魔法少女は眠らせたい。魔女っ子ロリミカちゃん。(魔法少女と一緒に異世界冒険。魔法で悶絶パワーアップした俺はハーレム目指して頑張る話)

カトラス

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いざ、異世界へ

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「ねぇ、無文起きて、起きてよ。もう昼間だよ」



 俺は体を揺すられてる感覚で目覚めた。



 昨日の出来事が夢だったのでは、などと寝ぼけながら思ったが、このゴスロリっぽい服を着たロリミカを見たらすぐに目が覚め、現実に戻される。



「おはよう、ロリミカ」



「おはよう、無文」



 なんか、天涯孤独の身なので、少女に起こされて朝の挨拶も悪くはない。



「もう、いつまで寝てるのよ。おはようじゃないって。昼、昼間だよ」



「てか、ロリミカが先に寝たんじゃないかよ。スキルとか聞きたい事あったけど疲れてたみたいだから寝かせたの俺だぞ!」



「あ、そう。ありがとちゃん」



 なんか軽い言い方でそっけないなぁ。



「ところで、あれ何だよ。スキルって」



「昨日、スマホのアプリで覚えた事を応用してみただけ。無文弱いから強くしたのよ」



「アプリってゲームの事か」



「そうだよ、ゲーム内のシステムを構築し直して魔法の力で無文も使えるようにした」



「陰陽道とか新撰組はどういう事なんだ?」



「ここ京都でしょ、だからこの街の強そうでスキルに反映しやすいの探したらそうなっただけ。安倍晴明は召喚だし、新撰組は剣術だから、無文は魔法剣士だよ」

 

 にわかには信じ難い話。

 仮にも安倍晴明と新撰組だぞ、その術と技をどうやって般若心経を読めるぐらいの特技しかない俺が会得できるんだ。



 それに、ロリミカはスマホを吸収したとか意味深な事を言っていたので、本当かどうか試してみても損はない気がする。



 俺はスマホを手に取ると実験開始してみた。



「なぁ、ロリミカ。円周率って知ってるか」



「なに、あたしを試してるのね」



 やはり考えてる事は読まれてる。



「いいよ、円周率は3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288 …」

 

 スマホで円周率を確認すると完璧だった。

 

 この調子なら朝まで円周率を言いそうだったから思わず「もう、言わなくていいよ。ありがとう」と止めた。

 こんなもの暗記で言えるレベルを遥かに超えてる。



 よくよく考えてみたら、ここまで説明不可の魔法を見せられてきたのだから疑う余地などなかったって事だな。



 というか、ロリミカがスマホの中身を吸収したのなら、東大や京大、いやいや日本の大学にとらわれずハーバード大学だって一発合格。

 それほどスマホはあらとあらゆる知識がつまっているし、日々新しい情報なんかがインターネットによって更新され続けてる。

 そういった観点からするとロリミカのスマホ吸収ほど使えるスキルじゃないのだろうか。

 いや、最強と言っても、過言じゃない。



 ソシャゲで例えたら超SSSなスキルなんじゃないのか。

 なんとも、ロリミカは頼もしく思えてしまう。

 だってロリミカ+最強スキル=勝確、俺のハーレム生活も夢じゃないと思えたからだ。



 どうやら、俺に付与された【陰陽道】と【新撰組】のスキルも本物と考えていいので、これはかなり強い。



 なんといっても、安倍晴明と新撰組隊士と言ったら個人的に憧れていた歴史上の人物で嬉しい事この上ない。

 

 早くこのスキルを試して実践したく思うのが人ってものだったりする。





「じゃ、そろそろゲート通ってアレクサンドリアに行こうよ無文」



 正に以心伝心。

 ロリミカはナイスタイミングであっちの世界へ誘ってくれた。



 あとは、ロリミカと自身を信じて突き進むのみ。

 リスクは大きいがリターンはハーレムが待ってる。



 ちょっと怖いがロリミカと俺は強い魔法とスキルを持っている。昨日までとは違いワクワク感の方が強い気持ちだ。



 ただ、せっかくの剣術スキルだ。

 持っていく武器が欲しい。

 できれば新撰組だから、本物の日本刀があれば最高なのだけど、寺にあるのは座禅の時に使う警策きょうさくと呼ばれてる棒で「喝」の時に肩をポンとたたくやつだ。

 あとは、昔に骨董店で買った模造刀ぐらいかな。

 イミテーションの刀だから大根すら切れない。

 いや、一応買った時は諭吉を出した覚えがあるので合金メッキ。大根くらいは切れるかもだな。



 さてさて、どっちを持っていくかだが、俺は恰好から入るほうなので、ここはやはり模造刀一択だった。



 ロリミカを菩薩像前のゲートで、待ってもらうと物置をあさって埃まみれの模造刀を持ち出した。

 入っていた箱には、妖刀村正ようとうむらまさと書かれていてTPOからして正解なんじゃない。

 刀の鞘は赤い色がしてあってイミテーションとはいえカッコいい。



 ロリミカを待たせてはいるが、村正を差してる姿が見たくて洗面所の鏡の前で立ってみた。

 

 ちょうど普段着が着物に近い袈裟だから日本刀を腰にさすとそれなりの雰囲気がある。

 しかも、ずっと寺に籠もりきりの生活だったので伸びた髪が肩口まであり小汚なさが浪人ぽいし、見ようによってはこれから行く住人達にも見えたりするのじゃないだろうか。



 まぁ、行った事のない世界だから中世のイメージ先行なんだけどね。

 とりあえず準備は出来た。



 ちょうど、万が一の災害用に買っておいた携帯食料込みのキャンプグッズも物置で見つけたから、現地で何かあっても野営ぐらい出来るだろうし……。

 あとは、もう行くのみだな。





「待たせてゴメン。準備は出来た」



「あ、刀だ」

 ロリミカは興味津々で模造刀を見て言った。



「アレクサンドリアの剣と違うのね。ちょっと抜いて見せてよ」



 俺は素ばやく抜刀すると柄の部分を両手で持ちポーズを取って見せた。

「わぁー、カッコいいね」



「やっぱり、俺はカッコいいんだ!」



 と軽く自己陶酔。



「日本刀ってシルエットが細身でいいよね。アレクサンドリアのはもっと分厚く太いんだよ。刀って切れそうだもん。あたしの国の剣は切るというか叩く感じになるかな」



 どうやら、「カッコいい」のは刀のビジュアルのようだった。



「ところで、このゲートの先はアレクサンドリアのどこに繋がってるの?」



 心の準備も必要なので聞いてみる。

 いきなり、魔物だらけの場所だったりしたら大変だからな。



「そんな事分かるわけないよ。とりあえずアーシア像のある何処かって事はだけたよ。あとはアーシア様の導きを信じて行くだけ」



「そっかぁ。そうだな、出たとこ勝負だよな。まぁ、なんとかなるさ」



「うん、なんとかなるよ」



 ロリミカはこくりと頷くと、「じゃ、出発進行」と言って俺の手を握るとゲートに向かって歩きだした。



 いよいよ、知らない世界へ旅立ちだ。

 不安とワクワクが詰まった異国の地へ。



「いざ、出発進行!!」



「おんなじこと言うなって無文」

 

 微笑みかけたロリミカの表情は少し嬉し気に見えた。



 俺とロリミカはアーシア像に誘われるかのように異世界の入り口に立った。

 パックリと口を開けたゲート。

 眩しい光が差し込む異世界への道に足を踏み入れた。



 アーシアの導きに身を任せるままに。



 
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