ぼくのともだち 【軍神マルスの娘と呼ばれた女 番外編 その1】 北の野蛮人の息子、帝都に立つ

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21 人間は間違う動物だ

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「では、動議が取り下げられましたので、ヤン議員に対する弾劾決議案についての審議は終了します。これより北の異民族との同盟に関する審議に戻ります」

 議長の宣言が出された。

 最初にカトーたちを取り巻きだした白髪交じりの黒髪の議員が手を挙げて発言を求めた。

「アヴェンティノス区選出の傑出せる元老院議員、シュナイダー殿。発言をどうぞ」

「議長。ヤン議員の提案された北の異民族シビル族との同盟に関する政府案について、わたしは賛成の意思を表明する」

 発言はたったそれだけだった。

 すると、皇帝陛下のすぐそばに座っていたブランケンハイム侯爵の手も上がった。

「高貴なる帝国貴族議員、サー・ブランケインハイム。発言を許可します」

 侯爵はすっくと席を立ち、その場でこう発言した。

「わたしも、シュナイダー議員と同意見である。政府案に、全面的に、賛成する」

「わかりました。では、反対意見はありませんか? または不明点の質問や意見は」

「議長!」

 再び、さっきまでカトーたちが座っていた空席にかけていた「睨めつけ組」の一人が手を挙げた。

「高貴なる帝国貴族議員、サー・エンゲルハルト。発言をどうぞ」

 しかし・・・。

 アイゼナワー先輩の驚異的な記憶力には驚くほかない。この調子で600人の議員全員の顔と名前を記憶しているのだろうか、と怖ささえ感じてしまった。ぼくには到底マネできない。そう思った。


「わたしも、原則政府案に賛成する者である」

 七つの丘のどれかに屋敷があるのだろう、爵位はわからないが貴族の議員が発言した。

「だが、一言言わせていただきたい。

 いかなる場合にも、法は厳然として存在する、という一事である。

 カトー議員の指摘を待つまでもなく、ヤン議員の発言の中にあった、彼の独断で行われた行為は、いずれも帝国の法に反するものだ。そういう意味で、カトー議員の指摘は正しいと言わざるを得ない」

 え?

 賛成なのに、反対?

 サー・エンゲルハルトと呼ばれた貴族の議員は続けた。

「だが、同時に、それらは全て親告罪であり、告発する者が無ければ罪には問われないことを彼は知らなかったのだろう。こうして弾劾が取り下げられ、かつ、彼の告発に賛同意見もなかったことからは、この元老院ではもう誰もヤン議員の行為を罪に問う者はいないということだ。

 こうしてヤン議員自ら議会で全てを報告してくれ、しかも十分な証人の証言もある。なおさらのことと思う。

 しかも、違法ではあるものの、ヤン議員が為した施策は、時機を逸すれば成就の難しい事柄であるのは経緯から見て明白であると考える。軍務を経験した者ならば、敢えて必要もないほどに当然の対処だったと言わざるを得ないし、元老院に諮る前に前倒しで先行したのは誠に理にかなった適切な処置であったこともまた認めざるを得ないと言わねばならん」

 と、エンゲルハルト卿は言った。

「わたしがあのカトーたちが気に入らなかったのは、元老院議員の地位にありながら、軍事の初歩も理解せず、また、『信義と尊厳』を国是として来た帝国の歴史もわきまえず、しかも、プリンチペスたる皇帝陛下の政治指針である、『国内融和』の精神をも全く理解しておらぬので、いささかハラが立ったからである!」

 この貴族議員の発言には大いに頷く議員が多かった。

「一方、あのカトーの抱いていた懸念もまた、理解できぬことではないと指摘したい。帝国がその歴史の中で今まで同盟国を持たなかったのは、そこに理由があると思うからである。相互不信の根というのはなかなかに根の深いものであるからだ。

 北の異民族との間の長年の確執もまた、厳然として存在する事実なのである。

 僭越だが、賢明なる議員諸氏の中には原案につき原則賛成ではあっても、多少なりとも北の民族に対する疑義を抱いている方も少なくなかろうと推察する。特に北の最前線に勤務した経験を持つ者などは、そうした疑念を払拭するのが難しかろうとも思う」

 そこでエンゲルハルト議員は一息つき、こう続けた。

「そこで提案があるのだが、同盟締結と同時に、定期的に、例えばふた月か3月に一度の割合で、いずれ設置されるであろう前進基地とシビル族にこの元老院での報告を義務付け、その周辺の状況について詳細に知らせる義務を負わせればどうであろうか。

 さすれば、いささかなりとも信頼について疑義のある議員の心配も宥められると思うのだが。

 そしてさらに、もう一つ提案する。

 子どもだけではなく、そのシビルという村の主だった者たちを定期的に帝国に招き、我ら議員と親しく懇談する機会を設けてみてはいかがであろうか? 

 北のシビルと我が元老院との相互の理解と信頼も、それによってまた増すであろうと思うのだが・・・」

「原案の修正を求めるという意見ですね?」

 アイゼナワー先輩が確認した。

「さよう」

「では、提案者たるヤン議員、答弁を願います」

 ヤン閣下が立ち上がった。

「サー・エンゲルハルトにおかれては、貴重なご意見を賜ったものと感謝いたします。

 ただいまのご提案は原案が可決されました後に内閣府に設けられる条約文作成委員会にて条文本文にではなく、併設される予定の同盟運用規則内に盛り込むことといたしたいと思いますが、いかがでしょうか。

 さらに差し支えなくば、サー・エンゲルハルトに置かれては条約文作成委員会にご出席いただき、その高いご見識により担当する役人たちの監修を願えればと存じますが・・・」

「結構。菲才の身ながら喜んでご協力つかまつる・・・」

 サー・エンゲルハルトは我が意を得たり? っていうカンジで席に着いた。

 なんとなく、子供ながらにヤン閣下の提案が通りそうなことはわかった。

 で、安心したせいなのか急に身体中の力が抜け、眠くなってしまった。

 その後に行われたいくつかの細かいやり取りもさっぱりアタマに入らなくて、ボーっとしていた。

「ミハイル、疲れたのではないか? そちは、よくやった。途中で退席しても構わぬのだぞ」

 そんなぼくを見かねたのか、男爵が声をかけてくれた。

「いいえ」

 と、ぼくは言った。

「ぼくの故郷の里に関わることです。最後まで、見届けます!」

 ふふ・・・。

 男爵は静かに笑った。

「そちも、おのこであるのう・・・。

 あいわかった!

 それでこそ我がビッテンフェルト家の書生にして、我が愛する息子であるっ! 」


 

 そして審議は尽くされ、採決の時を迎えた。ぼくの眠気も、なんとか覚めた。

 コンコンッ!

「それでは採決に移ります。

 内閣府総裁たるヤン議員提案の政府案、『北の異民族シビル族との同盟』に関する一連の原案に賛成の議員の挙手を求めます」

 一斉にトーガの手が挙がった。

 再び6年生の廷吏の男女の先輩たちがくまなく議場を駆けまわった。

 出席議員531名中、賛成467名。反対5名。途中退席した議員たちは全て棄権とみなされた。

 帝国の元老院で、帝国とぼくの里との同盟は承認され、ただちに条約文の起草が始まり、ほどなくして帝国皇帝とぼくの父とで調印が行われて、即日発効された。そして、帝国史上初めて国境を越えて、ぼくの里の近くに帝国軍の駐屯地が出来ることになった。


 

 こうして、ぼくの里と帝国は、「ともだち」になった。


 



「ねえ。天気もいいし、歩いて帰りましょう」

 先に馬車を返し、ぼくとタオ、そしてコニーと奥様は、歩いてクィリナリスの丘を登った。太陽はまだ高く、これから夏本番を迎える午後の陽射しは貴族たちの屋敷が連なる舗道の石畳に強く降り注いでいた。でも、帝都を吹き抜ける乾いた爽やかな風が心地よく肌を撫で、緊張から解放されたぼくの心をさらに解してくれた。

 ぼくたちは、サンダルの音を響かせながら、ゆっくりと歩いていた。

「でも、ミーシャさ、あんたスゴイよ! あたしの弟たちなんかより、あんたのほうがずっと、めっちゃスゴイっ!」

 大きなムネをゆっさゆさと揺らしながら、コニーは笑った。

 奥様はずっとぼくの手を握っていた。

 まるで、手を離したらぼくがどこかへ行ってしまうかもしれない、と思っているみたいに。ぎゅ・・・、と。

 タオも、どことなく複雑な顔をしていた。

 ぼくには、そんな奥様や彼の気持ちが、よくわかった。


 

 

 元老院での会議が全て終わり、皇帝陛下がスッと立ち上がった。

「元老院議員の皆さま! プリンチペスが退場されます!」

 議場の議員全員が起立した。3、4人の廷吏たちがやってきて陛下のそばに付き従った。

 しーん、と静まり返った議場を、ゆっくりと議長席に歩み寄られた陛下は、アイゼナワー先輩に小声で何事かを話しかけられ、握手なさった。きっと、彼の素晴らしい議事の進行をホメる言葉をかけられたのだと思う。先輩もカチコチになりながらも、お礼らしきことを言っていた。

 そのあと。

 陛下は、あの厳めしい顔のままゆっくりとぼくがいる証人席の方に歩いて来て、目の前に立たれた。まずビッテンフェルト男爵に、「うむっ!」ってカンジでキアイを込めて頷いたあと、まっすぐにぼくを見た。めっちゃキンチョーしてしまったぼくは、思わず帝国式の、あのローマ式の右手を斜め上に上げる敬礼をしちゃった。

 すると、陛下の厳めしい顔がゆっくりと緩んで温かい笑顔になった。

「うむっ!」

 そんなカンジで大きく頷いた陛下とぼくは、ほんの少しの間、見つめ合った。

 改めて思った。まるで大きな険しい山のような、帝国人すべてのお父さんみたいな人だなあ、と。

 そして陛下は廷吏たちを引き連れゆっくりと議場を去った。


    結局、その日の議事で、陛下は一言も発言しなかった。最初から最後までまったく表情が変わっていなかった。まるで今日の議会の成り行きが最初からわかっていたかのように。

 コンコンコン!

「以上を持ちまして、ルディー7年度第3回臨時元老院会議を終了いたします!」

 途端に議場はざわざわとざわめき、元老院議員たちがぞろぞろと石段を登って退場して行った。

 最後に、ヤン閣下がぼくのところに来た。

「ミーシャ、頑張ったね。立派だったよ」

 彼が差し出した手は温かく乾いていた。ぼくはめっちゃ汗をかいていたので、少し、恥ずかしかった。

「ありがとうございます!」

 ぼくは応えた。

 するとヤン閣下はゆっくりと首を振った。

「むしろ礼を言わねばならないのはわたしのほうだ。キミの立派な証言が議員たちの心を打ったのだ。素晴らしいスピーチだったよ。ありがとう。キミは、素晴らしかった。

 でもね、ミーシャ。一言だけキミに言っておきたいことがあるんだ」

「・・・はい」

 いったいなんだろう。ぼくはヤン閣下の穏やかな顔をみつめた。

「あの途中で退場して行ったカトー議員のことだけどね、彼を恨んだり憎んだりしてはいけないよ。何故だか、わかるかい?」

 カトーはヤン閣下や皇帝陛下を攻撃し、追い落とそうとしている。

 ビッテンフェルト男爵はそう言っていた。ぼくも彼の言葉に悪意を感じた。だから、そのヤン閣下の言葉にちょっと意外な気持ちがした。

「それはね、人間とは間違う生き物だから、なんだよ」

 と、閣下は言った。

「人間は、間違う。だけど、何かを決断しなきゃいけないときは、いっぱいある。特に政治の世界ではほぼ毎日、いつも何かを決断しているし、しなければいけない。

 その決断が正しいか、間違っているか。それがわかるのは何日も何か月も経ってから。もしかすると、何年も何十年も経ってからかもしれない。我々が日々行っている決断の中にはそういうのもある。その時が来れば、誰でもそれはわかる。正しかったか、間違っていたか、がね。でも、今この時は、誰にもまだ、その決断が正しいかどうかは、わからない。わかるのは、カピトリーノの神々だけだ」

 そう言って、閣下は誰もいなくなった議長席の上の金のワシを見上げた。

「でも、我々は決断し続けなければならない。前に進むために。生きるために、だ。

 そんな時、誰かのただ一つの意見だけが出て、全員がそれに賛成したとする。反対意見はゼロ。全員が賛成したその意見に基づいて、我々は、ある決断をしたとする。

 一見、それは正しい行き方のように見える。

 でも、わたしはね、ミーシャ。これほど恐ろしいことはないんじゃないかって思うことがあるんだよ。

 だって、そのただ一つの、全員が賛成した意見が、絶対に正しいとは誰にも言えないんだから。もしかすると、間違っているかもしれない可能性だってあるんだからね。

 だから、反対意見というのはいつだって大事なものなんだ」

「あのカトー議員の意見も、ですか?」

「そうだよ」

 閣下は穏やかに頷いた。

「わたしは、キミの里と同盟をを結ぶのは正しいと考えた。だから今日の政府案を練り、陛下に奏上申し上げ、議会に諮った。

 でも、やっぱり反対意見はあった。カトー議員だけじゃない、少なくない議員が反対の意見を持っていたのがわかった。結果的には採決でわたしの、政府の提案が通ったわけだけれど、反対意見があったおかげでサー・エンゲルハルトのような修正案も出た。あれはとても有意義な意見だったと、わたしは思っているよ。

 我々は、帝国は、キミの里との同盟締結を決断した。

 だけど、その決断のまわりには反対意見もあった。それは今日出席した議員全てが今後ずっと記憶し続けるだろう。

 わたしは今日の元老院の決断が正しいと思っている。

 だから、この同盟を未来に実りあるものにするために努力を惜しまず運営してゆこうと思う。でも、それらは全て常にチェックされ、監視され、もし間違いがあったら正しい方向に変えて行く。そういうことをしていく人もまた大事な存在なんだ。

 わかるかい? ミーシャ。

 キミはいずれ大きくなる。大人になる。いずれは里に帰ってお父さんを援け、キミの里を引っ張って行かねばならない存在になる。キミや里のみんなが重大な決断をすることも増えるだろう。そんな時は是非、わたしが今言った言葉を思い出して欲しいのだ」







  ヤン閣下の言葉を思い出しながら歩いていたら、コニーが尋ねて来た。

「ねえミーシャ。あんたさ、9月からどーすんの? リセに行くの?」

 そうだった。その「決断」をしなければな・・・。

 これからどうなるんだろうな。ぼくは、どうしたらいいんだろう。

 でも、そうなるとタオとは離れ離れになってしまうんだろうか、なんて・・・。

 その日。ビッテンフェルト男爵や校長先生から聞いたばかりのことで、まだぼくにも心のヨユー? がまるでなくて。そんなコニーの問いにも、すぐに答えられないところにいた。

 証言の間は忘れていたいろんな思いがまたやって来て、ムネがぐちゃぐちゃになっちゃって、どんなふうに答えていいのか、わからなかった。

「あんたがリセに行っちゃうと寂しくなっちゃうな。リタやクララも、寂しがるだろうな・・・」

 奥様は何も言わなかった。黙ったまま。握られたぼくの手にさらにぎゅ、と力が籠った。

 そうか・・・。

 だから歩こう、って言ったんだな。

「ねえ、この前言ったけどさあ、もうすぐ夏休みじゃん? タオくんとリタとクララでさ、ピクニック行こうよ。あんたがリセに行っちゃったら、もうそういうことできなくなるしさあ・・・」

 と、コニーが言った。

 ぼくはこのビッテンフェルト家の「家族」の温かさに、感謝した。

 そして、タオにも。

 少し俯き加減で歩いている彼に手を伸ばそうとした、その時だった。

「!」

 目の前のペイヴメントの上に、しばらく姿を見かけなかった人影が、立っていた。

「エイブ!」

 思いつめたような顔をした彼の手には、帝国に来てからはすっかり見なくなっていた一振りの剣が握られていた。剣は夏の太陽を照り返してギラッと鈍く光っていた。

 ぼくは、とっさに奥様やコニーたちの前に進み出て彼女たちを庇おうとした。

 そして、彼に言った。

「なにか、用か」

 と。

 すると、彼はこう言った。

「お前のせいだ! ぜんぶ、お前のせいだ!」

 何のことかサッパリわからなかった。だけど、ここしばらく彼が学校に来ていなかったのと何か関係があるんだろう、と察した。

 なんだか訳がわからないままだったが、とにかく、そんな物騒なものを、しかも抜き身で、こんな平和な住宅地に持って現れるなんて、フツーじゃない!

「何を言っているんだ」

 そう言いながら、ぼくは早口の小声で「コニー、奥様とタオを連れて逃げて!」と言った。

「え?」

 動揺するコニーに、

「いいから! 早く逃げて!」

 ぼくは叫んだ。


 



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

次回、最終回です。
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