エステティシャン早苗

MIKAN🍊

文字の大きさ
2 / 25

2.若木 猛

しおりを挟む
資産家にして武蔵野産業大学の客員教授でもある若木猛は怒り心頭に達していた。
大手家電量販店、若木電波通信(通称若デン)の会長である若木は小さな小売店から出発し一代で財をなした男だ。

子どもの頃は体が弱く入退院を繰り返し、そのため進学を諦め、中学卒業と同時に実家が営む商店の店番を本格的に始めた。
体も小さくひ弱だったが人一倍バイタリティに溢れ、顧客第一主義を貫き通した。
会長になり現役を退いてからも新店舗のオープン日には必ず現場に馳せ参じ、店舗のレイアウトから棚割りまで事細かにダメ出しを行うのが常だった。
彼は昨今、政界に乗り出す事に意欲を見せていた。
一人娘の若木早苗が逮捕されたのはそんな矢先だった。

「それが何だ!だから何かの間違いだと言っているんだ。私を誰だと思ってるんだ!そんな事はどうにでもなるだろう。経緯の説明など聞いておらん!いいか。私はね、夏の参院選に出馬する予定なんだぞ。君もそれがどういう事かくらい分かるだろう。私はこれでもあちこちに顔が利くのだよ。え?何?そうか、君では埒があかないな。警視総監でも防衛庁長官でも構わん。とにかく話の通じる奴を出せ。何だと?もう一度言って…」

猛は受話器を叩きつけた。
「くそったれ。切りやがった」
ハゲ頭をピシャピシャ叩いて猛は湯の中に顔を浸けた。
そして顔を上げてタイルに正座している若い女に言った。
「もういい。これを持って行ってくれ」
女は電話機を風呂場の外へ置いた。

「今日は大荒れですわね」
女は乳房を手で隠しながら浴槽をまたいだ。
女の年の頃は25、6。ちょうど娘の早苗と同じ位だ。
「まったくどいつもこいつも」
女は猛ににじり寄り湯の中で猛の股間に手を伸ばした。
「メシを食って行くか?」
「あら、奥様と?」
「あれは自室でテレビを見ている。知っているだろう。寿司でもとろう」
猛は女の乳首にしゃぶりついた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...