完結『戦隊ヒーロー追放された俺、なぜか敵の幹部になって世界を変えていた件』

カトラス

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【第23話】『閉ざされた意志──改革か、崩壊か』

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──ネメシス・本部 局地統制室。

 壁一面に並んだ無数のモニターが、青白く光を放っていた。どの画面にも、粛清が進むネメシスの各地の様子が映し出されている。

 中央に設置されたホログラムには、ネメシスの戦力構成図と再編計画“プロジェクトR”の進捗状況が表示されていた。

「……不要な“血”は、いずれ腐敗を招く。今のうちに、除かねばな」

 幹部統括官・ゼクスが独りごちる。

 その目は冷たく、計画の成就しか見ていなかった。改革という名のもとに、忠誠心が薄い者、旧型怪人、懐疑的な職員までもが粛清対象となりつつある。組織の内部は静かに、だが確実に、狂気へと傾いていた。

──同時刻、イツキの執務室。

 ラミアが静かに入室し、閉じた扉の前で言葉を選ぶように立ち止まった。

「イツキ。さっき“プロジェクトR”の粛清映像を見た。あなた、本当にこれでいいの?」

 イツキは机に肘をついたまま、目を伏せていた。無言のまま、一枚の書類を差し出す。

 それは、新設される怪人部隊の名簿だった。

「……まるで、兵器のリストね」

「そうだ。名前じゃない、管理番号と性能値しか書かれていない。人間性を、最初から想定していない作戦なんだ」

「じゃあ、なぜあなたはそこに関わるの?」

 ラミアの声には、怒りと哀しみが交じっていた。

「俺は……この腐りきった構造の中に立って、内側から壊したい。だから表向きは従うしかない」

 イツキは立ち上がり、窓際へと歩いた。外は曇天。鉛色の空が、今の組織を映すようだった。

「ゼクスは、俺を試してる。本当に“忠実な幹部”か、それとも反逆者かを」

「でもイツキ。あなたのその目……もう“誰かに従う目”じゃないわ」

 ラミアがそっと歩み寄り、背中越しに言葉を続けた。

「私も一緒に戦う。ただ暴れるだけの破壊じゃなく、守るための改革を。あなたがそれを望むなら、私は何度だって立ち上がる」

 イツキは短く息を吐き、ラミアの手に自分の手を重ねた。

「ありがとう。お前がいるなら、俺はもう迷わない」

──ネメシス・地下隔離区画。

 金属の扉が開くと、ブラックエイドの部隊が無言で歩み入ってくる。

「実験に非協力的な研究員を確保。処理命令が下された」

「……っ、待て! 俺はネメシスのために尽くしてきたんだ! 理想を捨てて何が残る!」

 男の叫びは冷たい床に吸われるように消え、直後、鈍い音と共に彼の姿が沈黙に変わった。

──深夜、イツキの部屋。

 作戦報告をまとめたファイルが次々にホログラムとして浮かび上がる中、イツキは黙々と目を通していた。

 ドアが再び開く。

「……少しは、眠れてる?」

 ラミアがコーヒーを手に入ってくる。イツキは苦笑しながらそれを受け取った。

「眠れるほど、俺の心は鈍くない。けど、止まるにはまだ早い」

「ゼクスに会うのね」

「……ああ。話をしに行く。表向きは忠義の報告として、内側では本音を引き出すために」

 ラミアはうなずき、そして小さく笑った。

「じゃあ、せめてその時は……私の目を思い出して。あなたの隣で笑いたいと願っていた、“人間”の私を」

 イツキは少しの間だけ目を閉じて、やがて力強くうなずいた。

「必ず、掴むよ。俺たちが望む本当の未来を」



 ブラックエイドは、ネメシスにおいて決して明かされることのない“裏の秩序”を担う粛清部隊である。

 表向きには存在すら認められておらず、公式の階級表や人員編成にその名はない。

 しかし、誰もがその影を知っている。

 仲間が忽然と姿を消したとき。

 会議で異を唱えた科学者が翌日には記憶から消されたとき。

 組織内で何かが“静かに終わった”とき、そこには必ず彼らの足跡がある。

 ゼクス──ネメシスの最高幹部の一人にして、“改革”という名の粛清を進めるその男が、かつて組織の初期段階で密かに創設したのがブラックエイドだった。

 目的はただ一つ。

 内部からの異論を“芽吹く前に刈り取る”こと。

 組織という機械の中で、異常を感知すれば即座に切除する外科手術のような存在。

 感情はいらない。

 裁きもいらない。

 正義はゼクスの定めた“維持と進化”に従属する。

 彼らは無機質な黒の装甲服に身を包み、顔を見せない。

 コードネームで呼び合い、個々の記録すら存在しない。

 中でも中核を担う指揮官──コードネーム《レイヴン》は、噂でしか語られない存在だ。

 全身を特殊素材で覆い、体内には生体演算装置と戦闘最適化アルゴリズムを持つという、もはや人間と呼べるかも定かではない兵士。

 ゼクスの命令には絶対であり、組織の誰よりも“忠実”に命を刈る。

 ある晩、地下研究区画にて、ブラックエイドは一人の研究員のもとを訪れた。

 その男は、怪人再編計画“L-Disaster”に倫理的懸念を示し、報告書を上層部に提出しようとしていた。

 彼の部屋の照明が落ち、セキュリティが無効化された瞬間、背後に影が差す。

「プロトコルE7──発動」

 それが唯一聞こえた音だった。

 喉元に刃が走り、息を吐く暇すらなく命が絶たれる。

 床に転がる死体。

 だが翌朝、その研究員の存在はなかったことにされ、誰一人その名を語ろうとはしなかった。

「反応を許せば、秩序は死ぬ」

 ブラックエイドは、そう教えられている。

 言葉は不要。

 説明も不要。

 ただ命じられた対象を排除し、組織の“理想”に従って歯車を動かし続ける。

 それが彼らの“忠誠”であり、“生存条件”でもある。

 改革の嵐が吹き荒れる中、ブラックエイドはますます活動の範囲を広げていた。

 旧怪人部隊、倫理派の科学者、粛清に疑問を抱いた事務局の官僚たち。

 ネメシスの深層では静かに、しかし確実に“思想”が刈り取られていく。

 組織が生き残るために必要な“沈黙の暴力”。

 だがその代償に、ネメシスは“信頼”と“個”を一つずつ失っていた。

 レイヴンは、命令を待つ。

 その瞳に、迷いはない。

 ゼクスの命令こそが、世界の真理。

 その忠義に疑問を持つことすら、ブラックエイドにとっては“反逆”と等しい。

 だから今日もまた、ブラックエイドは動く。

 誰にも知られず、記録もされず。

 けれど確かに、世界を“整理”している。

 そう、この影は組織の意思そのもの。

 だがその刃が、いつか己自身に向けられる日が来るとしたら──

 彼らは、その運命すらも、静かに受け入れるのだろう。

 それが、ブラックエイドという“闇の番人”の宿命だった。



 ネメシス本部、地下第七層。   
 そこは正式な配置図にも存在しない“隔離棟”であり、立ち入りは最高幹部クラスに限られていた。その夜、監視モニターが一斉にノイズを発し、無音のまま全画面が“遮断”状態へと切り替わる。

 ブラックエイド、出動。

 ターゲットは、元・開発主任であった科学者ヒムラ・タカオ。かつてネメシスにおいて怪人生成のアルゴリズムを構築し、数多の怪物を生み出してきた天才。だが彼は、再編計画《Project R》に強く異議を唱え、最近では反改革分子との接触まで疑われていた。

 レイヴンを含む三名のブラックエイドが、静かに隔離棟の重扉を開ける。

 ヒムラは知っていた。いや、感じていた。ここ数日の異常なセキュリティチェック、誰も来なくなった研究助手、届かぬ報告書。それらすべてが、粛清の兆しだった。

「……やはり来たか」

 机の上には、未提出の報告書。そこには《L-Disaster計画における倫理逸脱と強制実験の記録》が詳細に綴られていた。彼はそれを、最後まで書き終えていた。

「人の理を越えた力に組織が惹かれた時、そこにはもう未来なんてないんだ……」

 言葉は虚空に消える。黒い影が一歩踏み出す。手にしたのは、次元圧縮型の音波鎮圧装置。音もなくヒムラの膝を砕くと、彼は呻く暇もなく床に崩れ落ちた。

「プロトコルA3、発動。対象、排除」

 レイヴンの声は、冷気のように空間を貫いた。

 もう抵抗はしないと分かった瞬間、ナノブレードがヒムラの脊椎に走る。臓器が一瞬で機械的に切断され、血飛沫すら床に落ちる前に吸収パネルに吸われた。全ては音もなく終わる。生死を分けるには、一秒もかからない。

 だが、それは“粛清”の完了ではなかった。

 ヒムラの脳髄からは、生体情報の抽出が行われた。彼の知識と経験は、敵対勢力に渡らぬよう即座に中和され、焼却。そのデータ痕跡すら完全消去される。残された身体は、生物反応のない“灰”となり、密かに焼却炉へと送られた。

 翌朝、ネメシス内部では誰もヒムラ・タカオの名を口にしなかった。記録からも抹消され、個室には新たな研究員が配属されていた。あたかも、最初から彼などいなかったかのように。

「異常因子、排除完了。秩序維持、進行中」

 レイヴンの報告は、コード回線を通じてゼクスへと送られる。無言の応答が返ってきた。それは“承認”を意味していた。

 ブラックエイドは、再び沈黙の中に消えた。

 だがその夜、地下通路を歩く研究員たちの間に、奇妙な噂が流れ始めた。

「……昨夜、誰かが“粛清された”」

「また、あの連中が動いたのか」

 誰もが、恐れながらも知っていた。この組織には“秩序”という名の影が存在することを。そしてそれが、どれほど忠実に、無慈悲に、内部を掃除し続けているかということを──。



 ネメシス研究管理区・南棟地下14階。かつての“旧型怪人実験区画”と呼ばれたその場所は、今では完全封鎖され、立入禁止指定となっている。理由は「老朽化による危険性」。だが真の理由は別にあった。

 そこに潜伏していたのは、かつて破棄命令が出された旧型怪人《アムニス》。改良型L-Disaster計画に移行する過程で“無用”と判断された個体だ。知性が高く、命令違反の前科もある。だが処分の手が回る前に、実験施設ごと封鎖され、なかったことにされた。

 だが先週、アムニスが施設のロックを破り、警備用ドローンを再起動。内部ネットワークに侵入し、研究データへの接続を試みたことで、彼の存在が再び発覚した。

 “制御不能個体──粛清対象”

 コードネーム《レイヴン》率いるブラックエイド三名が、無音のまま施設外周の陰に降り立った。

「対象、地下第14階。侵入開始を許可」

「プロトコルS9、粛清モードで進行」

 短い無線交信が交わされた瞬間、施設の外壁に設置された換気シャフトから内部への侵入が始まった。彼らの動きには一切の躊躇がない。照明を避け、センサーを無効化し、無音で鉄扉を開ける。

 地下14階、実験室B。

 そこに潜んでいたアムニスは、すでに人の皮を剥ぎ取ったような外見に成り果てていた。青白い皮膚は破け、無数のコードとチューブが自分の身体に絡みついている。自ら機械と融合を進め、生き延びていた。

「やはり、来たか……“死神”共」

 アムニスは背後の壁に指を突き刺し、施設の残骸を使って即席の防衛システムを構築しようとした。しかしブラックエイドはすでに四方を包囲済み。

「対象に通信能力あり。速やかに排除する」

 レイヴンが右手を翳すと、指先から放たれた粒子状の物質が空気を振動させ、アムニスの右腕を瞬時に破壊した。悲鳴が上がる。

「この力を、捨てるのか……俺は、お前たちより上にいけたはず……!」

 アムニスは叫び、背中のコンソールに神経コードを差し込んで暴走モードに突入する。だが、その瞬間、床下から出現した爆裂磁場展開装置により、動きを封じられた。ブラックエイドの準備は、すでに“想定外”すら予測していた。

「動作停止確認。脳幹へカットイン」

 次の瞬間、レイヴンの足元に配置された自動駆動アームが跳ね上がり、アムニスの頭部へ直接突き刺さる。

 脳に侵入したナノデバイスが、神経信号を切断する。感情も、意志も、もはや作動しない。

「……データ収集完了。消去処理に移行」

 アムニスの身体は特殊薬剤により灰となり、完全に溶解された。かつての怪人兵は、この世に何一つ痕跡を残すことなく“存在ごと”消えた。

 こうしてまた一つ、ネメシスの裏記録が静かに葬られる。

「任務完了。報告コードK-Shadowにて送信」

 その場を去るブラックエイドたちに、感情はない。ただ命令に忠実に、秩序を維持する“装置”として任を果たす。

 だが、レイヴンの足が一瞬だけ止まった。破壊されたコンソールの中に、小さな子供の絵があったからだ。

 「おとうさん、かえってきてね」

 レイヴンは一瞥しただけで、その場を離れた。記録されることも、誰かに語られることもない“粛清の真実”は、今日もまた闇に沈んでいった。



ネメシス技術管理局──第五サーバ保管棟、地下三階。

 この施設は、かつてドクトル・メディアスが設計した暗号化通信ネットワークの“母体”とも言える重要区画である。現在は完全自律AIが管理しており、人員の立ち入りはほぼ皆無となっていた。

 しかし、ある日を境に、そこから“外部に向けて”奇妙な通信が発信され始めた。

「記録は遺すべきだ。未来のために。彼らの声を、封じてはならない」

 電波の波長に乗せられた、感情に満ちた女性の声。それは死んだはずの研究員、〈カリーナ・ヴァスキ〉の声だった。

 彼女は一年前、L-Disaster開発に関わったのち、事故死として記録されていた。だが、その人格データはいつのまにかサーバ棟に複写され、今もなお通信機能を通じて“発信”を続けていたのだ。

 それは、ネメシスの“存在証明”に関わる重大なセキュリティ侵害だった。

 対処命令が下る。

「対象、カリーナ人格データ。任務:完全消去」

 ブラックエイド──コードネーム《レイヴン》と《スレイト》が無音で出動した。

 機密区画に足を踏み入れると、薄暗い廊下に、どこか懐かしいメロディが流れていた。カリーナの遺した研究録音だった。彼女の声は、笑っていた。

 「ねえ、あなたなら、まだ人間を信じられる?」

 《スレイト》が不機嫌に口元を歪めた。

「哀れなノイズだ。電源断から始める」

「……まだだ。検体との対話ログを取得しておく」

 《レイヴン》が命令を遮るように言うと、中央メインフレームに接続。液晶画面に“カリーナ”の顔が浮かび上がる。

 「あなたたち、昔は人間だったんでしょ?」

 「そうだ」

 「じゃあ……なぜ、何も迷わないの?」

 「迷わないように、改造されたからだ」

 「なら、私のことも、ただの“データ”として消すのね?」

 しばしの沈黙ののち、《レイヴン》は答えた。

 「……いや。“警告対象”として記録後、削除する」

 「ありがとう。せめて、誰かが私を見ていた。それだけで、少し救われた」

 通信は切断された。直後、全サーバに消去命令が走る。データは一片も残さず、灰になった。

 “声”は、静かに消えた。

 帰還途中、《スレイト》がぽつりと呟く。

 「なあ……なぜ、対話した?」

 《レイヴン》は答えなかった。ただ、歩き続けた。

 誰かを“処理する”ことに迷いがないはずの粛清部隊。それでも、“誰かの記録”を前にしたときに、ほんの一瞬でも「見つめた」こと。それは、かつての“人間”としての、最後の回路がまだ生きていたという証かもしれない。

 それでも、彼らは止まらない。

 ブラックエイドの任務は、感傷を許さない。

 “秩序”のために、今日もまた、声なき声を消し続ける。


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