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第99話:天才軍師竹中半兵衛
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1568年3月、大和国多聞山城。
大広間には大和四家改め大和四天王以下有力国人衆が集められて評定が開かれていた。
「丹波とはこれまた遠いものですな・・・。」
大和四天王の一人である越智家広がため息交じりにつぶやく。
「そうですね。ただ私の予想通りでもあるのです。」
岳人は地図を広げる。
「景兼さんも光秀さんもこの生野の銀山を手に入れたいのでしょう。それは朝廷も同じということです。」
「なるほどですな。私も同じ立場ならそう考えますが・・・赤井や波多野も黙っているわけにはいかぬでしょうな。」
大和四天王の一人、箸尾高春は知将である山田家家臣本田正信を見た。
「殿に丹波国守護としての正式な通達はまだでしょう。大義名分を通さずして攻めるは我らに後々の災いをもたらすことになるかと。」
「うむ、せっかく畿内で高まった山田家の名声が失墜する恐れがある。」
そこに楠木正虎が付け加えた。
「故に疋田殿、明智殿には静観をお願いしております。勢いも重要ですが、その後のことも考えねばなりませぬ。」
正信の言葉に一同うなずくだけであった。
評定が終わると岳人のもとに筒井順慶がやってきた。
「岳人殿。大和は安泰なれど周辺諸国はそうはいきませぬ。今は動かぬ時だと思います。」
「わかっていますよ・・・。でもいざどうしても動かねばならぬときは頼みます。」
「分かり申した。」
そんな岳人と順慶のやり取りを見つめている一馬と義成。
「いざ丹波という時に城に籠っているのもどうだろうか・・・。」
「そうだな。城を持って気付いたことといえば・・・」
そんな二人の間に美佳が割り込んできた。
「気付いたことは?」
「美佳様に毎日会えないことですね。」
一馬と義成の答えに笑顔を見せる美佳。
「ありがとう。なんか色々と毎日顔を合わせていた人たちがいなくなって寂しいのよね。」
パパ・・・無理はしないでね・・・
美佳は京の都の方角を向くと祈るような思いであった。
尾張国小牧山城。
織田信長は苛立ちを隠せなかった。
無言のままで威圧的なオーラを漂わせている。
鬼柴田と謳われるほどの柴田勝家でさえ萎縮して冷や汗を流していた。
「遅い・・・いつになれば足利義秋公は来るのじゃ。」
信長がつぶやくも誰も反応しない。
ふむ・・・難しいのう・・・いつも思うのじゃが、信長という男はどこまで恐れられているというのか。
果心居士の視点で家臣団を眺めて嘆息する信長。
「まあ良い・・・。来たところで何の力にもならんじゃろうて。」
そこに急使が飛び込んできた。
「殿、一大事でございます。浅井長政が美濃に攻め入ったとのことです!!」
「なんと・・・浅井が斎藤を・・・。」
柴田勝家は驚きのあまり声を上げる。
「六角ではなく斎藤とは・・・まさか・・・。」
丹羽長秀は考え込むと信長を見た。
「さすが長秀よのう。西美濃三人衆を断罪し、竹中半兵衛が尾張に出ずっぱりの今こそ好機であろう。美濃はがら空きじゃ。」
信長は腕組をすると天を仰ぐ。
「先を越されたか・・・クッ・・・。」
佐久間信盛が床に拳を叩きつけて悔しがっていた。
しかし、信長をチラ見している。
信盛・・・なかなかの役者よのう。
「だがな・・・これは我らにも好機じゃ。」
信長はカッと眼を見開くと家臣団を見回した。
「竹中半兵衛は美濃一国よりも価値があるじゃろう。ワシが天下統一を成し遂げる為にはあの男の力が必要じゃ。勝家・・・吉藤城を攻めよ。」
「ははッ!!」
信長の命を受けるとすぐに勝家は大広間を出ていった。
美濃国稲葉山城。
強襲してきた浅井軍の前に籠城するしかなかった斎藤龍興。
「何故、織田ではなく浅井がこの美濃を攻めるのだ・・・。」
籠城して五日目の龍興はただ頭を抱え続けていた。
「ここは捨てて逃げるのが得策ですぞ。」
斎藤家家臣長井道利が言う。
「生きてさえいれば再起は叶います。」
同じく斎藤家家臣不破光治も促すのだが、龍興には耳を貸すだけの余裕がなかった。
「半兵衛がおれば・・・。」
道利は天才軍師の不在を嘆いていた。
そして斎藤家には・・・斎藤龍興には過ぎたる存在であったとも思っていた。
どこに逃げる・・・大垣城の氏家直正は織田家配下と考えねばならぬ。
我らは余りにも敵が多すぎる。
「降伏じゃ。」
あまりに突然の龍興の言葉に家臣団は開いた口が塞がらない。
「元々は父上が早う死なれたのが悪いのだ!! 何がワシに出来る? もう面倒じゃ!!」
そんな龍興の叫び声が虚しく大広間に響き渡るのだった。
尾張国吉藤城。
竹中半兵衛重治は類稀なる軍略を用いて尾張国内に進軍していた。
しかし、そこに稲葉山城が浅井に攻められているとの報が届いた。
「やはりか・・・予想よりも速かった。」
重治は苦笑いを浮かべる。
その前には五右衛門の姿があった。
「大したもんだ。本当に浅井が攻めてくるとはな。」
五右衛門は感心している。
その背後では柱に背もたれた慶次もいた。
「どうするんだ? 竹中半兵衛。」
慶次は五右衛門の隣に腰を下ろすと重治に問いかける。
「早い方がよろしいかと・・・今宵ですかね・・・」
重治は笑顔で五右衛門と慶次に頭を下げた。
先月の事、山城国守護に任命されて間もない勝竜寺城に一人の男が訪れた。
「拙者は斎藤家家臣竹中半兵衛重治が家臣の喜多村十助直吉と申します。」
その男は若いながらも幾度もの死地を乗り越えてきた強者の雰囲気を漂わせていた。
「竹中半兵衛だと・・・。」
景兼と光秀は驚きを隠せなかった。
天才軍師と名高いその若者は美濃周辺どころか畿内にまでその名を轟かせていたのだ。
「なるほど・・・近江の浅井が美濃に攻め入るというのですね。」
私は十助の話を聞く。
「斎藤に援軍を出すのは私的には許せませぬ・・・」
光秀は首を横に振る。景兼も渋い表情だ。
「いえ・・・我が主君である竹中半兵衛重治はそれを望んではおりませぬ。」
その様子を見て十助は笑みを浮かべながら光秀を見た。
その後の十助の話を聞いた景兼と光秀は歓喜の表情に変わっていた。
「殿・・・何という朗報・・・。竹中半兵衛が来れば私たちは用済みですぞ!!」
「えッ・・・用済みって・・・喜んで言うこと?」
「それぐらいの男ということです。」
「それならば俺たちがその竹中半兵衛のもとに行くとするか。」
五右衛門が口を開いた。隣で慶次は微笑している。
「ただ・・・機会を伺わねばなりません。それでもよろしいですか?」
「構わんよ・・・な?」
十助の言葉に五右衛門は答えると私を見た。
都の暮らしがお前らには退屈で窮屈と見たよ・・・仕方ないねえ。
「五右衛門、慶次・・・時が来たら責任を持って竹中半兵衛殿を連れてきてよ。」
私の言葉に笑顔になる五右衛門と慶次であった。
そして夜更け過ぎのことだった。
木曽川を下っていく幾つもの船の影があった。
「我が生涯において最初で最後の不忠になりましょう・・・お許しを・・・」
重治は舟の上から稲葉山城の方を向いて一礼するのだった。
こうして私の下に天才軍師竹中半兵衛重治が加わることになる。
このことが増々山田家の発展に繋がり、私自身は苦悩を深めていくことになるのである。
大広間には大和四家改め大和四天王以下有力国人衆が集められて評定が開かれていた。
「丹波とはこれまた遠いものですな・・・。」
大和四天王の一人である越智家広がため息交じりにつぶやく。
「そうですね。ただ私の予想通りでもあるのです。」
岳人は地図を広げる。
「景兼さんも光秀さんもこの生野の銀山を手に入れたいのでしょう。それは朝廷も同じということです。」
「なるほどですな。私も同じ立場ならそう考えますが・・・赤井や波多野も黙っているわけにはいかぬでしょうな。」
大和四天王の一人、箸尾高春は知将である山田家家臣本田正信を見た。
「殿に丹波国守護としての正式な通達はまだでしょう。大義名分を通さずして攻めるは我らに後々の災いをもたらすことになるかと。」
「うむ、せっかく畿内で高まった山田家の名声が失墜する恐れがある。」
そこに楠木正虎が付け加えた。
「故に疋田殿、明智殿には静観をお願いしております。勢いも重要ですが、その後のことも考えねばなりませぬ。」
正信の言葉に一同うなずくだけであった。
評定が終わると岳人のもとに筒井順慶がやってきた。
「岳人殿。大和は安泰なれど周辺諸国はそうはいきませぬ。今は動かぬ時だと思います。」
「わかっていますよ・・・。でもいざどうしても動かねばならぬときは頼みます。」
「分かり申した。」
そんな岳人と順慶のやり取りを見つめている一馬と義成。
「いざ丹波という時に城に籠っているのもどうだろうか・・・。」
「そうだな。城を持って気付いたことといえば・・・」
そんな二人の間に美佳が割り込んできた。
「気付いたことは?」
「美佳様に毎日会えないことですね。」
一馬と義成の答えに笑顔を見せる美佳。
「ありがとう。なんか色々と毎日顔を合わせていた人たちがいなくなって寂しいのよね。」
パパ・・・無理はしないでね・・・
美佳は京の都の方角を向くと祈るような思いであった。
尾張国小牧山城。
織田信長は苛立ちを隠せなかった。
無言のままで威圧的なオーラを漂わせている。
鬼柴田と謳われるほどの柴田勝家でさえ萎縮して冷や汗を流していた。
「遅い・・・いつになれば足利義秋公は来るのじゃ。」
信長がつぶやくも誰も反応しない。
ふむ・・・難しいのう・・・いつも思うのじゃが、信長という男はどこまで恐れられているというのか。
果心居士の視点で家臣団を眺めて嘆息する信長。
「まあ良い・・・。来たところで何の力にもならんじゃろうて。」
そこに急使が飛び込んできた。
「殿、一大事でございます。浅井長政が美濃に攻め入ったとのことです!!」
「なんと・・・浅井が斎藤を・・・。」
柴田勝家は驚きのあまり声を上げる。
「六角ではなく斎藤とは・・・まさか・・・。」
丹羽長秀は考え込むと信長を見た。
「さすが長秀よのう。西美濃三人衆を断罪し、竹中半兵衛が尾張に出ずっぱりの今こそ好機であろう。美濃はがら空きじゃ。」
信長は腕組をすると天を仰ぐ。
「先を越されたか・・・クッ・・・。」
佐久間信盛が床に拳を叩きつけて悔しがっていた。
しかし、信長をチラ見している。
信盛・・・なかなかの役者よのう。
「だがな・・・これは我らにも好機じゃ。」
信長はカッと眼を見開くと家臣団を見回した。
「竹中半兵衛は美濃一国よりも価値があるじゃろう。ワシが天下統一を成し遂げる為にはあの男の力が必要じゃ。勝家・・・吉藤城を攻めよ。」
「ははッ!!」
信長の命を受けるとすぐに勝家は大広間を出ていった。
美濃国稲葉山城。
強襲してきた浅井軍の前に籠城するしかなかった斎藤龍興。
「何故、織田ではなく浅井がこの美濃を攻めるのだ・・・。」
籠城して五日目の龍興はただ頭を抱え続けていた。
「ここは捨てて逃げるのが得策ですぞ。」
斎藤家家臣長井道利が言う。
「生きてさえいれば再起は叶います。」
同じく斎藤家家臣不破光治も促すのだが、龍興には耳を貸すだけの余裕がなかった。
「半兵衛がおれば・・・。」
道利は天才軍師の不在を嘆いていた。
そして斎藤家には・・・斎藤龍興には過ぎたる存在であったとも思っていた。
どこに逃げる・・・大垣城の氏家直正は織田家配下と考えねばならぬ。
我らは余りにも敵が多すぎる。
「降伏じゃ。」
あまりに突然の龍興の言葉に家臣団は開いた口が塞がらない。
「元々は父上が早う死なれたのが悪いのだ!! 何がワシに出来る? もう面倒じゃ!!」
そんな龍興の叫び声が虚しく大広間に響き渡るのだった。
尾張国吉藤城。
竹中半兵衛重治は類稀なる軍略を用いて尾張国内に進軍していた。
しかし、そこに稲葉山城が浅井に攻められているとの報が届いた。
「やはりか・・・予想よりも速かった。」
重治は苦笑いを浮かべる。
その前には五右衛門の姿があった。
「大したもんだ。本当に浅井が攻めてくるとはな。」
五右衛門は感心している。
その背後では柱に背もたれた慶次もいた。
「どうするんだ? 竹中半兵衛。」
慶次は五右衛門の隣に腰を下ろすと重治に問いかける。
「早い方がよろしいかと・・・今宵ですかね・・・」
重治は笑顔で五右衛門と慶次に頭を下げた。
先月の事、山城国守護に任命されて間もない勝竜寺城に一人の男が訪れた。
「拙者は斎藤家家臣竹中半兵衛重治が家臣の喜多村十助直吉と申します。」
その男は若いながらも幾度もの死地を乗り越えてきた強者の雰囲気を漂わせていた。
「竹中半兵衛だと・・・。」
景兼と光秀は驚きを隠せなかった。
天才軍師と名高いその若者は美濃周辺どころか畿内にまでその名を轟かせていたのだ。
「なるほど・・・近江の浅井が美濃に攻め入るというのですね。」
私は十助の話を聞く。
「斎藤に援軍を出すのは私的には許せませぬ・・・」
光秀は首を横に振る。景兼も渋い表情だ。
「いえ・・・我が主君である竹中半兵衛重治はそれを望んではおりませぬ。」
その様子を見て十助は笑みを浮かべながら光秀を見た。
その後の十助の話を聞いた景兼と光秀は歓喜の表情に変わっていた。
「殿・・・何という朗報・・・。竹中半兵衛が来れば私たちは用済みですぞ!!」
「えッ・・・用済みって・・・喜んで言うこと?」
「それぐらいの男ということです。」
「それならば俺たちがその竹中半兵衛のもとに行くとするか。」
五右衛門が口を開いた。隣で慶次は微笑している。
「ただ・・・機会を伺わねばなりません。それでもよろしいですか?」
「構わんよ・・・な?」
十助の言葉に五右衛門は答えると私を見た。
都の暮らしがお前らには退屈で窮屈と見たよ・・・仕方ないねえ。
「五右衛門、慶次・・・時が来たら責任を持って竹中半兵衛殿を連れてきてよ。」
私の言葉に笑顔になる五右衛門と慶次であった。
そして夜更け過ぎのことだった。
木曽川を下っていく幾つもの船の影があった。
「我が生涯において最初で最後の不忠になりましょう・・・お許しを・・・」
重治は舟の上から稲葉山城の方を向いて一礼するのだった。
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