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ランシーヌの生きる目的

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「ランシーヌ……」


 俺の目の前にいる女は俺が知っているランシーヌではなかった……。

 俺は彼女の変貌振りに戸惑いを感じていた。


「ふふっ……。やっと来てくれたわね……」

「ランシーヌ……」


 俺はランシーヌから目を離せなかった。


「これが私の復讐の始まりよ……。今の私は凄く気分が良いの……」


 ランシーヌはそう言うと、ゆっくりと近づいてきた。


「ランシーヌ、君は思っていた以上に恐ろしい奴だったようだな……」

「ええ、そうよ……。私は魔女の力を手に入れ、不死身の体を手に入れたの……」


 ランシーヌは感極まった顔で話していた。


「そうか……」

「だから、私はこれからもエルミス教の人間を殺していくつもり……。それも私の生きる目的でもあるの……」

「ランシーヌ……」

「ねぇ、ラドリック……。今から抱いて欲しいの……」

「こんな所で……」

「私はもう我慢できないのよ……」


 ランシーヌは顔を赤く染め、潤んだ瞳を向けていた。


「分かった……」


 俺はランシーヌを優しく抱き締めた。


「嬉しい……」

「でも、ここはまずいから、早く脱出しよう……」

「そうね……」


 ランシーヌと俺は部屋を出て、出口に向かっていた。

 廊下にも多数の遺体が転がっており、血の海と化していた。


「ここを出る前に、双子達を呼ばないと……」

「そうだな……」


 俺はランシーヌと共に双子の下に向かった。

 ミラは血をすすり、ニアは臓物を食していた。

 辺り一面は地獄と化しており、まさに悪魔の所業であった。

 俺達が双子達に近づくと、ランシーヌが命令した。


「2人共、逃げるわ!」


 ランシーヌが呼ぶと、双子達はこちらに駆け寄ってきた。


「この町から出ていくには修道女の格好をする必要があるけど、大丈夫か?」

「問題ないわ」

「平気よ」

「なら、着替えるぞ……」


 4人で修道服に着替えた後、修道院の敷地に停めてあった別の馬車に乗り荷物をまとめて町の外を目指した。

 町の門まで来ると門番の兵士達に呼び止められた。


「どこに向かう予定だ?」

「隣街の教会に行こうと思っています……」

「目的はなんだ?」

「布教活動です」

「よし、通っていいぞ!」


 俺達は無事に街を出た後、馬車を走らせていた。日は傾いていた。


「これで、とりあえず安心だな……」


 俺は安堵のため息をついた。


「まだ、始まったばかりよ……」

「ああ、分かってる……」

「今日はこれからどうするの?」

「今日は野営することになると思う……。修道院が襲われたのがバレているだろう……」

「そうよね……。明日は、隣の町に着いているといいんだけど……」


 双子達が心配そうな表情をしていた。


「大丈夫さ、きっと……」


 俺は不安を誤魔化した。

 夜になり、森の中に馬車で休むことにした。

 焚き火を囲み、俺とランシーヌは食事を済ませた。

 その後、交代で見張りをして就寝した。

 双子達が寝静まったのを見て、ランシーヌが俺に話しかけてきた。


「ねえ、ラドリック。起きてる……?」

「ん……? どうかしたのか……?」

「私が修道院で言ったことは憶えている……?」

「ああ……。憶えているが……」

「じゃあ、今から抱いて……」

「ここでか……? 双子達が近くにいるぞ……」

「向こうに移動しましょう……」

「ああ……」


 俺はランシーヌに手を引かれて月明かりの中、森に入っていった。

 俺は森の奥に連れて行かれると、彼女は俺に口付けをしてきた。

 そして、ランシーヌは後ろを向いて木の幹に手をついて尻を突き出した格好になった。


「後ろからして……」


 俺は彼女の要望通り背後から抱きしめて、ランシーヌの服の裾を捲り上げ下半身を露にした。

 ランシーヌの股間に手を這わせ彼女の中に指を2本入れて愛撫していく。


「あっ! ああ……」


 ランシーヌが気持ちよさそうに喘いでいる。彼女の中から愛液が滴っていた。

 そして、俺は自分のイチモツを取り出し後ろから彼女の中に挿入していった。


「あっ……。入ってきた……」


 ランシーヌは艶っぽい声を出していた。

 俺は腰を動かしてイチモツの出し入れを始めた。

 ランシーヌの中は熱く、柔らかく包み込むように締め付けてきて気持ちよかった。


「ランシーヌ……」

「ラドリック……。もっと激しく突いて……」

「分かった……」


 俺は更に強く突き上げた。


「ああ……。良い……。感じる……。あなたを感じれる……。最高よ……」


 ランシーヌの喘ぎ声で興奮し、彼女の中に入っているイチモツがさらに膨らんで猛っていた。

 俺は暫く彼女の中への出し入れを楽しんでいた。


「ランシーヌ……」

「私もそろそろイキそうだわ……」

 俺も限界が近かった。俺はラストスパートをかけて、ひたすらに腰を打ち付けた。


「くっ! 出る……」

「来て……。いっぱい出して……」


  俺は絶頂に達し、ランシーヌの膣内に精液を放出していた。


「熱い……。あなたのが入ってくる……。幸せ……」


 ランシーヌも身体をビクビクと痙攣させながら、イッていた。

 俺がランシーヌの中から引き抜くと、大量の白濁した液体が溢れ出ていた。


「ありがとう……。ラドリック……。凄く良かったわ……」

「俺もだ……」

「これからも一杯してね……」

「ああ……」


 ランシーヌとの行為の後、日が昇るまで睡眠を取ることにした。


 ラドリックとランシーヌの行為の最中、双子達は目を覚ましお互い顔を見合わせながら、こう言っていた。


「ランシーヌがラドリックを独り占めしてズルいと思わない?」

「そうね……」

「私達だって本当はラドリックとしたいものね」

「我慢するのも辛いわね……」


 ミラの言葉にニアは微笑みながら、こう答えた。


「なら、我慢する必要なんてないじゃない」

「どういうこと……?」

「ランシーヌに気付かれないよう、こっそりすればいいだけよ」

「確かに……。それなら、いつか出来るわね」


 2人は納得すると、再び眠りについたのだった。


 翌朝、朝食を食べ終えた後、馬車を走らせて隣街を目指していた。


「あと少しで着くはずだ……」

「そう……」


 ランシーヌが返事をした後、沈黙が訪れた。

 しばらく走っていると前方に町が見えてきた。


「あれが、ヤルトンの町だな……」

「やっと着いたのね……」


 町の入口まで行くと、2人の門番に呼び止められた。


「止まれ!」


 俺達は馬車を止めて降りた。服装は修道服のままである。


「お前達は何者だ?」

「私は旅をしている修道女です」

「ふむ……。身分証はあるか?」

「ありません……」


 門番達は疑いの目をしていた。

 俺は焦りを感じた。

 まずいな……、どうするか……。このままだと捕まってしまう……。

 俺は何か手はないのかと考えていた。

 その時、双子達が門番に近づいていく。

 門番は驚いている様子であった。俺は嫌な予感しかしなかった。

 コイツ等は何をする気だ……!

 門番は緊張した面持ちで質問をした。


「おい、お嬢ちゃん達……。何をしているんだ?」


 双子達がお互いに目を合わせ門番達に甘い声で囁いていた。


「ねえ……。ここを通してくれたら、いい事をしてあげる……」

「なんだ? いい事って……?」

「う~ん……。それはね……」

「お願い……。通してくれたら、ご褒美をあげるから……」

「だから、通して……」


 双子達が色っぽく懇願していた。

 門番達は顔を赤くしながら、鼻の下を伸ばしている。

  俺は呆れて何も言えないでいると、双子達の誘惑に負けたのか門番達がニヤけた表情をして口を開いた。


「よし、分かった……。通っていいが、いい事とやらをしてくれるんだな?」

「うん……」

「わかってるわ……」

「じゃあ、詰所に行こうか……」


 顔がにやけた門番達と双子は詰所の中に入って行った。

 俺は不安になりランシーヌに話しかけた。


「大丈夫なのか……!?」

「ええ……。問題無いわ……」

「でも、アイツ等は門番を殺さないだろうな……?」

「ええ……。そんなことはしないわ……」

「じゃあ、なんで連れて行かせたんだよ……」

「決まってるでしょう……。あの子達の身体と引き換えに、この町に入る為よ……」

「そうか……」


 俺はランシーヌの言葉に頷くしかなかった。
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