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第100話:先見之明を持つ男
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美濃国稲葉山城。
誇らしげな顔で天守閣から城下町を眺める浅井長政。
その眼は更に東へと向いていた。
市姫がおればのう・・・信長よ。
俺が貴様の首を狙うということはなかっただろうに。
まあ・・・良い。
尾張を奪えば次は三河か飛騨か・・・
いずれにせよ、その後に山田を潰すのはこの俺だ。
斎藤龍興が降伏したことにより、美濃国は浅井家の領地となった。
実際にはまだ降伏をしていない者達も多くある。
更にこれを機に織田に内通していた勢力は次々と表立って反旗を翻し、まさしく大小の勢力入り乱れての混乱状態であった。
尾張国小牧山城。
織田軍は着々と出陣準備を整えていた。
「殿、さすがでございますな。浅井の我らへの恨みを利用するとは。」
隠し部屋の中、佐久間信盛が言う。
「後先を考えぬ暴挙よ。だが長政はただの蛮勇ではない。我らが攻めてくることは想定しておるだろう。」
「ですが・・・それ以上の・・・ですな。」
「何も恐れることはない。それだけのことじゃ。」
信長はそう言うと目を閉じた。
竹中半兵衛を取り逃がしたのだけは予定外であったがな・・・
山田大輔め・・・あやつの下には集うのう・・・まるで梁山泊のようじゃ・・・
山城国勝竜寺城。
「私は竹中半兵衛重治と申します。」
私の前で平伏するの半兵衛。
あまりのイケメンぶりに私も含めて皆ドン引きしていた。
女装させたら絶世の美女だね・・・
「ところでお聞きしたいことがあるのですが?」
私はここまでに至る経緯を聞きたかった。
斎藤家を見限った理由を。
「我が妻であるいねの父は安藤守就。斎藤家の重臣でございました。織田家に内通しており、幾度となく諫めましたが聞き入れてもらえませんでした。」
「確か、安藤守就殿は斎藤龍興によって打ち首になったと。」
光秀が聞く。
「はい。稲葉良道様、氏家直元様共々、謀反の疑いにより・・・。」
半兵衛はうなずく。
「あの方々を一度に粛清とは・・・理由はあれど家臣団の士気が・・・信じられぬ。」
「はい。しかし・・・それよりも私が・・・私がそれを密告したことになっていたのです。」
光秀の言葉に半兵衛はうなだれた。
「実際には密告は織田の手の者によるものでした。家中に居づらくする為の策。案の定、織田からは幾度とな誘いがございました。」
「それだけ竹中殿の才を織田が欲したということか・・・。それでは何故に我が山田家への仕官を望まれたのか?」
景兼が半兵衛に問いかける。
「明智殿もそれには絡んでおりますよ。」
半兵衛は光秀を見た。
「そうか・・・光秀は竹中殿と同じく美濃の出身だったよね。」
私の言葉に光秀はうなずく。
「我が父である重元からはいつも明智殿のことをよく聞いておりました。いずれは斎藤家を背負って立つ傑物であると。そんな方がお仕えしている山田大輔という方が気になっておりました。」
半兵衛は私を見ると再び平伏した。
「そんなねえ・・・大したことないですよ。私なんかね。」
照れる私であったが
「いや、本当に大したことないですぞ。ただのオッサンですぞ。」
清興がツッコミを入れる。
「しょうもないことばかり考えている只のしがない男だね。」
六兵衛も失辣だ。
「酷い・・・怒ったぞ。この野郎ども!! 清興・・・オマエは武芸の腕は立つが夜はイマイチらしいな。」
私の言葉に清興は思わず赤面する。
「ぷッ・・・!!」
五右衛門と慶次は思わず噴き出した。
「六兵衛。オマエは住む場所住む場所に女がいるだろう。いい加減結婚せえや!!」
私の一言に固まる六兵衛。
「勝政様、なんだ俺と仲間じゃねえか!!」
「いい感じだぜ、滝谷殿。」
コイツらと同類だけは嫌だ・・・私は野獣ではないぞ・・・
五右衛門と慶次に挟まれて涙目の六兵衛。
「ハハハ・・・なるほど・・・」
そしてきまり悪そうな私を見ながら半兵衛は笑顔を見せる。
「こんな雰囲気で良かったら、私と共によろしくお願いします。」
「ははッ・・・竹中半兵衛重治。山田家のために粉骨砕身いたします。」
こうして竹中半兵衛を加えての評定が開かれた。
「浅井が美濃を奪いましたが、すぐに終わるでしょう・・・織田が美濃を奪います。」
地図を広げながら半兵衛が言う。
「しかも浅井の対応次第では美濃どころか近江まで攻め込むことも考えられるでしょう。」
「姉小路ということですな。」
景兼の言葉にうなずく半兵衛。
「飛騨の姉小路が動きます。織田の動きに合わせて美濃に攻め込むでしょう。」
「姉小路にとっては織田と組むことにより他国への牽制に繋がるということですか?」
「はい。越前の朝倉も加賀の本願寺勢力も他国への侵攻よりはむしろ自国の平穏を望んでおります。越中では最早守護である畠山家の介入も出来ぬ程であり守護代の神保家と椎名家、特に椎名家が越後の上杉の後ろ盾を受けて勢力を拡大しております。いずれ上杉は西進してくるでしょう。そして信濃からの武田の介入に対しての抑止策にも成り得る・・・織田と組む利点です。」
景兼の問いかけに対して答えた半兵衛は地図に何かを書き記した。
「こ・・・これは?」
私たちは驚く。
「今・・・今、攻めるとすればここしかないのです。先を考えればここしかありませぬ。」
半兵衛が黒い丸で囲んだのは尾張の国であった。
「織田を攻める・・・それは・・・」
思わぬ意見に驚く私であったが、
「出来ぬでしょうな。山田家の若君の奥方様は織田信長の妹君。」
「信義に反することはしたくない。」
「それならば伊勢の北畠を動かすのです。北畠の兵力をもってすれば今の尾張を奪うことも可能です。織田が力をつけてからでは手遅れになります。」
半兵衛の言葉に一同黙り込む。
「放置しておけば織田はわずか数年で勢力を伸ばすでしょう。この山田家のように。」
「なるほど・・・。」
私は思わずうなずいてしまった。
この山田家がわずか数年でここまで大きくなった。
私とは比較にならない大物の織田信長ならばそれ以上のことができるのではないか。
「殿が大義名分にこだわるのならば我らにはとっておきの策もあります。」
光秀が口を開いた。
「織田信忠殿か・・・。北畠にあの御方を擁立させて尾張に攻め込んでもらうということか。」
景兼と光秀は目を合わせると互いにうなずきあっていた。
「ダメだ!!」
私は大声を上げると首を横に振った。
「北畠の大御所や太り御所に頼り切ることはできない。あくまでも我らの力を中心にして尾張を攻める。」
「おおッ!!」
六兵衛たちはどよめいた。
私の口から攻めるという言葉が出たのが驚きだったのだ。
信忠殿が言っていた・・・『偽の父上』
「今の父上は偽物です。あれは何者かが父上に成りすましているだけなのです。既に本物の父上は・・・」
信忠が多聞山城で私に語ったことは多分嘘ではない。
こうして織田信忠を擁立して尾張に攻め込むことが決まった。
ただ丹波攻めは足利将軍からの命令でもある。
若狭武田家への義理もあるので丹波攻めも必ずしなければならない。
戦国時代の主役へと担ぎ上げられていく予感が私を苦しめるのだった。
誇らしげな顔で天守閣から城下町を眺める浅井長政。
その眼は更に東へと向いていた。
市姫がおればのう・・・信長よ。
俺が貴様の首を狙うということはなかっただろうに。
まあ・・・良い。
尾張を奪えば次は三河か飛騨か・・・
いずれにせよ、その後に山田を潰すのはこの俺だ。
斎藤龍興が降伏したことにより、美濃国は浅井家の領地となった。
実際にはまだ降伏をしていない者達も多くある。
更にこれを機に織田に内通していた勢力は次々と表立って反旗を翻し、まさしく大小の勢力入り乱れての混乱状態であった。
尾張国小牧山城。
織田軍は着々と出陣準備を整えていた。
「殿、さすがでございますな。浅井の我らへの恨みを利用するとは。」
隠し部屋の中、佐久間信盛が言う。
「後先を考えぬ暴挙よ。だが長政はただの蛮勇ではない。我らが攻めてくることは想定しておるだろう。」
「ですが・・・それ以上の・・・ですな。」
「何も恐れることはない。それだけのことじゃ。」
信長はそう言うと目を閉じた。
竹中半兵衛を取り逃がしたのだけは予定外であったがな・・・
山田大輔め・・・あやつの下には集うのう・・・まるで梁山泊のようじゃ・・・
山城国勝竜寺城。
「私は竹中半兵衛重治と申します。」
私の前で平伏するの半兵衛。
あまりのイケメンぶりに私も含めて皆ドン引きしていた。
女装させたら絶世の美女だね・・・
「ところでお聞きしたいことがあるのですが?」
私はここまでに至る経緯を聞きたかった。
斎藤家を見限った理由を。
「我が妻であるいねの父は安藤守就。斎藤家の重臣でございました。織田家に内通しており、幾度となく諫めましたが聞き入れてもらえませんでした。」
「確か、安藤守就殿は斎藤龍興によって打ち首になったと。」
光秀が聞く。
「はい。稲葉良道様、氏家直元様共々、謀反の疑いにより・・・。」
半兵衛はうなずく。
「あの方々を一度に粛清とは・・・理由はあれど家臣団の士気が・・・信じられぬ。」
「はい。しかし・・・それよりも私が・・・私がそれを密告したことになっていたのです。」
光秀の言葉に半兵衛はうなだれた。
「実際には密告は織田の手の者によるものでした。家中に居づらくする為の策。案の定、織田からは幾度とな誘いがございました。」
「それだけ竹中殿の才を織田が欲したということか・・・。それでは何故に我が山田家への仕官を望まれたのか?」
景兼が半兵衛に問いかける。
「明智殿もそれには絡んでおりますよ。」
半兵衛は光秀を見た。
「そうか・・・光秀は竹中殿と同じく美濃の出身だったよね。」
私の言葉に光秀はうなずく。
「我が父である重元からはいつも明智殿のことをよく聞いておりました。いずれは斎藤家を背負って立つ傑物であると。そんな方がお仕えしている山田大輔という方が気になっておりました。」
半兵衛は私を見ると再び平伏した。
「そんなねえ・・・大したことないですよ。私なんかね。」
照れる私であったが
「いや、本当に大したことないですぞ。ただのオッサンですぞ。」
清興がツッコミを入れる。
「しょうもないことばかり考えている只のしがない男だね。」
六兵衛も失辣だ。
「酷い・・・怒ったぞ。この野郎ども!! 清興・・・オマエは武芸の腕は立つが夜はイマイチらしいな。」
私の言葉に清興は思わず赤面する。
「ぷッ・・・!!」
五右衛門と慶次は思わず噴き出した。
「六兵衛。オマエは住む場所住む場所に女がいるだろう。いい加減結婚せえや!!」
私の一言に固まる六兵衛。
「勝政様、なんだ俺と仲間じゃねえか!!」
「いい感じだぜ、滝谷殿。」
コイツらと同類だけは嫌だ・・・私は野獣ではないぞ・・・
五右衛門と慶次に挟まれて涙目の六兵衛。
「ハハハ・・・なるほど・・・」
そしてきまり悪そうな私を見ながら半兵衛は笑顔を見せる。
「こんな雰囲気で良かったら、私と共によろしくお願いします。」
「ははッ・・・竹中半兵衛重治。山田家のために粉骨砕身いたします。」
こうして竹中半兵衛を加えての評定が開かれた。
「浅井が美濃を奪いましたが、すぐに終わるでしょう・・・織田が美濃を奪います。」
地図を広げながら半兵衛が言う。
「しかも浅井の対応次第では美濃どころか近江まで攻め込むことも考えられるでしょう。」
「姉小路ということですな。」
景兼の言葉にうなずく半兵衛。
「飛騨の姉小路が動きます。織田の動きに合わせて美濃に攻め込むでしょう。」
「姉小路にとっては織田と組むことにより他国への牽制に繋がるということですか?」
「はい。越前の朝倉も加賀の本願寺勢力も他国への侵攻よりはむしろ自国の平穏を望んでおります。越中では最早守護である畠山家の介入も出来ぬ程であり守護代の神保家と椎名家、特に椎名家が越後の上杉の後ろ盾を受けて勢力を拡大しております。いずれ上杉は西進してくるでしょう。そして信濃からの武田の介入に対しての抑止策にも成り得る・・・織田と組む利点です。」
景兼の問いかけに対して答えた半兵衛は地図に何かを書き記した。
「こ・・・これは?」
私たちは驚く。
「今・・・今、攻めるとすればここしかないのです。先を考えればここしかありませぬ。」
半兵衛が黒い丸で囲んだのは尾張の国であった。
「織田を攻める・・・それは・・・」
思わぬ意見に驚く私であったが、
「出来ぬでしょうな。山田家の若君の奥方様は織田信長の妹君。」
「信義に反することはしたくない。」
「それならば伊勢の北畠を動かすのです。北畠の兵力をもってすれば今の尾張を奪うことも可能です。織田が力をつけてからでは手遅れになります。」
半兵衛の言葉に一同黙り込む。
「放置しておけば織田はわずか数年で勢力を伸ばすでしょう。この山田家のように。」
「なるほど・・・。」
私は思わずうなずいてしまった。
この山田家がわずか数年でここまで大きくなった。
私とは比較にならない大物の織田信長ならばそれ以上のことができるのではないか。
「殿が大義名分にこだわるのならば我らにはとっておきの策もあります。」
光秀が口を開いた。
「織田信忠殿か・・・。北畠にあの御方を擁立させて尾張に攻め込んでもらうということか。」
景兼と光秀は目を合わせると互いにうなずきあっていた。
「ダメだ!!」
私は大声を上げると首を横に振った。
「北畠の大御所や太り御所に頼り切ることはできない。あくまでも我らの力を中心にして尾張を攻める。」
「おおッ!!」
六兵衛たちはどよめいた。
私の口から攻めるという言葉が出たのが驚きだったのだ。
信忠殿が言っていた・・・『偽の父上』
「今の父上は偽物です。あれは何者かが父上に成りすましているだけなのです。既に本物の父上は・・・」
信忠が多聞山城で私に語ったことは多分嘘ではない。
こうして織田信忠を擁立して尾張に攻め込むことが決まった。
ただ丹波攻めは足利将軍からの命令でもある。
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