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2023

「Gさん」と「ミハイル」

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 雨の度に日一日と春が近づいてくるのを感じる今日この頃でございます。


 

 さて、小生は、「ド田舎! 」とまでは言えないほどの適度な田舎に住んでおります。家の近くには田んぼもあり、ちょっとしたハイキングにうってつけの低い山々もあります。ですので、毎年春になると、冬の間は忘れることができていた問題、つまり、「害虫」問題に直面します。

 蚊やハチは網戸をしていれば十分に防げますが、ちょっとした窓やドアの開け閉めの時なんでしょうか、どうしてもあの「Gさん」がおいでになってしまうらしいのです。

 以降、ちょっと「Gさんネタ」が続きますので、苦手な方、お食事しながらの閲覧にはご注意いただき、なんなら途中まですっ飛ばしてお読みください。

 毎度ウイキペディアによりますと一口に「Gさん」と言ってもいろんな種類があるのだそうですね。フンなどがサルモネラ菌などの有害な病原菌を媒介する「害虫の王」みたいなものです。ですが、国によってはなんと、食用にするところもあるとか! 中には一匹一万円ほどの高値でペットとして取引される種類もあるのだそうです。

 でも意外なことに、特定の病気の感染源になったことは未だかつて報告されていないようです。薬品会社は「対コックローチ」商品を売りたいがためにいささか過大にその害を喧伝する傾向があるようですねえ。

 どのお宅でもそうだと思いますが、新築二年目からこの「Gさん」に悩まされた我が家では、当然ですが、「Gさん」は発見次第、これを抹殺することにしていました。もちろん、「ホイホイ」系のグッズも完備しておりました。

 小生は「((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル」であります。病気の原因にならないとはいっても、やっぱフケツですし、ヤッパリあの見た目が・・・。ましてや食用なんて、トンデモありません。おえ・・・。

 ところが、何年かそうやって悩ましい夏場を過ごしていたところ、ある年からぱったりとそのキモい姿を見ることがなくなりました。

 なぜだろう。

 しばらく不思議に思ってはいましたが、ともあれ「Gさん軍団」の壊滅はとびきりの朗報です。小生と家族が、この「『Gさん』イナイくてカイテキ! 」な日々をウキウキで過ごしたことは言うまでもありませんでした。

 そうしたカイテキな日々がひと月ほど続いたあと、小生は「Gさん壊滅」の理由を知ることになりました。

「あれ、なあに?」

 あるとき、子供が壁を見上げてこう呟きました。

 見ると、壁に500円玉くらいの黒いシミがあって、それがゆっくりと動いていたのです。

「クモだ!」

 子供が昆虫図鑑を引っ張り出して調べてくれました。

 アシダカグモでした。

 風に乗って飛んできたクモの子が、我が家を安住の地にしたもののように思われました。

「コロス?」

 「虫」、イコール「捕まえて飼うかコロス」という選択肢しか持たない子供は当然のようにそう言いました。でも、我が家の「Gさん」が壊滅した原因を不思議に思っていた小生にはピンとくるものがあり、殺気立つ子供を思い留まらせました。

「ほっとこう」

 そうして「アシダカさん」は我が家の同居人になりました。

 正直に言えば最初はキモかったことは間違いありません。ですが、慣れてくるとカワイイものです。それに「Gさん」のように病原菌を媒介するわけでもなさそうですし人を噛んだり刺したりもしませんし。

「おやすみ。パトロール、よろしくね」

 寝る前に天井を這っている我が家の「コックローチハンター」、「アシダカさん」に声をかけ、灯りを消す。「アシダカさん」が「Gさん」を捕食するキモい夢だけは見ないように注意しながら、蜜月は続きました。

 でも家の中で大量に子孫を繁栄された時にはさすがに度肝を抜かれ、即座に殺虫剤でそのほとんどを天国に送らせていただきましたが。壁の一角からじわじわと黒いシミが広がって壁を次第に覆ってゆく光景には、さすがに戦慄を禁じ得ませんでしたので。

「これがホントの『蜘蛛の子を散らす』かあ・・・。初めて見た」

 田舎はけっこうタイクツしないものです。

 しかし、この「アシダカさん」との蜜月はある時を境に終わりました。

 我が家に新たにやってきた「気まぐれなハンター」がその原因でした。

 にゃあ・・・。

 夜中に、「トトトトトトトト」という物音と鈴の音がしてボンヤリ目を覚ますと、しばらくしーん、そして・・・。

 ガチャガチーャン!

 大きな物音で飛び起きてキッチンに急ぎました。

 見ると、勝ち誇ったような顔をして小生を見上げているミッキーがいるではありませんか。

 彼女の足元には、無残にも潰された「アシダカさん」のご遺体がありました。「恩を仇で返す」とはこのことです。

 小生が固まっていると、

「ねえ、悪いヤツやっつけだんだから、オヤツぐらいくれたっていいでしょ?」

 ニャウニャウとネコ語で喋っていたのはそういう意味だったでしょうか。

 彼女が大好きな「チュ●ル」をせしめてご満悦している間に、小生は「アシダカさん」のご遺体をティッシュに包み、ゴミ箱に捨てました。

「悪気はなかったんだと思うんだよね。あれも本能だからね。許してね。長い間、ありがとうね」

 ずっと我が家の「Gさん」を捕獲し続けてくれた恩人へのお見送りの言葉は、そんなカンジでした。

 この春の訪れとともに、我が家には再び「Gさん」が現れるようになりました。

 しかも、今度の「ハンター」はあまりにも気まぐれすぎ、しかも費用対効果が悪すぎです。「Gさん」一匹に「チュ●ル」一個だなんて、高すぎます。「アシダカさん」はまるっきりのタダで働いてくれていたのに・・・。ネコパンチ働きワルっ!

「なによ! なんか文句あるわけ?」

 気位の高すぎるハンターは、今日も「Gさん」を見つけ次第やっつけてはくれるようなのですが。いささか複雑な春の宵でありました。


 


 


 

 さて、このアルファさんに連載してました拙著「ぼくのともだち 【アサシン・ヤヨイの任務録 番外編】 北の野蛮人の息子、帝都に立つ」がこのほど完結しました。

 軽い短編のつもりで書き始めたのに、またもや小生のクセで長くなってしまいました。書いてるうちにあれもこれもと書き加えちゃうせいです。

「ヤヨイ」シリーズの「遠すぎた」を書いているうちに「ウクライナ戦争」が起こり、どうしてもヤーノフの息子のことが書きたくなって書き始めたものです。


 

 あの戦争が起こってから、

「ロシアの多くの人たちはどんな気持ちでいるんだろう」

 そう思うことが増えました。

 我々はマスコミやネットが伝える範囲でしか物事を知ることは出来ません。それも、今起こっている出来事全てを知ることはなかなかに困難です。

 先日某んhkの「クロ現」で、近隣の国に逃げて来ているロシア人家族のストーリーを見ました。

 自分の国がウクライナにしていることを恥じているし心が痛むが、それを周囲の人たちと共有できない。「非国民」「それでもロシア人か」と言われ、実の兄弟からも「恥ずかしくて表を歩けない」と。

 で、国を出てきてしまったというのです。

 もちろん、ロシアがやったこと、現在やっていることは間違っていると思いますが、小生は欧米各国やそれに同調する日本の側にもあまり立ちたくありません。ウクライナへの支援の陰には大量に消費される武器弾薬で大儲けしている人がいるはずで、今回の戦争の背景にそうした者達の陰があるのは当初から指摘されてきました。

 強いていうなら、小生は「長年にわたってロシアに苦しめられていた周辺の国々と、数少ない心あるロシアの人々の側に立ちたいです。

 13世紀。ロシアの祖先であるルーシがモンゴル人による支配を受けた「タタールのくびき」と同じことを、数百年の長きにわたってロシアは周辺の国々にしてきたのです。

「ロシア人は個人としては善良でお人好しと言えるほどの人が多いのに、なぜか集団とか国家というレヴェルになると平気でウソをつき、騙し、約束は踏みにじり、弱者を力で支配しようとする」

 司馬遼太郎が著作の中でそんな意味の言葉を書いていたのを思い出します。たしか、「坂の上の雲」だったかと。

 日露戦争の前夜、日本は英国と「日英同盟」を結ぼうと画策します。イギリスにロシアを牽制してもらうためです。ところが、維新の元勲である伊藤博文はこれに反対し、遠くロシアのペテルスブルクまで行き、「日露協商」を模索します。これには当時の首相桂太郎も外務大臣の小村寿太郎も難色を示します。

 結果、伊藤の目論見は敢無く失敗し、1902年、「日英同盟」が締結されましたが、これは日本にとって幸運だったの一語に尽きると思います。日本が期待した通り、イギリスはロシアの政策をこれでもかと執拗に妨害し、日本の外債募集にも尽力してくれ、なんとヨーロッパから極東へ向かうロシアの大艦隊を海軍あげて妨害し、途中の植民地にあるイギリスの港を封鎖して使えなくさせ、石炭の補給さえしつこくジャマして徹底的に締め上げてくれました。

 もっともイギリスの腹は、日本がロシアに勝つとは思っておらず、戦争で痛めつけられて国力を失った日本のあとにアジアの主導権を握りたい。そのためには、太平洋への出口となる不凍港を手に入れるため満州朝鮮をわがものにしたいロシアには絶対に勝たせたくない。というものだったらしいのですが。

 ロシアと言う国は周辺国だけでなく、世界中から憎まれ、恐れられてきたのです。

 なんせ、極東の街の名前にしてからが、

「ウラジヴォストーク(極東を支配【征服】せよ!)」

 ですからね。


 

 昨年、作家の佐藤優さんの「17歳の夏」という本を読みました。

 これは、佐藤さんが県立浦和高校2年生の夏休みにたった一人で、当時日本にはあまり馴染みのなかった東欧とソヴィエト・ロシアを旅行した折の紀行文です。

 言うまでもなく、当時は東西冷戦の真っ只中で、あまり東欧やソ連に行こうとする人はなく、ましてやオカネのない貧乏高校生だった佐藤さんがエアー代の節約のために中東経由で三日もかけて当時東西に分断されていた東ドイツに行き、そこから列車で東欧諸国を回り、ポーランドからソ連に入国し、最後はシベリア鉄道でナホトカへ、そして船で日本海を渡って帰って来るまでが魅力的に書かれていました。

 佐藤さんは、大人たちが先入観と偏見で見ていた東欧とソ連に自ら足を運び、現地の人々の素朴な生活ととても温かい人情に触れて旅してゆく様子を淡々と描いています。

 それにしても、スゴイ人だなと。

 アメリカや西ヨーロッパという自由主義諸国にいくのとは全く違います。怪しい外国人はカンタンに拘束され、自国民ですらすぐにタイホしてシベリアの強制労働キャンプに送り込むような国です。東欧も同じで、中でも東ドイツやチャウシェスクという大統領が独裁していたルーマニアとかが最も熱心なソヴィエト・ロシアの衛星国でした。

 ですが佐藤さんは、様々な現地の人々との出会いと別れの旅の中で強く認識してゆきます。共産圏の人たちもぼくらと同じ人間だと。ソ連国営の旅行社である「インツーリスト」に務める女性から、日本に帰国してしまった恋人への秘密の手紙を託される場面が特に印象に残りました。当時ソ連では個人の手紙も開封されて検閲され、愛する恋人に自由に意思を伝えることもままならない国だったのです。

 単行本上下巻で大変にページ数のある本でしたが一気に読み終え、我が家の子供たちにも読ませたいと思い、何度か勧めてはみたのですが、

「厚っ! ムズッ! ダルっ!」

 感想はたったそれだけで、結局ゲームやマンガの世界に埋没してしまいました。まあ、いつか気が向いたら読んでくれれば、とリビングの本棚に置いてはありますが、すでにホコリが積もってしまっているのが、なんとも・・・。


 


 

 さて、拙著「ぼくのともだち」ですが。

 主人公の「ミハイル」という名前は、ドイツ語式に読めば「ミヒャエル」となり、英語だと「マイケル」。フランス語では「ミッシェル」で、michelで男の子、女の子は男の子のにもう一つlとeが付きます。読み方は同じ。

「ミーシャ」は「ミハイル」の愛称、「マイケル」だと「ミック」とか「ミッキー」になるでしょうか。

 作中の「ミヒャエル」という銀行マンの言葉でも言わせましたが、元々はキリスト教圏では「マーク」の「マルコ」や「マシュー」「マティアス」の「マタイ」、「アイザック」「イツァーク」の「イサク」、「ジョン」や「ヨハン」の「ヨハネ」と並んで、もっともポピュラーな名前の一つ「大天使ミカエル」からとったものです。

 日本人の感覚で言えば、「ジョン」が「タロー」だとすれば、「ケンジ」とか「シンヤ」みたいな、ごくありふれた男子の名前です。

 ざらっとググりますと・・・。

「ミハイル」には、あの東西冷戦を終わらせた「ミハイル・ゴルバチョフ」が真っ先に浮かびますね。それから17世紀初頭のロシア・ロマノフ王朝の初代ツァーリ(皇帝)の名前が「ミハイル=ロマノフ」。「ミハイル・プレトニョフ」という指揮者でピアニストもいます。「ミハイル・カンディンスキー」もそうですね。レバノンの詩人の「ミハイル・ナイーミ」。架空の人物ですが「ヴァニタスのカルテ」の「ミハイル」とか、「閃の軌跡」の「ミハイル少佐」なんてのも。

「ミヒャエル」だと、ドイツの童話作家「ミヒャエル・エンデ」がすぐ浮かびます。サンフレッチェ広島の監督は「ミヒャエル・スキッベ」さんですねえ。

「ミッシェル」は作曲家で音楽プロデューサーの「ジャン・ミッシェル・ジャール」。画家の「ジャン=ミッシェル・バスキア」。作曲家の「ミッシェル・ルグラン」。70年代のロック歌手に「ミッシェル・ポルナレフ」なんて人もいました。

「マイケル」になるともう・・・。歌手の「マイケル・ジャクソン」、NBAの「マイケル・ジョーダン」、俳優の「マイケル・ダグラス」、作家の「マイケル・ウルフ」とジャズピアニストの「マイケル・ウルフ」・・・。

 これ全部、「ミカエル」さんです。


 

 要するに、「ぼくのともだち」の「ミハイル」には、北の異民族=野蛮人の、帝国人にも同じ名前を持つ者がたくさんいる、ごくありふれた一人の男の子。という意味合いを込めて名付けました。


 

「ぼくのともだち」には、ミハイルの親友タオだけでなく、北の野蛮人も帝国もみんな同じ「ともだち」なのだ、という意味合いも含めたかったのです。

 このままあのウクライナ戦争が長引けば、人々の憎悪はより深く残り、ともだちになれるはずの人々がより深く憎しみあうようになるかもしれません。

 一日も早く、世界中の「ミハイル」たちがお互いに認め合い、仲良くなれる世の中になることを願っています。

「ぼくのともだち」には、そんな思いも込めました。

「Gさん」に例えるのは甚だ不適切かも知れませんけど、思い込みや偏見だけでコロスのは「Gさん」ぐらいにして欲しいですね。


 


 

 さて、近況でお伝えしましたが、「ソルヴェイグ」が終わると、ほぼ同時期の外伝になる「ぼくのともだち」の後のこと、つまり、帝国が北の異民族の「シビル族」の村に隣接して、越境して前進基地を置いてからの北の異民族たちとの攻防戦を描く、

「ステンカ・ラージン 【アサシン・ヤヨイの任務録 5】 ロシアより愛をこめて」

 を書く予定です。

 そのためにも、なんとか早く「ソルヴェイグ」を終わらせないと。

 しきりにジャマしてくる我が家の「ミハイル」、ミッキーをなんとか宥めつつ、一生懸命に書いている今日この頃なのであります。
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