アオゾラノムコウ

嘘月

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波乱万丈バレンタイン

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「は?お前…何言ってんの?」

意味がわからない…。
どーゆことだ?!

こいつ…同性愛者で…
いわゆる…
レズ(レズビアン)とか
百合とかいうやつか…!?

…なんでこんなに詳しいかって…?w

実は俺の妹がそうだからだ。
はじめは受け入れられなかった。

でも妹の個性として認めている。

認めるのには多大な時間がかかった。

実に3年。

長かった…。

そんな時を経て妹をやっとこ認めることができた。

それを、また繰り返さなくてはならなくなった。

妹ならまだしも…幼なじみで
クラスでも1、2を争うカワイイ子が……。


「嘘だろ…?こんな時に冗談辞めろよ…」

「…冗談なんかじゃないよ!!」

(おいおい…どーしろってんだよ…)

「好きなんだ…」

「うん…変だよね…あはは…」

愛花の目からは涙が溢れた。

「変じゃねーよ別に」
(あれ…俺何言って…)

「お前が好きなら…愛花が本当に、花鈴のことが好きなら別に女子同士でもいんじゃねーの?」

「…でもキモチワルイって思うでしょ?」

「今更、下向いてんじゃねーよ
好きって気付いたらもう嫌いになんかなれねーだろ?
…なら自分の気持ちに嘘つくなよ」

「千聖…」


すると軽い足音がした。
誰か走ってきたようだ。

(あ、あれは…)
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