夢追人と時の審判者!(四沙門果の修行者、八度の転生からの〜聖者の末路・浄土はどこ〜)

一竿満月

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歳末候

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  吾輩はいつもの別荘でまったりして、夜中にお土産を持って帰ってくる主を待っているのだが。
 最近の状況をご主人に説明すると、佐々成政は謝罪のため大坂に出向いたが、秀吉に面会を拒否され尼崎に幽閉され、秀吉は安国寺恵瓊による助命嘆願に耳をかすこともなく、加藤清正を検使として、成政の切腹を命じたが成政が切腹の時、短刀を横一文字に引いたあと、臓腑をつかみ出して天井に投げつけたと云われ、天井に付いた血のシミが百合の花のように見えたという。
 この話には早百合と言う美しい側室が成政にはいたのだが。成政はこの早百合を深く寵愛してはばからず、早百合は懐妊する。それが正室の嫉妬を呼んだか、ある時成政が城を留守にした時に、「早百合が密通している。お腹の中にいる子どもは成政様の子ではない」と言う噂が流れた。帰城した成政はこれを聞いて烈火の如く怒り、有無を言わさず早百合を神通川の川沿いまで引きずり、髪を逆手に取り宙に引き上げ、殺してしまった。それだけでなく、早百合の一族全員全ての首をはね、獄門に磔にしてしまう。早百合は死ぬとき、「おのれ成政、此の身は此処に斬罪せらるる共、怨恨は悪鬼と成り数年ならずして、汝が子孫を殺し尽し家名断絶せしむべし」と叫んだ。また、早百合姫は「立山に黒百合の花が咲いたら、家は滅亡する」と呪いの言葉を残して死んだ。
「越中立山地方では、黒百合の花は活けてはいけません」と付喪神に教わった。
 そして、年末になると茶々姫の体調不良から懐妊が噂されだした。

■■■■…………
 年の瀬も近づき、道場の入れ替え戦が始まって約ひと月、小太郎、小次郎以外、特に上位組の入れ替えも順位の変動も無かった。いつものように、三つの稽古場では小太郎と桃桜が一番上座で稽古しており、真ん中で一郎が上位組の稽古を見ている。勢源は、上位組はともかく、下座で下位組の稽古を見ている小次郎の覇気の無さに手を焼いている。そこへ久し振りの他流試合申込者が現れた。

 それも三名である。三人は親子で武者修行の者達ではない。子供の単なる腕試しのようであった。相手は「一手ご教示願いたい。」と言ってはいるが、口上通りに受け取る者はいない。特に年配の方の武士は落ち着き払い、自信に満ち溢あふれているようであった。先ず、勢源と一番若い武士が立ち合い、一郎は軽くこれを退けた。次は兄の武士とだ。

 その時、年配の武士が「勢源殿は今の対戦で疲れておられよう。師範代の方と立ち合わせて頂きたい。」と注文を付けてきた。

「はっはは、申し訳御座らんが、当道場の決まりなので、ご容赦ようしゃ願いたい。」
 どうやら、稽古を見て桃桜が師範代だと思われたようだ。勢源は、ただ相手の力量を知りたいと好奇心が勝って、自分で相手を買って出たいだけなのである。
 だが、年配の武士は少しムッとした表情で渋々これに従った。兄の気分は害したようだ。柔和な顔付きを一変させて勢源を睨にらみつけている。
 いざ立ち合いが始まると、相手は一刀流にはない奇妙な構えを取った。勢源は迂闊に踏み込むことが出来ない。

 あの竹刀がどのような動きをするのか確かめてみようと勢源は防御に気を配りながら一歩踏み出した。仕留めるつもりは毛頭ない。あくまでも相手の竹刀の動きを見極めたいだけだ。

「ごほん」と年配の武士が咳払いした。
 相手は気を取り直したかのように構えを普通のものに戻した。勢源は少し気落ちしながらも当初の仕掛けを実行する。何合かの打ち合いの末に相手の打ち込みの隙を突いて一本を取った。

 その後、下位組は通常の稽古へと移る。勢源は三人を上座の稽古場へと導き、桃桜に兄の方との相手を、弟の方の相手には一郎を筆頭に順位通りの順番で相手をするように指示した。
 勢源は奥へとおもむき、愛季へお茶の用意を頼む。

 その際、「お客は三名ですので」と付け加えることを忘れなかった。
 その後あと、急いで道場へと戻る。兄の方の武士が桃桜を相手に、例の構えを取っていないか気になったからだ。
だが、道場では普通の構えで桃桜と対峙していた。一方、弟の方はと言えば小次郎と立ち合っている。
『小太郎はどうした? 勝ったのだろうか?』と勢源が思い集めていると、
 桃桜がどうやら奥儀の一つを仕掛ける動作を見せた。勢源は横目でチラと年配の武士を見るが、
 こちらを気に留めている様子は無い。
 桃桜が正に仕留めようとした時、相手の竹刀が素早く動く。桃桜は技の完遂を踏み止とどまった。
 勢源はホッとする。桃桜への《受け》の稽古が活かされているようだった。
 その直後、「参った」と云う弟の方が発した言葉に、気を削そがれた兄の面を桃桜が打った。丁度そこへ愛季の「お茶の用意が出来ました。」と云う声が届く。

  勢源は進み出て「お二方ふたかた、お茶の用意が出来たようで御座る。防具を解かれよ。」と声を掛けた。
 ところが兄の方が、「今一手ひとて、桃桜殿に御教示ごきょうじ願いたい。」と申し出てきたのだ。
 勢源としても、例の構えが出るなら観みてみたい、と思っていたこともあり、
「お茶が冷さめてしまうが、よろしいか?」と念を押して、「桃桜、今一手、お相手仕つかまつれ。一郎、用意は出来ているか?」と一郎に弟の方の相手をさせる。

 弟の方は、『もう、やりたくない』と云った風情ふぜいだったが、勢源はなかば強引に一郎と立ち合わせた。
 上位組の稽古に格好の相手と思ったからである。しかし、弟の方は「少し休ませて頂きたい。」と腰を下ろしてしまった。
 兄の方は果敢に桃桜を攻め立てている。桃桜は的確にそれを受け切った。

〈ん? 桃桜は受けの稽古に徹しているのか?〉
 勢源は桃桜がわざと相手の隙を見逃しているように見える。兄の方の例の構えは依然として出てこない。その内に一郎の対戦が始まった。勢源は一郎の左手が、軽く添える程度であるのを見て

〈これは一郎の勝ちのようだ〉と思う。案の定じょう、一郎は難なく勝ってしまった。
 桃桜も受け切るのに飽あきたのか、先程とは別の奥儀を繰り出し、今度はそれを見事に決めてしまったのだ。
 二人が防具を解くのを待ち、それから三人を勢源は奥へと案内した。案の定じょう、お茶は少し冷さめてしまっている。

「いやあ、この道場の方々は、皆お強いですな」と年配の武士。
「奥の手は隠されているように見受けられたが?」と勢源。
「お見通しでしたか。もうひとかたの師範代殿が見ている前では披露出来なんだ。許されよ。」
 それは建前たてまえであろうと勢源は感じている。
 勢源との対戦ではその理屈が成り立つが、桃桜の時には成り立たない。
 恐らく、師範代でもない女の桃桜に敗れては、面目めんぼくが立たないのであろう。

「それにしても桃桜殿は若いのに、見事な腕ですな。感服つかまつった」
 本当は兄の方が桃桜より二つ年下なのだが、桃桜の艶のある肌は実際よりもかなり若く見せているらしい。

「拙者などは、もっと若い門弟の方々にも、歯が立たなかったです」と弟の方。
「武者修行の方かたには見受けられぬで御座るが、何故なにゆえ他流試合を?」と勢源が問うと。

「藩名と剣の流派はご容赦願いたい。」と前置きをして年配の武士が語り始めた。

 それによると、国許くにもとの剣術指南役が病に倒れ、急遽拙者がその後釜に指名され申した。拙者は高齢ゆえに一旦は辞退したのですが、小藩ゆえ、他に人材が居おらず、仕方なく引き受けたのです」

「巷間の武芸者を召し抱える手もあったのでは?」
「恥ずかしながら藩の財政は困窮を極め、その余裕は有り申さん。一昨年の九州遠征は覚えておいでで御座ろう。藩はその折、多額の借金を背負うことになったのですよ」

 加増のあった大名以外は百石以上の家では俸禄の二割の借り上げが行われた。《借り上げ》と云っても返してくれるわけではない。藩による没収である。だが全国的にはかなり酷い状況だったらしく米の値段が急騰した。

 俸禄は普通、米で支払われ、屋敷で使う分を除いて残りは売り払って金銭に代えるのだが、小太郎の富田家では売り払った米の代金はいつもの年より多くなったと言ってた。むしろ潤ったと言って良いだろう。
 そのため勢源は一昨年からの九州遠征を言葉としては分かっていたが実感としては全く理解していなかった。小太郎だけではなく日本全体がそのような状態だったのである。

「京から国許へ向かう途中、機会があれば修行がてらに他流試合を申し込んできたのです。これまではそこそこの首尾で気を良くしていたのですが、ここへ来て矢張り未熟だったのだと思い知った次第です。」
「当道場でも奥の手を出せば良い結果が得られた筈でしょう」と勢源は相手を思いやる言葉を投げ掛けた。

 三人の武士が冨田道場を辞した後、勢源が上位組の稽古場に戻ると一郎と小次郎が駆け寄ってきた。
「先さっきは楽しかった。これからも他流試合をしたい。」
「うむ、一郎が勝ったら、その後あと、順に立ち会わせても良いいかな。だが、お茶が冷さめてしまうからなあ」
「では、一郎さんが勝ったら奥へお茶を頼みに行って下さい。そうすれば少なくとも俺は立ち合える。」

そこへ小太郎がやって来た。「こら、狡ずるいぞ。俺だって立ち合いたい。」と小太郎が言った。

「何言ってんだ。それ程やりたかったら桃桜さんから首位の座を奪ってみろ。」

「こらこら、言い争いはその辺にしておけ。だが、一郎の言い分は尤もだ。
 このところ、順位の変動が無い。桃桜を首位の座から引き摺ずり下ろす気概が欲しいぞ。」
 本当は、上位陣は未まだ増しな方で、下位陣にもっと欲を出してもらいたいのだ。
 だが、上位陣との差が開き過ぎてしまっているため、下位陣は対抗試合出場に諦めの気持ちが出て来てしまっている。

 小太郎の頭を占めている事がもう一つある。先程の武士の見慣れない構えだ。桃桜との稽古で試してみたいが、小太郎はそれを躊躇ためらっている。小太郎は桃桜から一方的に恩恵を受けていることを気に病やんでいる。
 何とか桃桜に恩返しをしたいと考えているようなのだ。こんなことを持ち出せば、今以上に桃桜は自分の稽古をそっちのけにして小太郎の役に立とうとするだろう。
 今、小太郎は驚くほど順調に受けの技を掌握しょうあくしつつある。
この流れは止めたくない。仕様しようが無い、自分一人で工夫しながら考えてみようと小太郎は思った。だが、あの構えからの動きは想像できない。いくつかは思い付いたのだが、どれも一刀流の動きに似ており、あの構えにする必要性は感じられない。
 多分、違う動きをするはずだ、と小太郎は確信していたのだった。

◇◇◇◇

 それから、暫くして入れ替え戦の順位に変動が起きた。
上位挑戦者に小次郎が指名されると、小次郎は一郎を飛び越して小太郎に挑いどんできたのだ。
 小太郎は一瞬、母から学んだ技を繰り出そうか、と思ったが思い止とどまることにした。
 以前は、日頃からかっていた小次郎に負けることを恥辱に感じていた。
 だが今は一郎だけではなく他の誰からも小次郎はからかわれていない。
 対抗試合での勝利も相俟あいまって小次郎は上位組の中に確固たる地位を占めるに至っている。

『入れ替え戦は稽古の一環だ』と云う師匠の言葉を小太郎は思い出していた。
 自分が小次郎用に工夫した技を試してみよう、もし敗やぶれても自分の技の不備を見付けることが出来たなら、それで良しとしよう、と小太郎は考えた。

 小次郎は揺るぎ無い堂々とした構えで佇立している。打ち込んでくる気配はない。こちらから行くか、と小太郎は小次郎の木刀に己の木刀をぶつけた。小次郎の木刀は弾はじかれない。
 想定の内だ、と構わずに小次郎の懐ふところ深く躍り込む。小太郎の意識は小次郎の木刀に集中していた。目立った動きは無い。今だ、と決めに掛かった。だが小次郎の木刀は奇妙な動きをして小太郎の竹刀を弾はじく。

〈えっ? 拙い〉と小太郎は飛びすさった。そこへ小次郎が襲い掛かる。
〈拙い、拙い〉小太郎は防戦一方だ。

 小次郎の攻撃が途絶とだえた。小太郎はホッと一息吐つく。
 次の瞬間、小次郎が小太郎の後に走り抜けていた。
 頭に痛みが残っている。遣やられた、一瞬の隙すきを突かれた。
 この時、桃桜挑戦者の一位と二位が入れ替わった。
 小太郎は動揺した。小次郎が勝ったことにではない。
 小太郎の《受け》は片手の木刀捌きであり、それは小太郎が小次郎に示唆したものである。
 他人に示唆しておきながら自分では失念していた。
 先日の他流試合での奇妙な構え、そこから繰り出される技が片手の木刀捌きであることを全く考えに入れていなかったのである。それに気付いて己の愚かさに腹が立った。

 真剣は重い。木刀や竹刀で繰り出される技が、真剣でも可能とは限らない。だから多くの流派では木刀や竹刀を両手で持たせるようにしている。
 小次郎の腕力があれば片手で真剣を自由に操れるが、他の多くの者は不可能であろう。
それ故の失念だった。小次郎と同様に片手で操れる者がいたとしても不思議ではない。
 現に小次郎がそれに当たるではないか。小次郎はそれに気づき稽古し、自分のものとした。それにやっと気付いた自分が情け無かった。
 小太郎は剣術の意味付けを、真剣による命の遣やり取りの工夫、と思っている。真剣では出来ないが木刀や竹刀では出来るような技を師匠が教えることはない。桃桜に左手の片手突きを教えてはいないし、小太郎以外に二刀による木刀捌きを教えたりはしない。

 どちらも真剣では不可能だからだ。一郎に左手を添えるように言ってあるのは、他の者が力も無いのに片手で木刀を捌くのを防ぐためである。
 恐らく先程の小次郎の木刀捌きが片手によるものだとは気付かれていない。
 小次郎は一日中剣術を考え、稽古し、基礎体力を付けるよう努力してきた。そして、一郎以上の筋力を手に入れて、ひと月で片手で出来るようになった。
 その間、二刀による木刀捌き【二刀虎乱】の受けをやってて、自分以外に先日の道場破りの奇妙な構えに興味をもって研究している者がいるとは夢にも思って居なかった。天狗になっていた。
 しかし、小次郎に敗れて、先日の道場破りの奇妙な構え、両手では握っていたが、そこから片手による技が繰り出されると考えた小太郎は光明が見出される思いだった。

 冨田道場を離れた三人の武士が大和国添上郡柳生郷へ向かい歩いている。
「京より足を延ばして来た甲斐がありましたね」と若い方の武士が話すと。
「馬鹿者!お前が言うな。お前が対した小次郎殿はまだ五歳だぞ、それに一郎殿が十三歳…」
「「えっ!」」と二人が驚くと、若い方の武士が「父上、誠で御座いますか…私には小次郎殿が五歳とは信じられません」。
 兄の方は「父上。桃桜殿はいくつでございますか」と訪ねると。
「桃桜殿の歳は教えて貰えなかった」と年配の武士は答えた。
「ははは…。千日の稽古をもってしても、万日の稽古をもってしても、天賦の才には及ばぬ鯉の滝登りですかな」と若い方の武士が締めると。
「明日から稽古は三倍…」と年配の武士は足を速めた。
「「………」」
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