完結『夏空フォークボール』

カトラス

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第9話:ゼッケンはまだ重いけれど

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 放課後の昇降口前。
 桜が丘高校の野球部員たちは、今日も部員募集のチラシを配っていた。

 「ねえねえ! 野球、昔やってた人、いませんかー! ピッチャーは……まあまあ凄いやつがいます!」

 千紗の元気な呼びかけに、球児が横でため息をつく。

 「“まあまあ”かよ」

 「だって“すごい”って言ったら怒るでしょ? ほんとは超すごいけど」

 三島が白い段ボールにマジックで書いた手作り看板には、でかでかとこう書かれていた。

 《桜が丘高校野球部・部員&マネージャー&スコアラー募集中!》

 野球経験者はもちろん、応援やマネジメント、記録係も歓迎──と、戦力の裾野を広げての総力勧誘作戦だった。

 「でも、あとひとり……本職で試合に出られる人が来ればなあ……」

 三島がぽつりとつぶやいたその時だった。

 「すみません、それ──まだ募集してますか?」

 振り返ると、そこには猫背で眼鏡をかけた男子生徒が立っていた。

 「中学でキャッチャーやってました。……石原翔太です。高校ではやめようと思ってたけど、部室の声がグラウンドまで聞こえて……ちょっと、またやってみたくなりました」

 球児がじっと石原を見た。
 その手には、年季の入ったキャッチャーミット。

 「やる気あるなら、歓迎する」

 三島が思わず石原の肩を叩く。

 「これでついに10人目! やっと“試合に出られるチーム”になれた!」

 しかし、それだけではなかった。

 同じ日、千紗の呼びかけに応じて、記録に興味のある生徒や応援参加希望の生徒たちが立て続けに申し出た。

 「マネージャーのお手伝い、やってみたいです!」
 「スコアブックとかデータ、好きなんで書かせてください!」

 最終的に、試合登録できる選手10名に加え、補欠を含めた控え選手3名。
 スコアラー2名とマネージャー千紗。
 総勢16名の“小さな大所帯”が完成した。

 その日、グラウンドではさっそく紅白戦。

 球児のフォークが石原のミットに吸い込まれる。

 「う……っ、マジで手首にズンってくる……すげえ球」

 「でも、悪くない。構え、癖ないし。リードも、丁寧だ」

 球児がぼそりと呟くと、石原の目が一瞬見開いた。

 「っ……ありがとうございます!」

 夕焼けのグラウンドに、16人が並んで一礼した。

 名もない弱小校。
 けれど、今なら、夏を目指せる。

 千紗はスコアブックの隅に、小さく書いた。

 《桜が丘野球部、16人になりました──・夏》



 放課後の部室。
 千紗がホワイトボードに向かい、手に持った背番号ゼッケンを並べながら、ぽつりとつぶやいた。

 「ついに……この日が来たんだね」

 ホワイトボードには、正式メンバー9人の名前とポジション、そして誇りの背番号が並んでいた。

【1番・センター/背番号8】三島 大地(3年/主将)
 俊足巧打のリードオフマン。声出しも全力、誰より練習熱心な主将。
 「負け癖は声で吹き飛ばす」が口癖。ノックで転んでも立ち上がるのが三島の美学。

【2番・ライト/背番号9】藤木 誠(2年)
 器用で小柄なバント職人。打率は低いが、送りバント成功率はチームNo.1。
 「バントも、愛と勇気です」が試合前の自分への暗示。

【3番・サード/背番号5】小野寺 翼(3年)
 唯一の本格スラッガー。打てるか打てないかは“当日次第”という気分屋。
 「俺が打ったら勝ち」の精神で、今日もフルスイング。

【4番・キャッチャー/背番号2】石原 翔太(3年)
 冷静沈着な新加入キャッチャー。風祭とのバッテリー形成中。
 「落ちる球、受けます。たぶん……」と笑いながらも、リードは堅実。

【5番・レフト/背番号7】浜中 陽介(3年)
 元サッカー部。豪快なスイングと意外と正確な送球が武器。
 「野球、足使うのな。意外だった」が最近の名言。

【6番・ファースト/背番号3】田代 海翔(1年)
 体格だけは一人前。バッティングはフルスイング一択。
 「三振してもいい。俺、当たれば飛ぶんで!」という前向きさが武器。

【7番・セカンド/背番号4】松井 智也(2年)
 真面目系守備職人。野球はデータと整理整頓だと思っている。
 「バント処理こそインテリの見せ場」など名言多数。

【8番・ショート/背番号6】滝川 陸(1年)
 クールで無口な守備の鬼。エラーゼロを目指し、無言でノックを受け続ける。
 「……失策は、悪」と短く言い切るタイプ。

【9番・ピッチャー/背番号1】風祭 球児(3年)
 元・名門校の絶対的エース。今は“借りているだけ”の背番号1。
 150km超の直球と、鋭く落ちるフォークが武器。
 「背中に番号があると、逃げられないな……」と静かに言ったその背中を、皆が見ていた。

 千紗はゼッケンの端を指でなぞるように見つめながら、小さく微笑んだ。

 「背番号って、不思議だよね。布切れなのに、なんでこんなに重くて、誇らしいんだろう」

 その時、部室に入ってきた三島が声をかけた。

 「じゃあ、明日からその背中で、証明しようぜ。16人全員で──この夏を、見せてやろう」



 六月の風は、少し湿気を帯びていた。
 桜が丘高校のグラウンドでは、午後の日差しの中で、白球が軽快な音を立てていた。

 「おーい、ナイスキャッチ! 三島、ナイスバックホーム!」

 千紗の声が響く。
 ついに、桜が丘野球部に“正式な練習試合”が決まったのだ。相手は県内中堅校・青葉西。夏のシード校ではないが、毎年二回戦までは進む、しっかりしたチームだ。

 「ここで一矢報いれば、注目されるぞ……!」
 三島主将の声にも、自然と熱がこもる。

 一方で、その輪の中に入りきれない一人の姿があった。

 風祭球児。

 練習着姿で、ブルペン近くのベンチに腰かけている。
 手にはグローブ。けれど、キャッチボールには参加していない。

 「……風祭くん、今日はキャッチボールしないの?」
 千紗が水筒を手に寄ってくる。

 球児は一瞬、目を伏せてから言った。

 「当日は……ベンチに入るだけでいい。投げるつもりはない」

 その声は、いつもどおり低くて淡々としていたけれど、千紗にはほんの少し、迷いの影が見えた気がした。

 「……そっか。でも、ありがと。ベンチにいてくれるだけで、みんな安心するって思うよ」

 そう言って、千紗は笑った。無理に引き止めようとはしなかった。
 球児はふと、胸ポケットの中の“ゼッケン1”に指先を添える。布越しに伝わるその重みは、やはり、まだ重かった。

***

 試合前日、午後の練習。

 「うわっ……! いったっ!」
 サードの中野が、ゴロをさばこうとした瞬間、足を滑らせて転んだ。

 「大丈夫か、中野!?」
 三島と千紗がすぐに駆け寄る。

 「く、くるぶし、ちょっとひねったかも……」

 幸い捻挫は軽症だったが、明日の試合は無理をさせられない。
 部員は16人になったが動けるレギュラーはギリギリ九人。誰か一人欠ければ、試合すら成立しない。

 沈黙が落ちる中、千紗がふと、球児に目を向けた。

 「……風祭くん。代わりがいないから、キャッチボールだけでも、お願いできないかな」

 しばらく、球児は無言だった。

 空には、雨の気配を孕んだ重たい雲。グラウンドには、みんなの視線が集まっていた。

 「……わかった。投げるかどうかは分からないけど、準備くらいは、しとく」

 それだけ言って、球児は立ち上がった。

 グラブを左手に嵌め、ブルペンへと向かう。
 その背中には、ゼッケンはまだ縫い付けられていなかった。

 だが、そこに宿る“覚悟”のようなものが、少しずつ形を取り始めていた。

***

 夕暮れ時、千紗はひとりでマネージャーノートを開いていた。
 今日の出来事を、ゆっくりと綴るように。

 《風祭くん、ブルペンに入ってくれた。まだ“1”は背負ってない。でも……背負おうとしてる気がする》

 ページの隅には、いつもの“猫の落書き”。

 その猫は、今日も少しだけ、笑っているように見えた。



 放課後の風が、グラウンドの土の匂いを優しく運んでくる。

 今日も、私はノートを開く。といっても、勉強用じゃない。
 人には見せられない、ちょっとした“秘密の観察日記”だ。

《風祭くん観察日記・6月14日(晴)》

・キャッチボール中、三島先輩の球をちょっとだけ手加減して投げてた気がする。
 →本人いわく「まだ本気じゃないから」。でも、受けた三島先輩、ちょっと顔こわばってた。

・ゼッケン、ついに自分で制服に縫い付けてきた。
 →でも、ちょっと曲がっててかわいかった。縫い目が斜めになってたの、私は気づいたよ。
 →絶対、夜に一人でやったんだろうなぁ……不器用な手つき、想像できる。

・練習後の給水タイム、「……これ、うまいな」って私の作った麦茶を一口。
 →そのあと、目をそらしたけど、耳がちょっと赤かった。気のせいじゃないと思う。

・部室前で、石原くんに「フォークって、どうやって投げるんですか?」って聞かれて、
  風祭くん、めちゃくちゃ丁寧に説明してた。
 →でも最後、「ま、投げ方は教えても、試合じゃ使わせねーけどな」って小声で。
 →ツンデレ……?

 私はノートを閉じながら、少しだけ笑ってしまう。

 風祭くんって、無口で不器用で、ちょっと近づきにくい雰囲気もあるけど、
 本当は誰より周りを見てて、誰より優しいのかもしれない。

 きっと本人は気づいてない。
 それでいいのかもしれない。
 だけど、私だけは知ってたい。

 誰にも見せない。これは、私だけの“野球ノート”。

 ……って、あ、違うか。野球じゃなくて、“風祭ノート”だね。

 その日、私はページのすみっこに、小さな猫の落書きを描いた。
 前に見つけた、あの下手くそな猫。たぶん、風祭くんが描いたやつ。

 なんかね、それをまねしたくなったの。
 ちょっとだけ、距離が近づいた気がして。

 観察、続けます。

 きっと、夏が終わる頃には──このノート、宝物になってる気がするから。




登場人物紹介

■風祭 球児(かざまつり・きゅうじ)
【背番号1/3年生/投手】
 元・県北高校のエース投手。150キロ超のストレートと鋭いフォークを武器とする天才型ピッチャー。
 かつてのチーム内トラブルや父との確執から退部・転校し、野球を一時距離を置いていた。
 新天地・桜が丘高校で、再びマウンドと向き合おうとする姿は、不器用ながらもまっすぐ。
 裁縫が苦手。実は猫の絵が下手。

■夏見 千紗(なつみ・ちさ)
【マネージャー/2年生】
 桜が丘野球部ただ一人のマネージャー。スポーツ全般に詳しく、野球愛が深い。
 行動派で明るく前向き。兄・修司の影響で野球にのめり込み、弱小部を一人で支え続けてきた。
 風祭に少しずつ惹かれ始めており、「風祭くん観察日記」を密かに綴っている。

■三島 大地(みしま・だいち)
【背番号8/3年生/センター/主将】
 お調子者でムードメーカー。野球センスは平凡だが、人一倍努力家。
 主将として部員を引っ張る責任感が強く、時には誰よりも熱くなる。
 風祭を「借りでも預かりでもいいから」チームの中心に据えようとする器の持ち主。

■石原 翔太(いしはら・しょうた)
【背番号2/3年生/キャッチャー】
 新入部員。野球経験者で頭脳派。冷静に風祭の球を受け、バッテリーを組もうとしている。
 実は密かに「風祭攻略ノート」を作成している研究熱心な努力家。
 口癖は「フォーク? ……まぁ、受けてみます」。

■小野寺 翼(おのでら・つばさ)
【背番号5/3年生/サード/4番】
 チーム唯一のスラッガー。気分屋だが長打力がある。
 「俺が打ったら勝ち」理論を持ち込む豪快な性格。

■藤木 誠(ふじき・まこと)
【背番号9/2年生/ライト/2番】
 バントの名手。体格は小柄で守備も堅実。
 「バントにも愛と勇気が必要です」と真面目に語るタイプ。

■浜中 陽介(はまなか・ようすけ)
【背番号7/3年生/レフト/5番】
 元サッカー部。動きにキレがあり、運動神経は抜群。
 野球用語がまだ怪しいが、試合での勝負強さが光る。

■田代 海翔(たしろ・かいと)
【背番号3/1年生/ファースト/6番】
 体格に恵まれたルーキー。フルスイングが持ち味だが、三振も多い。
 「当たれば飛ぶ」が信条。

■松井 智也(まつい・ともや)
【背番号4/2年生/セカンド/7番】
 几帳面な性格で守備重視。野球の記録やデータ収集が得意。
 「バント処理こそ野球の哲学」と語る“理論派”。

■滝川 陸(たきがわ・りく)
【背番号6/1年生/ショート/8番】
 無口でクール。守備範囲が広く、黙々と練習するタイプ。
 エラーを極端に嫌う完璧主義者。

■風祭 修二(かざまつり・しゅうじ)
【球児の父/元プロ野球選手】
 現役時代は活躍できず、夢半ばで引退。
 その悔しさを息子・球児にぶつけてきたスパルタ型の父親。
 現在は遠くの町で暮らしながらも、密かに球児の動向を気にしている。

サブキャラクター紹介

■内田 勇人(うちだ・はやと)
【控え選手/背番号10/2年生】
 文化系からの助っ人加入組。もともとはバスケ部志望だったが、雰囲気に押されて入部。
 ベンチでは声出しと応援が主な仕事。実は視力が良く、ポジションは控え投手

■冨岡 隼(とみおか・しゅん)
【控え選手/背番号11/2年生】
 柔道部からの転部組。ガタイの良さとパワーを買われて代打要員に。
 ボールには当たらないが、デッドボールをよくもらう。
 本人は「当たりに行ってません! 当たっただけです!」と真剣。

■榊原 航(さかきばら・わたる)
【控え選手/背番号12/3年生】
 元・卓球部。走塁が得意で代走のスペシャリストを目指す。
 「足だけはプロ級!」が口癖。スライディングだけは全力。

■飯塚 まこと(いいづか・まこと)
【スコアラー/背番号13/2年生】
 野球経験ゼロだが、千紗に誘われてスコアラーとして入部。
 分析や記録をこまめに取り、試合中は真剣そのもの。
 「守備位置、ちょっとズレてるよ」とさらっと言ってくる鋭さがある。

■長谷川 校長(はせがわ・こうちょう)
【桜が丘高校 校長】
 かつて自身も野球少年だった過去を持つが、今ではすっかり管理職。
 桜が丘野球部には「10年連続初戦敗退」の現実もあり、予算やエントリーに渋い態度を取る。
 だが、三島たちの熱意と千紗の涙に心動かされ、“今だけ特別”という形で夏の大会出場を許可。
 実は今でもこっそりプロ野球中継を見る野球ファン。
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