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7.肉を切って骨も断つ
しおりを挟む今まで何度もカイトに助けられてきた。
私1人じゃ何も出来ない。
もう諦めるしかない………
「なんてね(笑)」
瞬間、勢いよく立ち上がる。
私の石頭がヒタナの股間にクリーンヒットする。
「っっっっっっ!!!!!!」
ヒタナは声にならない悲鳴をあげながら、手で股間を抑え、その場に崩れ落ちた。
これはカイトに土下座した時に、思いついた私の必殺技だ。
「今、私が立ち上がったら石頭で股間にクリティカルヒット入れられるのではないか?」とあの時考えていた。
対カイトの時は頭を手で押さえつけられてしまったので実現することはなかった。
しかし、今回ヒタナは油断していたので綺麗に決めることが出来た。
「アオイ…ちゃんっ…!どうして…どうしてこんなことするのぉ…?俺の物になってよ!!!」
「ごめんなさい」
次の瞬間、ヒタナが見えなくなった。
代わりにヒタナがいた場所に血溜まりが出来ている。
そして血溜まりの上には車に乗ったカイトがいた。
カイトがヒナタを車で轢いたのだった。
「貴方にしては賢かったですね。良い演技でしたよ」
実は屋敷から脱出する前、私たちは何かあった時のためにお腹に詰め物を入れていた。
包丁はその詰め物に刺さっていた。
「まぁね」
私はそういって助手席に乗り込んだ。
カイトは車を走らせ、そのまま門に突っ込んでぶっ壊す。
私たちは脱出した。
「これからどうするの?」
「警察とか色々ありますが、まずは病院に行きましょう」
「足は本当に刺されちゃったもんね。ごめんね」
カイトの足は簡単な応急処置が施されていたが、とても痛々しかった。
「今更謝らないでください。僕が自分で選んで行ったことです。それに貴方も僕に突き飛ばされた時、気づいていないだけで頭に障害を負ったかもしれません」
「カイトぉ…!」
心の友よ…!
「その出来の悪い脳みそがさらに悪化しているかもしれません」
「カイト……」
まぁ期待はしてなかったよ…
「……でもまぁ貴方の石頭のお陰で助かりました。貴方の頭も侮れませんね」
そう言ってカイトは無邪気に笑った。
胸の鼓動が速くなった気がした。
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