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【第38話】『黒く染まる決意──ネメシス再起動会議』
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セイガン本部・地下第九隔離区画。分厚い鋼鉄扉が鈍く唸りをあげて閉まった。
その奥、冷気の漂う手術室に横たわっているのは、かつてネメシスの禁忌──L-Disaster計画を推進した科学者、ドクトル・メディアスだった。
すでに彼の身体は本来のものではない。今、その脳は“ある男”の肉体へと移植されようとしていた。
──男。
過去にDV、幼児虐待、女性暴行の凶悪犯罪で死刑判決を受けた元・死刑囚。
その屈強な肉体が、ドクトルの新たな器として選ばれた。
「……ふさわしいと思わないか?」
モニター越しに笑っているのは、セイガン技術部の九頭博士。
白衣の袖を軽く払う仕草で、血液の飛沫が無造作に床へと滴った。
「これまで君が解剖してきた少年少女、摘出した脳、引き裂いた内臓。魚の開きのように楽しんでいた君には、この肉体がよく似合う」
手術台の上で、脳神経と肉体の接合部を調整する冷却式ナノマシンが作動する。
開かれた頭蓋からは、ドクトルの脳髄が慎重に摘出され、そのまま電極付の強化脊髄に接続されていく。
──ジュル、シュル、カチリ……
骨が開かれ、筋肉が剥がされ、人工血管が編み込まれていく。
手術室はまるで屠殺場のような匂いに満たされ、手術ロボットの無機質な動きが、感情の一切を拒絶していた。
(これが……私の末路、か)
かすかに残された意識の中で、ドクトルは思う。
この肉体が完成すれば、表面はヒーローのような洗練された装甲と容貌を持ち、セイガンのニューヒーロー部隊と同様に運用されるだろう。
だが、外郭は“第一形態”に過ぎない。
暴走すれば──その精神汚染値が閾値を超えた時、外装は剥がれ、現れる“第二形態”は──
【拷問特化型怪人】。
視神経を通して相手の痛覚を精密にコントロールし、筋肉繊維単位で“切り分け”る快楽を得る。意識を残したまま内臓を曝し、苦悶を“芸術”として演出する。
その名は──『デモナス=レクエリス(Demonas Requellis)』。
拷問の記憶と怨念を宿した、真なる“悪魔”の名。
「ふふ……傑作だよ、ドクトル」
九頭はモニターに映る“変身途中”の新生体を見つめ、呟いた。
その目は狂気と合理性を両立した異様な輝きを放っていた。
「君が過去に育てたL-Disaster計画。その知見と方法論、そして君自身の身体。すべてが、我々の“未来”のために使われる。嬉しいだろう?」
──グチャッ、バキン、ジュルル……
新たな“生命”が、肉の奥で蠢いた。
ヒーローの姿をした怪物が、今この地下で、静かに──しかし確実に誕生していた。
ただひとつ確かなのは──
ドクトル・メディアスは、もう“人間”ではなかった。
■
セイガン本部の最深部──誰も立ち入ることのない隔絶された医療フロア。
薄暗い手術室の中で、無数のホログラムが脈動するように壁面を照らし出し、無菌処理された空気が低く唸るように循環していた。
中央の手術台には、一人の少女が拘束されていた。
まだ十代半ば。
光に透けるような細い手足。まつ毛の長い目元。芸能プロダクション所属の、慰問部隊のアイドルだった。
名前は──今やもう、誰も呼ばない。
静かに手術着を整えながら現れたのは、セイガン技術局の責任者にして、怪人計画L-Disasterの研究成果を我が物とした男──九頭博士。
「……可憐だな。人々に希望を与える“偶像”だったか。だが──」
彼は手に持った鋼の器具を、少女の頬にそっと当てる。
冷たい金属に、微かに少女の身体が震える。
「偶像(アイドル)とは、祀られるものだ。ならば、神に仕立ててやろう。私の手でな」
彼の眼には、理性のかけらもなかった。
先日移植を終えたばかりの“デモナス=レクエリス”の成功が、九頭の精神に火を点けた。
暴走、狂気、進化、怪物化。
それら全てを含めて、彼にとっては“生命の高み”だった。
L-Disasterの知見を活かした怪人開発。
だが、既に旧個体(壱号・ゲロス、弐号・ベルゼヴュート 参号・ルクシィア)は処分された。ルクシィア以降は開発が凍結されていた。
「だから私は、禁忌を越える」
九頭は、ホログラムに浮かぶ少女の生体データに目を通す。
神経感受性:極端に高い。
免疫反応:標準範囲内。
遺伝子異常:なし。
情動反応:人並み以上。
「……素晴らしい。純粋で、未加工な恐怖が、この肉体からは引き出せる」
彼の目は血走っていた。
この少女は、単なるヒトの材料ではない。
“第二の神経共有型怪人”として、痛みと感情を変換する“共鳴個体”として、新たに設計されていた。
「記録開始。被験体コード:L-Goddess-α(ゴッデス・アルファ)──」
電気メスが起動し、冷たい金属音が走る。
その時だった。
拘束された少女の口元が、かすかに動いた。
「……たすけて……っ……おねえちゃん……」
九頭の手が止まる。
それは、かつての“ルクシィア”を思わせる声だった。
だが彼は、嘲るように笑う。
「安心しろ。君は“芸術”になる。生きたまま、感情の神経すら記録可能な、新しい神経の器──」
ドク、ドク、ドク……
モニター上の心拍数が上がる。
恐怖、絶望、希望……人間の情動が、解析され、記録されていく。
「私の“神”となれ──小さな偶像(アイドル)よ」
──手術開始。
それは神の座を求めた狂人の、第二幕の始まりだった。
■
ネメシス本部・第零戦略会議室。
幾何学的な文様が脈動するホログラムの中央で、赤い警告マーカーが淡く点滅していた。
その前に立つのは、日向イツキ、ラミア、そして最高幹部ゼクス。
戦略会議というより、残存戦力の確認だった。
かつて隆盛を誇ったネメシスの各拠点は、今や次々と失われている。
相手はセイガン・ブルーとピンク──レンとサクラ。
「……またひとつ、潰されたか」
イツキが苦々しく呟いた。
前線マップには赤く×印が浮かび、その中心にあった拠点番号が虚しく消えていく。
「拠点β-8、交信断絶。完全制圧されたと見て間違いありません」
ラミアが静かに報告する。
しかしその瞳の奥には、冷静さの裏に小さな怒りが宿っていた。
「……セイガン、明らかに意図的にうちの主力を叩いてきてるな」
「ええ。しかも……ただのヒーローじゃない」
「……ああ」
イツキは頷く。
レンとサクラ──二人はすでに“人間”の域を超えていた。
ネメシスのL-Disaster計画、その技術をセイガンが応用し、
“怪人に匹敵するヒーロー”を生み出していたのだ。
「皮肉だな。俺たちが開発した技術で、今度は俺たちが狩られる側になるとは」
「ルクシィア……彼女も、その技術に飲まれて消えたのですね」
ラミアの声がわずかに震える。
彼女の失踪。そして干からびた遺体の発見。
そこには誰も立ち入ることができなかった“想い”があった。
「ベルゼヴュート、ネファリウム、そしてルクシィア……三体のL怪人がすべて沈黙した」
「残るは旧怪人群と小規模部隊。……これでどう戦えと?」
イツキの声は、焦りよりも怒りに近かった。
ゼクスは沈黙ののち、椅子から立ち上がる。
「……問題は“誰が”この現状を変えうるか、だ」
「ドクトルは逃げた。セイガンに亡命しやがった」
イツキの言葉に、ラミアが付け加える。
「しかも、手土産にL計画の全データを持っていったようです。九頭博士の笑い声が聞こえてきそうです」
「旧ネメシスの遺産は、今や敵の手にあるということだ」
ゼクスの口調は、冷たくもどこか諦念を孕んでいた。
「ならば……俺たちは、模倣ではない“何か”を作るしかない」
イツキが拳を握る。
「模倣じゃ意味がない。こっちは“戦場”で命を懸けてきた。その想いを背負える連中が必要なんだ」
「ネメシス第二段階を起動する」
ゼクスの言葉に、空気が変わる。
「必要なのは、単なる戦力ではない。“信念ある怪物”だ」
「俺にやらせろ」
イツキの声は、静かに、だが明確に響いた。
「……俺はもう、正義なんて信じちゃいない。でも、俺の背中についてきたやつらを、泣かせたくないだけだ」
その言葉に、ラミアがそっと目を細めた。
「ならば、進め。我らが“怪物”よ」
ゼクスが歩み寄り、イツキの肩を叩く。
「この戦争の意味を、お前の手で塗り替えろ」
そのとき、ホログラムが新たな命令を表示した。
『第二段階:選抜型戦力再編成──承認』
混沌が進みゆく中、怪物たちの新たなる夜が──始まろうとしていた。
その時だった。
金属と黒水晶を組み合わせた重厚な円卓の上、光の粒子で浮かび上がった戦略ホログラムが回転している中。
空間の一点が、ゆっくりと歪んでいた。
「……っ、圧が……来る……」
ラミアが低く唸りながら、手でこめかみを押さえる。イツキは即座に前に出て、彼女の前に立った。
「これは……まさか」
ゼクスの双眸が、冷静さの奥にわずかに揺らぐ。彼でさえも、表情を崩すほどの“異常”が起きていた。
──ズ……ッ……!
空間の一点が蠢き、音もなく裂けた。
歪みによって捻じれた光の中から、一人の黒衣の男が現れる。その足音はどこにも響かないはずなのに、心臓の鼓動と同調するように室内を支配した。
男の顔の半分は仮面で覆われており、残る片眼だけで空間の“質”を変えてしまうほどの存在感があった。
ネメシス総帥──
「……総帥……!」
ゼクスが最初に膝を折った。
次いでラミアも、静かに頭を下げる。
イツキだけが、膝を折らずに視線を交わす。その表情は警戒と好奇の混ざった色を滲ませていた。
「ようやく、顔を見せてくれたな……伝説の亡霊かと思ってたぜ」
「……無礼を咎めるほど、私は狭量ではないよ。日向イツキ」
総帥の声は柔らかいが、どこか機械のように感情を排した調子だった。
その直後、総帥の背後からもう一人、若い青年が姿を現す。
白銀の髪。黒と紅の細身の軍装。年齢は見たところ十代後半から二十代前半。しかし、その瞳には年齢に不相応な“沈黙の深淵”があった。
総帥は青年の肩に手を置く。
「紹介しよう。彼は“アドレー=ノア”。私の後継者として、今後ネメシスの核を担う存在だ」
「……後継者? ネメシスの……?」
イツキが一歩前へ出ると、青年が軽く礼を取った。
「アドレー=ノアです。未熟ではありますが、ネメシスを新時代に導く責務をお預かりします」
その声は驚くほど静かで、澄んでいた。しかし、どこか“人間の情”がすっぽり抜け落ちているようにも感じられた。
「……何者だ、こいつは」
イツキがぽつりと呟くと、ラミアが横で答える。
「私にもわからない。だが──ただ者ではない」
総帥はゆっくりと円卓の前に立つと、ゼクスに顔を向けた。
「ゼクス。君が推し進めてきた“改革”、私は常に監視していた」
「……畏れながら。成果は、満足いくものではありませんでした」
「その通りだ。だからこそ、私は今日ここに来た」
総帥の視線が全員をなめるように動く。
「ドクトルの亡命により、L計画はもはや“閉じた遺物”となった。よってこれに代わる新たな構想を、彼──アドレーに託す」
ゼクスが静かに眉をひそめる。
「“新計画”……?」
「ああ。怪人という概念自体を進化させる。単なる兵器や破壊者ではない、“存在の価値そのもの”を世界に問う存在だ」
「……それは、英雄でも怪人でもない“何か”だということですか」
ラミアが問いかけると、総帥はわずかに頷く。
「必要悪であり、救済者でもある。善悪を超えた存在。人が畏れ、人が頼る存在。それこそが……新生ネメシスの象徴となる」
言葉の意味を咀嚼するように、室内に再び沈黙が走った。
総帥は青年の肩を軽く叩く。
「アドレーにはそれを成し遂げる素質がある。感情に支配されず、計算に徹し、無私であること。それは神に最も近い“怪物”だ」
そして、再び仮面越しにイツキを見た。
「君には、彼と共に世界を見てほしい。英雄の眼で、怪物の世を」
「……あいにく、俺の目はもう“正義”じゃねえ。けど──」
イツキはアドレーを見据えた。
「……あんたがネメシスを背負うってなら、その覚悟、本物か見させてもらうぜ」
アドレーは答えない。ただ、頷いた。
それだけで全てが済んだような空気が流れた。
「私は長くこの場に留まれない。異次元の裂け目を通して、ここに干渉しているだけだ。だが“監視”は続けよう。ネメシスも、セイガンも──君たちの行く末も」
そして、総帥は背を向けると、その身が風に解けるように消えていった。
後に残されたのは──静かに微笑むアドレーだけだった。
ネメシス本部・深層資料区画。
作戦会議室の下層に位置するこの空間は、かつて封印された“L計画”の記録群が保管されていた場所だ。
赤い警告灯が点滅し、空調は不安定に唸っている。老朽化したセキュリティの残滓が、かえって異様な緊張感を漂わせていた。
イツキとラミア、そしてアドレー=ノアの三人が向かい合っていた。
アドレーの白銀の髪が、微かな照明に鈍く光る。
その表情は一貫して冷静だった。まるで感情というものを“不要な軟弱性”として切り捨てているかのように。
「……君たちは、弱い」
唐突に放たれたその言葉に、空気が静止する。
「……なんだと?」
イツキが眉をひそめた。思わず拳を握るが、その眼光には怒りよりも探るような警戒心が宿っていた。
アドレーは怯むどころか、わずかに首を傾ける。
「肉体ではない。精神が、だ。
──迷い。感情。過去の呪縛。それらは美徳ではなく、戦力低下の要因だ」
「……それが人間だ。合理性だけで動いてたら、とっくにこの世界は終わってる」
イツキが皮肉を込めて返すと、ラミアが静かにアドレーを見据えた。
「私たちが“弱い”というなら、あなたは何者なの?」
その問いに、アドレーはわずかに微笑んだ。それは機械的な制御の中で、ごく僅かに“演出された”笑みだった。
「“新時代のネメシス”を担う、神の手足だ」
「……!」
イツキとラミアが、同時に息を呑む。
アドレーは続けた。
「セイガンは怪物をヒーローに仕立て、正義を偽装している。
ならばネメシスは、“神”を創造すべきだ」
彼は二人の前に、掌を差し出す。そこにホログラムが展開された。
赤い十字が幾何学的に交差し、L計画とは異なるコードネームが浮かぶ。
──《造神計画・Ω-Zion(オメガ・ザイオン)》──
「君たちは、まだ再生可能だ。だがこのままではいずれ壊れる。心が、もしくは肉体が。
──だから“設計し直す”。君たちを、“神”として最適化する」
イツキが身じろぎもしないまま、彼の瞳を睨みつける。
「……その“神”ってやつは、感情も、迷いも全部捨てるのか?」
「不要な要素は排除する。だが、演算上“人間らしさ”が効果を示す場合は残す。──戦略的な感情だ」
まるで製品を語るような口ぶりだった。
「お前は……人を“構造体”としか見ていないのか?」
イツキが静かに問いかけると、アドレーの視線がわずかに逸れる。
「私は、過去に家族も、国家も、信仰すらも失った。
だから私は、“設計された意志”として生きることにした。感情は、もう不要だ」
ラミアが僅かに眉を寄せる。彼女の冷静な声が空間に響く。
「それがあなたの痛みなのね。──でも私たちは、それを棄てて生きたいとは思わない」
「痛みは、武器になる」
アドレーはそう言い残すと、ゆっくりと背を向けた。
「いずれ、君たち自身が選ぶことになる。
──“滅ぶ正義”か、“神になる怪物”か」
その背中が闇に消えた瞬間、イツキは低く呟いた。
「……ああ、たしかに。
お前は“神”になれるかもしれないな。
けど俺は、怪物でも構わねぇよ。
──“あいつら”の未来さえ守れるならな」
その言葉に、ラミアも微かに笑んだ。
「なら私も、怪物でいい。……あなたと一緒なら」
深層区画の天井に吊るされた廃モニターが、かすかに火花を散らした。
古びたシステムが、再び動き出す音が聞こえた。
それは、ネメシスの“第二段階”に向けた、確かな胎動だった──。
その奥、冷気の漂う手術室に横たわっているのは、かつてネメシスの禁忌──L-Disaster計画を推進した科学者、ドクトル・メディアスだった。
すでに彼の身体は本来のものではない。今、その脳は“ある男”の肉体へと移植されようとしていた。
──男。
過去にDV、幼児虐待、女性暴行の凶悪犯罪で死刑判決を受けた元・死刑囚。
その屈強な肉体が、ドクトルの新たな器として選ばれた。
「……ふさわしいと思わないか?」
モニター越しに笑っているのは、セイガン技術部の九頭博士。
白衣の袖を軽く払う仕草で、血液の飛沫が無造作に床へと滴った。
「これまで君が解剖してきた少年少女、摘出した脳、引き裂いた内臓。魚の開きのように楽しんでいた君には、この肉体がよく似合う」
手術台の上で、脳神経と肉体の接合部を調整する冷却式ナノマシンが作動する。
開かれた頭蓋からは、ドクトルの脳髄が慎重に摘出され、そのまま電極付の強化脊髄に接続されていく。
──ジュル、シュル、カチリ……
骨が開かれ、筋肉が剥がされ、人工血管が編み込まれていく。
手術室はまるで屠殺場のような匂いに満たされ、手術ロボットの無機質な動きが、感情の一切を拒絶していた。
(これが……私の末路、か)
かすかに残された意識の中で、ドクトルは思う。
この肉体が完成すれば、表面はヒーローのような洗練された装甲と容貌を持ち、セイガンのニューヒーロー部隊と同様に運用されるだろう。
だが、外郭は“第一形態”に過ぎない。
暴走すれば──その精神汚染値が閾値を超えた時、外装は剥がれ、現れる“第二形態”は──
【拷問特化型怪人】。
視神経を通して相手の痛覚を精密にコントロールし、筋肉繊維単位で“切り分け”る快楽を得る。意識を残したまま内臓を曝し、苦悶を“芸術”として演出する。
その名は──『デモナス=レクエリス(Demonas Requellis)』。
拷問の記憶と怨念を宿した、真なる“悪魔”の名。
「ふふ……傑作だよ、ドクトル」
九頭はモニターに映る“変身途中”の新生体を見つめ、呟いた。
その目は狂気と合理性を両立した異様な輝きを放っていた。
「君が過去に育てたL-Disaster計画。その知見と方法論、そして君自身の身体。すべてが、我々の“未来”のために使われる。嬉しいだろう?」
──グチャッ、バキン、ジュルル……
新たな“生命”が、肉の奥で蠢いた。
ヒーローの姿をした怪物が、今この地下で、静かに──しかし確実に誕生していた。
ただひとつ確かなのは──
ドクトル・メディアスは、もう“人間”ではなかった。
■
セイガン本部の最深部──誰も立ち入ることのない隔絶された医療フロア。
薄暗い手術室の中で、無数のホログラムが脈動するように壁面を照らし出し、無菌処理された空気が低く唸るように循環していた。
中央の手術台には、一人の少女が拘束されていた。
まだ十代半ば。
光に透けるような細い手足。まつ毛の長い目元。芸能プロダクション所属の、慰問部隊のアイドルだった。
名前は──今やもう、誰も呼ばない。
静かに手術着を整えながら現れたのは、セイガン技術局の責任者にして、怪人計画L-Disasterの研究成果を我が物とした男──九頭博士。
「……可憐だな。人々に希望を与える“偶像”だったか。だが──」
彼は手に持った鋼の器具を、少女の頬にそっと当てる。
冷たい金属に、微かに少女の身体が震える。
「偶像(アイドル)とは、祀られるものだ。ならば、神に仕立ててやろう。私の手でな」
彼の眼には、理性のかけらもなかった。
先日移植を終えたばかりの“デモナス=レクエリス”の成功が、九頭の精神に火を点けた。
暴走、狂気、進化、怪物化。
それら全てを含めて、彼にとっては“生命の高み”だった。
L-Disasterの知見を活かした怪人開発。
だが、既に旧個体(壱号・ゲロス、弐号・ベルゼヴュート 参号・ルクシィア)は処分された。ルクシィア以降は開発が凍結されていた。
「だから私は、禁忌を越える」
九頭は、ホログラムに浮かぶ少女の生体データに目を通す。
神経感受性:極端に高い。
免疫反応:標準範囲内。
遺伝子異常:なし。
情動反応:人並み以上。
「……素晴らしい。純粋で、未加工な恐怖が、この肉体からは引き出せる」
彼の目は血走っていた。
この少女は、単なるヒトの材料ではない。
“第二の神経共有型怪人”として、痛みと感情を変換する“共鳴個体”として、新たに設計されていた。
「記録開始。被験体コード:L-Goddess-α(ゴッデス・アルファ)──」
電気メスが起動し、冷たい金属音が走る。
その時だった。
拘束された少女の口元が、かすかに動いた。
「……たすけて……っ……おねえちゃん……」
九頭の手が止まる。
それは、かつての“ルクシィア”を思わせる声だった。
だが彼は、嘲るように笑う。
「安心しろ。君は“芸術”になる。生きたまま、感情の神経すら記録可能な、新しい神経の器──」
ドク、ドク、ドク……
モニター上の心拍数が上がる。
恐怖、絶望、希望……人間の情動が、解析され、記録されていく。
「私の“神”となれ──小さな偶像(アイドル)よ」
──手術開始。
それは神の座を求めた狂人の、第二幕の始まりだった。
■
ネメシス本部・第零戦略会議室。
幾何学的な文様が脈動するホログラムの中央で、赤い警告マーカーが淡く点滅していた。
その前に立つのは、日向イツキ、ラミア、そして最高幹部ゼクス。
戦略会議というより、残存戦力の確認だった。
かつて隆盛を誇ったネメシスの各拠点は、今や次々と失われている。
相手はセイガン・ブルーとピンク──レンとサクラ。
「……またひとつ、潰されたか」
イツキが苦々しく呟いた。
前線マップには赤く×印が浮かび、その中心にあった拠点番号が虚しく消えていく。
「拠点β-8、交信断絶。完全制圧されたと見て間違いありません」
ラミアが静かに報告する。
しかしその瞳の奥には、冷静さの裏に小さな怒りが宿っていた。
「……セイガン、明らかに意図的にうちの主力を叩いてきてるな」
「ええ。しかも……ただのヒーローじゃない」
「……ああ」
イツキは頷く。
レンとサクラ──二人はすでに“人間”の域を超えていた。
ネメシスのL-Disaster計画、その技術をセイガンが応用し、
“怪人に匹敵するヒーロー”を生み出していたのだ。
「皮肉だな。俺たちが開発した技術で、今度は俺たちが狩られる側になるとは」
「ルクシィア……彼女も、その技術に飲まれて消えたのですね」
ラミアの声がわずかに震える。
彼女の失踪。そして干からびた遺体の発見。
そこには誰も立ち入ることができなかった“想い”があった。
「ベルゼヴュート、ネファリウム、そしてルクシィア……三体のL怪人がすべて沈黙した」
「残るは旧怪人群と小規模部隊。……これでどう戦えと?」
イツキの声は、焦りよりも怒りに近かった。
ゼクスは沈黙ののち、椅子から立ち上がる。
「……問題は“誰が”この現状を変えうるか、だ」
「ドクトルは逃げた。セイガンに亡命しやがった」
イツキの言葉に、ラミアが付け加える。
「しかも、手土産にL計画の全データを持っていったようです。九頭博士の笑い声が聞こえてきそうです」
「旧ネメシスの遺産は、今や敵の手にあるということだ」
ゼクスの口調は、冷たくもどこか諦念を孕んでいた。
「ならば……俺たちは、模倣ではない“何か”を作るしかない」
イツキが拳を握る。
「模倣じゃ意味がない。こっちは“戦場”で命を懸けてきた。その想いを背負える連中が必要なんだ」
「ネメシス第二段階を起動する」
ゼクスの言葉に、空気が変わる。
「必要なのは、単なる戦力ではない。“信念ある怪物”だ」
「俺にやらせろ」
イツキの声は、静かに、だが明確に響いた。
「……俺はもう、正義なんて信じちゃいない。でも、俺の背中についてきたやつらを、泣かせたくないだけだ」
その言葉に、ラミアがそっと目を細めた。
「ならば、進め。我らが“怪物”よ」
ゼクスが歩み寄り、イツキの肩を叩く。
「この戦争の意味を、お前の手で塗り替えろ」
そのとき、ホログラムが新たな命令を表示した。
『第二段階:選抜型戦力再編成──承認』
混沌が進みゆく中、怪物たちの新たなる夜が──始まろうとしていた。
その時だった。
金属と黒水晶を組み合わせた重厚な円卓の上、光の粒子で浮かび上がった戦略ホログラムが回転している中。
空間の一点が、ゆっくりと歪んでいた。
「……っ、圧が……来る……」
ラミアが低く唸りながら、手でこめかみを押さえる。イツキは即座に前に出て、彼女の前に立った。
「これは……まさか」
ゼクスの双眸が、冷静さの奥にわずかに揺らぐ。彼でさえも、表情を崩すほどの“異常”が起きていた。
──ズ……ッ……!
空間の一点が蠢き、音もなく裂けた。
歪みによって捻じれた光の中から、一人の黒衣の男が現れる。その足音はどこにも響かないはずなのに、心臓の鼓動と同調するように室内を支配した。
男の顔の半分は仮面で覆われており、残る片眼だけで空間の“質”を変えてしまうほどの存在感があった。
ネメシス総帥──
「……総帥……!」
ゼクスが最初に膝を折った。
次いでラミアも、静かに頭を下げる。
イツキだけが、膝を折らずに視線を交わす。その表情は警戒と好奇の混ざった色を滲ませていた。
「ようやく、顔を見せてくれたな……伝説の亡霊かと思ってたぜ」
「……無礼を咎めるほど、私は狭量ではないよ。日向イツキ」
総帥の声は柔らかいが、どこか機械のように感情を排した調子だった。
その直後、総帥の背後からもう一人、若い青年が姿を現す。
白銀の髪。黒と紅の細身の軍装。年齢は見たところ十代後半から二十代前半。しかし、その瞳には年齢に不相応な“沈黙の深淵”があった。
総帥は青年の肩に手を置く。
「紹介しよう。彼は“アドレー=ノア”。私の後継者として、今後ネメシスの核を担う存在だ」
「……後継者? ネメシスの……?」
イツキが一歩前へ出ると、青年が軽く礼を取った。
「アドレー=ノアです。未熟ではありますが、ネメシスを新時代に導く責務をお預かりします」
その声は驚くほど静かで、澄んでいた。しかし、どこか“人間の情”がすっぽり抜け落ちているようにも感じられた。
「……何者だ、こいつは」
イツキがぽつりと呟くと、ラミアが横で答える。
「私にもわからない。だが──ただ者ではない」
総帥はゆっくりと円卓の前に立つと、ゼクスに顔を向けた。
「ゼクス。君が推し進めてきた“改革”、私は常に監視していた」
「……畏れながら。成果は、満足いくものではありませんでした」
「その通りだ。だからこそ、私は今日ここに来た」
総帥の視線が全員をなめるように動く。
「ドクトルの亡命により、L計画はもはや“閉じた遺物”となった。よってこれに代わる新たな構想を、彼──アドレーに託す」
ゼクスが静かに眉をひそめる。
「“新計画”……?」
「ああ。怪人という概念自体を進化させる。単なる兵器や破壊者ではない、“存在の価値そのもの”を世界に問う存在だ」
「……それは、英雄でも怪人でもない“何か”だということですか」
ラミアが問いかけると、総帥はわずかに頷く。
「必要悪であり、救済者でもある。善悪を超えた存在。人が畏れ、人が頼る存在。それこそが……新生ネメシスの象徴となる」
言葉の意味を咀嚼するように、室内に再び沈黙が走った。
総帥は青年の肩を軽く叩く。
「アドレーにはそれを成し遂げる素質がある。感情に支配されず、計算に徹し、無私であること。それは神に最も近い“怪物”だ」
そして、再び仮面越しにイツキを見た。
「君には、彼と共に世界を見てほしい。英雄の眼で、怪物の世を」
「……あいにく、俺の目はもう“正義”じゃねえ。けど──」
イツキはアドレーを見据えた。
「……あんたがネメシスを背負うってなら、その覚悟、本物か見させてもらうぜ」
アドレーは答えない。ただ、頷いた。
それだけで全てが済んだような空気が流れた。
「私は長くこの場に留まれない。異次元の裂け目を通して、ここに干渉しているだけだ。だが“監視”は続けよう。ネメシスも、セイガンも──君たちの行く末も」
そして、総帥は背を向けると、その身が風に解けるように消えていった。
後に残されたのは──静かに微笑むアドレーだけだった。
ネメシス本部・深層資料区画。
作戦会議室の下層に位置するこの空間は、かつて封印された“L計画”の記録群が保管されていた場所だ。
赤い警告灯が点滅し、空調は不安定に唸っている。老朽化したセキュリティの残滓が、かえって異様な緊張感を漂わせていた。
イツキとラミア、そしてアドレー=ノアの三人が向かい合っていた。
アドレーの白銀の髪が、微かな照明に鈍く光る。
その表情は一貫して冷静だった。まるで感情というものを“不要な軟弱性”として切り捨てているかのように。
「……君たちは、弱い」
唐突に放たれたその言葉に、空気が静止する。
「……なんだと?」
イツキが眉をひそめた。思わず拳を握るが、その眼光には怒りよりも探るような警戒心が宿っていた。
アドレーは怯むどころか、わずかに首を傾ける。
「肉体ではない。精神が、だ。
──迷い。感情。過去の呪縛。それらは美徳ではなく、戦力低下の要因だ」
「……それが人間だ。合理性だけで動いてたら、とっくにこの世界は終わってる」
イツキが皮肉を込めて返すと、ラミアが静かにアドレーを見据えた。
「私たちが“弱い”というなら、あなたは何者なの?」
その問いに、アドレーはわずかに微笑んだ。それは機械的な制御の中で、ごく僅かに“演出された”笑みだった。
「“新時代のネメシス”を担う、神の手足だ」
「……!」
イツキとラミアが、同時に息を呑む。
アドレーは続けた。
「セイガンは怪物をヒーローに仕立て、正義を偽装している。
ならばネメシスは、“神”を創造すべきだ」
彼は二人の前に、掌を差し出す。そこにホログラムが展開された。
赤い十字が幾何学的に交差し、L計画とは異なるコードネームが浮かぶ。
──《造神計画・Ω-Zion(オメガ・ザイオン)》──
「君たちは、まだ再生可能だ。だがこのままではいずれ壊れる。心が、もしくは肉体が。
──だから“設計し直す”。君たちを、“神”として最適化する」
イツキが身じろぎもしないまま、彼の瞳を睨みつける。
「……その“神”ってやつは、感情も、迷いも全部捨てるのか?」
「不要な要素は排除する。だが、演算上“人間らしさ”が効果を示す場合は残す。──戦略的な感情だ」
まるで製品を語るような口ぶりだった。
「お前は……人を“構造体”としか見ていないのか?」
イツキが静かに問いかけると、アドレーの視線がわずかに逸れる。
「私は、過去に家族も、国家も、信仰すらも失った。
だから私は、“設計された意志”として生きることにした。感情は、もう不要だ」
ラミアが僅かに眉を寄せる。彼女の冷静な声が空間に響く。
「それがあなたの痛みなのね。──でも私たちは、それを棄てて生きたいとは思わない」
「痛みは、武器になる」
アドレーはそう言い残すと、ゆっくりと背を向けた。
「いずれ、君たち自身が選ぶことになる。
──“滅ぶ正義”か、“神になる怪物”か」
その背中が闇に消えた瞬間、イツキは低く呟いた。
「……ああ、たしかに。
お前は“神”になれるかもしれないな。
けど俺は、怪物でも構わねぇよ。
──“あいつら”の未来さえ守れるならな」
その言葉に、ラミアも微かに笑んだ。
「なら私も、怪物でいい。……あなたと一緒なら」
深層区画の天井に吊るされた廃モニターが、かすかに火花を散らした。
古びたシステムが、再び動き出す音が聞こえた。
それは、ネメシスの“第二段階”に向けた、確かな胎動だった──。
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