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第133話:勝利と誇りと
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「いざ・・・参る。」
北畠家重臣鳥屋尾満栄は覚悟を決めていた。
北畠具教の命に背いたからである。
『勝っても負けても我らの戦いは終いじゃ』
その言葉に納得がいかない・・・ワシにはワシなりの誇りがある。
例え、大御所様に背いたとしても・・・
「誰が出るのか?」
私の言葉に反応する清興、慶次、一馬、厳勝。
「馴染みのある俺がいいだろう。鳥屋尾殿の腕もわかっておるしな。」
清興は他の二人を制して前に出て行った。
「どういうことだ・・・島殿?」
「鳥屋尾殿こそ、真の北畠家最強の男。俺は少なくともそう思っている。」
慶次の問いかけに答えた清興はタンポ槍を審判から受け取る。
そのまま鳥屋尾満栄の前に歩み寄ると頭を下げた。
「光栄じゃ。島左近殿。おぬしの軍神如き強さを味わえるとはな。」
「鳥屋尾殿・・・いざ尋常に勝負いたしましょうぞ。」
二人は互いに得物を構えた。共に槍である。
その穏やかな表情が逆に激戦の予感を感じさせていた。
「始め!!」
その声と共に清興は踏み込んで槍を振るう。
鳥屋尾満栄はそれを軽くさばくと笑みを浮かべた。
今の小手調べの攻撃で島殿の実力が垣間見える・・・
ワシにとって最後の戦いでも良いと思える相手じゃ。
「容赦はしませぬぞ!!」
清興は更に続けて攻撃を仕掛けていく。
いつものような強引さではなく鮮やかな槍捌きに一馬たちも驚いていた。
「さすがの手並み・・・しかし既に鳥屋尾殿は見切っておられる。」
一馬は満栄の技量に感嘆していた。
北畠三代に仕え、その戦の最前線で幾つもの死線を乗り越えてきた男の実力。
「どうだブヒ。立ち合いと戦場は違うぞ、景連よ。」
北畠具房の言葉に治療を終えた大宮景連は唇をかみしめた。
確かに・・・戦場ならば鳥屋尾様の強さは別格だ。
ただ・・・ただ一つ言えるのは・・・
「太り御所にだけは言われとうないわ!!」
「失礼だブヒ。ワシはただ単に食べるのが好きなだけだブヒ!!」
そんな北畠具教と大宮景連のやり取りを横目に清興と満栄の戦いは激しさを増していた。
そして次第に優劣は明らかになっていく。
「ウラァァァッ!!」
徐々にセオリー無視の槍捌きへと変化していく清興に満栄はついていけなくなっていた。
「くッ・・・ぐおッ・・・!?」
致命的な一撃は避けてはいるものの手足に生じた傷から血が滲んでいる。
まだ余裕があるか・・・島清興。
鳥屋尾満栄の目には清興の姿が大きく感じられていた。
「終いだッ!!」
清興の鋭い一撃が満栄の腹部に直撃する。
「ぬおおおおッ!!」
しかし、吐血しながらも気合で堪えきるその姿にどよめきが走る。
なんと・・・
清興も思わず戦慄を覚えてしまった。
そのまま満栄は反撃の一撃を放つ。
「くッ!?」
辛うじてかわした清興だが、かすめた頬から血が滲み出ていた。
その状態のまま・・・攻撃した状態のまま動かない鳥屋尾満栄。
立ったまま・・・立ったまま気を失っている・・・なんという男だ!!
「勝者、島清興!!」
審判は鳥屋尾満栄の状態を確認すると清興の勝利を宣告するのだった。
まだ・・・俺は足りぬ。上には上がいるということか・・・。
清興は運ばれていく鳥屋尾満栄に頭を下げると天を仰ぐのだった。
「北畠家棄権により勝者山田家。明朝に武田と伊東の勝者と相対いたすこととなる。」
勝利に安堵する私たちであったが、他所の試合会場では激戦と予想だにせぬ展開になっていたのである。
比叡山では
「勝者今川家!!」
緑の装束を着た頭巾の男の前には大友家の猛者7名が昏倒している。
「なんじゃ・・・あの強さは・・・」
どよめく比叡山の僧兵たち。
まさか・・・たった一人に我らが全滅とは・・・
大友宗麟は青ざめた表情で立ち尽くしていた。
更に次に控えていた浦上家の面々も今川家の圧倒的な強さにたじろいでいる。
しかし、里見家は違っていた。
「なかなか面白そうな連中じゃな・・・今川家の頭巾軍団。」
里見家当主里見義弘は不敵な笑みを浮かべていた。
その背後には八つの黒い影が立っている。
「我ら、八犬士の血を受け継ぎし者たちから見れば紛い物に過ぎませぬ。」
その中の首領格の男はそう言うと鋭い視線を今川氏真に向けた。
ほう・・・これは・・・山田家に辿り着くまでに予断を許さぬな。
今川と里見の戦いになることは避けられぬ雰囲気になっていた。
大徳寺では予想だにせぬことが起こっていた。
「この勝負引き分け!!」
審判の声に立ち尽くす本田平八郎と霞丸。
徳川家と尼子家の戦いは三勝二敗二引き分けという結果だった。
「勝者尼子家!!」
歓喜の尼子家に対し、徳川家康はただ苦笑いを浮かべるだけであった。
結局は我らで勝ったのは半蔵と康政のみか・・・まさか平八郎で引き分けるとはな。
「貴殿の強さ・・・感服つかまつりました。」
平八郎は霞丸に声をかける。悔しさよりも強き者と渡り合えた喜びに満ちていた。
「いや・・・そっくりそのままおぬしに返すぞ。」
霞丸はあまりの平八郎の強さにただ驚きを隠せずにいるだけだった。
そして服部半蔵正成は義輝と向かい合っていた。
「義輝様。大輔殿にはどのように説明されておられます?」
「大丈夫、義兄上ならわかってくださる。それよりも俺は”武輝丸”だということを忘れるな。」
「わかり申した・・・ではご武運を。」
ダークホースであった尼子家の勝利。次に控えていた上杉家の面々に緊張感が走っていた。
しかし、上杉輝虎は次の勝負を気にかけていたのである。
姉小路ではなさそうな連中がいるのだが・・・
上杉家と戦う予定の姉小路家の面々。服部半蔵正成はその顔触れに驚嘆する。
柴田勝家、森可成、それに・・・多羅尾光俊か・・・
そんな正成の視線に気づいた多羅尾光俊はほくそ笑むと姿を消すのだった。
伏見稲荷での試合。
北条家は風魔小太郎一人で三好家の猛者七名を打ち破った。
「さすが小太郎。頭領じゃな!!」
風魔上忍の廖鬼が声をかけるも、どう見てもかなりの激闘を感じさせる風魔小太郎の姿。
いや・・・明日は俺は休ませてもらうぞ。
「くそォ・・・。天下の三好家が何というざまじゃ!!」
三好義継が大声を上げている。
しかし、その声とは裏腹に寝かされて動けないでいた。
オマエ・・・あの者に一撃で敗れておるじゃろう・・・。
岩成友通は風魔小太郎を見る。
さすが・・・天下の成り上がり者岩成友通よ。若かりし日に貴殿と戦いたかったぜ。
小太郎の笑みに思わず岩成友通も笑顔を見せてしまう。
強者同士でしかわかりあえないモノなのである。
その後、大覚寺では武田家と伊東家の戦いが始まろうとしていた。
優勝候補の誉高い武田信玄率いる武田家の実力は・・・?
そして九州の雄と謳われる伊東義祐とその家臣団の強さはいかほどなのだろうか?
北畠家重臣鳥屋尾満栄は覚悟を決めていた。
北畠具教の命に背いたからである。
『勝っても負けても我らの戦いは終いじゃ』
その言葉に納得がいかない・・・ワシにはワシなりの誇りがある。
例え、大御所様に背いたとしても・・・
「誰が出るのか?」
私の言葉に反応する清興、慶次、一馬、厳勝。
「馴染みのある俺がいいだろう。鳥屋尾殿の腕もわかっておるしな。」
清興は他の二人を制して前に出て行った。
「どういうことだ・・・島殿?」
「鳥屋尾殿こそ、真の北畠家最強の男。俺は少なくともそう思っている。」
慶次の問いかけに答えた清興はタンポ槍を審判から受け取る。
そのまま鳥屋尾満栄の前に歩み寄ると頭を下げた。
「光栄じゃ。島左近殿。おぬしの軍神如き強さを味わえるとはな。」
「鳥屋尾殿・・・いざ尋常に勝負いたしましょうぞ。」
二人は互いに得物を構えた。共に槍である。
その穏やかな表情が逆に激戦の予感を感じさせていた。
「始め!!」
その声と共に清興は踏み込んで槍を振るう。
鳥屋尾満栄はそれを軽くさばくと笑みを浮かべた。
今の小手調べの攻撃で島殿の実力が垣間見える・・・
ワシにとって最後の戦いでも良いと思える相手じゃ。
「容赦はしませぬぞ!!」
清興は更に続けて攻撃を仕掛けていく。
いつものような強引さではなく鮮やかな槍捌きに一馬たちも驚いていた。
「さすがの手並み・・・しかし既に鳥屋尾殿は見切っておられる。」
一馬は満栄の技量に感嘆していた。
北畠三代に仕え、その戦の最前線で幾つもの死線を乗り越えてきた男の実力。
「どうだブヒ。立ち合いと戦場は違うぞ、景連よ。」
北畠具房の言葉に治療を終えた大宮景連は唇をかみしめた。
確かに・・・戦場ならば鳥屋尾様の強さは別格だ。
ただ・・・ただ一つ言えるのは・・・
「太り御所にだけは言われとうないわ!!」
「失礼だブヒ。ワシはただ単に食べるのが好きなだけだブヒ!!」
そんな北畠具教と大宮景連のやり取りを横目に清興と満栄の戦いは激しさを増していた。
そして次第に優劣は明らかになっていく。
「ウラァァァッ!!」
徐々にセオリー無視の槍捌きへと変化していく清興に満栄はついていけなくなっていた。
「くッ・・・ぐおッ・・・!?」
致命的な一撃は避けてはいるものの手足に生じた傷から血が滲んでいる。
まだ余裕があるか・・・島清興。
鳥屋尾満栄の目には清興の姿が大きく感じられていた。
「終いだッ!!」
清興の鋭い一撃が満栄の腹部に直撃する。
「ぬおおおおッ!!」
しかし、吐血しながらも気合で堪えきるその姿にどよめきが走る。
なんと・・・
清興も思わず戦慄を覚えてしまった。
そのまま満栄は反撃の一撃を放つ。
「くッ!?」
辛うじてかわした清興だが、かすめた頬から血が滲み出ていた。
その状態のまま・・・攻撃した状態のまま動かない鳥屋尾満栄。
立ったまま・・・立ったまま気を失っている・・・なんという男だ!!
「勝者、島清興!!」
審判は鳥屋尾満栄の状態を確認すると清興の勝利を宣告するのだった。
まだ・・・俺は足りぬ。上には上がいるということか・・・。
清興は運ばれていく鳥屋尾満栄に頭を下げると天を仰ぐのだった。
「北畠家棄権により勝者山田家。明朝に武田と伊東の勝者と相対いたすこととなる。」
勝利に安堵する私たちであったが、他所の試合会場では激戦と予想だにせぬ展開になっていたのである。
比叡山では
「勝者今川家!!」
緑の装束を着た頭巾の男の前には大友家の猛者7名が昏倒している。
「なんじゃ・・・あの強さは・・・」
どよめく比叡山の僧兵たち。
まさか・・・たった一人に我らが全滅とは・・・
大友宗麟は青ざめた表情で立ち尽くしていた。
更に次に控えていた浦上家の面々も今川家の圧倒的な強さにたじろいでいる。
しかし、里見家は違っていた。
「なかなか面白そうな連中じゃな・・・今川家の頭巾軍団。」
里見家当主里見義弘は不敵な笑みを浮かべていた。
その背後には八つの黒い影が立っている。
「我ら、八犬士の血を受け継ぎし者たちから見れば紛い物に過ぎませぬ。」
その中の首領格の男はそう言うと鋭い視線を今川氏真に向けた。
ほう・・・これは・・・山田家に辿り着くまでに予断を許さぬな。
今川と里見の戦いになることは避けられぬ雰囲気になっていた。
大徳寺では予想だにせぬことが起こっていた。
「この勝負引き分け!!」
審判の声に立ち尽くす本田平八郎と霞丸。
徳川家と尼子家の戦いは三勝二敗二引き分けという結果だった。
「勝者尼子家!!」
歓喜の尼子家に対し、徳川家康はただ苦笑いを浮かべるだけであった。
結局は我らで勝ったのは半蔵と康政のみか・・・まさか平八郎で引き分けるとはな。
「貴殿の強さ・・・感服つかまつりました。」
平八郎は霞丸に声をかける。悔しさよりも強き者と渡り合えた喜びに満ちていた。
「いや・・・そっくりそのままおぬしに返すぞ。」
霞丸はあまりの平八郎の強さにただ驚きを隠せずにいるだけだった。
そして服部半蔵正成は義輝と向かい合っていた。
「義輝様。大輔殿にはどのように説明されておられます?」
「大丈夫、義兄上ならわかってくださる。それよりも俺は”武輝丸”だということを忘れるな。」
「わかり申した・・・ではご武運を。」
ダークホースであった尼子家の勝利。次に控えていた上杉家の面々に緊張感が走っていた。
しかし、上杉輝虎は次の勝負を気にかけていたのである。
姉小路ではなさそうな連中がいるのだが・・・
上杉家と戦う予定の姉小路家の面々。服部半蔵正成はその顔触れに驚嘆する。
柴田勝家、森可成、それに・・・多羅尾光俊か・・・
そんな正成の視線に気づいた多羅尾光俊はほくそ笑むと姿を消すのだった。
伏見稲荷での試合。
北条家は風魔小太郎一人で三好家の猛者七名を打ち破った。
「さすが小太郎。頭領じゃな!!」
風魔上忍の廖鬼が声をかけるも、どう見てもかなりの激闘を感じさせる風魔小太郎の姿。
いや・・・明日は俺は休ませてもらうぞ。
「くそォ・・・。天下の三好家が何というざまじゃ!!」
三好義継が大声を上げている。
しかし、その声とは裏腹に寝かされて動けないでいた。
オマエ・・・あの者に一撃で敗れておるじゃろう・・・。
岩成友通は風魔小太郎を見る。
さすが・・・天下の成り上がり者岩成友通よ。若かりし日に貴殿と戦いたかったぜ。
小太郎の笑みに思わず岩成友通も笑顔を見せてしまう。
強者同士でしかわかりあえないモノなのである。
その後、大覚寺では武田家と伊東家の戦いが始まろうとしていた。
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