137 / 238
第130話:慎之介無双
しおりを挟む
「何の因果ですかねえ・・・。」
「本当だブヒ。できれば戦いたくなかったブヒよ。」
私と北畠具房は複雑な心境だった。
大覚寺組の組み合わせで山田対北畠が決まってしまったのだ。
「第1試合が始まるので両軍代表を前に!!」
審判が声を上げる。
「では手始めにワシが行こう。」
北畠家家臣で槍の名手の家城主水が前に出てきた。
「では私が行きましょう。」
慎之介が前に出ていく。
それぞれの得物は槍ということでタンポ槍を使用することになった。
ルールはどちらかが負けを認めるか、ダウンして10秒起き上がらない場合や審判があまりに一方的にやられていると認識した場合は負けになるというもの。
「北畠家一番手は家城主水殿。」
「おう!!」
家城主水は槍を振り回すと慎之介を威嚇する。
「山田家一番手は長滝慎之介殿。」
「はッ!!」
慎之介は穏やかな表情である。
その自然体な佇まいには余裕さえ感じられる程だ。
「なんか慎之介のヤツ変わったな。」
「ああ・・・確かに以前とは別人のようだ。」
一馬と義成は慎之介を見つめている。
「始めィ!!」
審判の声と共に慎之介と家城主水は槍を構える。
「・・・山田家に猛者が多いことは聞いておる。だがな・・・北畠にもおるのじゃァ!!」
主水は踏み込むと慎之介の喉元へと槍を突き上げる。
しかし、慎之介は上体の動きだけでかわしてしまう。
「ほう・・・これならばどうじゃァァァッ!!」
主水は素早い動きで巧みに角度を変えながら槍を突きまくる。
「主水殿の必殺の槍が出るか・・・。」
大宮景連がつぶやいたときだった。
「ぐふッ・・・」
ひざまずく主水。脇腹を押さえていた。
「今度は私の番だ・・・家城殿!!」
慎之介の槍がひざまずく家城主水に次々と襲い掛かる。
最初はかわせていたが、徐々に槍の速度が速くなっていく。
「ぐおッ・・・ガハッ・・・!?」
全身に攻撃を喰らった主水は吹っ飛ばされて倒れこんだ。
なんだ・・・この強さは・・・
ふらつきながらも何とか立ち上がった主水の姿に北畠陣営は驚きを隠せなかった。
「あれが神戸具盛が言っていた長滝慎之介か・・・参ったのう・・・。」
慎之介の強さに北畠具教も思わず苦笑い。
「慎之介があんなに強いとは思わなかったブヒ・・・。」
茶屋っ娘。のヲタ同士として交流のある北畠具房も戦慄を覚えていた。
「槍術に限って言えば免許皆伝ですぞ。慎之介は重用すべきです。」
私は以前に景兼が言っていたことを思い出す。
疋田景兼は新陰流の剣術の達人であるが、槍でも恐るべき強さを誇っている。
新陰流を新陰疋田流へと昇華させていた。
その新陰疋田流の最初の免許皆伝が慎之介なのだ。
そしてそれを更に独自で進化させていることも私は知っている。
「さあ・・・とどめだ!!」
慎之介は槍で主水のみぞおちを狙うも
「まだまだ・・・まだまだじゃァァ!!」
主水は何とかかわしきるとそのまま間合いを詰めてきた。
「実際の戦場ならワシは討ち取られていた・・・だがこの勝負は違うのじゃ・・・行くぞォ!!」
主水の槍捌きが変化する。
穂と石突き、太刀打ちを多彩に使い分けながら慎之介を追い詰めていく。
「やっと出ますか・・・必殺の槍が・・・」
景連が再びつぶやく。
「喰らえ・・・旋風無間槍!!」
あまりに高速の終わることない攻撃に慎之介は圧倒されていく。
「終いじゃァァァッ!!」
強烈な横殴りの一撃で慎之介は吹っ飛んでいく。
「・・・。」
しかし、山田陣営では誰一人動じる者はいなかった。
「強い・・・さすが・・・」
慎之介はそのまま体勢を立て直すと槍を構えなおした。
バカな・・・主水殿の槍で無傷だと・・・
景連は思わず立ち上がってしまう。
「これは参ったな・・・このままでは我らが噛ませになるぞ。」
「鳥屋尾様・・・何を・・・くそ・・・次は私がいきます。」
鳥屋尾満栄の言葉に景連は苛立ちを隠せなかった。
「次は私の番・・・ゆくぞ・・・。」
慎之介の目つきが変わった。
身体から闘気のようなものが溢れ出ている。
「おいおい・・・慎之介のヤツ化けすぎだろう。」
慶次がそれを見て驚きを隠せない。
「疋田様のそれと同じぐらいだな・・・これは一馬や義成もビビってんじゃねえのか?」
五右衛門が一馬と義成を見ると
「・・・スゲーな・・・面白いじゃねえか。」
「ああ、次は私がいくぞ。慎之介だけ強さを誇示されるのも腹立たしいからな。」
一馬と義成はライバル心剥き出しの表情だった。しかも口元には笑みを浮かべている。
あのガキ共がこうも逞しくなるとはね・・・俺ももう一度修業でもするかねえ♪
それを見た五右衛門の目に力強い光が宿った。
清興と慶次も目つきが変わっている。
「我が必殺の第一の槍をその眼に焼き付けるがいい・・・烈風流撃突ゥゥ!!」
慎之介は狼狽する主水へと瞬時に間合いを詰めると鋭い槍の一撃。
防ごうとした主水の槍をへし折りそのままみぞおちを抉る。
「ガハッ・・・。」
そのまま白目を剥いた家城主水の姿に審判が割って入ってきた。
「勝負あり!! 勝者長滝慎之介!!」
こうして第一試合は山田家の勝利となった。
「よくやったぞ。慎之介!!」
私の声に笑顔で応える慎之介。
「幾度も死線を越えてきたから勝てました。以前の私ならば負けています。そのぐらい強い相手でした。」
「マジで俺はオマエと立ち合いたくなってきたぜ・・・そのぐらい良い戦いだった。」
「島様にそう言われると嬉しい限り。」
慎之介は清興に褒められて増々嬉しそうだ。
「ということで次は俺が・・・」
清興が言いかけたときだった。
「俺が・・・」「私が・・・」
五右衛門たち五人も一斉に名乗りを上げる。
「次もやれますぞ。まだまだ戦えます。」
慎之介も名乗りを上げるが、
「黙れ、お前は満身創痍だ。そういうことにしておけ!!」
「そ・・・そんな・・・」
清興に一喝されて涙目になる。
「さあ・・・私が行きます。天下に轟く北畠家の威信にかけて勝ちますぞ。」
大宮景連がタンポ槍を手にすると山田陣営に向かって近づいてくる。
「高井義成殿、尋常に勝負!!」
「ありがたきこと・・・大宮景連殿。」
景連の声に応える義成。
「大宮景連殿は北畠家臣団随一と謳われる傑物。皆もその実力は知っておろう。」
私の言葉にうなずく一同。
「だが、義成は最早山田家や大和などという括りで語れる男ではない。私はそう思っている。」
そんな私の言葉が聞こえてきた義成は笑みを浮かべた。
私は殿の家臣で幸せだ・・・。
そして景連と向かい合う義成。
第二試合が間もなく始まる。
大宮景連の驚異的な実力が明らかになったとき、義成はどうなってしまうのか・・・
「本当だブヒ。できれば戦いたくなかったブヒよ。」
私と北畠具房は複雑な心境だった。
大覚寺組の組み合わせで山田対北畠が決まってしまったのだ。
「第1試合が始まるので両軍代表を前に!!」
審判が声を上げる。
「では手始めにワシが行こう。」
北畠家家臣で槍の名手の家城主水が前に出てきた。
「では私が行きましょう。」
慎之介が前に出ていく。
それぞれの得物は槍ということでタンポ槍を使用することになった。
ルールはどちらかが負けを認めるか、ダウンして10秒起き上がらない場合や審判があまりに一方的にやられていると認識した場合は負けになるというもの。
「北畠家一番手は家城主水殿。」
「おう!!」
家城主水は槍を振り回すと慎之介を威嚇する。
「山田家一番手は長滝慎之介殿。」
「はッ!!」
慎之介は穏やかな表情である。
その自然体な佇まいには余裕さえ感じられる程だ。
「なんか慎之介のヤツ変わったな。」
「ああ・・・確かに以前とは別人のようだ。」
一馬と義成は慎之介を見つめている。
「始めィ!!」
審判の声と共に慎之介と家城主水は槍を構える。
「・・・山田家に猛者が多いことは聞いておる。だがな・・・北畠にもおるのじゃァ!!」
主水は踏み込むと慎之介の喉元へと槍を突き上げる。
しかし、慎之介は上体の動きだけでかわしてしまう。
「ほう・・・これならばどうじゃァァァッ!!」
主水は素早い動きで巧みに角度を変えながら槍を突きまくる。
「主水殿の必殺の槍が出るか・・・。」
大宮景連がつぶやいたときだった。
「ぐふッ・・・」
ひざまずく主水。脇腹を押さえていた。
「今度は私の番だ・・・家城殿!!」
慎之介の槍がひざまずく家城主水に次々と襲い掛かる。
最初はかわせていたが、徐々に槍の速度が速くなっていく。
「ぐおッ・・・ガハッ・・・!?」
全身に攻撃を喰らった主水は吹っ飛ばされて倒れこんだ。
なんだ・・・この強さは・・・
ふらつきながらも何とか立ち上がった主水の姿に北畠陣営は驚きを隠せなかった。
「あれが神戸具盛が言っていた長滝慎之介か・・・参ったのう・・・。」
慎之介の強さに北畠具教も思わず苦笑い。
「慎之介があんなに強いとは思わなかったブヒ・・・。」
茶屋っ娘。のヲタ同士として交流のある北畠具房も戦慄を覚えていた。
「槍術に限って言えば免許皆伝ですぞ。慎之介は重用すべきです。」
私は以前に景兼が言っていたことを思い出す。
疋田景兼は新陰流の剣術の達人であるが、槍でも恐るべき強さを誇っている。
新陰流を新陰疋田流へと昇華させていた。
その新陰疋田流の最初の免許皆伝が慎之介なのだ。
そしてそれを更に独自で進化させていることも私は知っている。
「さあ・・・とどめだ!!」
慎之介は槍で主水のみぞおちを狙うも
「まだまだ・・・まだまだじゃァァ!!」
主水は何とかかわしきるとそのまま間合いを詰めてきた。
「実際の戦場ならワシは討ち取られていた・・・だがこの勝負は違うのじゃ・・・行くぞォ!!」
主水の槍捌きが変化する。
穂と石突き、太刀打ちを多彩に使い分けながら慎之介を追い詰めていく。
「やっと出ますか・・・必殺の槍が・・・」
景連が再びつぶやく。
「喰らえ・・・旋風無間槍!!」
あまりに高速の終わることない攻撃に慎之介は圧倒されていく。
「終いじゃァァァッ!!」
強烈な横殴りの一撃で慎之介は吹っ飛んでいく。
「・・・。」
しかし、山田陣営では誰一人動じる者はいなかった。
「強い・・・さすが・・・」
慎之介はそのまま体勢を立て直すと槍を構えなおした。
バカな・・・主水殿の槍で無傷だと・・・
景連は思わず立ち上がってしまう。
「これは参ったな・・・このままでは我らが噛ませになるぞ。」
「鳥屋尾様・・・何を・・・くそ・・・次は私がいきます。」
鳥屋尾満栄の言葉に景連は苛立ちを隠せなかった。
「次は私の番・・・ゆくぞ・・・。」
慎之介の目つきが変わった。
身体から闘気のようなものが溢れ出ている。
「おいおい・・・慎之介のヤツ化けすぎだろう。」
慶次がそれを見て驚きを隠せない。
「疋田様のそれと同じぐらいだな・・・これは一馬や義成もビビってんじゃねえのか?」
五右衛門が一馬と義成を見ると
「・・・スゲーな・・・面白いじゃねえか。」
「ああ、次は私がいくぞ。慎之介だけ強さを誇示されるのも腹立たしいからな。」
一馬と義成はライバル心剥き出しの表情だった。しかも口元には笑みを浮かべている。
あのガキ共がこうも逞しくなるとはね・・・俺ももう一度修業でもするかねえ♪
それを見た五右衛門の目に力強い光が宿った。
清興と慶次も目つきが変わっている。
「我が必殺の第一の槍をその眼に焼き付けるがいい・・・烈風流撃突ゥゥ!!」
慎之介は狼狽する主水へと瞬時に間合いを詰めると鋭い槍の一撃。
防ごうとした主水の槍をへし折りそのままみぞおちを抉る。
「ガハッ・・・。」
そのまま白目を剥いた家城主水の姿に審判が割って入ってきた。
「勝負あり!! 勝者長滝慎之介!!」
こうして第一試合は山田家の勝利となった。
「よくやったぞ。慎之介!!」
私の声に笑顔で応える慎之介。
「幾度も死線を越えてきたから勝てました。以前の私ならば負けています。そのぐらい強い相手でした。」
「マジで俺はオマエと立ち合いたくなってきたぜ・・・そのぐらい良い戦いだった。」
「島様にそう言われると嬉しい限り。」
慎之介は清興に褒められて増々嬉しそうだ。
「ということで次は俺が・・・」
清興が言いかけたときだった。
「俺が・・・」「私が・・・」
五右衛門たち五人も一斉に名乗りを上げる。
「次もやれますぞ。まだまだ戦えます。」
慎之介も名乗りを上げるが、
「黙れ、お前は満身創痍だ。そういうことにしておけ!!」
「そ・・・そんな・・・」
清興に一喝されて涙目になる。
「さあ・・・私が行きます。天下に轟く北畠家の威信にかけて勝ちますぞ。」
大宮景連がタンポ槍を手にすると山田陣営に向かって近づいてくる。
「高井義成殿、尋常に勝負!!」
「ありがたきこと・・・大宮景連殿。」
景連の声に応える義成。
「大宮景連殿は北畠家臣団随一と謳われる傑物。皆もその実力は知っておろう。」
私の言葉にうなずく一同。
「だが、義成は最早山田家や大和などという括りで語れる男ではない。私はそう思っている。」
そんな私の言葉が聞こえてきた義成は笑みを浮かべた。
私は殿の家臣で幸せだ・・・。
そして景連と向かい合う義成。
第二試合が間もなく始まる。
大宮景連の驚異的な実力が明らかになったとき、義成はどうなってしまうのか・・・
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる