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第132話:鬼の子
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あのとき、久しぶりに鳥肌が立ったわい。
北畠具教が五右衛門を見つめる。
目を閉じて精神集中している五右衛門は無我の境地に達していた。
どこまでも深く強き男よ・・・
あの吉野での五右衛門との立ち合い。
打ち合えば打ち合うほどに力強さが増していく剛剣。
どちらにせよ、ワシの最後の立ち合いにふさわしき男よのう。
五右衛門の表情は穏やかである。ただ目を閉じて集中力を高めていた。
「五右衛門が本気か・・・。そこまでの相手なのか北畠の大御所ってのは。」
「間違いなく・・・石川様が戦った相手では利益様と並んで最強であると。」
「それは楽しみだ♪」
慶次は一馬からの説明を聞くと嬉しそうだ。
逆に柳生厳勝は自分が戦うわけでもないのに武者震いしている。
遂に石川様と北畠の大御所という夢の戦いが見れる。
「厳勝、刮目しろよ。この戦いはどこで幕が切れるがわからん。」
「島様、どちらが勝つと思われますか?」
清興の言葉に対し、逆に問いかける厳勝。
「個人的には大御所様に勝ってもらいたい。五右衛門の剣は型がない・・・それでいて天衣無縫。」
「わかるぞ。俺も一応は又左と同じように槍を習っておったからな。読めない恐怖感があるのは確かだ。」
「いや・・・慶次郎も変わらん。型を壊して己の道を究めんとする心意義がな。」
「アンタもな♪」
清興と慶次の会話にますます胸を躍らせる厳勝。
この大会を機に山田家の正式な家臣になりたかったが、それよりもこの人たちと同じ目線に立ちたいものだ。さすれば新陰流のその上を往くことができるかもしれぬ。
「第3試合、始め!!」
その声と共に五右衛門は目を見開く。物凄く嬉しそうな笑みを浮かべると木刀を構えた。
「小手調べといくか・・・鈴鳴の太刀!!」
いきなり北畠具教は神速の剣を振るう。
「!?」
軽く見切った五右衛門は木刀を強振し弾き返した。
「ぐぬぬ・・・」
あまりの衝撃に具教は驚きを隠せなかった。
腕を上げておる・・・。以前に見られた隙のようなものが全く無いぞ。
「では・・・これならばどうだ・・・破軍・・・何ィ!?」
具教が木刀を構えようとしたとき、既に五右衛門は間合いに入り込んでいた。
しまった・・・こやつはただの剛の者ではない・・・忍びとしても伊賀の上忍だった男・・・
五右衛門の鋭い太刀筋に木刀が折れた。
北畠具教は、瞬時に飛びのいてかわしたつもりだったが、腹部から鮮血がとぼしる。
物凄い剣圧にどよめきが起こった。
「大御所様!!」
鳥屋尾満栄は思わず試合場に入り込もうとしてしまう。
「待て・・・満栄。父上の戦いを邪魔してはならぬ。」
そのとき、それを制止したのは北畠具房だった。
いつもと違う佇まい、その身体からは強者のオーラさえ感じられる程。
「殿、しかし相手は石川殿。手加減を知らぬ・・・」
「父上に手加減など無用。それこそ北畠家末代までの恥じゃ。」
その具房の声は確かに北畠具教に届いていた。
あやつにこうも言われたとなると、これは試合ではない・・・死合ということじゃな。
審判から新しい木刀を受け取ると、北畠具教の目つきが変わった。
全身からほとばしる闘気を周囲の者たちは感じ取っていた。
「これじゃ殺し合いになるぞ・・・木刀でも十分に致命傷は与えられる。マズイ・・・」
私でもこの戦いが危険な方向に向かっていることはわかる。
「はあああああッ!!」
気合と共に具教の着物の上半身部分が破れ、彫刻のような肉体美が露わになる。
しかも、その身体には幾つもの傷跡が残されていた。
北●の拳みたいじゃないですか・・・この大会を企画した時点では魁!!●塾みたいになればいいなと思っていたのに。王●人の代わりに奥吉野から魔修羅に大量の阿古丹を持たせて上洛させた程だ。
「面白れぇ!!」
五右衛門も気合で上半身裸になる。
その無駄のない美しい肉体美だが、よく見るとかなりの傷跡が垣間見えた。
「もうこれは単純にどちらが強いかじゃな・・・ワハハハ!!」
「そうくると思っていたぜ♪」
両者は互いにじりじりと間合いを詰めていくと、同時に踏み込んでの斬り合いが始まった。
そのあまりの激しさはまるで突風の如し・・・
互いに致命傷を防ぎながらも笑顔で斬り結んでいる中、
「そろそろいかせてもらおう。秘剣・・・真白閃!!」
北畠具教の木刀がまるで光を放つかのように煌いた。
「ぐはッ・・・」
なんとか五右衛門は防ごうとするも大きく吹っ飛ばされてしまう。
そこに詰め寄ってきて、容赦なく五右衛門に襲い掛かる具教。
「初見では見えぬじゃろうて!! 我が師でさえ見切れぬこの最速の剣をたっぷり味わえ!!」
「がはッ!?」
更に大きく吹っ飛ばされると転がって倒れこむ五右衛門。
しかし、すぐさま起き上がった。
「なんという・・・なんという魂じゃ・・・。」
具教は額から流れる汗をぬぐう。
「見つけたぞ・・・鬼の子め。」
幼き日の五右衛門は複数名の山伏に囲まれていた。
「なんでオイラがいつもいつも狙われるんじゃ!!」
五右衛門は身の丈程の対の長き刀を両手に構えると山伏たちに向かい叫んだ。
「貴様は大嶽丸の生まれ変わりであろう。既に何人もの同志が貴様の前に命を落としておる。」
「許すまじ!!」
山伏たちは一斉に五右衛門に襲い掛かかる。
しかし、次の瞬間には全員が断末魔を上げて地に伏していた。
「オイラは・・・オイラはこんなことはしとうない。鬼の子の濡れ衣もうんざりじゃ・・・。」
全身に返り血を浴びた幼き日の五右衛門は肩を震わせて泣き出すのだった。
そこに現れた一人の老人。
「おい、小僧。ワシと来い。この世の地獄から解放してやるぞよ。」
その老人は伊賀忍軍上忍百地丹波であった。
チッ・・・嫌なことを思い出させやがるぜ・・・
五右衛門は口元の滲んだ血をぬぐうと審判に木刀を促す。
「二刀流・・・二刀流じゃと!!」
驚く北畠具教。
「次は俺様の番だ・・・。この剣を見せるのはガキの頃以来・・・とくと味わってくれ。極上の剣をな。」
五右衛門は二刀流で木刀を構えると、北畠具教を見つめる。
なんだ・・・この異質な・・・異質な風は・・・
気が付くと具教の両手両足に気流のようなものが渦巻いていた。
身動きが・・・
そこに恐ろしい速さで襲い掛かってくる五右衛門。
ふはッ・・・我が生涯に悔いなしじゃ・・・
北畠具教は気合で気流を弾き飛ばすと五右衛門に立ち向かっていく。
「日月三明斬!!」
全身を打ちのめされた北畠具教の身体が宙に舞う。
そして地面に叩きつけられた。
「がはァッ・・・み・・・見事じゃ・・・」
吐血した北畠具教はそう言うと審判に促す。
「勝負あり!! 勝者石川五右衛門。」
ふらつきながら勝利のガッツポーズを見せる五右衛門。
介抱されている具教の姿を見ると静かに頭を下げるのだった。
間違いなく・・・アンタは最強の相手だったぜ・・・。
こうして北畠家との戦いは三連勝となったのだった。
北畠具教が五右衛門を見つめる。
目を閉じて精神集中している五右衛門は無我の境地に達していた。
どこまでも深く強き男よ・・・
あの吉野での五右衛門との立ち合い。
打ち合えば打ち合うほどに力強さが増していく剛剣。
どちらにせよ、ワシの最後の立ち合いにふさわしき男よのう。
五右衛門の表情は穏やかである。ただ目を閉じて集中力を高めていた。
「五右衛門が本気か・・・。そこまでの相手なのか北畠の大御所ってのは。」
「間違いなく・・・石川様が戦った相手では利益様と並んで最強であると。」
「それは楽しみだ♪」
慶次は一馬からの説明を聞くと嬉しそうだ。
逆に柳生厳勝は自分が戦うわけでもないのに武者震いしている。
遂に石川様と北畠の大御所という夢の戦いが見れる。
「厳勝、刮目しろよ。この戦いはどこで幕が切れるがわからん。」
「島様、どちらが勝つと思われますか?」
清興の言葉に対し、逆に問いかける厳勝。
「個人的には大御所様に勝ってもらいたい。五右衛門の剣は型がない・・・それでいて天衣無縫。」
「わかるぞ。俺も一応は又左と同じように槍を習っておったからな。読めない恐怖感があるのは確かだ。」
「いや・・・慶次郎も変わらん。型を壊して己の道を究めんとする心意義がな。」
「アンタもな♪」
清興と慶次の会話にますます胸を躍らせる厳勝。
この大会を機に山田家の正式な家臣になりたかったが、それよりもこの人たちと同じ目線に立ちたいものだ。さすれば新陰流のその上を往くことができるかもしれぬ。
「第3試合、始め!!」
その声と共に五右衛門は目を見開く。物凄く嬉しそうな笑みを浮かべると木刀を構えた。
「小手調べといくか・・・鈴鳴の太刀!!」
いきなり北畠具教は神速の剣を振るう。
「!?」
軽く見切った五右衛門は木刀を強振し弾き返した。
「ぐぬぬ・・・」
あまりの衝撃に具教は驚きを隠せなかった。
腕を上げておる・・・。以前に見られた隙のようなものが全く無いぞ。
「では・・・これならばどうだ・・・破軍・・・何ィ!?」
具教が木刀を構えようとしたとき、既に五右衛門は間合いに入り込んでいた。
しまった・・・こやつはただの剛の者ではない・・・忍びとしても伊賀の上忍だった男・・・
五右衛門の鋭い太刀筋に木刀が折れた。
北畠具教は、瞬時に飛びのいてかわしたつもりだったが、腹部から鮮血がとぼしる。
物凄い剣圧にどよめきが起こった。
「大御所様!!」
鳥屋尾満栄は思わず試合場に入り込もうとしてしまう。
「待て・・・満栄。父上の戦いを邪魔してはならぬ。」
そのとき、それを制止したのは北畠具房だった。
いつもと違う佇まい、その身体からは強者のオーラさえ感じられる程。
「殿、しかし相手は石川殿。手加減を知らぬ・・・」
「父上に手加減など無用。それこそ北畠家末代までの恥じゃ。」
その具房の声は確かに北畠具教に届いていた。
あやつにこうも言われたとなると、これは試合ではない・・・死合ということじゃな。
審判から新しい木刀を受け取ると、北畠具教の目つきが変わった。
全身からほとばしる闘気を周囲の者たちは感じ取っていた。
「これじゃ殺し合いになるぞ・・・木刀でも十分に致命傷は与えられる。マズイ・・・」
私でもこの戦いが危険な方向に向かっていることはわかる。
「はあああああッ!!」
気合と共に具教の着物の上半身部分が破れ、彫刻のような肉体美が露わになる。
しかも、その身体には幾つもの傷跡が残されていた。
北●の拳みたいじゃないですか・・・この大会を企画した時点では魁!!●塾みたいになればいいなと思っていたのに。王●人の代わりに奥吉野から魔修羅に大量の阿古丹を持たせて上洛させた程だ。
「面白れぇ!!」
五右衛門も気合で上半身裸になる。
その無駄のない美しい肉体美だが、よく見るとかなりの傷跡が垣間見えた。
「もうこれは単純にどちらが強いかじゃな・・・ワハハハ!!」
「そうくると思っていたぜ♪」
両者は互いにじりじりと間合いを詰めていくと、同時に踏み込んでの斬り合いが始まった。
そのあまりの激しさはまるで突風の如し・・・
互いに致命傷を防ぎながらも笑顔で斬り結んでいる中、
「そろそろいかせてもらおう。秘剣・・・真白閃!!」
北畠具教の木刀がまるで光を放つかのように煌いた。
「ぐはッ・・・」
なんとか五右衛門は防ごうとするも大きく吹っ飛ばされてしまう。
そこに詰め寄ってきて、容赦なく五右衛門に襲い掛かる具教。
「初見では見えぬじゃろうて!! 我が師でさえ見切れぬこの最速の剣をたっぷり味わえ!!」
「がはッ!?」
更に大きく吹っ飛ばされると転がって倒れこむ五右衛門。
しかし、すぐさま起き上がった。
「なんという・・・なんという魂じゃ・・・。」
具教は額から流れる汗をぬぐう。
「見つけたぞ・・・鬼の子め。」
幼き日の五右衛門は複数名の山伏に囲まれていた。
「なんでオイラがいつもいつも狙われるんじゃ!!」
五右衛門は身の丈程の対の長き刀を両手に構えると山伏たちに向かい叫んだ。
「貴様は大嶽丸の生まれ変わりであろう。既に何人もの同志が貴様の前に命を落としておる。」
「許すまじ!!」
山伏たちは一斉に五右衛門に襲い掛かかる。
しかし、次の瞬間には全員が断末魔を上げて地に伏していた。
「オイラは・・・オイラはこんなことはしとうない。鬼の子の濡れ衣もうんざりじゃ・・・。」
全身に返り血を浴びた幼き日の五右衛門は肩を震わせて泣き出すのだった。
そこに現れた一人の老人。
「おい、小僧。ワシと来い。この世の地獄から解放してやるぞよ。」
その老人は伊賀忍軍上忍百地丹波であった。
チッ・・・嫌なことを思い出させやがるぜ・・・
五右衛門は口元の滲んだ血をぬぐうと審判に木刀を促す。
「二刀流・・・二刀流じゃと!!」
驚く北畠具教。
「次は俺様の番だ・・・。この剣を見せるのはガキの頃以来・・・とくと味わってくれ。極上の剣をな。」
五右衛門は二刀流で木刀を構えると、北畠具教を見つめる。
なんだ・・・この異質な・・・異質な風は・・・
気が付くと具教の両手両足に気流のようなものが渦巻いていた。
身動きが・・・
そこに恐ろしい速さで襲い掛かってくる五右衛門。
ふはッ・・・我が生涯に悔いなしじゃ・・・
北畠具教は気合で気流を弾き飛ばすと五右衛門に立ち向かっていく。
「日月三明斬!!」
全身を打ちのめされた北畠具教の身体が宙に舞う。
そして地面に叩きつけられた。
「がはァッ・・・み・・・見事じゃ・・・」
吐血した北畠具教はそう言うと審判に促す。
「勝負あり!! 勝者石川五右衛門。」
ふらつきながら勝利のガッツポーズを見せる五右衛門。
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