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本編
俺がママ!?
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「は?」
林田は目の前でふざけているとは思えない表情で
「子供のママになってくれ」
などと言う西條に、呆然とする。
文句言うなら料理教えてくれ、とか、お料理教室に通うから毎晩子供を預かってくれ、とか言われるかと思ったのに、ママ?俺が?
林田は頭の中でぐるぐる流れる思考とは裏腹に、なんの言葉も出なくなった。
「ああ、ママだ。パパ枠は俺で埋まってるからな」
ああ、そういう…。今のは言葉の綾だったと解釈した林田は、ようやく口を開く。
「なんで俺?お前モテるんだからいくらでも頼む相手いるだろ」
入社5年目にして営業成績トップの西條は、同じ営業部の女の子以外にも人気らしく、毎年バレンタインには持って帰れない量のチョコを抱えて困った顔をしている。
「本気で言ってるのか?ママになってくれなんてセクハラ以外の何物でもないだろ。それに、林田は料理得意だろ」
なにをもってそう思ったのかはわからないが、西條の中で林田は料理が得意なママになれる男 らしい。
「あのなあ、俺が毎日弁当作ってんのは節約のため。それに男二人で育児って…」
西條と同じくそれなりに稼いでいる林田だが、母子家庭育ちで中学生に小学生、更には幼稚園児の妹や弟がいるので、毎月仕送りをするために切り詰めて生活しているのだ。
「一生のお願いだ、林田。一緒に住んでくれたら家賃も食費も俺持ちでいい。もちろん家事もしっかりやる」
林田の事情を知っている西條は、林田が弱いところをとことん刺激する。
「家賃に食費も…!?」
一度だけ行ったことのある西條の家は、築数年の短い綺麗なマンションだった。
一方林田が住んでいるのは普通のアパートで、恐らく家賃は西條の半分くらいだろう。
そこに無料で住める上に食費も負担してくれるなんて…。
「わかった、俺がママになってやる!」
林田は目の前でふざけているとは思えない表情で
「子供のママになってくれ」
などと言う西條に、呆然とする。
文句言うなら料理教えてくれ、とか、お料理教室に通うから毎晩子供を預かってくれ、とか言われるかと思ったのに、ママ?俺が?
林田は頭の中でぐるぐる流れる思考とは裏腹に、なんの言葉も出なくなった。
「ああ、ママだ。パパ枠は俺で埋まってるからな」
ああ、そういう…。今のは言葉の綾だったと解釈した林田は、ようやく口を開く。
「なんで俺?お前モテるんだからいくらでも頼む相手いるだろ」
入社5年目にして営業成績トップの西條は、同じ営業部の女の子以外にも人気らしく、毎年バレンタインには持って帰れない量のチョコを抱えて困った顔をしている。
「本気で言ってるのか?ママになってくれなんてセクハラ以外の何物でもないだろ。それに、林田は料理得意だろ」
なにをもってそう思ったのかはわからないが、西條の中で林田は料理が得意なママになれる男 らしい。
「あのなあ、俺が毎日弁当作ってんのは節約のため。それに男二人で育児って…」
西條と同じくそれなりに稼いでいる林田だが、母子家庭育ちで中学生に小学生、更には幼稚園児の妹や弟がいるので、毎月仕送りをするために切り詰めて生活しているのだ。
「一生のお願いだ、林田。一緒に住んでくれたら家賃も食費も俺持ちでいい。もちろん家事もしっかりやる」
林田の事情を知っている西條は、林田が弱いところをとことん刺激する。
「家賃に食費も…!?」
一度だけ行ったことのある西條の家は、築数年の短い綺麗なマンションだった。
一方林田が住んでいるのは普通のアパートで、恐らく家賃は西條の半分くらいだろう。
そこに無料で住める上に食費も負担してくれるなんて…。
「わかった、俺がママになってやる!」
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