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第一章
TRPGとは
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みなさんはTRPGというものをご存じだろうか。
知ってるという方は、最後の注意点だけ読んで頂きたい。だが知らないという方は、今後作中で登場人物たちが起こす行動がどういうからくりで、起こっているのかすぐわかるようにぜひお付き合い願いたい。
そもそもTRPGとはなにかというところから始まる。
TRPGとはテーブルトーク・ロールプレイングゲームの略である。
みなさんがすぐにわかりやすいように例えると、即興劇に近い。即興劇のように物は使わないが、大まかな設定や目標しかわからない状態で、PLがPCになりきって会話を楽しみながら、KP・GMが物語(TRPGではシナリオを指す)を展開していくゲームである。役割を例えるならば、PLが劇団員本人で、PCが劇団員が演じている役、GMが監督といったところだろう。
TRPGでいうPLとはキャラを演じている人間、PCとはプレイヤーが演じているキャラのことを指し、KP・GMとはシナリオを進行させるゲームマスターのことである。例外がまれにあり、GMがNPC(モブキャラ的なもの)としてPCとともに物語を進行することもある。その場合、GMがNPCを使ってPCにちょっとしたヒントを与えることもある。
しかし、中にはとても悪い奴がいてむしろPCを殺しにかかってくることもある。私は実際にそれをやったこともあるし、やられそうになったこともある。みなさんの言いたいことはわかる。くそ野郎だなとおもっているに違いない。私もそこは否定しない。
さて、とはいっても何もなしにTRPGはできない。TRPGの種類によっても若干必要なものは変わってくるが、大体はルールブック・シナリオ・キャラクターシート・ダイス(アプリのものもあるがおすすめはしない)・人数が必要だ。
初めての方がやりやすいクトゥルフTRPGで1つずつ説明をしようと思う。
まずは、ルールブック・シナリオについて。
ルールブックとは、TRPGの種類によって、世界観やボス、そのTRPGの基本的なルールが書いてある本である。クトゥルフ神話TRPCやダブルクロス、アリアンロッドやパラノイアなど様々な種類がある。ルールブックは何年か経つと新しいものが出たりするため、GMが持っているルールブックによって大きく変わる場合がある。種類によって職業やキャラの能力値の出し方が少し変わる。また、シナリオの大まかな達成条件や戦闘の種類も変わる。
クトゥルフ神話TRPGはルールにでてくる神話生物を倒したり、自分の未知の異世界や空間で探索してなにか目標を達成するなどしてクリアするシナリオが多い。
ただ一概にルールブックがないとできないということもなく、戦闘系ではなく探索系だとある程度、技能の使い方や判定の仕方などわかっていればなくてもできる。
次はキャラクターシートについて。
名前の通り、キャラクターのことを書いた紙である。最近はルールブックについているキャラクターシートを使わなくても、Webサイトやアプリで簡単に作れるようになってきている。GM側からするとデジタルの方がわかりやく、サイトやアプリで作ってもらったものをスクショで送ってもらった方が楽だなと感じる人も多いだろう。だが、PL側からするとキャラの絵を描くなら紙のほうが書きやすく、また体力やSAN値に変動があった場合に紙のほうが変えやすいため、PL側はどちらもあったほうが便利である。
キャラクターシートを書く際、最初に名前・性別・年齢を決める。そのあと、能力値をダイスを振って決める。自分の好きな職業を選び、能力値によって職業ポイントや趣味ポイントから好きな技能を割り振ることができる。また、シナリオによっては特別な条件が必要なものもあるので、シナリオによって書き足すこともある。
だが、1つ難点なのが能力値が全体的に低いとポイントも低く、また技能によって初期値が違うため、どのように割り振っていくかが肝である。
GMはキャラクターシートを目安に事前に振っておくダイスの処理をしたり、PLにシナリオにそのキャラが問題ないか、能力値に間違いがないか、PL同士の情報交換をする。
続いては、ダイスについて。
ダイスはサイコロのようなものでいろいろ種類があるが、9個のダイスがあれば問題はない。
それが4面、6面×3、8面、10面、tens10面、12面、20面である。
それぞれタイミングによって使うダイスが大体決められている。
4面はSAN値チェックの際にSAN値を減らすときやダメージボーナスを算出するのに振る。6面×3は、キャラの能力値を出すときに使う。8面はSAN値チェックや武器ダメージ算出に使う。10面はまれにSAN値チェック、10面とtens10面とセットで1d100として使う。これを使うことによって、技能を使いたいとき可能か不可能か決まる。また、GM側がシナリオ進行の際にシナリオにGM側で振るものがあればこれを使う時もある。
PCが予め決めた技能値より1d100ででた出目が高かったら失敗、低かったら成功である。1~5が出たら、クリティカルといってなにか追加でシナリオクリアに近づくヒントがもらえたり奇跡的なことが起こる。96~100はファンブルといって、とても最悪なことが起きる。
これからの私の作中に出てくる登場人物たちがもしとても奇跡的なことが起きたり、最悪なことが起きたらそういう出目が出てしまったということだ。
12面はSAN値チェックの時に使うがあまり使用頻度は多くない。20面は中堅クリーチャーから神格のSAN値チェックに使う。
最後は人数について。
クトゥルフ神話TRPGの場合は最低でもGMとPCが一人ずついればできる。GM無しでもできるが、その場合人と会話するというよりシナリオを自身で進めながらクリアしていく形になる。
シナリオにもよるが、GM一人に対して、PC一人から大勢でできるシナリオが多い。
パラノイアなどの仲間の裏切りや残機などがあるようなものは大人数でやった方が面白い。
私のお勧めはPC2人~3人ぐらいである。多ければ多いほど、PR(ロールプレイ)の時間も長くなり、シナリオの進行速度が遅くなる。それだけでなく、人も多いとやることが多くなるため、ダイスを振って判定するにも手間がかかるのだ。TRPGにおいて早く終わりすぎるのも、PRを脱線してグダグダになるのも良くない。GMは進行の進み具合や技能の使いどころも考えていかないといけない。
上手い人は何人いても自分の中でのルールなどを予め決めたり、振らないといけないダイスを開始前にやっておいたり、マップで探索が多いシナリオなどでは、自分の中で誘導する順序を決めて置くなど様々な工夫をして、大人数でもスムーズにできる。
では、これから読んでいくのに注意点がある。この小説は少し普通のものと違う。そこで、2点ほど頭にいれた状態で読み進めていってもらいたい。
1点目は、この物語のボスは神話生物であり、あまり生身の人間がボスということはない。戦うこともあるが、探索して脱出ということもある。(日常生活の中の話では人間のボスもありうる。) 私がオリジナルで考えたシナリオを登場人物たちに小説の中でクリアしてもらう形になる。長編というよりは、1つのシリーズが終わったら、また新たな登場人物たちの不思議な体験をする短編ものだ。
最初にも言ったが、実際に私がダイスを振るため、なにがおこるかわからない。もしかしたら死ぬこともあり得る。それに対してどうにか死なない方向にいけなかったのかなどの批判は受け付けない。もともとTRPGとはそういうものである。必ずしも安全にPCがいつもの日常に帰ってくるとは限らない。
2点目は、ダイスをなにに振るかについてだ。主にそれぞれのルールブックに技能として書いてあるものにはダイスを振る。(クトゥルフだったらクトゥルフのルルブの中にある技能)だが、物語が日常生活の内容のうちはダイスは振らずに自動成功とする。
途中途中にキャラクターシートを挿絵で入れるのでそれを見てみて成功したのか失敗したのか判断してほしい。ただ私自身がとても絵が描けないため、人物画がないのは申し訳ない。作中に登場人物の見た目をできるだけちゃんと書くのでそれで想像してもらえると助かる。
また、実際に振ったダイスの数値も出来たら途中に物語とは別でおまけのような形で載せようと思う。
では、そろそろ物語の本題に入ろう。
今回は天草探偵事務所のみんなのある不思議な体験談と、後々、天草探偵事務所の新人社員になる暁との出会いの物語である。
第二章に続く☞
知ってるという方は、最後の注意点だけ読んで頂きたい。だが知らないという方は、今後作中で登場人物たちが起こす行動がどういうからくりで、起こっているのかすぐわかるようにぜひお付き合い願いたい。
そもそもTRPGとはなにかというところから始まる。
TRPGとはテーブルトーク・ロールプレイングゲームの略である。
みなさんがすぐにわかりやすいように例えると、即興劇に近い。即興劇のように物は使わないが、大まかな設定や目標しかわからない状態で、PLがPCになりきって会話を楽しみながら、KP・GMが物語(TRPGではシナリオを指す)を展開していくゲームである。役割を例えるならば、PLが劇団員本人で、PCが劇団員が演じている役、GMが監督といったところだろう。
TRPGでいうPLとはキャラを演じている人間、PCとはプレイヤーが演じているキャラのことを指し、KP・GMとはシナリオを進行させるゲームマスターのことである。例外がまれにあり、GMがNPC(モブキャラ的なもの)としてPCとともに物語を進行することもある。その場合、GMがNPCを使ってPCにちょっとしたヒントを与えることもある。
しかし、中にはとても悪い奴がいてむしろPCを殺しにかかってくることもある。私は実際にそれをやったこともあるし、やられそうになったこともある。みなさんの言いたいことはわかる。くそ野郎だなとおもっているに違いない。私もそこは否定しない。
さて、とはいっても何もなしにTRPGはできない。TRPGの種類によっても若干必要なものは変わってくるが、大体はルールブック・シナリオ・キャラクターシート・ダイス(アプリのものもあるがおすすめはしない)・人数が必要だ。
初めての方がやりやすいクトゥルフTRPGで1つずつ説明をしようと思う。
まずは、ルールブック・シナリオについて。
ルールブックとは、TRPGの種類によって、世界観やボス、そのTRPGの基本的なルールが書いてある本である。クトゥルフ神話TRPCやダブルクロス、アリアンロッドやパラノイアなど様々な種類がある。ルールブックは何年か経つと新しいものが出たりするため、GMが持っているルールブックによって大きく変わる場合がある。種類によって職業やキャラの能力値の出し方が少し変わる。また、シナリオの大まかな達成条件や戦闘の種類も変わる。
クトゥルフ神話TRPGはルールにでてくる神話生物を倒したり、自分の未知の異世界や空間で探索してなにか目標を達成するなどしてクリアするシナリオが多い。
ただ一概にルールブックがないとできないということもなく、戦闘系ではなく探索系だとある程度、技能の使い方や判定の仕方などわかっていればなくてもできる。
次はキャラクターシートについて。
名前の通り、キャラクターのことを書いた紙である。最近はルールブックについているキャラクターシートを使わなくても、Webサイトやアプリで簡単に作れるようになってきている。GM側からするとデジタルの方がわかりやく、サイトやアプリで作ってもらったものをスクショで送ってもらった方が楽だなと感じる人も多いだろう。だが、PL側からするとキャラの絵を描くなら紙のほうが書きやすく、また体力やSAN値に変動があった場合に紙のほうが変えやすいため、PL側はどちらもあったほうが便利である。
キャラクターシートを書く際、最初に名前・性別・年齢を決める。そのあと、能力値をダイスを振って決める。自分の好きな職業を選び、能力値によって職業ポイントや趣味ポイントから好きな技能を割り振ることができる。また、シナリオによっては特別な条件が必要なものもあるので、シナリオによって書き足すこともある。
だが、1つ難点なのが能力値が全体的に低いとポイントも低く、また技能によって初期値が違うため、どのように割り振っていくかが肝である。
GMはキャラクターシートを目安に事前に振っておくダイスの処理をしたり、PLにシナリオにそのキャラが問題ないか、能力値に間違いがないか、PL同士の情報交換をする。
続いては、ダイスについて。
ダイスはサイコロのようなものでいろいろ種類があるが、9個のダイスがあれば問題はない。
それが4面、6面×3、8面、10面、tens10面、12面、20面である。
それぞれタイミングによって使うダイスが大体決められている。
4面はSAN値チェックの際にSAN値を減らすときやダメージボーナスを算出するのに振る。6面×3は、キャラの能力値を出すときに使う。8面はSAN値チェックや武器ダメージ算出に使う。10面はまれにSAN値チェック、10面とtens10面とセットで1d100として使う。これを使うことによって、技能を使いたいとき可能か不可能か決まる。また、GM側がシナリオ進行の際にシナリオにGM側で振るものがあればこれを使う時もある。
PCが予め決めた技能値より1d100ででた出目が高かったら失敗、低かったら成功である。1~5が出たら、クリティカルといってなにか追加でシナリオクリアに近づくヒントがもらえたり奇跡的なことが起こる。96~100はファンブルといって、とても最悪なことが起きる。
これからの私の作中に出てくる登場人物たちがもしとても奇跡的なことが起きたり、最悪なことが起きたらそういう出目が出てしまったということだ。
12面はSAN値チェックの時に使うがあまり使用頻度は多くない。20面は中堅クリーチャーから神格のSAN値チェックに使う。
最後は人数について。
クトゥルフ神話TRPGの場合は最低でもGMとPCが一人ずついればできる。GM無しでもできるが、その場合人と会話するというよりシナリオを自身で進めながらクリアしていく形になる。
シナリオにもよるが、GM一人に対して、PC一人から大勢でできるシナリオが多い。
パラノイアなどの仲間の裏切りや残機などがあるようなものは大人数でやった方が面白い。
私のお勧めはPC2人~3人ぐらいである。多ければ多いほど、PR(ロールプレイ)の時間も長くなり、シナリオの進行速度が遅くなる。それだけでなく、人も多いとやることが多くなるため、ダイスを振って判定するにも手間がかかるのだ。TRPGにおいて早く終わりすぎるのも、PRを脱線してグダグダになるのも良くない。GMは進行の進み具合や技能の使いどころも考えていかないといけない。
上手い人は何人いても自分の中でのルールなどを予め決めたり、振らないといけないダイスを開始前にやっておいたり、マップで探索が多いシナリオなどでは、自分の中で誘導する順序を決めて置くなど様々な工夫をして、大人数でもスムーズにできる。
では、これから読んでいくのに注意点がある。この小説は少し普通のものと違う。そこで、2点ほど頭にいれた状態で読み進めていってもらいたい。
1点目は、この物語のボスは神話生物であり、あまり生身の人間がボスということはない。戦うこともあるが、探索して脱出ということもある。(日常生活の中の話では人間のボスもありうる。) 私がオリジナルで考えたシナリオを登場人物たちに小説の中でクリアしてもらう形になる。長編というよりは、1つのシリーズが終わったら、また新たな登場人物たちの不思議な体験をする短編ものだ。
最初にも言ったが、実際に私がダイスを振るため、なにがおこるかわからない。もしかしたら死ぬこともあり得る。それに対してどうにか死なない方向にいけなかったのかなどの批判は受け付けない。もともとTRPGとはそういうものである。必ずしも安全にPCがいつもの日常に帰ってくるとは限らない。
2点目は、ダイスをなにに振るかについてだ。主にそれぞれのルールブックに技能として書いてあるものにはダイスを振る。(クトゥルフだったらクトゥルフのルルブの中にある技能)だが、物語が日常生活の内容のうちはダイスは振らずに自動成功とする。
途中途中にキャラクターシートを挿絵で入れるのでそれを見てみて成功したのか失敗したのか判断してほしい。ただ私自身がとても絵が描けないため、人物画がないのは申し訳ない。作中に登場人物の見た目をできるだけちゃんと書くのでそれで想像してもらえると助かる。
また、実際に振ったダイスの数値も出来たら途中に物語とは別でおまけのような形で載せようと思う。
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