私には大方予想がついておりました。第一王子様は恐らく、私の他に好きな方でもできたのだと思います。特別モテるというわけでは無かったと思いますが、やはり、第一王子様という身分でございますから、私以外にも婚約候補として名乗りを上げる家は多かったと承知しております。その中でも、我が由緒正しきクラーギン家は、一目置かれる存在でありまして、第一王子様の父に当たる皇帝陛下も、私と第一王子様との婚約が成立することを望んでおられるようでございました……。
しかしながら、当の第一王子様と言えば、やはり、心の底から私を愛しているというわけでは無いようでございました。もちろん、皇帝陛下の御進言がありましたので、第一王子様も従うしかなかった、というのが本音でございましょう。ですが、私よりも格段に美しい女性が目の前に現れたとしたら……第一王子様は間違いなく、その女性に興味を示したと思います。だからこそ、このように不名誉な婚約破棄になってしまったわけでございます。
「私の大切な娘を…………このこと、皇帝陛下にお伝え申し上げて、貴族裁判でも開かせるか????????」
お父様は怒りが治まらないらしく、この事態の幕引きを望んでいないようでございました。
「お父様。それは非常にいい考えだと私も思います!!!!!!!!こんなに可愛いソーニャを…………傷物にしやがって!!!!!!!!!!!」
お兄様も、お父様に従って、第一王子様に対して非常に強い怒りをお持ちのようでした。
「あの……お父様もお兄様も、もう少し冷静になってくださいな?????????私はこの件につきましては、もう諦めているのでございますから…………」
私がこう言いますと、まずはお兄様が飛びついてきました。
「いいや、マリア!!!!!!!!!!こんなことで折れてはいけないぞ。あの悪党に制裁を加えるんだ!!!!!!そうでないと…………私の大切な妹を弄んだ代償は大きいぞ!!!!!!!!!」
すると、お父様もそれに乗っかりました。
「そうだぞ!!!!!!!!!お前は、この由緒正しきクラーギン家の令嬢なのだ!!!!!!もっと誇りを持つんだ!!!!!!例え、相手が王子だとしても……このような不埒を放っておくわけにはいかないのだ!!!!!!!!!」
そう言って、二人は躍起になっておりました。一方、私と同じなのか、女心をよく分かってらっしゃるお母様は、
「そんなことをしても今更仕方がないでしょうに……」
と言って、呆れておりました…………。
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