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第90話:風雲!!大輔城 後編
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ここは大和国某所の山中。
遂に美佳の婿選びに勝ち残った六名の侍たちが最終関門に立つ。
「大体この流れだと、誰が一番強いかを決めるということか。」
一馬は義成を見る。
「かもな・・・だが、ここにいる者たちは、誰もが自分がこの中で一番強いと思っている・・・だろ?」
義成は含み笑いを浮かべながら他の四人を見回した。
芳野一馬・・・あの三好政康を一騎打ちで破った男、そして高井義成は松永弾正を討ち取っている。
強者揃いの山田家においても特に名高い二人か・・・
榊原康政は身震いする思いであった。
恐れではなく、自らの強さを確かめたいということ。
それを見ていた本田平八郎は悔しさを滲ませていた。
ワシがあの場に居たかったものじゃ・・・
「さあさあ・・・次が最終関門です。者共ォ!!美佳姫の心を手に入れたいかァ?」
「オオッ!!」
光秀の檄に応える六人の猛者たち。
「さあ・・・ここに集いし強者たちの戦いの場はここだァ!!」
光秀が指差した先には・・・
「・・・!?」
それを見て六人の猛者たちは首を傾げる。
「何これ・・・面白そう♪」
喜ぶお市とその隣で口をぽかんと開けたままの岳人。
「まあ・・・これってベタベタな芸人たちのネタみたいね。」
朋美も呆れ顔。
「よくこんなの思いついたな・・・誰が考えたのよ?」
「私と明智殿です。全て我ら二人の考えた関門でございます。」
私の質問に堂々と胸を張って答える景兼。
「ポカポカドボンじゃん・・・。」
私と美佳は同時につぶやいてしまうと顔を見合わせる。
そう・・・バラエティーの定番であるポカポカドボンだった。
沼の上に準備されていた。
「ちなみにこの沼は伝説の底なし沼なので気をつけてください。相手を落としても自分が落ちたら失格になりますので要注意ですぞ。」
光秀の言葉にさすがに一馬たちも怒りを露わにする。
「おい・・・オッサンよォ・・・見本を見せろよ。」
「今、何と言いましたか? 芳野殿。」
一馬の言葉に反応した光秀。
「申し訳ございません。山田の軍師殿。我らは戦い方がわからない故に見本を見せていただきたいのです。」
康政が頭を下げる。
「ならば景兼と光秀で戦ってよ。」
「そんな・・・。」
私の言葉に思わず動揺する景兼。露骨に感情を露わにする姿は珍しい。
「いいじゃないか・・・・やれよ豊五郎。」
義輝も同調する。
あの・・・間違いなく私が負けるんですけど・・・
光秀の青ざめていく表情を見て六人の猛者たちは、これまでの恨みとばかりに嫌らしい笑みを浮かべるのだった。
そして、天下の大剣豪疋田豊五郎景兼と戦国最大の下剋上男になるはずだったが山田家家臣で丸く収まっている明智光秀がポカポカドボンで戦うことになった。
ウレタンなど戦国時代にはないため、藁の束を太く棒のようにして叩き合うことになる。
二人は丸太にまたがって向かい合った。
「始め!!」
私の号令と共に距離を縮めて互いに棒を振るい合う。
うぬ・・・やりづらいぞ・・・
景兼の表情に早くも焦りが見える。
勝機は我にあり!!
光秀はなんと景兼の手から棒を叩き落とした。
「おお・・・。」
奇跡の番狂わせかのような瞬間に一同驚きの表情を浮かべた。
そして光秀の棒の一撃が景兼を捉えた。
しかし・・・
「おお・・・無刀流か・・・。」
義輝は思わず嘆息する。
景兼は光秀の一撃を素手で受け止めていた。
「離すのじゃ疋田殿。」
「離しませぬ!!」
互いに力比べとなり、棒の取り合いになっている。
その結末はあまりに呆気ないものだった。
「のあ・・・!?」
バランスを崩した光秀は落ちそうになり景兼の足を掴む。
「な・・・何をされる・・・うわぁぁぁ!!」
光秀の巻き沿いを喰らい、景兼も底なし沼に落ちていった。
なんとか沼から這い上がることができたが、息も絶え絶えの景兼と光秀。
「拙者は遠慮いたします。とても皆様に勝てる気がしませぬ。」
「戦わずして敗北を認めます。」
土屋昌続と北条景広はそれを見て棄権する。
「賢明だな・・・。」
「私もあれは嫌だ。底なし沼は怖いって。」
義輝と私はドン引き状態だ。
「で・・・では準決勝・・・高井義成対高山重友。」
全身泥まみれの光秀の号令で義成と重友が丸太にまたがった。
「恨みっこ無しですぞ。高山様。」
義成は気合十分。
「逃げちゃ駄目だ・・・逃げちゃ駄目だ・・・逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ。」
重友はただ目を閉じてブツブツとつぶやいている。
「始め!!」
「逃げちゃ駄目だァァァ!!」
光秀の合図と共に重友は一気に間合いを詰めて義成の懐に入り込む。
「なッ・・・!?」
完全に虚を突かれた義成の身体に重友の一撃が炸裂する。
「無念・・・美佳様・・・」
呆気なく義成は底なし沼に落ちていった。
「義成負けているし・・・でもシゲちゃん勝ってるし・・・複雑ね。」
美佳がつぶやいた時だった。
「やった・・・やったァァァ・・・ああッ!!」
なんと重友は喜びのあまりバランスを崩して底なし沼に落ちていく。
「高山様!!」
「助けますぞ!!」
一馬と榊原康政は重友を助けるために手を差し出す。
「ありがとう!!」
「いやはやお見事でした。」
しかし、そんな重友の背後から泥まみれの男が姿を現す。
「な・・・なぜ・・・私を助けないのだ・・・。」
まるで泥田坊のような姿になった義成であった。
「ひいィィィッ!?」
怯える一馬と康政を底なし沼に引きずり込む義成。
四人まとめて溺れている姿はあまりに滑稽であった。
それを見て山田忍軍の忍びたちが慌てて助けに向かう。
「全員失格ゥ!!」
満面の笑みの光秀の声が響き渡る。
「もう・・・一馬も義成もシゲちゃんもさあ・・・あと少しなのに。」
思わず頬を膨らませる美佳。
「実はまんざらでもなかったんじゃない?」
楓が美佳の肩を揉みながら頬を寄せる。
「べ・・・別に・・・いいじゃん!!」
みんな・・・お疲れ様。
美佳は参加者全員を見回すと深々と頭を下げた。
美佳の婿選びが終わった後の会場。
「やりますか・・・」
「お手並み拝見!!」
一馬と本田平八郎が立ち合いを始めている。
「じゃあ我らも・・・。」
「やるとしますか!!」
義成と康政も立ち合いを始める。
「こいつら何者だ・・・恐ろしく腕が立つぞ。」
その立ち合いを眺めている土屋昌続。
「ハハハ・・・この二人と同じぐらい腕が立つのがまだまだいるぞ。山田にはのう。」
真柄直澄が純忠と源之進を伴いやってくる。
「皆、我らと同じぐらいの齢であろう。いずれは戦場で相まみえるかもしれぬな。」
北条景広はそう言うとほくそ笑んだ。
「甲斐の虎武田の家臣である土屋昌続に越後の龍上杉謙信の家臣である北条景広。そして三河の徳川の家臣の本田平八郎に榊原康政。ここでの邂逅が良い方向に向かって欲しいものだね。」
私は若き侍たちの姿をただ眺めていた。
ここでの出会いが後の山田家に大きな影響を与えることになる。
そんな予感を私は感じていたのだった。
遂に美佳の婿選びに勝ち残った六名の侍たちが最終関門に立つ。
「大体この流れだと、誰が一番強いかを決めるということか。」
一馬は義成を見る。
「かもな・・・だが、ここにいる者たちは、誰もが自分がこの中で一番強いと思っている・・・だろ?」
義成は含み笑いを浮かべながら他の四人を見回した。
芳野一馬・・・あの三好政康を一騎打ちで破った男、そして高井義成は松永弾正を討ち取っている。
強者揃いの山田家においても特に名高い二人か・・・
榊原康政は身震いする思いであった。
恐れではなく、自らの強さを確かめたいということ。
それを見ていた本田平八郎は悔しさを滲ませていた。
ワシがあの場に居たかったものじゃ・・・
「さあさあ・・・次が最終関門です。者共ォ!!美佳姫の心を手に入れたいかァ?」
「オオッ!!」
光秀の檄に応える六人の猛者たち。
「さあ・・・ここに集いし強者たちの戦いの場はここだァ!!」
光秀が指差した先には・・・
「・・・!?」
それを見て六人の猛者たちは首を傾げる。
「何これ・・・面白そう♪」
喜ぶお市とその隣で口をぽかんと開けたままの岳人。
「まあ・・・これってベタベタな芸人たちのネタみたいね。」
朋美も呆れ顔。
「よくこんなの思いついたな・・・誰が考えたのよ?」
「私と明智殿です。全て我ら二人の考えた関門でございます。」
私の質問に堂々と胸を張って答える景兼。
「ポカポカドボンじゃん・・・。」
私と美佳は同時につぶやいてしまうと顔を見合わせる。
そう・・・バラエティーの定番であるポカポカドボンだった。
沼の上に準備されていた。
「ちなみにこの沼は伝説の底なし沼なので気をつけてください。相手を落としても自分が落ちたら失格になりますので要注意ですぞ。」
光秀の言葉にさすがに一馬たちも怒りを露わにする。
「おい・・・オッサンよォ・・・見本を見せろよ。」
「今、何と言いましたか? 芳野殿。」
一馬の言葉に反応した光秀。
「申し訳ございません。山田の軍師殿。我らは戦い方がわからない故に見本を見せていただきたいのです。」
康政が頭を下げる。
「ならば景兼と光秀で戦ってよ。」
「そんな・・・。」
私の言葉に思わず動揺する景兼。露骨に感情を露わにする姿は珍しい。
「いいじゃないか・・・・やれよ豊五郎。」
義輝も同調する。
あの・・・間違いなく私が負けるんですけど・・・
光秀の青ざめていく表情を見て六人の猛者たちは、これまでの恨みとばかりに嫌らしい笑みを浮かべるのだった。
そして、天下の大剣豪疋田豊五郎景兼と戦国最大の下剋上男になるはずだったが山田家家臣で丸く収まっている明智光秀がポカポカドボンで戦うことになった。
ウレタンなど戦国時代にはないため、藁の束を太く棒のようにして叩き合うことになる。
二人は丸太にまたがって向かい合った。
「始め!!」
私の号令と共に距離を縮めて互いに棒を振るい合う。
うぬ・・・やりづらいぞ・・・
景兼の表情に早くも焦りが見える。
勝機は我にあり!!
光秀はなんと景兼の手から棒を叩き落とした。
「おお・・・。」
奇跡の番狂わせかのような瞬間に一同驚きの表情を浮かべた。
そして光秀の棒の一撃が景兼を捉えた。
しかし・・・
「おお・・・無刀流か・・・。」
義輝は思わず嘆息する。
景兼は光秀の一撃を素手で受け止めていた。
「離すのじゃ疋田殿。」
「離しませぬ!!」
互いに力比べとなり、棒の取り合いになっている。
その結末はあまりに呆気ないものだった。
「のあ・・・!?」
バランスを崩した光秀は落ちそうになり景兼の足を掴む。
「な・・・何をされる・・・うわぁぁぁ!!」
光秀の巻き沿いを喰らい、景兼も底なし沼に落ちていった。
なんとか沼から這い上がることができたが、息も絶え絶えの景兼と光秀。
「拙者は遠慮いたします。とても皆様に勝てる気がしませぬ。」
「戦わずして敗北を認めます。」
土屋昌続と北条景広はそれを見て棄権する。
「賢明だな・・・。」
「私もあれは嫌だ。底なし沼は怖いって。」
義輝と私はドン引き状態だ。
「で・・・では準決勝・・・高井義成対高山重友。」
全身泥まみれの光秀の号令で義成と重友が丸太にまたがった。
「恨みっこ無しですぞ。高山様。」
義成は気合十分。
「逃げちゃ駄目だ・・・逃げちゃ駄目だ・・・逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ。」
重友はただ目を閉じてブツブツとつぶやいている。
「始め!!」
「逃げちゃ駄目だァァァ!!」
光秀の合図と共に重友は一気に間合いを詰めて義成の懐に入り込む。
「なッ・・・!?」
完全に虚を突かれた義成の身体に重友の一撃が炸裂する。
「無念・・・美佳様・・・」
呆気なく義成は底なし沼に落ちていった。
「義成負けているし・・・でもシゲちゃん勝ってるし・・・複雑ね。」
美佳がつぶやいた時だった。
「やった・・・やったァァァ・・・ああッ!!」
なんと重友は喜びのあまりバランスを崩して底なし沼に落ちていく。
「高山様!!」
「助けますぞ!!」
一馬と榊原康政は重友を助けるために手を差し出す。
「ありがとう!!」
「いやはやお見事でした。」
しかし、そんな重友の背後から泥まみれの男が姿を現す。
「な・・・なぜ・・・私を助けないのだ・・・。」
まるで泥田坊のような姿になった義成であった。
「ひいィィィッ!?」
怯える一馬と康政を底なし沼に引きずり込む義成。
四人まとめて溺れている姿はあまりに滑稽であった。
それを見て山田忍軍の忍びたちが慌てて助けに向かう。
「全員失格ゥ!!」
満面の笑みの光秀の声が響き渡る。
「もう・・・一馬も義成もシゲちゃんもさあ・・・あと少しなのに。」
思わず頬を膨らませる美佳。
「実はまんざらでもなかったんじゃない?」
楓が美佳の肩を揉みながら頬を寄せる。
「べ・・・別に・・・いいじゃん!!」
みんな・・・お疲れ様。
美佳は参加者全員を見回すと深々と頭を下げた。
美佳の婿選びが終わった後の会場。
「やりますか・・・」
「お手並み拝見!!」
一馬と本田平八郎が立ち合いを始めている。
「じゃあ我らも・・・。」
「やるとしますか!!」
義成と康政も立ち合いを始める。
「こいつら何者だ・・・恐ろしく腕が立つぞ。」
その立ち合いを眺めている土屋昌続。
「ハハハ・・・この二人と同じぐらい腕が立つのがまだまだいるぞ。山田にはのう。」
真柄直澄が純忠と源之進を伴いやってくる。
「皆、我らと同じぐらいの齢であろう。いずれは戦場で相まみえるかもしれぬな。」
北条景広はそう言うとほくそ笑んだ。
「甲斐の虎武田の家臣である土屋昌続に越後の龍上杉謙信の家臣である北条景広。そして三河の徳川の家臣の本田平八郎に榊原康政。ここでの邂逅が良い方向に向かって欲しいものだね。」
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