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親の威厳
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悟「瑠璃が生まれたあの日、俺は仕事だった」
「病院から連絡が来て、急いで車を走らせたよ。」
「車の中で、生まれてくる子供達の名前を考えた。」
「病院に着いてからは、絶望的だった。娘二人を亡くしたんだ、」
「幸い瑠璃だけは、助かった、いや、ほとんど危なかった。瑠璃は生きても一年と持たないと言われた。」
幸人「そんな、」
悟「信じられないだろ?今じゃあんなに元気なんだ。」
「瑠璃の身体があんな風になってしまったのは、小学生の時だ、母やからの遺伝なんだろう。末期の癌が見つかった。」
「それからというもの、手も足も動かず、外に出る事さえ、難しくなった。」
「瑠璃の治療費を払うために、俺は毎日、朝から晩まで毎日のように働いた。かえるのはいつも、夜中だったな。」
「瑠璃には、寂しい思いをさせてばかりだ。私は、父親失格だよ、、」
幸人「そんなこと、、、そんな事ないと思います!」
悟「なんで、そう思うんだい?」
幸人「余計なお世話かもしれないですが、瑠璃にとっては、世界でたった一人の親が、悟さんだからです」
悟「、、、ぷっ、あっははははは!!」
幸人「言っちゃだめでしたか?」
悟「いやー~、幸人君は面白いね、瑠璃が君を好きな理由がわかった気がする」
幸人「瑠璃が、俺をですか?」
悟「なんだ、知らなかったのか?」
幸人「初めて、知りました。」
悟「まぁ、君になら、瑠璃を任せてもいい、瑠璃を頼んだよ、幸人くん」
幸人「え、でも、そんないきなり、、、」
悟「君は男気ないな、そこは、はい!幸せにします!くらいは言わないと」
幸人「俺に、できるでしょうか、」
悟「それは、君が考えることだ、」
幸人「はい!俺、瑠璃に伝えてみます!」
悟「おう!」
日和「瑠璃も、もう大人の女性なのね、」
悟「、、、っ!!ひより、」
日和「あなた、久しぶりね。」
悟「なんで、ここに、」
日和「あなたと、最後に話をしたかったの。」
悟「最後って、、、」
日和「ダメかしら?」
悟「ああ、少し話をしよう。」
日和「瑠璃は、元気にしてる?」
悟「ああ、恋の真っ只中だ」
日和「いいわね、私たちにもそんな頃があったわね。」
悟「なぁ、日和、、俺は、うまくやれてるだろうか、父らしい事を何もしてやれてない。」
日和「大丈夫、、、ここまで育ててくれたのも、あなたのおかげよ。」
悟「まだ先は長いが、いずれは、また君を探すよ、そして向こうで二人で幸せに暮らそう」
日和「あなた、何を言ってるの?5人での間違いでしょ?」
悟「ああ、そうだな」
悟と日和の話し声
「病院から連絡が来て、急いで車を走らせたよ。」
「車の中で、生まれてくる子供達の名前を考えた。」
「病院に着いてからは、絶望的だった。娘二人を亡くしたんだ、」
「幸い瑠璃だけは、助かった、いや、ほとんど危なかった。瑠璃は生きても一年と持たないと言われた。」
幸人「そんな、」
悟「信じられないだろ?今じゃあんなに元気なんだ。」
「瑠璃の身体があんな風になってしまったのは、小学生の時だ、母やからの遺伝なんだろう。末期の癌が見つかった。」
「それからというもの、手も足も動かず、外に出る事さえ、難しくなった。」
「瑠璃の治療費を払うために、俺は毎日、朝から晩まで毎日のように働いた。かえるのはいつも、夜中だったな。」
「瑠璃には、寂しい思いをさせてばかりだ。私は、父親失格だよ、、」
幸人「そんなこと、、、そんな事ないと思います!」
悟「なんで、そう思うんだい?」
幸人「余計なお世話かもしれないですが、瑠璃にとっては、世界でたった一人の親が、悟さんだからです」
悟「、、、ぷっ、あっははははは!!」
幸人「言っちゃだめでしたか?」
悟「いやー~、幸人君は面白いね、瑠璃が君を好きな理由がわかった気がする」
幸人「瑠璃が、俺をですか?」
悟「なんだ、知らなかったのか?」
幸人「初めて、知りました。」
悟「まぁ、君になら、瑠璃を任せてもいい、瑠璃を頼んだよ、幸人くん」
幸人「え、でも、そんないきなり、、、」
悟「君は男気ないな、そこは、はい!幸せにします!くらいは言わないと」
幸人「俺に、できるでしょうか、」
悟「それは、君が考えることだ、」
幸人「はい!俺、瑠璃に伝えてみます!」
悟「おう!」
日和「瑠璃も、もう大人の女性なのね、」
悟「、、、っ!!ひより、」
日和「あなた、久しぶりね。」
悟「なんで、ここに、」
日和「あなたと、最後に話をしたかったの。」
悟「最後って、、、」
日和「ダメかしら?」
悟「ああ、少し話をしよう。」
日和「瑠璃は、元気にしてる?」
悟「ああ、恋の真っ只中だ」
日和「いいわね、私たちにもそんな頃があったわね。」
悟「なぁ、日和、、俺は、うまくやれてるだろうか、父らしい事を何もしてやれてない。」
日和「大丈夫、、、ここまで育ててくれたのも、あなたのおかげよ。」
悟「まだ先は長いが、いずれは、また君を探すよ、そして向こうで二人で幸せに暮らそう」
日和「あなた、何を言ってるの?5人での間違いでしょ?」
悟「ああ、そうだな」
悟と日和の話し声
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