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眠れる森野。 (恋愛)
しおりを挟む確か、幼いときに読んだグリム童話だったと思う。
悪い魔法使いに呪いをかけられたお姫様が100年の眠りにつかされる。
結局、悪い魔法使いはハンサムな王子様に退治され邪悪な呪いは王子様の口ずけによって解けたって話。
僕は殺風景な病室のベットでスースーと寝息をたてる彼女の顔を見ていたらふとそんなことが脳裏に浮かんでいた。
寝ている彼女の名前は森野いずみ。
僕とは将来を約束した人だ。
彼女は童話の中のお姫様と同じようにいつ目覚めるかも分からない病に見舞われていた。
いずみをこのような状態にしたのは交通事故だった。
それは、いずみにプロポーズをしよう思っていた矢先の出来事で、デートの待ち合わせ場所で起こった事故だった。
そう、あの日、僕とは反対側の歩道を歩いていたいずみは僕の姿を確認すると早くそばにいたい衝動に駆られたのだろう。
車道を疾走していた大型トラックの存在など気にすることもなく僕のいる反対側の歩道に向かって飛び出してしまったのだった。
幸いにも命はとりとめたものの、あの日以来、いずみは「眠りの森」のお姫様同様に、いつ覚めるか分からぬ深い眠りに誘われてしまったのだった。
僕は、いずみがこのような状態になってから十年もの間、毎日のように病院にあしげく通い、いずみの体をタオルで拭いてやるのが日課となっていた。
しかし、体を拭いてやっていつも思うのだが彼女の身体は美しい。
事故当時は流石に目を覆いたくなるような傷だらけの体も今では跡形もなく消えている。
体の何箇所かに取り付けてある生命を維持するチューブみたいなものが、やや邪魔な感じはするものの、いずみの皮膚はまるで時間が止まったかのように当時そのもので十年経った今でも二十代の張りと艶を保っているかのように見えた。
そんな、いずみの体を見ていると当時とはすっかり変わってしまい中年に入りかけた自分の姿と比較してしまいなんだか恥ずかしく思えたりもする。
今では、すっかり夢みたいな願望だったりするのだけれど……。
もしも、いずみが眠りから覚めて僕の当時とは違ってしまった腹周りなんかの肉ずきの良さを見たらどう思うのだろうか?
きっと、いずみだったら笑いながらお腹の肉をつまんでくれるのじゃないかと想像すると、僕は思わず微笑んでしまう。
そんな一人で口元を緩ませていた時に個室の病室のドアが軽くノックされ「どうぞ」と返事をすると同時くらいに白衣を来た主治医の先生が入ってこられた。
先生は僕の緩んだ顔の表情を見てとったのか、「今日は何かいいことでもありましたか?」といつになく弾んだ声で聞いてきた。
僕は、一人でにやけていた姿を見られてしまって恥ずかしい感じがしてしまい「いえ ちょっと」と曖昧な返答をして、頭をかいてしまった。
僕は照れ隠しのつもりもあって答えの分かりきってる質問を先生にしていた。
「あの、いずみの今後の見通しなんかはどうなのでしょうか?」
すると先生はいつもなら「明日、目覚めるか、このまま永遠に目覚めることがないかは正直分かりかねます」と言うポジティブともネガティブとも取れるような曖昧な返答ではなく「実は、今日はいい話ができそうなんですよ」と前向きとも思える答えを返してきてくれたのだ。
僕は思わず先生の発した予想外の言い方に驚き椅子から立ち上がって「それは、いったいどういった話なんですか?」声を裏返しながら食いついてしまった。
「実は、ここ十年ほどいずみさんの様体を見ていますと――」
先生の話はこうだった。いずみの眠りの源は脳死とかいった回復の見込みがないものでなく、脳波の状態などから鑑みて、本人の脳の状態は覚醒してるのに近いものであるとのこと。
それなのに眠りの状態から覚めないのは、何かしらの本人の意思が作用していると考えられるので、まずは彼女の覚醒を邪魔してる要因を紐解き、その要因が不安等の心理的なものなら最近開発された精神安定薬で気分を高揚させてやり覚醒を促してやるとのことだった。
しかし、ここで一つ僕には大きな疑問が湧いてきた。
それは、いかにして覚醒を邪魔してる眠りの要因なるものをつき止めるのだ。
何しろ、いずみ話すことはもちろんの事、自分自身の事を何一つ出来ない植物状態じゃないか。
それなのに「いったいどうやって?」 僕はその事をストレートに先生に聞いてみた。
先生の答えは至ってシンプルなものだった。
「医学の進歩は日進月歩なんです」
先生の話によると、まだ実用段階に入っていないものの最近、寝ている人の夢を映像化する医療機器が発明されたとの事だった。
この機器が認可されるまでには、もうしばらく時間が必要らしいが、実現すれば「王子様の口ずけ」にも負けず劣らずの効果が期待出来る代物になることは間違いないと僕は強く感じたのだった。
何しろ「夢」ってものは人の欲求そのものだと、普段から眠りの浅い僕には説得力のあるものだからだ。
そして、僕はその日のうちに先生が今後の治療方針と共にもってきていた治療承諾書なるものに代理でサインをした。
僕がサインしたのは幼い時に両親が離婚し、その後母親の女手一つで育てられた一人娘であるいずみの母親が、昨年に心労からの疲労が原因で自らの命を断ってしまったからだ。
これは、フィアンセの僕としては当然の事なのだが、僕のサイン一つでいずみの今後の人生が変わるかもしれない重要な決定を出来ることは、この上なく責任感が伴うことで承諾書にサインをするペン先が震えるほど身が引き締まるものだった。
それと、同時にいずみの人生に関わる事が出来るというのは、フィアンセとして幸せで心が踊る行動でもあるのだ。
後は、まだ見ぬ機器の完成を待ち望むばかりだった。
結局、夢を具現化する機器が完成するには、三年余りの月日がかかってしまっていた。
だが、待った甲斐があったというものだ。
明日、ようやくいずみの頭の中が見ることが出来る日がくるのだった。
この治療が上手くいけば、いずみの長い眠りが解けて失った十三年という途方もない時間を取り戻す第一歩に繋がると信じてやまなかった。
既に、いずみの頭には脳からの情報を得るための細かい端子が前頭葉の周囲にところ狭しと取り付けられ、あとは明日の主治医立会いの治療を待つばかりの状態になっている。
「あぁ、明日が待ち遠しい……」
僕は、いずみの夢が具現化されて映しだされるであろうモニターに向かってそうつぶやいていた。
それは、どこかクリスマスや正月を待ち遠しく思う子供の感情に似ているような気がする。
「あぁ、後何時間待てば……」はやる気持ちは腕時計との睨めっこを余儀なくさせる。
「あぁ、早く…み・た・い」
今は黒いだけで僕の顔だけが歪んで映り込むモニター画面。
その画面を眺めていると明日の治療のために何度も医療関係者達が繰り返していた機器の操作手順が浮かんでくるのだった。
「み・た・い」という欲求が心の奥にいるもう一つの自分を刺激して邪な考えを伝えてくる。
「なんで、フィアンセであるいずみの頭の中を医療とは言え第三者に見せてやらないといけないのだ!
百歩譲っていずみの為だと妥協しても、最初に見るのはせめてお前じゃないのかな」
僕は、その心の声を聞いて最初は馬鹿馬鹿しく思ったのだが、欲求とは恐ろしいもので定期的に襲ってくる心の声を聞いているうちに「なるほど、一理ある」と思えてくるのだった。
僕は気がつくとゲーム機器を起動させるかのように各機器の電源スイッチを入れていた。
いわゆる「魔が差す」ってのはこういう心理状況に追い込まれた時になるのじゃないかと思いながら……。
確か、幼いときに読んだグリム童話だったと思う。
悪い魔法使いに呪いをかけられたお姫様が100年の眠りにつかされる。
結局、悪い魔法使いはハンサムな王子様に退治され邪悪な呪いは王子様の口ずけによって解けたって話。
僕は数年前に脳裏に浮かんだ話を思い出していた。
あの時は「眠りの森」のお姫様の呪いを解く糸口さえ見えなかったが、今は違う。
僕は、いずみにかけられた呪いの源を解明するために最後の操作であるモニターの電源ボタンを押した。
「プオン」という起動音がして、真っ黒だったモニターに明かりがともる。
いよいよ、悪い魔法使いが現れる瞬間だった。
光が入ったモニター画面からは、最初にこの機器を製造したメーカーのロゴが現れ、僕には誇らしげに見えた。
そして、ロゴが消えると同時にいずみの見ている「夢」の中身が映像となって姿を見せ始めた。
映し出された映像は、僕が幾度となく通ったいずみのワンルームマンションの部屋だった。
ピンク色のシーツがかかったベッドの横には見慣れた小型テーブルがあり、テーブルの上には最寄り警察の判が押された封筒と何枚もの手紙が散乱していた。
手紙の内容が見たいと思っていたら、カメラがズームするかのように文面の一部が映し出された。
読めた内容は「今日は早起きだったね。黒い下着が凄く」だった。
その文章の一部を見て僕は「いったい、どういう事? 意味不明じゃないかよ」と思っていると映像の中身が変わって、今度はいずみの携帯電話が映し出された。
携帯の液晶には着信があった事を知らせる着信数が映っていてその数は百件以上となっていた。
また映像が変わった。
さっきまでの映像はいずみの視点から見たような画像だったが、今度のものはいずみ自身が映し出されていて、まるで映画やテレビドラマのように彼女を様々な視点から捉えているものだった。
この映像の最初はいずみの姿をやや斜め上のアングルから映したような俯瞰で見ていて、日のくれた外灯の明かりがともる住宅地を歩いてるところだった。
たぶん、見覚えのある建物が映っているところからして帰宅途中の道を歩いているのだと思われた。
映像のアングルが変わりいずみの顔が映る。
彼女の表情はこわばっていて、どこか怯えているように見えた。
いずみの表情が見て取れる顔のアップが終わると、また俯瞰視点に変わり歩きながら、しきりに後ろを振り返るいずみの姿。
どうやら、後方の何かを警戒してるように僕は映像から感じた。
そして、いずみは歩くスピードをあげ小走りになったかと思うと、一旦後ろを確認してから何者からか逃げるように走る姿になった。
ここまでのいずみの「夢」であるところの断片的な映像を見て、なんとなく彼女の悪夢の元凶が浮かび上がってくるような気が僕はした。
その予想めいたものは、次の映像で確信に変わることになった。
僕が確信を得るに至った映像は、息を切らしたいずみが自宅マンションのドアを慌てて鍵を突っ込み開けようとしてるところから始まった。
室内に入ったいずみは、すぐにドアに鍵をかけその場で座り込んでしまった。
座ったままドアに目をやるいずみの姿が映ると、ドアノブは外から回されているのか、小刻みに上下に揺れている。
それを見て、座ったまま後ずさるいずみの姿。僕はそんな鬼気迫るフィアンセの状況を見て、すぐにでも画面の中に入って助けに行ってやりたい衝動に駆られた。
それは、これまでの映像からして紛れもなく、いずみの事を付け狙ってる奴がいることを物語っているからだ。
しかし、そんな僕の願いは到底叶うはずもなかった。
なぜなら、この映像はいずみの夢の中だからだ。
そんな悔しい状況の中、現実世界の病室で地たたらを踏んでいた僕に更に衝撃的な映像が映し出された。
それは鍵の掛かっているドアが外部から開けられたのだった。
真っ暗ないずみの部屋に玄関越しから外の蛍光灯の明かりが入り込みぼんやりと玄関周りを照らしていた。
そして、その明かりに細長い人影が映り室内まで伸びてきている。
僕は思わず「いずみ、早く逃げろ!」と叫んでいた。
だが、夢の世界に僕の声が届くはずもなく、いずみは部屋の隅で震えながらその影の持ち主の侵入を待っているだけだった。
影の持ち主は土足で部屋に上がりこみ、ゆっくりといずみに近づいてくる。
その影だったものは次第に足首から実体化していき、いずみの視点と同調するかのように下半身から上半身へと姿を見せ始めた。
そして、映像は何者かの首筋を映し出しそこから上に向かってゆっくりとスライドしていった。
いよいよ、いずみを追い回していた者の正体が分かる瞬間だった。
僕は固唾を飲んで映像が何者かの顔面を捉えるのを待った。
そう、ここで何者かの顔を覚えることが出来たら、この医療機器を使った甲斐があるものだからだ。
時間にしたら数秒だろうが、何者かの顔を映し出すまでの刻は時間が止まってしまったかのように永く感じられた。
だが、僕は今、いずみを苦しめていたであろう男の顔を見た。
その男の口元は緩み僕の正面で笑っていた。
実際にはいずみに向けて笑みを浮かべたのだろうが、その緩んだ口元が動き何かいずみに語りかけた。
この映像には音声は出ないのだが、男の口の動きがゆっくりなので何を言っているのか読み取れた。
男はいずみに向かって「結婚しよう。いずみちゃん」と言っていたのだ。それに対して、いずみは激しく首を振り拒否の態度を示していた。
しかし、僕はそのいずみの態度に対して酷く腹が立ったのだ。
なぜなら、そのプロポーズの言葉を発したのは僕自身だからだ。
なぜ、このような経緯でいずみの部屋に土足でいるのかは古い事なので忘れてしまったが、仮りにもフィアンセに対して取る行動じゃないし、何しろ失礼な事だと思ったからだ。
そんな事を映像を見ながら思っていると、あろうことかいずみは夢の世界で僕を突き飛ばすと裸足で外に飛び出して行った。
夢の世界での僕は隙をつかれて尻餅をついていたが、すぐにいずみを追いかけていた。
この行動はプライドを傷つけられた男として当然だと思い、僕は「頑張れ」と自分自身にエールを送っていた。
映像は、裸足で逃げるいずみを全速力で追いかける僕が映っている。
「逃すな! 早く捕まえてしまえ!」
僕は、すっかり夢の中での自分自身に感情移入してしまい手に汗をかき事の成り行きを見守っていた。
しかし、僕の気持ちを裏切ったこのアマの足は意外に早く、僕はかなり手こずっていた。
でも、所詮は女の足だ。
徐々に女の肩に手が届く距離まで僕は追い込んでいた。
そう、「あともう少し……」と手に力が入った時だった。
女は気でも狂ったのか、急に歩道から道路に飛び出していた。次の瞬間に女の体は宙に舞っていたのだった。
僕は、そこまで映像を確認すると機器のスイッチを切っていた。
電源を切ると凄い脱力感が僕の身体を包みこむ。
それは、欲しくて欲しくてたまらないゲームソフトがクソゲーだった時にやる気が無くなるのと同じような気持ちにさせるものだ。
だから、隣で寝ているだけの女にも急速に興味が無くなっていく感じだった。
そう思うと、今まで十三年に渡ってこの女の面倒を見てきたのが馬鹿らしく思えてきて、非常に腹が立ってきた。
その感情はどんどん大きくなり、「何がお姫様だ! この女こそ僕を呪いにかけた悪い魔法使いじゃない」かと思うのだった。
そうして僕は女の身体に刺さっているチューブに手をかけると悪い魔法使いを退治することにしたのだった。
僕の呪いが解けて数年の月日が流れていた。
すっかり、悪い魔法使いによって傷つけられた僕の心も癒されて、僕は新しい童話の事を思い出していた。
確か、グリム童話だったと思う。
悪い魔女に毒リンゴを食べさせれて呪いをかけられた白雪姫と言う話。
僕は病室のベットで寝ている彼女を見ていると……。
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