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第一話 変態男子高校生と完璧金髪美少女エルフ
1-2 「犯人も洗ったパンティーより使用済みパンティーを狙うのか」
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「うう、私もうお嫁にいけないわ」
ティアラは宙に漂いながら顔を手で覆ってシクシクと泣いている。
「不可抗力だろ。いつまでこの状況が続くのかも分からんし、一々気にしてたら心が持たねえよ」
「鼻血をダラダラ流しといてよく言うわ。このド変態」
金髪美少女の鼻には無造作にちり紙が詰め込まれていた。赤い鮮血が徐々にその面積を拡大している。
「うるせえ! いいか! 世の中には二種類の男がいる。一つはスケベ。そしてもう一つはムッツリスケベだ」
「最低っ。私の顔で私の声でこんなこと言ってるなんて信じられない」
そんな言い争いを繰り広げながらも二人は部屋の前まで戻ってくる。
ガチャガチャ。
宏実がドアノブを回すがドアはびくともしない。
「このドアはオートロックなのよ。精霊錠って言うのだけど。開けと念じながらドアを開けてみて」
ガチャリ。
たったそれだけのことでドアはいともたやすく開いた。
「開けって念じるだけでドアが開くとかセキュリティの意味あんのか?」
「ええ、もちろん。私たち魔法使いは皆精霊と契約をしているというのは知ってる……わけなさそうね」
「当然っ」
エッヘンと胸を張る宏実の姿は理知的な金髪エルフの顔をもってしても馬鹿さが滲み出てきていた。
「この世界は精霊で満ち溢れているの。それこそ万物に精霊は宿ると言われるほどに。私たちはそんな精霊の力を借りて魔法を発動するのよ。魔法を発動するのに必要なことは三つ。精霊に魔力を差し出すこと。呪文を用いて精霊にどんな魔法を発動して欲しいのかを指示すること。精霊との間で合意が結ばれること」
「な、なるほど」
「ただ、そこら中に存在する野良の精霊に頼んで魔法を発動しようとすると魔力をぼったくられたり合意を結んでくれないことがあったりそもそも精霊が近くにいなかったりと問題も多いのよ。そこで精霊と専属契約を結ぶの。普段から魔力を提供する代わりに魔法を発動する際には低コストで高品質の魔法を提供してもらうわけ」
「ははぁ」
「もちろん契約を結ぶとデメリットもあって。精霊って嫉妬深いから一度契約を結ぶと契約を破棄するまでその精霊を介してでしか魔法を発動できなくなるの。まぁそれ以上のメリットがあるから多くの人は契約を結ぶんだけどね」
「ほほう」
「で、一口に精霊と言っても様々な種類があるの。まずは属性ね。全ての精霊は火 水 風 土 光 闇の属性のどれか一つを司っているの。自らの属性の魔法のみを発動できるってわけ」
「へぇー」
「そして格。これによってどれだけ強力な魔法を使えるのかが決まるわ。小精霊、中精霊、大精霊、神格。勿論同格であったとしても大小は様々ね。他にも波長とか色々とあって、同じ人間が存在しないように全く同じ精霊は一つとして存在してないの」
「コクコク」
「精霊錠の話に戻すと。同じ精霊が存在していないということを利用して精霊を鍵として登録しているの。鍵穴自体存在していないからピッキングされることもない安全な鍵よ」
「スピースピー」
「よく分かったみたいね、って寝るな!」
宏実はベッドの上で大の字に倒れ込み無防備なパジャマ姿を晒している。
私って寝てるときはこんなアホ面してたのか。叩き起こしてやろうと思ったけどこんなに幸せそうな顔で眠られるとそんな気も失せるわね。
宏実とは対照的な険しい表情を一瞬緩めたがすぐに真剣な顔に戻った。そして一人フワフワと宙を漂いながら頭の中で考えを巡らせる。
とにかく状況を整理するべきよね。現状何が何だか全く分からないもの。確定している事実は三つ。私が何者かに……殺……殺されたということ。あの息苦しさ、何が何だかわからなくて苦しくて、身体から生が抜け出していく奇妙な感覚、勘違いのはずがないわ。そしてもう一つ、死んだはずの私の身体にヒロミが入っているということ。信じたくはないけれど現実としてそうなっている以上認めるしかない。最後の一つは私が幽霊のような状態になっていること。物理的に干渉することはできないけど確かにこうして存在している。ヒロミと意思疎通もできる。非常に残念だけれどこれも事実なのよね。
また最優先の課題も三つ。一つは私を殺した犯人を見つけ出すこと。私が生きていることがバレたらいつ狙われるのか分からない。もう一つはヒロミの憑依の原因と元の身体に戻る方法を見つけ出すこと。最後の一つはこの幽霊みたいな身体の性質について調べなくちゃ。いつ消えるかも分からない状態では不安で夜も眠れない。というかそもそも眠気があるのかも謎よね。とにかく自分のできることとできないことは把握しないと。とにかく考えなきゃ。考えなきゃ。考えなきゃ。
ティアラは結局眠気すら抱かないまま朝になるまでただただ堂々巡りの考えを繰り返し続けるのだった。
翌日、宏実が起きたのは太陽が真上に昇った頃だった。深い眠りにつき死んだようにベッドの上に転がっていたが突然ガバッと上半身を起こした。
宝石のように綺麗な碧い目をパチクリとさせる。そして辺りをキョロキョロと見渡し、見慣れない部屋に戸惑っている様子だ。
そして今度は自分の身体の違和感に気付く。少し視線を落とすとそこには控えめながらも形の綺麗な二つの丘。息をするような自然な動きで両手を伸ばし揉みしだこうとした瞬間。
「ヒロミ、一体何をしようとしていたのかしら。正直に言えば今なら許してあげるわ」
「うわっ、幽霊!!! ん、待てよ。女体化? トラック。あ、そうか! 俺、死んで異世界に来て金髪美少女エルフに!! ごめん。ほんの出来心と言いますか寝ぼけていただけであります」
「まぁいいわ。今回は未遂だしね。ほら、さっさと起きて。色々とやらなきゃいけないことが山積みよ」
ティアラの言葉に頭に疑問符を浮かべる。
「はい、では問題です。私たちが今最初にやらなきゃいけないことは何でしょう」
「現状の把握とか?」
「そう、現状の把握でしょって! 合ってる!」
「馬鹿にすんな! 俺はやってないだけで。やればできる子なの。テストだって次は竜司に負けないように頑張ん……悪い。何でもない」
一瞬、切ない表情を浮かべたがすぐさま手をパンッと叩いて切り替える。
「よし! まずはティアラ殺人……殺人未遂事件の捜査から始めようぜ。時間が経ちすぎて証拠が無くなっちまったら大変だ」
やる気を表したいのかパジャマの袖を捲くって気合を入れる。
「取り敢えず怪しいモノがないか、無くなってるものがないか、いっちょ探しますか」
宏実は立ち上がり部屋を見渡す。ティアラの部屋の構造はいたってシンプルである。広さは八畳ほどで入り口は外開きのドアだ。特殊な材料でできており頑丈な上に精霊錠によりオートロックまで実現している。ドアから部屋に入ると玄関スペースがある。そしてすぐ左手には洗面台がついている。ただし蛇口は存在しておらず排水管があるだけだ。洗面台の下には水を張った桶が置かれている。
「この洗面台ってこの桶の水を使うのか?」
宏実は蛇口の存在していない洗面台を興味津々で覗いている。
「ええ、もしくは直接水属性の魔法を使うかのどちらかよ。桶の水を使って後で補充するのが一般的ね」
「そういえば昨日トイレ行った時も桶の水で流してたな。あれ、補充しなくてよかったのか」
ティアラはその時のことを思い出したのか苦虫を潰したような顔をする。
「本当なら補充しなきゃ駄目よ。でも私はこのありさまだし、ヒロミは魔法を使えないでしょ。あの状況で地下室まで水を汲みに行くのはちょっとね」
なるほどと頷き、怪しいものは見つからなかったのか宏実は視線を別の方向に向ける。
玄関からリビングへの仕切りは存在しておらずワンフロアの形だ。リビングに入ると右手の壁には大きな本棚が二つほど並んでおり、ところせましと難しい内容の本が入れられている。
「そういえば、なんでこんなに本が多いんだ?」
「ええ、私の研究に必要な資料よ。参考文献が多いというのも考え物よね」
ティアラが蟻塚のように高く積み重なっている床の本に目をやりながらため息を吐く。
「研究? そういえばティアラって何をして生計を立ててるんだ。というかそもそもこの世界の常識とか一切何も分からないんだけど」
宏実は棚の本を数冊パラパラと捲るとオエッと吐き真似をして元の位置に戻す。そして手を止めてティアラの方を見た。
「ああ、そうだったわね。どうしましょう。一応聞いておくけれど、ヒロミは私として生活するということでいいの?」
「一応聞くけど断るって言ったら?」
「私は一切ヒロミに協力しないわね。遠くに逃げるなら野垂れ死に、このままここで生活しようとするなら私の知り合いに気が狂っただとか悪魔に憑りつかれただとか言われて監禁されて実験のモルモット、もしくは私を殺そうとした犯人に殺されるかね」
ティアラは少し脅すように声色を低くする。
「実験のモルモットって殺伐としすぎだろティアラの周辺。まぁ昨日も言った通り、ティアラとして生活するってことで問題ないぜ。というか普通にティアラが事情を説明したらダメなのか?」
宏実の言葉に少し困惑したような表情を浮かべた。
「そういえば話しておかないといけないわね。今朝ヒロミが寝ている間に実験をしたのよ。廊下に出て通った人に挨拶したのだけれど完全に無視ね。誰も私の存在に気付いていなかったわ。ついでに言うと私の身体から半径10m以上離れられないみたい。正確に言うと離れようと思えば離れられるけど、存在が保てなくなりそうだったわ」
ますます幽霊じみてきたな。俺を起点にした地縛霊ってか。いや、人縛霊なのか。
宏実は喉元まで出かかった言葉を飲み込み代わりの言葉を吐きだす。
「理解。それでさっきから研究とかモルモットとか言ってるけどティアラは博士とかなのか?」
「違うわ。サピエンティア学園の高等部の三年生よ。専攻は精霊魔法科って言っても分からないわよね。どこから説明したものかしら」
そういって語り始めたティアラの説明を簡潔に纏めるとこうなる。
ティアラが現在暮らしているのはオリンピス王国の中で学術都市と言われるアバベルという街だ。アバベルは学校と研究機関と図書館を中心に発達した都市である。また絵画や音楽や演劇などの聖地でもあり文化の最先端ともいえる場所だ。都市内には初等部や中等部などの学校はいくつも存在している。その中で唯一高等部が存在する学校がサピエンティア学園である。初等部と中等部が日本でいうところの小学校から高校までにあたり、十四歳になる年で卒業する。十四歳は成人の年齢でありそれに合わせた教育となっている。高等部はプラスアルファで勉強しようという意思のある優秀な生徒のみが通える学校なのだ。五年制の大学のようなもので、魔導道具科、精霊魔法科、経済科、騎士科、神学科、貴族科、医術科、などの学部に分かれている。ティアラは精霊魔法科の三年生、年齢にすると十七歳で、現在は学園の寮で生活しているということだった。
「了解。ようするにティアラは優秀なエリート学生ですよってことか」
「そのまとめ方は気に入らないけれど間違ってはないわね」
宏実はつまらなそうに口を尖らせて部屋を物色する作業に戻る。部屋の中央に置かれた質素な机と椅子、机の上に置かれた紙を適当に眺めた。授業で使っていそうな内容が書かれているだけで特段重要そうなものは存在しなかった。
今度は部屋の左奥に設置されたベッドを調べ始める。まずは掛け布団を一度取り払って何もないことを確認して適当にベッドメイキングをする。そして今度はしゃがみ込んでベッドの下を覗き込んだ。辛うじて人が中に入れるほどのスペースがある。無論、そこには誰もいない。綺麗に清掃されているのか埃が溜まっているといった様子もなかった。
「何もないな。手がかりナッシング!!」
宏実は綺麗にしたばかりのベッドにダイブした。
やっべ滅茶苦茶いい匂いがする。というか今の俺自身メッチャ良い匂いしているんだよなぁ。なんだろ。この美少女特有のいい香りは。遺伝子レベルで違う気がするな。
ベッドの上で悦に浸っている宏実を見てティアラは今日何度目か分からない溜息を吐く。
「ベッドの隣の化粧台の引き出しを調べて貰えるかしら」
心なしか声が冷たい。軽蔑の視線を送っている。
「うわっ、でっけぇ宝石!?」
引き出しを開けた瞬間、驚きのあまり腰が引けて尻餅をついてしまった。口をあんぐり開けてしばらく茫然と呆けていた。
そこに入っていたのは握りこぶしよりも大きい宝石だった。見る者の心を奪う黄金色の輝きだ。宝石に全くと言っていいほど興味のない宏実ですらこの反応なのだ。どれほどの価値を持つものなのか想像すらできないレベルだ。
「これが精霊晶よ。契約した精霊の家みたいなものね。大きくて純度の高いものほどより高い格の精霊を宿せるの。その精霊晶は最高級よ。神格すら宿せるほどの」
「ち、ちなみにお値段はいかほどで」
「値段は付かないわね。小国くらいなら買えるのではないかしら」
その答えに碧色の目をパチクリとさせる。
「なんでそんなヤバいのを持ってるんだよ!! しかもそんな雑に引き出しに閉まってるし。絶対に襲われたのそのせいだろ!!」
宏実が信じられないという気持ちを籠めて声を荒げるがティアラの顔はすまし顔のままである。
「母親の形見よ。それに管理だってこの部屋にある時点で強固なセキュリティで守られてるの。ドアや壁はオリハルコンやダマスカス鋼とかの超金属を練り込んだ土で作られた物理攻撃にも魔法攻撃にも強い材質よ。鍵だって精霊錠なの。窓だってここは七階でちょっとやそっとでは登れないわ。そもそも学園の敷地内に侵入すること自体無理よ。関係者以外が侵入した瞬間に大騒ぎね。貴族の子供も通っているから警備に関しては万全なの。それに今、この精霊晶には光の大精霊が入っているから。ちょっと触ってみて」
宏実は促されるままに巨大な精霊晶に手を伸ばす。無造作に伸ばされた人差し指が黄金色の結晶に触れようとした時だった。
バチンッ。
スタングレネードでも炸裂したかのような鮮烈な発光とスタンガンを押し付けられたかのような衝撃が指先から全身を駆け巡る。宏実はよろめいて何とかベッドの上に倒れ込んだ。突然の光で視界を奪われ未だ指先の感覚も戻らない。
「理解できたかしら?」
「殺す気か!! こりゃ無理だ。というかこれお前の契約してる精霊じゃないのかよ!!」
「まだ半契約なの! 私が今契約しているのは炎と水の中精霊よ。足に巻き付けてあるでしょ。精霊晶のブレスレットが二つ」
宏実は目を必死に擦りながらぼやける視界でその存在を確認した。左右の足片方ずつについている。ブレスレットというよりは革のバンドと言った方が近い。その中央には指輪についているダイヤモンドほどの大きさの精霊晶があしらわれている。それぞれ青と赤の輝きを宿していた。
宝石にさほど興味のない宏実は適当に眺めていたがふとティアラの方を向き問いかける。
「ってあれ? 精霊って一人につき一体までしか契約できないって言ってなかったか?」
ティアラは待ってました言わんばかりに得意気な顔で語りだす。
「私はね特異体質なのよ。複数体の精霊と契約できるの。先生曰く精霊に好かれやすい体質らしいわ」
そんなものなのか。イヤちょっと待て!!
納得しかけたが先ほど痛い目に遭ったことを思い出して詰め寄る。
「光の大精霊さんはどうなんだよ! どう考えても好かれてねえだろ」
「うっ、そこを突かれると痛いわね。好かれてないというよりも認められてないのよ。そうね、小精霊とかは意識はほとんどないって言われてるし中精霊も簡単な感情や意思しかないのだけれど、大精霊ともなると自我があるの。私たちなんかよりもずっと賢いわ。きっと私が母さんに比べて未熟だってことが、自分とは釣り合わないってことが分かってるのよ」
「そっか。なんかごめん」
「謝らないでよ! それにいつか絶対認めさせてやるのだから!!」
「おー、がんばれー」
えっと、後調べてないところはっと。
宏実が次に目を付けたのは押し入れだった。部屋の構造的には玄関の隣に位置している。玄関のスペースの横幅がリビングに比べて狭くなっている分、余ったスペースが押し入れになっている。
観音扉を開けると中は二段に仕切られており、下の部分には使い道のよく分からない道具が、上の段には洋服が置かれている。
こ、これは。た、宝の山では!!
宏実の視線は上段の左側のスペースに釘付けになっていた。綺麗に整頓された状態で並べられているのはティアラの下着だった。
「どこを見ているのかしら?」
背筋も凍る絶対零度の冷たい声が耳元で囁かれる。
「てぃ、ティアラ殿。よ、邪まな考えは一切ありませぬぞ!! 我の脳色の胚細胞が申しているのでありまする。推理によると犯人はパンティーとブラジャーを盗んだ可能性、及びパンティーを頭に被ってハスハスした可能性、もしくは何らかの細工を加えた可能性が高いであります。是非とも一つ一つ批評……じゃなかった調査するべきだと進言いたしまする候侍りいぃぃぃ、ダメェェ、それは本当にダメェェェ、ふにゃぁぁぁ」
ティアラの腕が宏実の心臓を貫いた。身体の内部をゴキブリが縦横無尽に這い回っているような気持ち悪さと強烈な脱力感が宏実を襲う。
「反省したかしら?」
荒い息を整えながらも目は死んでいない。
「で、でも、可能性がゼロとは言えないし調べたほ、方が」
「その可能性はないわ。だって――」
「そっか。犯人も洗ったパンティーより使用済みパンティーを狙うのか」
「私、いるでしょ。私の下着泥棒がいたとしてどうしてベッドで寝てる本人スルーしてパ、下着を盗りに行くのよ」
「はっ、なら貞操のぶへぇぇ」
完全に笑みが消え本気で怒ったティアラ。容赦ない正拳突きの雨あられが宏実に襲いかかる。
やりすぎた。完全に激おこモードだ。
身体の内側から昆虫に食い破られるような感触に苛まれてついには意識を手放したのだった。
ティアラは宙に漂いながら顔を手で覆ってシクシクと泣いている。
「不可抗力だろ。いつまでこの状況が続くのかも分からんし、一々気にしてたら心が持たねえよ」
「鼻血をダラダラ流しといてよく言うわ。このド変態」
金髪美少女の鼻には無造作にちり紙が詰め込まれていた。赤い鮮血が徐々にその面積を拡大している。
「うるせえ! いいか! 世の中には二種類の男がいる。一つはスケベ。そしてもう一つはムッツリスケベだ」
「最低っ。私の顔で私の声でこんなこと言ってるなんて信じられない」
そんな言い争いを繰り広げながらも二人は部屋の前まで戻ってくる。
ガチャガチャ。
宏実がドアノブを回すがドアはびくともしない。
「このドアはオートロックなのよ。精霊錠って言うのだけど。開けと念じながらドアを開けてみて」
ガチャリ。
たったそれだけのことでドアはいともたやすく開いた。
「開けって念じるだけでドアが開くとかセキュリティの意味あんのか?」
「ええ、もちろん。私たち魔法使いは皆精霊と契約をしているというのは知ってる……わけなさそうね」
「当然っ」
エッヘンと胸を張る宏実の姿は理知的な金髪エルフの顔をもってしても馬鹿さが滲み出てきていた。
「この世界は精霊で満ち溢れているの。それこそ万物に精霊は宿ると言われるほどに。私たちはそんな精霊の力を借りて魔法を発動するのよ。魔法を発動するのに必要なことは三つ。精霊に魔力を差し出すこと。呪文を用いて精霊にどんな魔法を発動して欲しいのかを指示すること。精霊との間で合意が結ばれること」
「な、なるほど」
「ただ、そこら中に存在する野良の精霊に頼んで魔法を発動しようとすると魔力をぼったくられたり合意を結んでくれないことがあったりそもそも精霊が近くにいなかったりと問題も多いのよ。そこで精霊と専属契約を結ぶの。普段から魔力を提供する代わりに魔法を発動する際には低コストで高品質の魔法を提供してもらうわけ」
「ははぁ」
「もちろん契約を結ぶとデメリットもあって。精霊って嫉妬深いから一度契約を結ぶと契約を破棄するまでその精霊を介してでしか魔法を発動できなくなるの。まぁそれ以上のメリットがあるから多くの人は契約を結ぶんだけどね」
「ほほう」
「で、一口に精霊と言っても様々な種類があるの。まずは属性ね。全ての精霊は火 水 風 土 光 闇の属性のどれか一つを司っているの。自らの属性の魔法のみを発動できるってわけ」
「へぇー」
「そして格。これによってどれだけ強力な魔法を使えるのかが決まるわ。小精霊、中精霊、大精霊、神格。勿論同格であったとしても大小は様々ね。他にも波長とか色々とあって、同じ人間が存在しないように全く同じ精霊は一つとして存在してないの」
「コクコク」
「精霊錠の話に戻すと。同じ精霊が存在していないということを利用して精霊を鍵として登録しているの。鍵穴自体存在していないからピッキングされることもない安全な鍵よ」
「スピースピー」
「よく分かったみたいね、って寝るな!」
宏実はベッドの上で大の字に倒れ込み無防備なパジャマ姿を晒している。
私って寝てるときはこんなアホ面してたのか。叩き起こしてやろうと思ったけどこんなに幸せそうな顔で眠られるとそんな気も失せるわね。
宏実とは対照的な険しい表情を一瞬緩めたがすぐに真剣な顔に戻った。そして一人フワフワと宙を漂いながら頭の中で考えを巡らせる。
とにかく状況を整理するべきよね。現状何が何だか全く分からないもの。確定している事実は三つ。私が何者かに……殺……殺されたということ。あの息苦しさ、何が何だかわからなくて苦しくて、身体から生が抜け出していく奇妙な感覚、勘違いのはずがないわ。そしてもう一つ、死んだはずの私の身体にヒロミが入っているということ。信じたくはないけれど現実としてそうなっている以上認めるしかない。最後の一つは私が幽霊のような状態になっていること。物理的に干渉することはできないけど確かにこうして存在している。ヒロミと意思疎通もできる。非常に残念だけれどこれも事実なのよね。
また最優先の課題も三つ。一つは私を殺した犯人を見つけ出すこと。私が生きていることがバレたらいつ狙われるのか分からない。もう一つはヒロミの憑依の原因と元の身体に戻る方法を見つけ出すこと。最後の一つはこの幽霊みたいな身体の性質について調べなくちゃ。いつ消えるかも分からない状態では不安で夜も眠れない。というかそもそも眠気があるのかも謎よね。とにかく自分のできることとできないことは把握しないと。とにかく考えなきゃ。考えなきゃ。考えなきゃ。
ティアラは結局眠気すら抱かないまま朝になるまでただただ堂々巡りの考えを繰り返し続けるのだった。
翌日、宏実が起きたのは太陽が真上に昇った頃だった。深い眠りにつき死んだようにベッドの上に転がっていたが突然ガバッと上半身を起こした。
宝石のように綺麗な碧い目をパチクリとさせる。そして辺りをキョロキョロと見渡し、見慣れない部屋に戸惑っている様子だ。
そして今度は自分の身体の違和感に気付く。少し視線を落とすとそこには控えめながらも形の綺麗な二つの丘。息をするような自然な動きで両手を伸ばし揉みしだこうとした瞬間。
「ヒロミ、一体何をしようとしていたのかしら。正直に言えば今なら許してあげるわ」
「うわっ、幽霊!!! ん、待てよ。女体化? トラック。あ、そうか! 俺、死んで異世界に来て金髪美少女エルフに!! ごめん。ほんの出来心と言いますか寝ぼけていただけであります」
「まぁいいわ。今回は未遂だしね。ほら、さっさと起きて。色々とやらなきゃいけないことが山積みよ」
ティアラの言葉に頭に疑問符を浮かべる。
「はい、では問題です。私たちが今最初にやらなきゃいけないことは何でしょう」
「現状の把握とか?」
「そう、現状の把握でしょって! 合ってる!」
「馬鹿にすんな! 俺はやってないだけで。やればできる子なの。テストだって次は竜司に負けないように頑張ん……悪い。何でもない」
一瞬、切ない表情を浮かべたがすぐさま手をパンッと叩いて切り替える。
「よし! まずはティアラ殺人……殺人未遂事件の捜査から始めようぜ。時間が経ちすぎて証拠が無くなっちまったら大変だ」
やる気を表したいのかパジャマの袖を捲くって気合を入れる。
「取り敢えず怪しいモノがないか、無くなってるものがないか、いっちょ探しますか」
宏実は立ち上がり部屋を見渡す。ティアラの部屋の構造はいたってシンプルである。広さは八畳ほどで入り口は外開きのドアだ。特殊な材料でできており頑丈な上に精霊錠によりオートロックまで実現している。ドアから部屋に入ると玄関スペースがある。そしてすぐ左手には洗面台がついている。ただし蛇口は存在しておらず排水管があるだけだ。洗面台の下には水を張った桶が置かれている。
「この洗面台ってこの桶の水を使うのか?」
宏実は蛇口の存在していない洗面台を興味津々で覗いている。
「ええ、もしくは直接水属性の魔法を使うかのどちらかよ。桶の水を使って後で補充するのが一般的ね」
「そういえば昨日トイレ行った時も桶の水で流してたな。あれ、補充しなくてよかったのか」
ティアラはその時のことを思い出したのか苦虫を潰したような顔をする。
「本当なら補充しなきゃ駄目よ。でも私はこのありさまだし、ヒロミは魔法を使えないでしょ。あの状況で地下室まで水を汲みに行くのはちょっとね」
なるほどと頷き、怪しいものは見つからなかったのか宏実は視線を別の方向に向ける。
玄関からリビングへの仕切りは存在しておらずワンフロアの形だ。リビングに入ると右手の壁には大きな本棚が二つほど並んでおり、ところせましと難しい内容の本が入れられている。
「そういえば、なんでこんなに本が多いんだ?」
「ええ、私の研究に必要な資料よ。参考文献が多いというのも考え物よね」
ティアラが蟻塚のように高く積み重なっている床の本に目をやりながらため息を吐く。
「研究? そういえばティアラって何をして生計を立ててるんだ。というかそもそもこの世界の常識とか一切何も分からないんだけど」
宏実は棚の本を数冊パラパラと捲るとオエッと吐き真似をして元の位置に戻す。そして手を止めてティアラの方を見た。
「ああ、そうだったわね。どうしましょう。一応聞いておくけれど、ヒロミは私として生活するということでいいの?」
「一応聞くけど断るって言ったら?」
「私は一切ヒロミに協力しないわね。遠くに逃げるなら野垂れ死に、このままここで生活しようとするなら私の知り合いに気が狂っただとか悪魔に憑りつかれただとか言われて監禁されて実験のモルモット、もしくは私を殺そうとした犯人に殺されるかね」
ティアラは少し脅すように声色を低くする。
「実験のモルモットって殺伐としすぎだろティアラの周辺。まぁ昨日も言った通り、ティアラとして生活するってことで問題ないぜ。というか普通にティアラが事情を説明したらダメなのか?」
宏実の言葉に少し困惑したような表情を浮かべた。
「そういえば話しておかないといけないわね。今朝ヒロミが寝ている間に実験をしたのよ。廊下に出て通った人に挨拶したのだけれど完全に無視ね。誰も私の存在に気付いていなかったわ。ついでに言うと私の身体から半径10m以上離れられないみたい。正確に言うと離れようと思えば離れられるけど、存在が保てなくなりそうだったわ」
ますます幽霊じみてきたな。俺を起点にした地縛霊ってか。いや、人縛霊なのか。
宏実は喉元まで出かかった言葉を飲み込み代わりの言葉を吐きだす。
「理解。それでさっきから研究とかモルモットとか言ってるけどティアラは博士とかなのか?」
「違うわ。サピエンティア学園の高等部の三年生よ。専攻は精霊魔法科って言っても分からないわよね。どこから説明したものかしら」
そういって語り始めたティアラの説明を簡潔に纏めるとこうなる。
ティアラが現在暮らしているのはオリンピス王国の中で学術都市と言われるアバベルという街だ。アバベルは学校と研究機関と図書館を中心に発達した都市である。また絵画や音楽や演劇などの聖地でもあり文化の最先端ともいえる場所だ。都市内には初等部や中等部などの学校はいくつも存在している。その中で唯一高等部が存在する学校がサピエンティア学園である。初等部と中等部が日本でいうところの小学校から高校までにあたり、十四歳になる年で卒業する。十四歳は成人の年齢でありそれに合わせた教育となっている。高等部はプラスアルファで勉強しようという意思のある優秀な生徒のみが通える学校なのだ。五年制の大学のようなもので、魔導道具科、精霊魔法科、経済科、騎士科、神学科、貴族科、医術科、などの学部に分かれている。ティアラは精霊魔法科の三年生、年齢にすると十七歳で、現在は学園の寮で生活しているということだった。
「了解。ようするにティアラは優秀なエリート学生ですよってことか」
「そのまとめ方は気に入らないけれど間違ってはないわね」
宏実はつまらなそうに口を尖らせて部屋を物色する作業に戻る。部屋の中央に置かれた質素な机と椅子、机の上に置かれた紙を適当に眺めた。授業で使っていそうな内容が書かれているだけで特段重要そうなものは存在しなかった。
今度は部屋の左奥に設置されたベッドを調べ始める。まずは掛け布団を一度取り払って何もないことを確認して適当にベッドメイキングをする。そして今度はしゃがみ込んでベッドの下を覗き込んだ。辛うじて人が中に入れるほどのスペースがある。無論、そこには誰もいない。綺麗に清掃されているのか埃が溜まっているといった様子もなかった。
「何もないな。手がかりナッシング!!」
宏実は綺麗にしたばかりのベッドにダイブした。
やっべ滅茶苦茶いい匂いがする。というか今の俺自身メッチャ良い匂いしているんだよなぁ。なんだろ。この美少女特有のいい香りは。遺伝子レベルで違う気がするな。
ベッドの上で悦に浸っている宏実を見てティアラは今日何度目か分からない溜息を吐く。
「ベッドの隣の化粧台の引き出しを調べて貰えるかしら」
心なしか声が冷たい。軽蔑の視線を送っている。
「うわっ、でっけぇ宝石!?」
引き出しを開けた瞬間、驚きのあまり腰が引けて尻餅をついてしまった。口をあんぐり開けてしばらく茫然と呆けていた。
そこに入っていたのは握りこぶしよりも大きい宝石だった。見る者の心を奪う黄金色の輝きだ。宝石に全くと言っていいほど興味のない宏実ですらこの反応なのだ。どれほどの価値を持つものなのか想像すらできないレベルだ。
「これが精霊晶よ。契約した精霊の家みたいなものね。大きくて純度の高いものほどより高い格の精霊を宿せるの。その精霊晶は最高級よ。神格すら宿せるほどの」
「ち、ちなみにお値段はいかほどで」
「値段は付かないわね。小国くらいなら買えるのではないかしら」
その答えに碧色の目をパチクリとさせる。
「なんでそんなヤバいのを持ってるんだよ!! しかもそんな雑に引き出しに閉まってるし。絶対に襲われたのそのせいだろ!!」
宏実が信じられないという気持ちを籠めて声を荒げるがティアラの顔はすまし顔のままである。
「母親の形見よ。それに管理だってこの部屋にある時点で強固なセキュリティで守られてるの。ドアや壁はオリハルコンやダマスカス鋼とかの超金属を練り込んだ土で作られた物理攻撃にも魔法攻撃にも強い材質よ。鍵だって精霊錠なの。窓だってここは七階でちょっとやそっとでは登れないわ。そもそも学園の敷地内に侵入すること自体無理よ。関係者以外が侵入した瞬間に大騒ぎね。貴族の子供も通っているから警備に関しては万全なの。それに今、この精霊晶には光の大精霊が入っているから。ちょっと触ってみて」
宏実は促されるままに巨大な精霊晶に手を伸ばす。無造作に伸ばされた人差し指が黄金色の結晶に触れようとした時だった。
バチンッ。
スタングレネードでも炸裂したかのような鮮烈な発光とスタンガンを押し付けられたかのような衝撃が指先から全身を駆け巡る。宏実はよろめいて何とかベッドの上に倒れ込んだ。突然の光で視界を奪われ未だ指先の感覚も戻らない。
「理解できたかしら?」
「殺す気か!! こりゃ無理だ。というかこれお前の契約してる精霊じゃないのかよ!!」
「まだ半契約なの! 私が今契約しているのは炎と水の中精霊よ。足に巻き付けてあるでしょ。精霊晶のブレスレットが二つ」
宏実は目を必死に擦りながらぼやける視界でその存在を確認した。左右の足片方ずつについている。ブレスレットというよりは革のバンドと言った方が近い。その中央には指輪についているダイヤモンドほどの大きさの精霊晶があしらわれている。それぞれ青と赤の輝きを宿していた。
宝石にさほど興味のない宏実は適当に眺めていたがふとティアラの方を向き問いかける。
「ってあれ? 精霊って一人につき一体までしか契約できないって言ってなかったか?」
ティアラは待ってました言わんばかりに得意気な顔で語りだす。
「私はね特異体質なのよ。複数体の精霊と契約できるの。先生曰く精霊に好かれやすい体質らしいわ」
そんなものなのか。イヤちょっと待て!!
納得しかけたが先ほど痛い目に遭ったことを思い出して詰め寄る。
「光の大精霊さんはどうなんだよ! どう考えても好かれてねえだろ」
「うっ、そこを突かれると痛いわね。好かれてないというよりも認められてないのよ。そうね、小精霊とかは意識はほとんどないって言われてるし中精霊も簡単な感情や意思しかないのだけれど、大精霊ともなると自我があるの。私たちなんかよりもずっと賢いわ。きっと私が母さんに比べて未熟だってことが、自分とは釣り合わないってことが分かってるのよ」
「そっか。なんかごめん」
「謝らないでよ! それにいつか絶対認めさせてやるのだから!!」
「おー、がんばれー」
えっと、後調べてないところはっと。
宏実が次に目を付けたのは押し入れだった。部屋の構造的には玄関の隣に位置している。玄関のスペースの横幅がリビングに比べて狭くなっている分、余ったスペースが押し入れになっている。
観音扉を開けると中は二段に仕切られており、下の部分には使い道のよく分からない道具が、上の段には洋服が置かれている。
こ、これは。た、宝の山では!!
宏実の視線は上段の左側のスペースに釘付けになっていた。綺麗に整頓された状態で並べられているのはティアラの下着だった。
「どこを見ているのかしら?」
背筋も凍る絶対零度の冷たい声が耳元で囁かれる。
「てぃ、ティアラ殿。よ、邪まな考えは一切ありませぬぞ!! 我の脳色の胚細胞が申しているのでありまする。推理によると犯人はパンティーとブラジャーを盗んだ可能性、及びパンティーを頭に被ってハスハスした可能性、もしくは何らかの細工を加えた可能性が高いであります。是非とも一つ一つ批評……じゃなかった調査するべきだと進言いたしまする候侍りいぃぃぃ、ダメェェ、それは本当にダメェェェ、ふにゃぁぁぁ」
ティアラの腕が宏実の心臓を貫いた。身体の内部をゴキブリが縦横無尽に這い回っているような気持ち悪さと強烈な脱力感が宏実を襲う。
「反省したかしら?」
荒い息を整えながらも目は死んでいない。
「で、でも、可能性がゼロとは言えないし調べたほ、方が」
「その可能性はないわ。だって――」
「そっか。犯人も洗ったパンティーより使用済みパンティーを狙うのか」
「私、いるでしょ。私の下着泥棒がいたとしてどうしてベッドで寝てる本人スルーしてパ、下着を盗りに行くのよ」
「はっ、なら貞操のぶへぇぇ」
完全に笑みが消え本気で怒ったティアラ。容赦ない正拳突きの雨あられが宏実に襲いかかる。
やりすぎた。完全に激おこモードだ。
身体の内側から昆虫に食い破られるような感触に苛まれてついには意識を手放したのだった。
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