明日の君へ

RYZU

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私を愛して

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      心電図の音

瑠璃「ん、あれ、ここは?」

幸人「起きたのか!」

悟「おまえ、心配したんだぞ!」

瑠璃「みんな、なんで、いき、てるの?」

まさる「何を言ってるんだ?」

優奈「まさか、脳が混乱してるのかも」

愛奈「2ヶ月も眠ったままだったからな、」

瑠璃「私、夢を見ていたのかな、」

幸人「夢?どんな夢なんだ?」

瑠璃「幸人と、一緒に、遊んでるところ」

幸人「それは、良かった」

まさる「とりあえず、先生を呼んでくる」

優奈「瑠璃ちゃんが目を覚ましてくれて良かったよ、」

まさる「先生を呼んできた」

医師「瑠璃さん、目を覚まされたんですね。良かったです。」

瑠璃「!!!、いや、いや!」

幸人「どうした?瑠璃」

瑠璃「この人、みんなを殺した人、」

幸人「何を言ってるんだ瑠璃!しっかりしろ!今は現実だ!」

瑠璃「私、なんで、生きてるの、、、」

「私なんて、死んだ方が良かった!みんなに迷惑かけて、心配させて、私は何もせずただ寝てるだけの毎日、私は、この世に生まれた失敗作よ!!」

悟「お前、本当にそう思ってるのか」

瑠璃「私なんて、お荷物よ、」

悟「バカ!生きてるのが間違いなんて事はな、無いんだよ!意味があるから生まれてくる、」

瑠璃「じゃあ、なんで、私は自由に慣れないの。」

悟「それが、お前に課せられた、この世で生きる試練だからだ」

瑠璃「そんな試練要らない!」

悟「俺達はこの先何度も、死にそうなくらいの局面に遭遇する。それをお前は乗り越えなければならない。」

優奈「瑠璃ちゃん、私達も一緒に頑張るから、」

愛奈「俺らはAIだけど、体力も精神も人間と同じだからさ、」

瑠璃(泣き)「ありがとう」



    悟は静かに病室を出た。

      病院の外
悟「はぁー、、」

幸人「あの、、」

悟「ん?あー、幸人くんだね。どうしたんだい。」

幸人「いえ、辛そうなお顔をしていたので、」

悟「なぁに、気にするな」

幸人「でも、、、」

悟「娘が生きててくれたんだ。それだけで俺は幸せだ、日和もそう思ってるだろ、」

幸人「それって、亡くなられたお母様の事ですか?」

悟「そうだ、瑠璃が生まれた時に、身体が耐えきれなくなって、死んでしまった。」

幸人「瑠璃も、そんな辛い思いを、、、」

悟「君が気にする事じゃない。」

幸人「でも、俺は瑠璃を幸せにするために、知りたいです」

悟「あははははは!君は面白いね。いいよ、君にだけ、真実を教えるよ」

幸人「お願い、します。」


     タイトルコール



    瑠璃「私を、愛して」

   
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