【完結】【やりちん】僕の青春グラフィティ。ノスタルジーな昭和チェリーボーイの卒業物語

カトラス

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生き恥

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 トランクスという、最後の砦が落ちた先には、顔色が悪いものの直立してしまった血色の悪いエイリアンが姿を現した。

 

 僕は診察室のベッドの上で勃起してしまったのだ。

 おもむろに、若い看護婦さんにトランクスをずらされてしまったという事が、脳内に変な刺激を与えてしまいアソコの海綿体組織を硬くさせてしまったのである。

 

 医者は、すぐに僕のアソコを見ていった。



「お、元気がいいね」

 僕は、恥ずかしくて頬が紅潮するのが自分でもわかった。

 

 何で、このような場所で勃起してしまうのだと情けない気持ちになってしまうのだけど、これだけは自分でコントロールする術を知らないのでどうすることも出来なかった。

 

 看護婦さんに笑われているのではないかと思い顔を見た。

 顔を見たときに、看護婦さんと僕は一瞬目が合ってしまったのだが、すぐに看護婦さんは視線を反らした。

 

 でも、視線を反らす前は笑っていたのだった。

 


 あぁ、なんて自分はまぬけなんだと激しく思ってしまう。

 
 笑われても仕方のない状態になってしまってる自分自身が恨めしかった。


「こりゃ、酷く荒れてるなぁ」

 

 医者はビニ手で、私の反りかえった一物をつまむと、全方向に動かし観察しながら呟いた。



 「まさか、性行為とかしてないよね? 君、中学生だもんな」

 
 医者は答えにくい事を平気で聞いてくる。



「発疹が破れて膿が出ているところからすると、恐らくヘルペスだとは思うのだけど、何したの?」

 

 僕は、恥ずかしいので黙りこんでいた。

 

 そんな、僕の様子を察して医者は優しく言った。


「恥ずかしがらなくていいよ。男だったら、一度や二度の過ちはあるもんだよ」

 

 医者の言った事が可笑しかったのか、横で聞いていた看護婦が声を漏らして笑い声をあげた。


「君ぃ、笑ったら失礼ですよ」

 
 医者も看護婦さんに注意しつつ声が笑っていた。



「ごめん、ごめん、バカにするつもりはないんだよ。ただ、どうなって、被れてしまったか聞かないことには治療のやり方が変わってしまうもんでね。だから、恥ずかしい気持ちがあるかも知れないけど教えてくれないか」

 
 医者は、こんどは真面目に言った。

 僕は、いつまでもだんまりを決め込むわけにもいかないので正直に医者に話すことにした。



「実は、先生、コンニャクでシコシコしたら――僕、芋アレルギーみたいで――痒くて、痒くて掻いていたら……」

 いきさつを一気に医者に白状した。

 

 医者は、私の言ってることを黙ってカルテに書きながら、僕の一物を簡単にカルテに模写していた。



「マスターベーションを芋コンニャクでしたら、被れてしまったんだね。だったら、ヘルペスじゃないな。

心配することないよ! アレルギーからだったら、抗生物質なしで治るからね」

 

 そう言うと、医者は「リンデロン持ってきて」と看護婦に指示した。

 
 看護婦がリンデロンなるものを持ってくると、医者は塗り薬の説明をした。


「これは、いわゆる軟膏なんだけど、ジェルの中に痒み止めと痛み止めの成分が入っているので患部に塗ると二、三日で完治するからね。塗ってよくならなかったら、また来なさい。今日は、今から看護婦さんに処置してもらうから、塗り終わったら帰っていいですよ」

 

 そう言うと、医者は看護婦に「処置してあげて」と指示してから診察台に戻っていった。

 

 看護婦さんは医者の指示を聞くと、ベッドの脇にある簡易カーテンをサッと閉めた。

 

 若い看護婦さんは、ビニ手をはめるとリンデロンなる軟膏をビニ手ごしの指につける。



「失礼しまーす」と言って看護婦さんは軟膏を私のアソコにすり込み始めた。

 

 ビニ手ごしから、看護婦さんの冷たい手の感触が伝わってくる。

 医者に話してる間に自重していたアソコが、また、僕の意思とは関係なくまた激しく反応しだしてしまった。

 看護婦さんは、僕の反応したことなどお構い無しに器用に左手で袋を持ちあげつつ、右手で軟膏を棒にすり込んでいく。

 そして、棒の表面に軟膏をつけ終わると、右手を上下に動かして軟膏を伸ばしていった。
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