夜伽話 【ぼくのために寝取られる愛しい君】

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第十一夜 あなたを愛撫したい。門倉医師の治療 二回目

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 え、これが治療?

 先生のその指のタッチはそう言いたくなるに十分なほど、淫靡で、卑猥で、セクシーなものだった。

 それまでは指圧だったタッチが、爪を立てた微弱な動きに変わった。開かれた両脚の内側を十本の指がまるで軟体動物の触手のように蠢きながら這い上ってきた。

「あ、そん・・・、ああ・・・」

 片手はスカートの裾を守り、片手は漏れる吐息を抑えた。声を我慢しきれなくなってしまいそうだった。

「気持ちいいですか。もっとリラックスしてください。声も、ガマンしなくて結構です。思いきり張り上げても、外には聞こえません。安心して、愉しんでください」

 愉しむ?

 夫の治療に協力するために来ているのに、愉しむ、だなんて・・・。

「ご主人を治したいのでしょう。ならば、あなた自身が心から気持ちよくならなくては。ご主人はあなたの本気のアクメを望んでいますよ」

「あくめ?」

「エクスタシーです。絶頂です。手をスカートから除けて下さい」

 紗和は半信半疑のまま、言われるままに手を除けた。すると先生は彼女の膝を立て、立てた膝を強引に左右に割った。自然にスカートが捲れ上がり、紗和はカエルの足のような無様な格好で股間を曝け出した。

「あ・・・、イヤ・・・」

 思わず閉じ合わせようとした脚をグッと掴まれた。

「いいんですか? 協力いただけないと、ご主人は治りませんよ。それに・・・」

「・・・なんですか」

「あなたはもう、感じていらっしゃる。ショーツが濡れていますよ」

「あ、いやーん・・・」

 紗和は両手で顔を覆い、身を捩った。

「たったこれだけのことでこんなに感じてしまうなんて。あなたはそのミネギシという男から相当に仕込まれたのですね。徹底的に。そうでしょう」

「そん、はあっ・・・、仕込まれただなんんんっ!・・・・はあ・・・あ」

 先生の指が鼠径部に近づき、ショーツのクロッチの上を微妙に掠めた。その刺激で無意識に腰まで浮かしてしまった。

「心は嫌がっているのに、身体が昔を覚えていて、その先の刺激を欲しがっている。そんなところなんでしょう? ご自分に正直になったほうが、ラクになりますよ。施術はまだまだ続きますからね」

 先生の言う通りだった。心は入れ替えたのに、身体が覚えていた。あの峰岸の激しいセックスを、淫らすぎるプレイを。過去の紗和のプレイの話を聞いただけで、夫は何度も射精してくれた。自分を求めてくれた。峰岸への嫉妬に狂った結果というのは意外だった。夫にそんな性癖があったなんて知らなかったが、それで夫が悦んでくれるのなら・・・。

 突然、先生の手が引いた。無様にもそれを追いかけて腰がまた、浮いてしまった。ショーツの下で中途半端に刺激されたクリトリスが濡れた布地を押し上げて擦れているのがわかってしまう。峰岸に調教されて紗和のそれは肥大すると包皮から飛び出してしまうようになっていた。夫はそのことに、紗和の核が人並みより大きいことに気づいてくれなかった。自分が教えてあげるべきだったが、淫乱だと思われたくなくて、黙っていたのだ。

 でも、先生には、バレてしまったようだ。

「この先を続けて欲しいですか? なら、俯せになって下さい」

 観念して、というよりもすすんで伏せになった。紗和の身体が舌なめずりをしているのを、心では悟られたくなかった。だが、身体が勝手に動いてしまう。もっと快感が欲しいと求めてしまう・・・。

「ではお尻を突き出してください」

「えっ・・・」

 欲しいのに、意外なフリをしなければならなくなっているのが、辛かった。これも、言われるまま、膝をついて尻を掲げた。辛うじてスカートの裾を気にするのを忘れなかったが、それは先生によってあっさりと捲られてしまった。

「あっ・・・」

「素直になりなさいと、申し上げたばかりじゃないですか」

 最初優しかった先生の口調は次第に厳しいものになっていった。それが、紗和の被虐感を刺激し始めていた。

「形の良い、いいシリを持っていらっしゃる・・・」

 シリ・・・。そんな言われ方・・・。

 先生の掌が尻を撫でる。それは執拗に続いた。

「あ、ああ、・・・あ」

 尻を撫でられながら、同時にタンクトップの裾も捲られていった。途中まで捲られ、先生の指が背中を這いその中に潜り込んでゆく。紗和はこれ以上嗚咽を漏らさないように唇を噛んだ。その代わり、鼻息が荒くなってしまうのが辛い。

 指先がタンクトップをブラジャーの上まで捲り上げると、当然のようにホックが外された。タンクトップだからストラップレスを着けていた。その布は当たり前のように、はらりと落ちた。次は乳房に手が伸びて来る。当然、そう思った。

 が先生はスッと身をを引くと紗和の頭の方に回った。彼女の両手を引いて、

「ヘッドレストを掴んでいて下さい。絶対に、手を離してはいけません」

 そう言われた。絶対、という言葉が、またも被虐感を煽った。離してはいけないというのは、拘束されるのと同じだ。紗和は、言葉で拘束された。

 先生の指は、手を上に上げた無防備の脇を狙っていたのだ。そこに甘く爪を立てられ、脇腹とそこを何度も往復された。

「・・・ん、ああ、・・・ああん、・・・はあっ! ん、んんっ・・・」

「まだ素直じゃないですねえ・・・。これでも、ガマンできますか?」

 先生の手が乳房に回り、そこを揉まれるのかと思えば、手のひらでぽよんぽよん、と弄びだした。なんてじれったい触り方・・・。そう思っているとショーツを半分だけ下ろされ、尻の谷間に添って指が這い降りて行く。

「たしか、アナルも仕込まれたとおっしゃいましたねえ・・・」

 菊の門の辺りをトントンと焦らされた。

「あ、そん、はあんっ!・・・」

 意識がそこに飛んでいる間に乳首が転がされ、急にビリッと電気が走り、だしぬけに大きな悦びの声を上げてしまった。

「できるじゃないですか。それでいいんですよ。もっと、もっと大きく悶えなさい。あなたが自分を解放して心から裸にならないとご主人もあなたに飛び込めませんよ。あなた方ご夫婦は、むしろあなたがご主人を導いてあげるぐらいでちょうどいい気がしますね。これをリハビリと思って、思いきり感じなさい。感じるんです!」

 先生の指はさらに下がってもうしとどに濡れているクレヴァスをぴちゃぴちゃくちゅくちゅ水音をさせて弄り、さらに下がり、すでに肥大しきったクリトリスの周りをしつこいほどになぞった。先生の言葉が頑なに強張らせていたものを解し、解放したい欲求を抑えきれなかった。

「あ、ダメ・・・、そこダメああん、あ、ああっ!・・・あいっ!・・・ああっ、いい、いいのああん、ああっ! あっダメ、ダメッ! ・・・んんんっ、ダメっ! あ、いっ!・・・んんんんんんんんんんんんんんっ!・・・」

 身体の中を熱い竜のようなものが走った。それは頭の中を突き抜けて紗和の意識を一瞬だけ漂白した。全身の筋肉が緊張し汗を拭き出させて痙攣に耐えている紗和の手が取られそれを握らされた。

「奥さん。これが欲しいですか」

 と先生は言った。

 

「先生のはカリの部分が大きかったの」

 紗和は夜伽話の途中で二度にわたって射精し、ベビーオイルと精液でヌルヌルの譲治の男根を扱きながら、夫の耳の穴の中に言葉を吹き込んだ。

「・・・カリ?」

 譲治は尋ねた。

「ここの、部分・・・」

 紗和の指が譲治のその「カリ」の周りを円を描くように何度もなぞり、ヌルヌルを利用して四本の指の段差とカリとを何度も滑らせた。その刺激に射精感を催した。

「・・・あっ、ああっ・・・」

「このカリの段差が大きいの。エラが張ってて、それに、ゴツゴツしてて・・・。アレ、オ●ンコに挿入れられたら、スゴイかも・・・」

「え?・・・、あ、え?・・・、で、出るっ!」

 オ●ンコ、などという下品な言葉が妻の口から出たのもさることながら、もうすでに先生のモノが紗和を犯したとばかり思いこんでいた譲治は虚を突かれた。

「ねえ、あなた。わたしのオ●ンコに先生のおちんちんを挿入れてもいい?」

 愛する妻の、紗和の秘部に先生のあの逸物が挿入されるイメージを無理矢理リフレインさせられ、しかも美しい妻の口から女性器や男性器の卑猥で俗っぽい名称がでたことに、譲治はたまらず紗和の手の中に今日三度目になる射精をした。真っ白になった意識から覚めやらぬ間に手を取られ、紗和の叢の下に導かれた。そこはおびたたしいほどの愛液で熱く溢れていた。もう三度も放出したというのに、また彼のモノは滾りはじめムクムクと起きかけた。

 どうしてもそれをせずにはいられなかった。

 妻をベッドに仰向けにさせ、その足を両手で捉え、足指を舐めはじめたのだ。

「そん、汚、・・・ああん、やあっ!」

 妻の抗議は無視した。

 美しい足だ。キュッと締まった足首から角質化も少ない踵。縊れた土踏まず。少し静脈が浮き出た甲。外反母趾とは無縁の、すんなりと伸びた形の良い親指。そしてすべての爪には真っ赤なペディキュアが施され、その持ち主である美しい女(ひと)のパーツとして素晴らしい形状を保っていた。

 指を一本一本唇に含み、指と指の間にも丹念に舌を這わす。眼下に見下ろす紗和の苦悶の表情(かお)がまたいい。恥ずかしさと快感に耐える、美しい顔にうっすらと汗がにじんでいた。

「は、ん・・・、どうして・・・」

「ごめん。どうしても、舐めたくなっちゃった」

 実は譲治自身にもわからない。妻の足指を指圧する先生の姿を想像し、それを愛撫されて感じる妻を想像し、それを先に他人に手を付けられたのが悔しいという、嫉妬なのだろうと譲治には思われた。その嫉妬のせいで、彼の男根は四度目になる勢いを取り戻していた。

 ここまで来たら、トライしてみたい。

 彼は紗和のそこに顔を寄せると爛れてヌラヌラしている淫裂に舌を這わせた。

「・・・い、いいよ・・・」

 フードを押し上げてこれでもかと勃起しているクリトリスをレロレロと嘗め回しながら、遅まきながらの返事をした。先生のモノを妻のヴァギナに挿入する。その許可を乞う妻に許諾を与えたのだ。与えてしまった。

「あっ・・・、そこ、ん、あ・・・、あ・・・」

 そうしてとめどなく愛液が流れ出しているそこを啜り、その愛らしい襞の洞窟を先生の逸物が蹂躙するさまを想像し、気が遠くなりそうな意識を辛うじて持ちこたえながら、こう続けた。

「その代わり、つ、次の施術からは、家に戻ってもシャ、シャワーを、浴びないでくれ・・・。

 きみの匂いを嗅ぎたいんだ・・・」

 譲治は渾身の波動をこめて、男根を紗和の蜜壺に突き立てた。
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