君の心に花束を

本当の幸せ

悟「日和、おきてるか？」

日和「あら、あなた、きてくれたのね、」

悟「体は大丈夫なのか？」

日和「、、ダメみたい。早くても明日には死ぬらしいわ」

悟「そんなこというなよ、まだ希望があるかもしれ」

日和「ないわ、だって、私にはもう。お迎えがきてるから、」

悟「お迎えって、」

日和「あなたには、見えていないのね、」

悟「どういう事だ、」

日和「話せるうちに話したい事があるの、」

悟「なんだ、いってみろ」

日和「子供の名前、何にしたの？」

悟「俺らの名前からとって、瑠璃だ」

日和「瑠璃、いい名前ね、きっとすごく美人に育つわね。」

悟「お前似の可愛い子だったよ。」

日和「私が後から聞いたのだけど、あの子の体もあまり良くないみたい。」

悟「そうらしいな、」

日和「あの子には、悪い事をしたな、丈夫な体に産んであげられなくて、ごめんね、、」

「亡くなったあの子達にもね、次産まれてくる時には、ちゃんとしたお母さんの元でうまれてほしいな、、」

「それで幸せになって、結婚して、、それから、、」

悟「もういい！今すぐやすめ！」

日和「私は、貴方と出会えた事後悔なんてしてないわ、いつも酷いことを言ってしまうけど、本当は心から愛してるわ、」

「いじっぱりで見栄を張りたがって強情だけど、本当は誰よりも優しくて、強くて、努力家なところ」

悟「なんで、いまさらなんだよ、、、」

日和「あなたの。そういう所が好きなのよ。ねえ、あなた、こっちへきて、」

　　　日和は俺をベットに呼ぶと俺を強く抱きしめた。

日和「最後にね、私のお願いきいてくれる？」

悟「ああ、なんでもいえ。」

日和「瑠璃が結婚しても怒らないであげてね。」

悟「なんだよ、それ、最後のお願いがそれかよ、」(泣き笑い)

日和「あ、お迎えが来たみたいね。」

「天使様が私を呼んでるはわ、娘達までいるわ、」

悟「おい、日和！いくな！おい！」

日和「あなた、愛してるわ」　　


　　　　日和はそう言いの残すとともに、俺を強く抱きしめていた手が解けるかのように落ちていったのだった。

悟「おい、日和！日和！！くそっ、ナースコール。」

「なんで、こんな時にならねえんだよ！」

　　　俺は咄嗟に病室を抜け出し。ナースセンターまで走った

悟「あの！今すぐ、きてくれ！妻が！」

看護師「あの、どうかされましたか？」

悟「いいから！」

　　　看護師や医師が日和の病室に到着した頃には、日和はもう手遅れだった。

悟「おまえ！！俺の妻とむすめをかえせ！」

医師「亡くなった人をどう生き返らせろと、」

悟「なんか方法があるだろ！」

医師「悟さん、我々の仕事は命あるものを助ける仕事です。命なき人を助ける仕事ではない。我々は偽善活動をしてるのではない。どうかご理解を」

悟「ふざけるな、、、娘2人と妻を亡くしてるんだぞ、どうすればいいんだ、」

医師「それにつきましてはご安心ください。奥様の分の治療費もお返しします。3人分あればしばらくは、安定して暮らしていけるでしょう。」

悟「お前それでも医者なのか！！この野郎！！！」

　　　　俺は医師に殴りかかった。

医師「いって、、おい！だれかセキュリティを呼べ！この男を摘み出せ！」

　　　　俺はガタイのいい男達に両腕を掴まれ。顔にあざができるくらい殴られた。
気がつけばおれは、病院の外にいた。

悟「いって、、金か、、、ヤブ医者め、
許せない。あの医師を殺してやる。いや、あの医師を狂わせたこの国がおかしいんだ。なら、この国を潰せば、、、」

　　　　　データEND