完結『矢野アラタの大冒険。近江の悪ガキ、埋蔵金伝説に挑む』

カトラス

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最終話『夏休みの終わりに』

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 広場を後にした三人とトラは、小判を収めた古びた箱を抱えて、苔むした石段を一歩一歩下りていた。全身は汗と土にまみれ、足は棒のように重く、肩で息をするたびに胸が苦しい。それでも三人の顔には笑みが浮かんでいた。疲労と達成感が混じり合い、心の奥に火が灯ったように温かさが広がっていた。

「なあ、これ……教科書に載るんちゃうか!」

 ケンタが息を弾ませながら叫んだ。背負ったリュックはずっしりと重いのに、その声は軽く弾んでいた。「“安土城跡から小学生が天正小判発見”とか、歴史の授業で出てきたら……すごないか!」

「ははっ、めっちゃおもろいやん!」

 アラタは笑いながらも、握りしめた拳を高く掲げた。汗で濡れた髪が額に張りついているが、その瞳は達成感で輝いている。「俺らの冒険……ほんまに成功したんや! 最後までやり遂げたんや!」

「なあアラタ、ほんまに夢みたいやな……」

 ケンタは笑いながらも、目尻に光るものを浮かべていた。膝はがくがく震えていたが、それ以上に胸の奥に広がる誇らしさが強く彼を支えていた。「俺、今までで一番、心臓がドキドキしとるわ」

「……けどな」

 ハルトがゆっくりと声を落とした。霧が晴れて青空が広がる中でも、その表情は引き締まっている。「これで終わりじゃない。見つけたんは、ほんの一部かもしれん」

 二人は思わず足を止め、振り返った。ハルトの冷静な声と真剣な眼差しに、浮かれかけていた心が一気に現実へ引き戻される。

「……そうかもしれんな」

 アラタは深く息を吐き、石段を見下ろした。胸の奥の熱は消えず、むしろ強さを増していく。「けど……だからこそええんや。まだまだ冒険は続くってことや」

「せやな! 次はもっとでっかい宝を見つけたらええんや!」

 ケンタが興奮を隠せずに笑い声をあげた。汗で濡れたシャツが肌に張りつき、息は荒いのに、その声には希望しかなかった。

「ニャー」

 トラが先に石段をぴょんと飛び降り、尾をぴんと立てて三人を振り返った。まるで「まだ道は続いているぞ」と言っているような眼差しだった。

「見ろよ、トラもそう言っとる」

 アラタが笑うと、ケンタも「ほんまや、トラが一番元気やな」と肩で息をしながら返した。ハルトも小さく口元を緩め、「……導かれてるのかもしれんな」と呟いた。

 三人は再び顔を見合わせ、笑みを交わす。夏の陽射しが木々の隙間から差し込み、汗に濡れた彼らの姿をきらきらと照らしていた。疲労と達成感を抱えながらも、新しい冒険への予感を胸に秘めて、三人とトラは安土山の石段を下りていった。

 数日後、近江八幡の町はちょっとしたお祭り騒ぎになっていた。商店街のアーケードには人だかりができ、立ち話をする大人たちの口からは「小判」「安土城跡」という言葉が何度も飛び交っている。新聞には大きな見出しが躍り、テレビのニュースでも連日「小学生が安土城跡から“天正小判”を発見」と報じられていた。普段は静かな町が、珍しい話題でざわつき、誇らしげな笑顔に満ちていた。

「見たで、ニュース! ほんまにお前らがやったんやな!」

 自転車に乗った高校生が声を張り上げてきた。商店街にいた人々が一斉に振り向き、アラタたちを見て指を差す。「この子らや!」「テレビで見たわ!」と口々に声が飛び交った。

「う、うわ……また言われた……」

 アラタは顔を赤くしながら後頭部をかいた。誇らしさが胸の奥で膨らんでいたが、それを表に出すのが照れくさく、ただ笑ってごまかすしかなかった。「なあ、もう町中が知っとるんやな……」

「ふふん、やっぱり俺らはすごいやろ!」

 ケンタは胸を張り、調子に乗ったように腕を組んだ。近所のおばちゃんが「えらいなあ、よう見つけたなあ」と声をかけてくると、「まあな!」と鼻を鳴らして返す。その笑顔は得意げで、誇らしさが全身から溢れていた。

「お前、ちょっと偉そうすぎやろ……」

 アラタが小声で突っ込むと、ケンタは「ええやん、今だけや!」と笑い飛ばした。二人のやり取りを聞いた周囲の大人たちも、温かい笑みを浮かべて見守っていた。

 一方で、ハルトは少し離れた場所から人々を見回していた。テレビ局のスタッフがカメラを回し、記者がメモを片手に質問を飛ばしている。彼は眉をわずかにひそめ、「派手すぎるな……」と小さく呟いた。その声は周囲の喧騒にかき消されたが、アラタには届いた。

「ハルト……落ち着かんか?」

 アラタが囁くと、ハルトは小さく頷いた。「これだけ目立てば、余計なものまで引き寄せるかもしれん。……それに、祠も幻の道も、俺らしか見てへん。大人が調べても、何も残っとらんやろ」

「……なるほどな」

 アラタは真剣な声にうなずいた。心の奥で、誇らしさと同時に妙な不安が芽生えていく。

「まあまあ! とにかく俺らは有名人や!」

 ケンタは両手を腰に当て、声を張り上げた。子供たちが駆け寄り「サインして!」と笑いながら冗談を言うと、「しゃあないなあ」と照れくさそうに返していた。

「ニャー」

 足元でトラが鳴き、尾を高く掲げて三人を見上げた。その仕草に三人は同時に笑みを浮かべ、少し緊張がほぐれる。町の喧騒の中で、三人と一匹は確かに注目を浴びていた。だが胸の奥にあるのは名声よりも、自分たちが確かに冒険を成し遂げたという揺るぎない誇りだった。

 小判発見のニュースは瞬く間に広がり、安土城跡にはマスコミと研究者が殺到した。カメラマンが三脚を立て、ライトを当てながら石段を映し出す。記者たちはマイクを手に走り回り、地元の人々に矢継ぎ早に質問を浴びせる。学者や郷土史家までもが現地調査に訪れ、繰り返し山を登り下りしたが、彼らが見つけたのは崩れかけた石垣や苔むした礎石ばかりだった。祠も幻の道も、何一つ痕跡は見つからなかった。

「不思議ですね……こんなはずはないんですが」

 白髪の研究者が眼鏡を押し上げながらつぶやいた。隣にいた記者が食いつくように問いかける。「でも、子供たちは確かに小判を見つけたんですよね? どうやって?」

「……偶然やったんちゃう?」

 ケンタが取材陣に囲まれて答える。だが言葉が続かず、顔を真っ赤にしてアラタの方を見る。アラタは少し照れ笑いを浮かべて肩をすくめた。

「秘密や。俺らの冒険やからな」

 その一言に周囲がどよめき、記者がさらに質問を重ねる。「秘密? どういうこと?」「祠があったって本当ですか?」

「……言うわけないやん!」

 ケンタが慌てて声を張り上げると、取材陣の中から笑いが漏れた。ハルトは少し間を置き、落ち着いた声で言葉を継いだ。

「俺らだけの冒険や。それで十分やろ」

 その冷静な響きに、記者たちは顔を見合わせて首をかしげる。説明を求めても、三人の口は固く閉ざされたままだった。

 やがて世間では様々な噂が広がり始めた。オカルト雑誌の見出しには「異世界に行った小学生」「安土城の異界ルート発見か」「信長の財宝は異界と繋がっている」といった刺激的な言葉が並んだ。ネットでも「子供にしか見えない世界があるんや」「本当は時空を超えたんちゃうか」と盛り上がり、真剣に議論する者から面白がる者までさまざまな声が飛び交った。

「ほんまかいな……」「まるで漫画やな」

 近所の居酒屋でもそんな会話が飛び交い、町は連日のようにざわついていた。

 真相は霧に包まれたまま、誰も確かめることはできなかった。けれどただ一つだけ、誰も否定できない事実が残った。三人とトラの手元には、確かに“天正小判数枚”がある。小さな金色の輝きが、彼らの冒険が本当に存在したことを静かに物語っていた。

 夕暮れ時、河川敷にある秘密基地は、柔らかな橙色の光に包まれていた。台風の夜に必死で守った小さな小屋。その机の上に、小判の入った古びた箱がそっと置かれている。板の隙間から差し込む夕日が小判を照らし、金色の輝きが壁や床に揺らめきながら反射していた。

「なあ、絶対にこれだけやないって!」

 ケンタが身を乗り出し、机に両手をつきながら叫んだ。目は子供らしい好奇心と興奮でぎらぎらと輝いている。「信長の財宝が小判数枚で終わるはずないやろ! もっともっと奥に、すごいもんが眠っとるに決まっとる!」

「ははっ、ケンタらしいな」

 アラタは笑いながらも、小判をひとつ手に取りじっと見つめた。土にまみれた表面に指をなぞると、長い年月の重みが伝わってくるようで、胸の奥がじんわり熱くなる。「けど、俺もそう思う。……これが全部やない。俺らが見つけたんは、まだ入口やったんや」

「入口、か……」

 ケンタはその言葉を繰り返し、唇を噛んだ。「そしたら、俺ら……ほんまにまだ始まりに立っとるだけなんか」

「そういうことや」

 アラタが力強く拳を握る。その目は真っ直ぐで、揺らぎがない。

 その横で、ハルトが静かに目を伏せ、言葉を選ぶように口を開いた。「確かに……あの霧も声も、普通の現実を越えていた。あれは……子供の俺らにしか見えん世界やったのかもしれん」

「子供の俺らにしか……?」

 ケンタがはっとしたように顔を上げる。胸がざわつき、不安そうに眉をひそめた。「ほんなら、大人になったら……もう行けんようになるんか?」

 沈黙が落ちた。夕日が傾き、影が長く伸びる。三人は顔を見合わせたが、誰もすぐには答えられなかった。ただ机の上の小判が淡い光を返し、その輝きが三人の胸の奥にくすぶる火種を映しているように見えた。

「でもな……」

 アラタが静かに言葉を紡いだ。真剣な眼差しで仲間を見回す。「俺らはまた行けるはずや。今度はもっと奥へ……ほんまの財宝を見つけに!」

「お、おう! そん時は俺も絶対行くからな!」

 ケンタが力強くうなずき、拳を握りしめた。胸の高鳴りを抑えられず、声が裏返りそうになるのを必死でこらえる。

 ハルトは少し間を置いてから、静かに頷いた。「……そうやな。俺らなら、きっとまた辿り着ける」その声は低く穏やかだったが、不思議と強い決意がにじんでいた。

「ニャー」

 トラが机の上に飛び乗り、小判の横で丸く座った。夕日の光を浴びて尾を揺らし、三人を見上げる。その瞳は、まるで「お前たちの冒険はまだ終わらない」と告げているようだった。

 三人は思わず笑みをこぼし合った。秘密基地の中に響く笑い声は、夕暮れの河川敷に溶け込んでいく。胸の奥に芽生えた火種は、これから先も消えることなく燃え続けていた。

 夏休み最後の日、三人とトラはいつもの川辺に集まっていた。川面は午後の光を受けてきらきらと輝き、流れる水音が静かに耳をくすぐる。高く澄んだ青空には大きな入道雲が浮かび、ゆっくりと流れていく。遠くでは蝉の声がじりじりと響き、夏の終わりを告げるようにしつこく鳴き続けていた。草の匂いを含んだ風が頬を撫で、少しだけ涼しさを運んでくる。

「終わってまうんやな……夏休み」

 ケンタが寝転がって空を見上げながら、ぽつりと呟いた。腕を枕にして大きく息を吐き、目を細める。「なんかあっという間やったな……。でも、濃すぎるくらいの毎日やった」

「せやな」

 アラタは膝を抱えて座り、拳をぎゅっと握った。胸の奥に熱がこみ上げてくる。仲間と共に過ごした時間、安土山での冒険、霧と幻影、そして小判。全てが昨日のことのように鮮やかによみがえる。「夏休みの冒険はこれで終わりや。でも……俺らの冒険心は終わらん!」

 その言葉に、ケンタは思わず笑ってしまった。肩を揺らして大声で笑い、涙がにじむ。「ははっ、アラタらしいわ! ほんまにその通りやな! 俺、また絶対行きたいもん。次こそ大きな財宝を見つけるんや!」

「……そうやな」

 ハルトは短く頷いた。いつも通り冷静な口調だったが、その目はどこか柔らかく、光を宿していた。「あの日見た景色は、忘れへん。あれは……俺らにしか見えん世界やったんやろな」

「ハルトまでそんなこと言うなんて……なんかすごいな」

 ケンタが照れくさそうに笑う。アラタも頷き、「だからこそ、俺らにしかできん冒険や」と声を強めた。

「ニャー」

 トラが尾をぴんと立てて鳴き、川辺を軽やかに駆け回った。草むらの間を跳ねるように走り、また三人の足元へ戻ってくる。その姿に三人は思わず笑みをこぼした。

「トラもそう言っとるな。これからも一緒や、って」

 アラタが言うと、ケンタが「ほんまや!」と笑い、ハルトも小さく口元を緩めた。

 夕暮れが近づき、空はゆっくりと橙色に染まっていく。川面に映る光がやわらかく揺れ、三人と一匹の背中を優しく包み込む。胸の奥に芽生えた火は、これから先も消えることなく燃え続けていくだろう。

 夏空の下、彼らの冒険はひとまず幕を閉じた。だが、その瞳にはすでに未来への輝きが宿っていた。物語は終わっても、冒険はまだ続いていく。


【おしまい】
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