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無人島

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A「はぁ……はぁ……、船が沈没して、ギリギリこの島にたどり着けた……」

A「しかし、救助隊は来るかな?見たところ無人島だけど、助けが来るまで生きてくぐらいの資源はありそうだな」

A「ん?あれ!人だ!」

A「すみませーん!」

B「なんだ?」

A「この島に住んでいらっしゃる方ですか?」

B「ま、そんなところかな」

A「あの、電話とかっていうのは……」

B「ある訳ないだろこんな無人島に」

A「ああ、そうですよね……すみません」

A「あの……この島の……所有者の方ってことでよろしいでしょうか?」

B「ま、そんなところかな」

A「あの、どれくらいここにいらっしゃるんですか?」

B「住んでるんだから24時間だ」

A「いや、そういうことじゃなくてですね……」

B「パッパラパッパッパー!!!」

A「!!!」

B「4時デス!4時デス!4時ニナリマシタ!!」

A「あの、突然どうしたんですか?」

B「時計ないから時報も自分でやってるんだよね」

A「毎時間今のヤツやってるんすか!?」

B「んでこの島に何しにきたんだよ」

A「ああ、それがですね。ちょっと海を渡っていたら、事故にあっちゃいまして」

B「船と?」

A「いや衝突事故じゃないです。どうやって私と船で事故にあうんですか」

A「原因不明のトラブルで沈んじゃいまして、それで何とかこの島にたどり着いたんです」

B「あーあ、終わったね。もう助からないよ」

A「え?どういうことですか?」

B「いや俺もさぁ、昔そんな感じでこの島に来たんだけどね」

A「え!そうだったんですか?じゃあここ脱出しましょうよ!イカダでも作って」

B「イカダならあるよ」

A「え、あるんですか!」

B「ああ、あるよ」

B「でもさー、俺も昨日ここに来たからさ、クオリティがね」

A「昨日!?きのう漂着したんですか!?」

B「んー、でも塗装が気に入らなくてね~」

A「いや塗装なんてどうでもいいですって!」

A「脱出しましょうよ!」

B「お前はホントにそれでいいのか!!!???」

A「何がです?」

B「ここは俺たち以外いない無人島!つまり2人っきり!何も起きないはずもなく………」

A「いや起きねーよ!野郎2人だ!」

B「動くな!」

A「うわっ!ちょっ!何だコレ!臭っ!」

B「この島名産の果物だ。催眠効果がある」

A「zzzzzz…………」

B「イカダに乗れるのは1人……お前が帰るんだ。俺はその後でもいい」

B「しかし、ずぶ濡れで寝ているまま、イカダに乗せるのは危険だな。一応腕を縛り付けて、俺の服を着させてやろう………」

B「…………これでよし!」

救助隊員「……おーい!誰かいませんかー!………あっ!!」

B「あ!違っ……これは!!」
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