1 / 1
悪役令嬢
しおりを挟む
「スーザン!!!君との婚約を破棄しよう!!!」
「と言うと思っておりましたので、きっちりと準備しておきました!!!」
「なんだと???」
婚約者は焦る。なぜならば、スーザンが不気味に笑っている。普通、婚約破棄されて喜ぶ令嬢なんていないのだ。その緊張は、婚約者の愛人、そして、婚約破棄の原因となった小娘にも走った。
「ねえ、なんとかなるわよね???」
「ああ、なんとかしてみせるさ!!!」
二人のやり取りが、まるでテレパシーのように伝わって来た。スーザンは、婚約者の不正を告発し始めた。そして、婚約者の後ろに隠れている小娘を引きずり出した。
「いやですうっ!!!おやめください!!!はなして!!!私には何も関係ないんですうっ!!!」
小娘は、他の出席者たちを味方につけようと必死だった。可愛い子ぶっていれば、男たちが見向きする……婚約者と無理やり関係を持ったのも、同じ手口だった。小娘は実際美しかった。対して、スーザンには女の色気が皆無だった。だが、二人は許嫁であったため、断ることは本来できなかったのだ。
そこで、小娘が様々な偽装工作を働いた。この結果、スーザンが他の男と浮気している、とか、婚約者に暴力をふるっているとか、その側近たちを虐げている、などといったうわさが瞬く間に広がっていったのだった。そして、婚約者は、婚約破棄を宣言して、新しく小娘と婚約することを考えていたのだった。
「さて、そろそろ悪を一掃しましょうかね???」
スーザンは、その鍛え上げたボディーをフルに発揮して、婚約者や小娘たちを吹っ飛ばした。
「おい、こんなことってあるのかよ!!!」
「そんなこと知らないわよ!!!」
二人のムードが何やら険悪になりつつある。でも、スーザンは攻撃の手を決して緩めない。そうなのだ、このまま攻撃をし続ければ、二人とも自滅することを知っていた。
スーザンは、婚約者を拾い上げて、
「あなた様のおかげで、私はこんなにも強くなりました!!!」
と言って、再び遠くへ投げ飛ばした。そして、今度は一目散に小娘の倒れこんだ場所へ向かった。小娘は、恐れ戦いて、もう声を出すことすらできなかった。
「あら、せっかくの可愛いお顔が……これでは台無しですねえ!!!」
と言って、スーザンは、婚約者が倒れこんでいる辺りに、小娘を投げ飛ばした。
「私は復讐のためにやっているわけではございません。ですから、あなたたちお二人の命を頂くなんてことは、私にはできません。しかしながら……この状況を作ってしまった二人の罪に関しては……この後、神様に裁いていただくことにしましょう!!!」
スーザンは、結局最後の一手を封じた。それが、悪役令嬢たるスーザンの良さでもあった。
そして、神に睨まれた二人の叛逆者は、スーザンの前に顔を出さなくなった。どこか遠くで生きているという噂はあるが、スーザンの耳元には届かない。その必要がない。スーザンは復讐をしない。そして、彼女には新しい人生が、神から授けられるのだ。
「と言うと思っておりましたので、きっちりと準備しておきました!!!」
「なんだと???」
婚約者は焦る。なぜならば、スーザンが不気味に笑っている。普通、婚約破棄されて喜ぶ令嬢なんていないのだ。その緊張は、婚約者の愛人、そして、婚約破棄の原因となった小娘にも走った。
「ねえ、なんとかなるわよね???」
「ああ、なんとかしてみせるさ!!!」
二人のやり取りが、まるでテレパシーのように伝わって来た。スーザンは、婚約者の不正を告発し始めた。そして、婚約者の後ろに隠れている小娘を引きずり出した。
「いやですうっ!!!おやめください!!!はなして!!!私には何も関係ないんですうっ!!!」
小娘は、他の出席者たちを味方につけようと必死だった。可愛い子ぶっていれば、男たちが見向きする……婚約者と無理やり関係を持ったのも、同じ手口だった。小娘は実際美しかった。対して、スーザンには女の色気が皆無だった。だが、二人は許嫁であったため、断ることは本来できなかったのだ。
そこで、小娘が様々な偽装工作を働いた。この結果、スーザンが他の男と浮気している、とか、婚約者に暴力をふるっているとか、その側近たちを虐げている、などといったうわさが瞬く間に広がっていったのだった。そして、婚約者は、婚約破棄を宣言して、新しく小娘と婚約することを考えていたのだった。
「さて、そろそろ悪を一掃しましょうかね???」
スーザンは、その鍛え上げたボディーをフルに発揮して、婚約者や小娘たちを吹っ飛ばした。
「おい、こんなことってあるのかよ!!!」
「そんなこと知らないわよ!!!」
二人のムードが何やら険悪になりつつある。でも、スーザンは攻撃の手を決して緩めない。そうなのだ、このまま攻撃をし続ければ、二人とも自滅することを知っていた。
スーザンは、婚約者を拾い上げて、
「あなた様のおかげで、私はこんなにも強くなりました!!!」
と言って、再び遠くへ投げ飛ばした。そして、今度は一目散に小娘の倒れこんだ場所へ向かった。小娘は、恐れ戦いて、もう声を出すことすらできなかった。
「あら、せっかくの可愛いお顔が……これでは台無しですねえ!!!」
と言って、スーザンは、婚約者が倒れこんでいる辺りに、小娘を投げ飛ばした。
「私は復讐のためにやっているわけではございません。ですから、あなたたちお二人の命を頂くなんてことは、私にはできません。しかしながら……この状況を作ってしまった二人の罪に関しては……この後、神様に裁いていただくことにしましょう!!!」
スーザンは、結局最後の一手を封じた。それが、悪役令嬢たるスーザンの良さでもあった。
そして、神に睨まれた二人の叛逆者は、スーザンの前に顔を出さなくなった。どこか遠くで生きているという噂はあるが、スーザンの耳元には届かない。その必要がない。スーザンは復讐をしない。そして、彼女には新しい人生が、神から授けられるのだ。
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
婚約破棄? 私、この国の守護神ですが。
國樹田 樹
恋愛
王宮の舞踏会場にて婚約破棄を宣言された公爵令嬢・メリザンド=デラクロワ。
声高に断罪を叫ぶ王太子を前に、彼女は余裕の笑みを湛えていた。
愚かな男―――否、愚かな人間に、女神は鉄槌を下す。
古の盟約に縛られた一人の『女性』を巡る、悲恋と未来のお話。
よくある感じのざまぁ物語です。
ふんわり設定。ゆるーくお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる