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第167話:難攻不落!! 姫路城攻略戦 前編
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1569年7月2日、播磨国御着城。陥落する城から逃げ出す騎馬の一団。城主小寺政職たちである。
その向かう先は家臣黒田考高に任せている姫路城。ただ牢に囚われていることを政職たちは知らなかった。
「こうなることは明白なのに、何故抵抗するのだろうか・・・」
岳人は逃げていく小寺政職たちを見つめつぶやいた。
まあ・・・おかげで天下の名城を攻めるということができるんだけどね♪
黒田官兵衛は姫路城を落とした後に仲間にすればいい。
今は・・・あの城を落としてみたいんだ。そうすればこの世界の後の世に名前が残る。
まだ現代に残っている優美な姫路城ではないが、城郭としては黒田考高により既に大規模な改修がなされていた。
秀吉が大改修したものと同レベルの城に進化を遂げていたのである。
歴史改変による歪みが正史よりも難攻不落ぶりを露わにすることとなった。
何より置塩城を出た赤松軍の本軍五千が入城していた。
翌7月3日、山田軍は進軍を開始するとやがて姫路城が見えてきた。
「半兵衛さん、どう思う?」
「一筋縄ではいかないですね・・・時間をかければ確実に落とせますが・・・」
岳人と重治は共に黒田考高と会談したときに城の内部を確認していた。
その中で出した結論があった。
「全く隙が無い・・・」
ただ全く隙が無いということは間違いであった。
それは黒田官兵衛考高が不在だということ、牢に繋がれているということである。
「殿・・・官兵衛になんということを・・・」
小寺政職は赤松義祐に思わず詰め寄ってしまっていた。
考高が獄中にあることは寝耳に水であった。
「たかが城代でありながら、山田の若を招き入れたのだぞ。」
「それが・・・才ある者同士が惹かれ合うのは当然では・・・」
「そこじゃ!! 官兵衛が寝返る恐れもあるだろう。」
「官兵衛が私を裏切るなどありえませぬ!!」
「小寺の家は裏切らんでも赤松に対してはどうなのじゃ?」
憎々し気な表情の赤松義祐。
そこには凋落しきった名家の当主としての哀愁さえ感じさせる。
それが小寺政職には辛いものでもあった。
「官兵衛は裏切りませぬ・・・ですが、殿の御意向とあらば致し方ありませぬ。」
「さすが政職じゃ・・・忠義に感謝する。」
小寺政職は満足げな赤松義祐の姿に憔悴するばかりであった。
「姫路城は僕らの時代では日本一の名城なんだ。」
「はるか先の話でございますな。」
岳人は重治に説明していた。
「難攻不落と謳われながら、実際にはまともに戦火に晒されていないのも事実。」
「・・・以前、おっしゃられてましたね。」
「だから落としてみたくなってきたんだ。」
困惑する重治の隣で岳人は笑みを浮かべている。
変わってしまった・・・いや、あれが若君の本来の姿なのか・・・
信義ではなくただ己の欲望のまま・・・
それを見ていた清興は嘆息するばかり。
「後藤基国殿、準備をお願いします。」
「ははッ!!」
岳人の声と共に別所家家臣後藤基国の指揮のもとで二十基の破裏数多が運ばれてきた。
「黒田官兵衛と知恵比べ・・・僕の実力を思い知らせてやるよ。」
岳人は官兵衛が獄中であることを知らない。
「一馬さん、義成さん。」
岳人が策を授けるとそのまま二人は手勢一千を率いて北上していく。
その先には姫路城の支城である柴崎山城がある。
その山田・別所連合軍の動きを見た赤松義祐はニヤリと笑った。
囲むつもりだな・・・時間をかけて落とそうと思うなら考えは甘い。
落としたくば落とせばよいわ。
その赤松義祐の予想通りに山田軍は柴崎山城を急襲。
わすかな守兵たちは城を放棄して逃げ出していった。
一馬と義成はそのまま柴崎山城に入城した。
そして7月5日の夜更けの頃、柴崎山城へと攻め寄せるのは赤松軍二千。
置塩城と田野城からの兵であり赤松家家臣堀満則に率いられていた。
しかし、城からの抵抗らしい抵抗もないままに本丸近くへと攻め入る赤松軍。
空城の計ではないが・・・おかしい・・・何が・・・?
そのときだった。
伏兵のように夜襲をかけた赤松軍の背後から一馬率いる五百の兵が奇襲をかけてきた。
それに合わせて本丸周辺で息を潜めていた義成率いる五百の兵が三方向から先行した赤松軍に襲いかかる。
「くそッ・・・罠か・・・罠にはめたつもりが・・・それさえも・・・ぐはッ!!」
堀満則は山田軍の兵の放った鉄砲に胸を撃ち抜かれるとそのまま落馬した。
「大将首は獲ったぞ。赤松の兵たちよ。これ以上無益な争いは避けたい。速やかに我らに降れ!!」
義成が大声を上げる。
それでも抵抗する兵たちは山田軍の連発銃の前に次々と倒れていく。
その光景を目の当たりにした者たちはさすがに降伏せざるを得なかった。
「なんだと・・・ほぼ全滅と同じではないか・・・!?」
姫路城内で狼狽する赤松義祐。
柴崎山城を攻めていた堀満則が討死、更に大半の兵が降伏したことに取り乱すばかりであった。
「官兵衛をお許しください。官兵衛の才なくして我らに勝機などありませぬ!!」
小寺政職の声にさすがの赤松義祐も了承せざるを得なかった。
「黒田官兵衛を呼べ!!」
牢から解放された考高は大広間へと連れ出された。
その傷だらけの姿は痛々しく赤松家の家臣たちも沈痛な面持ちであった。
「官兵衛。誤解というならば山田を追い払え!!」
義祐の言葉にさすがの小寺政職も怒りを隠せなかったが、傷ついた考高がそれを無言でなだめる。
「わかり申した。必ずや山田を撃退してみせましょう・・・」
考高の言葉に満足そうな義祐。
この戦で勝っても先はない・・・これでいいのか・・・播磨国は・・・
大広間から出た小寺政職は苦悶の顔つきを見せるとうなだれるばかりであった。
そんな政職に考高は何かを耳打ちをする。
「官兵衛・・・なんということを・・・」
「もはやこれしかありませぬ。この地を守るには・・・」
黒田官兵衛考高が主君小寺政職に耳打ちしたこととはなんなのだろうか・・・
そんなことも知らないままの播磨国置塩城。
赤松氏の居城であるが、既に落城寸前であった。
「・・・女・子供には手を出すな!!できる限り無駄な血を流さないように声を上げろ。」
源之進が本丸の中で大声を上げている。
「ど・・・どうか・・・お命だけは・・・」
「わかりました。どこへでも行かれよ。」
赤松義祐の妻と子の則房、侍女たちを見逃す純忠。
「ここからは我らの裁量ということだが、俺は得意じゃないから源之進に任せる。」
「そうか・・・私に任せるのならば若君たちの姫路城攻めには加勢しないぞ。」
純忠の言葉に源之進は鋭い眼光で応えた。
「まあな。あれだけの連中が揃っていて・・・」
「そういうことだ・・・疋田様が我らに任せるというのだからな。」
義輝に武芸だけではなく戦略家としての智謀も買われていた源之進は自信に満ち溢れていた。
ここからの源之進の知略が播磨攻めで大きな成果をもたらす。
しかし、それと同時に大きな問題を引き起こすことになるのは後の話である。
山田軍の五千の援軍が置塩城を攻略したということはすぐに姫路城の赤松義祐に伝わった。
「なんということじゃ・・・どうすれば良いのじゃ!!」
半狂乱状態の赤松義祐の姿を遠くに黒田官兵衛考高は覚悟を決めた面持ちであった。
遂に黒田官兵衛と竹中半兵衛の戦いの時が訪れるのである。
その向かう先は家臣黒田考高に任せている姫路城。ただ牢に囚われていることを政職たちは知らなかった。
「こうなることは明白なのに、何故抵抗するのだろうか・・・」
岳人は逃げていく小寺政職たちを見つめつぶやいた。
まあ・・・おかげで天下の名城を攻めるということができるんだけどね♪
黒田官兵衛は姫路城を落とした後に仲間にすればいい。
今は・・・あの城を落としてみたいんだ。そうすればこの世界の後の世に名前が残る。
まだ現代に残っている優美な姫路城ではないが、城郭としては黒田考高により既に大規模な改修がなされていた。
秀吉が大改修したものと同レベルの城に進化を遂げていたのである。
歴史改変による歪みが正史よりも難攻不落ぶりを露わにすることとなった。
何より置塩城を出た赤松軍の本軍五千が入城していた。
翌7月3日、山田軍は進軍を開始するとやがて姫路城が見えてきた。
「半兵衛さん、どう思う?」
「一筋縄ではいかないですね・・・時間をかければ確実に落とせますが・・・」
岳人と重治は共に黒田考高と会談したときに城の内部を確認していた。
その中で出した結論があった。
「全く隙が無い・・・」
ただ全く隙が無いということは間違いであった。
それは黒田官兵衛考高が不在だということ、牢に繋がれているということである。
「殿・・・官兵衛になんということを・・・」
小寺政職は赤松義祐に思わず詰め寄ってしまっていた。
考高が獄中にあることは寝耳に水であった。
「たかが城代でありながら、山田の若を招き入れたのだぞ。」
「それが・・・才ある者同士が惹かれ合うのは当然では・・・」
「そこじゃ!! 官兵衛が寝返る恐れもあるだろう。」
「官兵衛が私を裏切るなどありえませぬ!!」
「小寺の家は裏切らんでも赤松に対してはどうなのじゃ?」
憎々し気な表情の赤松義祐。
そこには凋落しきった名家の当主としての哀愁さえ感じさせる。
それが小寺政職には辛いものでもあった。
「官兵衛は裏切りませぬ・・・ですが、殿の御意向とあらば致し方ありませぬ。」
「さすが政職じゃ・・・忠義に感謝する。」
小寺政職は満足げな赤松義祐の姿に憔悴するばかりであった。
「姫路城は僕らの時代では日本一の名城なんだ。」
「はるか先の話でございますな。」
岳人は重治に説明していた。
「難攻不落と謳われながら、実際にはまともに戦火に晒されていないのも事実。」
「・・・以前、おっしゃられてましたね。」
「だから落としてみたくなってきたんだ。」
困惑する重治の隣で岳人は笑みを浮かべている。
変わってしまった・・・いや、あれが若君の本来の姿なのか・・・
信義ではなくただ己の欲望のまま・・・
それを見ていた清興は嘆息するばかり。
「後藤基国殿、準備をお願いします。」
「ははッ!!」
岳人の声と共に別所家家臣後藤基国の指揮のもとで二十基の破裏数多が運ばれてきた。
「黒田官兵衛と知恵比べ・・・僕の実力を思い知らせてやるよ。」
岳人は官兵衛が獄中であることを知らない。
「一馬さん、義成さん。」
岳人が策を授けるとそのまま二人は手勢一千を率いて北上していく。
その先には姫路城の支城である柴崎山城がある。
その山田・別所連合軍の動きを見た赤松義祐はニヤリと笑った。
囲むつもりだな・・・時間をかけて落とそうと思うなら考えは甘い。
落としたくば落とせばよいわ。
その赤松義祐の予想通りに山田軍は柴崎山城を急襲。
わすかな守兵たちは城を放棄して逃げ出していった。
一馬と義成はそのまま柴崎山城に入城した。
そして7月5日の夜更けの頃、柴崎山城へと攻め寄せるのは赤松軍二千。
置塩城と田野城からの兵であり赤松家家臣堀満則に率いられていた。
しかし、城からの抵抗らしい抵抗もないままに本丸近くへと攻め入る赤松軍。
空城の計ではないが・・・おかしい・・・何が・・・?
そのときだった。
伏兵のように夜襲をかけた赤松軍の背後から一馬率いる五百の兵が奇襲をかけてきた。
それに合わせて本丸周辺で息を潜めていた義成率いる五百の兵が三方向から先行した赤松軍に襲いかかる。
「くそッ・・・罠か・・・罠にはめたつもりが・・・それさえも・・・ぐはッ!!」
堀満則は山田軍の兵の放った鉄砲に胸を撃ち抜かれるとそのまま落馬した。
「大将首は獲ったぞ。赤松の兵たちよ。これ以上無益な争いは避けたい。速やかに我らに降れ!!」
義成が大声を上げる。
それでも抵抗する兵たちは山田軍の連発銃の前に次々と倒れていく。
その光景を目の当たりにした者たちはさすがに降伏せざるを得なかった。
「なんだと・・・ほぼ全滅と同じではないか・・・!?」
姫路城内で狼狽する赤松義祐。
柴崎山城を攻めていた堀満則が討死、更に大半の兵が降伏したことに取り乱すばかりであった。
「官兵衛をお許しください。官兵衛の才なくして我らに勝機などありませぬ!!」
小寺政職の声にさすがの赤松義祐も了承せざるを得なかった。
「黒田官兵衛を呼べ!!」
牢から解放された考高は大広間へと連れ出された。
その傷だらけの姿は痛々しく赤松家の家臣たちも沈痛な面持ちであった。
「官兵衛。誤解というならば山田を追い払え!!」
義祐の言葉にさすがの小寺政職も怒りを隠せなかったが、傷ついた考高がそれを無言でなだめる。
「わかり申した。必ずや山田を撃退してみせましょう・・・」
考高の言葉に満足そうな義祐。
この戦で勝っても先はない・・・これでいいのか・・・播磨国は・・・
大広間から出た小寺政職は苦悶の顔つきを見せるとうなだれるばかりであった。
そんな政職に考高は何かを耳打ちをする。
「官兵衛・・・なんということを・・・」
「もはやこれしかありませぬ。この地を守るには・・・」
黒田官兵衛考高が主君小寺政職に耳打ちしたこととはなんなのだろうか・・・
そんなことも知らないままの播磨国置塩城。
赤松氏の居城であるが、既に落城寸前であった。
「・・・女・子供には手を出すな!!できる限り無駄な血を流さないように声を上げろ。」
源之進が本丸の中で大声を上げている。
「ど・・・どうか・・・お命だけは・・・」
「わかりました。どこへでも行かれよ。」
赤松義祐の妻と子の則房、侍女たちを見逃す純忠。
「ここからは我らの裁量ということだが、俺は得意じゃないから源之進に任せる。」
「そうか・・・私に任せるのならば若君たちの姫路城攻めには加勢しないぞ。」
純忠の言葉に源之進は鋭い眼光で応えた。
「まあな。あれだけの連中が揃っていて・・・」
「そういうことだ・・・疋田様が我らに任せるというのだからな。」
義輝に武芸だけではなく戦略家としての智謀も買われていた源之進は自信に満ち溢れていた。
ここからの源之進の知略が播磨攻めで大きな成果をもたらす。
しかし、それと同時に大きな問題を引き起こすことになるのは後の話である。
山田軍の五千の援軍が置塩城を攻略したということはすぐに姫路城の赤松義祐に伝わった。
「なんということじゃ・・・どうすれば良いのじゃ!!」
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