ファンタジー小説向けの作品を作ってみる。

取材

第二話 テーマを分析する。その①

　そんなわけでやってきました第2回です。
　今回は下記のものからテーマの分析をしたいと思います。

　私、和泉はこれまで婚約破棄ジャンルでたくさんのブックマークををいただきました。
　それについては読者様に感謝を述べたいと思いますいつもありがとうございます。

　最近異世界ファンタジージャンルばかりを書いていますが、そのうち婚約破棄にも戻って参りますのでもう少々お待ちください。
　最近、なぜ異世界ファンタジーばかりを書いてきたかというと、私の書く小説というのはもともとをそちらがメインとなるジャンルでして。

　書いているうちにあれはあれよという間にブックマークをたくさん頂いた婚約破棄や、聖女追放系ですが。
　こちらに関しては実は本人これが受けるだろうとか思って書いてるわけじゃなかったりするんですよね。

　どうしてこれが読まれているんだろう？
　なんて、「？？？？？？」となりながら、書いているのが現状だったりします。

　一応こういったものが今受けているのかな？　
　なんて研究はしますが、読者様が何を読まれたいか。

　あいにくそこまで読み取るだけの力は私にはありません。
　書いていたらいつのまにか読んでいただいたというのが現状です。


　
　前置きが長くなりました。
　そういう経緯ですので、もう少しだけ、異世界ファンタジーを書かせてください。

　それでは今回のコラムのテーマ、「テーマの分析」を考えようかなと思います。

　アルファポリス様から提示されているテーマは5つ。

・ユニーク異世界ライフ（☆）
　スローライフや成り上がりのようなお馴染みの異世界生活に、新しくて面白いキャラ・設定・世界観などを加えた作品。

・爽快バトル賞（☆）
　弱い立場の主人公が大逆転！　敵をなぎ倒して超無双！　などなど、スカッとするバトルが見どころの異世界譚。

・すくすく人生やり直し
　チート能力をフル活用した辺境開拓から、バブい赤ちゃん転生まで！？　新たな人生を悠々自適に送り直すファンタジー。

・癒し系ほっこりファンタジー
　人々との心温まる交流や、愛くるしいモフモフの活躍など、異世界での賑やかな暮らしを微笑ましく描いた小説。

・成り上がり令嬢
　悪役ヒロイン転生に婚約破棄――主人公が自らの力で絶望的な運命を変え、華麗にハッピーエンドを掴む物語。

（各テーマの要約はアルファポリス公式ページより引用）
　https://www.alphapolis.co.jp/prize/2209


〇　最初から見ていくと、ユニーク異世界ライフ

　男性でも女性でもどちらでも受けそうなテーマではあります。
　ただスローライフと成り上がり。

　この2種類は似ているようで相反するジャンルではないかなと思ってしまうのです。
　ここで定義されているのはこの2種類のジャンルが、賞を開催する側から見て

『一般的にこれまでもしくはこれから広く認知されていく売れるジャンルである』

　と、認知されている可能性が高いというところです。
　つまりこの2つのジャンルを根底として（新しくて面白い）キャラ・設定・世界観などが欲しい？

・新しくて面白いキャラ
　これは多分、非人間的なキャラクター。スライムや獣人、エルフなど。
　その世界独特の価値観によって生かされるキャラクターの面白みを強く打ち出した存在かな、と思いました。

・新しくて面白い設定
　設定だけではなくその前に「面白い」が付くのかもしれません。
　しかし困ったことに面白いというのは千差万別でして、誰にでも共通するというものがないのです。

　ただこの前に続く言葉以前に、面白いキャラクター、と提示されているので。
　ここに関しては面白いキャラクターをさらに特徴付けることのできる設定。
　そんな言葉が当てはまるのかなと思います。
　
・新しくて面白い世界観
　スローライフと成り上がりとすでに2種類の大枠が決まっている……。
　そこに新しくて面白い世界観を持ち込むってどういうことなんでしょう。
　
　例えば獣人が「人間よりも劣った存在ではなく、人間と同等もしくはそれ以上の優れた文化文明を持っている国がいくつも繁栄している世界」とか。

　異世界ファンタジーの定番としては、獣人の少女や幼女、ハーレム要素が普通ですが。
　犬や猫のようにペット的な愛玩性を排除した、きちんとした人格を持つ存在としての、獣人の王女との恋なんて面白いでしょうね。

　かつては神に等しい能力を持っていた精霊が、鉱物生命体となり、数を減らしたものの、魔族から人類を守る世界。その精霊に選ばれて、魔族との和平交渉しながら与えられた土地を開拓して、中央政権に対して成り上がる、とか。

　そういうくらいのひねりが効いた新しい世界観だったら面白いかもしれません。